書肆 子午線(新本)

  • ¥ 2,970
  • 【出版社内容紹介】 眞鍋呉夫生誕100年記念出版。 生涯、師系を持たず、無結社を貫き、自らの生(エロス)と死(タナトス)を極限まで凝視しつづけた俳人・小説家、眞鍋呉夫。 その生誕100年を記念して、第一句集『花火』、第二句集『雪女』(藤村記念歴程賞、読売文学賞受賞)、第三句集『月魄』(蛇笏賞、日本一行詩大賞、鬣 TATEGAMI俳句賞受賞)から句集未収録作品まで、その全句業をここに集成。 著者 眞鍋呉夫 発行所 書肆 子午線 発行日 2020年1月25日 A5判 248ページ

  • ¥ 2,420
  • 【出版社内容紹介】 眞鍋呉夫生誕100年記念出版。 戦時下、同人誌「こをろ」に集った若き文学者たちとの青春、「現在の会」への参加と共産党への入党、日本浪曼派の流れを汲む文芸誌「ポリタイア」への参加、戦争、戦後を通し「孤立においての連帯」を求めた俳人・作家、眞鍋呉夫。 43年にわたってその謦咳に接した著者が描く詩人の生涯。 著者 近藤洋太 発行所 書肆 子午線 発行日 2020年1月25日 四六判 256ページ

  • ¥ 2,640
  • 河口夏実詩集 今朝 早いうちに飛び立っていった小鳥が降らせた 雪が中空に舞い、滞る その雪の塊が落ちながらひらいていくのを見ていた 僕らは 道の途中で立ち尽くしていたんだ いつか偶然に満天の星の下で見つけた 星と星とがオリオン座を結び 祖母が昔話をしていた父、母の家系図のような宇宙で 下萌えるものを覆う 雪ひとひら、ひとひらが 妹のように思える日よ 数枚の さざんかの花びらがてのひらを零れ、雪に 雪に埋もれていく (「咲きつぐ花」) 著者 河口夏実 発行所 書肆子午線 発行日 2016年7月25日 A5判変形 120ページ

  • ¥ 2,750
  • 中尾太一詩集 種の中は種 いつまでたっても種 小さなたつまきがやわらかい殻の中で、芽吹かない明日のつむじの向きを知らせている ねこ、歌っているね うたたねしながら仲間はずれのきつねになった夢を見て 種の中に芽吹かない明日の種を植えているね ああぼくが覚えている歌もそんなだ 無知な鳥が啄ばんだ種の 年輪のまんなかにある血潮 あそこにいるのはとうさんでもかあさんでもない 左巻きのくるくるぱーの左巻きが始まる一日の くらいくらい洞窟の中 あのおくびょうな生き物が座っている スポンジ・ボブのあとのブラウン管には後姿しか映らないから きみがねこをひざに乗っけているのかどうか だれにもわからない 僕がおぼえている歌もそんなで、だれにも歌えない 自在になった言葉を使ったから、ぼくたちはさびしくなるのかなあ ふああ、ときみとはなしたぜんぶの話のおわりにもあくびが混じっていくような そのぬくい吐息の中で くらいくらい洞窟に朝日がさしたような でもそれに気付きもしないような 長い夜 これからもずっと、種のままの夜 (「スニフが抱いたねこのうた」より) 著者 中尾太一 発行所 書肆 子午線 発行日 2018年5月10日 A5判 92ページ

  • ¥ 2,640
  • 白鳥央堂第2詩集 たとえば冷たい夢のなかで ひとつまたひとつ 窓々の風鈴が割れていく ひとびとの記憶のなか、いつも あいまいに風化する季節をからだに受けて さいごまで残っていた風鈴は、どんなふうに鳴っただろうか (「すずかぜ」より抜粋) 言葉によって「何か」を変えることが魔法と呼ばれるとき、その「何か」が詩においては「言葉」であることを、不思議に感じたいつかのじぶんや、いまこれを読むあなたに対して、回答ではなく実作として向き合い、伝えられることが願いだった。その日その夜、一番星が先にあるのではなく、あなたがそれを名指すのだ。 (はじまりの、あとがきより抜粋) 著者 白鳥央堂 発行所 書肆子午線 発行日 2019年7月20日 A5判 157ページ

  • ¥ 2,640 SOLD OUT
  • 目次 インタビュー 究極Q太郎 政治性と主観性/運動することと詩を書くこと 討議 稲川方人 松本圭二 森本孝徳+子午線編集部 現代詩の「墓標」―六〇年代詩 連載 中島一夫 帝国主義の尖兵─文学・転向・擬制 3      江藤淳の共和制プラス・ワン 批評 大杉重男 ただ一つの、自分のものでしかない歴史 石川義正 二〇一七年の放浪者(無際限の文学Ⅰ) 綿野恵太 石牟礼道子と憐れみの天皇制 長濱一眞 今宵もきっとあのバルコニーで隣り合いましょう       ベンヤミン/『アメリカ』/カフカ 詩 藤本哲明 ホープフリー・ホープフリー 増田秀哉 食傷する序文 白鳥央堂 風位、ハテ 杏里미겔 ロシア革命100周年記念ツイート 主体百六年冬十二月丁酉校聖親肇作憲法十二条―実例と演習で学ぶ校正入門一歩前(一) 憲法十二条義疏―主体百六年冬十二月丁酉校聖親肇作憲法十二条注疏之大盛 B5変型 322ページ

  • ¥ 2,160
  • 菊井崇史詩集。2012年に著者自身の印刷・製本により制作した私家版詩集を復刊したものです。 詩の雨が降っている。とうとうやって来た詩の雨が降っている。ひたすら詩の雨が降っている。詩の風景は、詩が書かれることによってその都度、更新される。しかし圧倒的なヴィジョンの顕れ「月膚に千々ノ草花、むさぼる観音の瞳」によって詩の風景にとうとう、革命的な〝光〟が顕れたのである。詩の風景は開け放たれた。 (帯文より) 著者 菊井崇史 発行所 書肆子午線 発行日 2018年8月10日 A5判 108ページ

  • ¥ 2,530
  • 菊井崇史詩集。350ページにおよぶ長編詩です。 埋めることことなどできない離散 別離をおもいしらされながら 手紙を託すように 遙かな宛先へ書き継がれた詩文に息衝く抒情 その痛切も断絶も 詩に護られねばならない (帯文より) 著者 菊井崇史 発行所 書肆子午線 発行日 2018年8月10日 A5変形判 350ページ

  • ¥ 2,200
  • 鈴木正枝詩集 夏には日陰を 冬には日向を歩いて からだのなかの実を育ててきた あのひとと同じ形をとって 木になりたいとでもいうのか と詰問する 私に 否と反論する 私は ただあの家のあの木が愛おしいだけ あの時も今も 遠すぎる距離が淋しいだけ (「隠し事」より抜粋) 著者 鈴木正枝 装幀 田代しんぺい 発行所 書肆子午線 発行日 2016年10月31日 四六判 112ページ

  • ¥ 2,200
  • 米山浩平詩集 遊戯でもなく懐疑でもない 詩史の揺らぎに対峙する真新しい言葉の生成 そこに問われているものは何か…… (帯文より) 著者 米山浩平 発行所 書肆子午線 発行日 2016年7月25日 四六判 88ページ

  • ¥ 2,420
  • 未刊詩篇を再編した稲川方人、初めての、そして最後の詩篇集。 1990年代以後の現代詩の「抒情」を、傷だらけの時代へと召喚し、多様な声の交叉するその場から眺望される未踏の詩学! 漫画家・ユズキカズの少年像が誘う。 目次 いずこへか、鉄橋の影 ヴィジョン 死者の番 一名の詩に、樹は生い繁る スタンダード・サイズ 花火の子供 年老いた先生の傘の下でぼくは肝をひやしながら指さした 船の映画は、一九五〇年代のさびしい人々の目に映る かくある貧しき都市に反駁ありや ぼくがどんな町に帰るのか誰も教えない さようならアントナン、ぼくはまだそこまでは行かない 約束の人を待ちながら 帝国叙説Ⅰ 帝国叙説Ⅱ 首飾りの歌 ピュア・ゾーン 最終戦争のとき 形式は反動の階級に属している 海で、永遠の奇数を数える 秋のエクリ コオロギ遺文 SKA フォン・ゴッテス・グナーデン、たたかう川を コモンウェルス・チャイニーズ ペイル・ライダー 追悼詩篇 磯辺を行く亡き母に捧ぐ 善悪の面影 詩集 稲川方人 著 四六判上製 128ページ 発行所 書肆 子午線

  • ¥ 3,520
  • 映画を志す若い感性がいま「世界」を発見するために! 異界の風を運び来た映画作家・沖島勲、その未映画化シナリオ五篇をここに集成 目次 未映画化シナリオ モノローグ ─戦後小学生日記─ 虚数 やる人、見る人、聞く人─性の階級社会 月光 イン・ザ・ホール 童話 狐と千鶴子とハーモニカ 沖島勲 著 四六判上製 336ページ エッセイ・映画制作意図 発行所 書肆 子午線 映画と教育 生きにくいものを生きやすくする手練手管 父の“目”について 《月光》制作意図

  • ¥ 2,640
  • 没後7年、その死の直前に書き積もらせた圧倒的な詩群を新たに編集した一書。『血の穴』『血のたらちね』に続く、棄民たちの昭和への怨念がここにまた吐き出される!戦後現代詩が書き得なかった極地にいまだ古賀忠昭は立っている。 目次 古賀廃品回収所 テロリスト風スキヤキ会 天皇の穴 焼き肉と思想 紙クズと鉄クズ 見えない戦争 エヘヘへへ たった一つの日本語 初雪 妊娠 見えない便所 汲取り口 ものがたり 鬼の生まれた日 イナイ、イナイ、バア 古賀忠昭 著 四六判上製 144ページ 発行所 書肆 子午線

  • ¥ 2,640
  • 福島直哉第一詩集 人が溢れていた夏の海も、秋になれば、みんなどこに行ったのだろうと、不思議に思うくらい、人はいなくなり、あっという間に冬がやってくる。わたしはまた海へと向かう。波の音を聴きながら、ただただ浜辺を歩いてゆく。誰かの足跡を見つけながら、いつかわたしも足跡を残していなくなる。 波の音はいつまでも鳴り響いているだろう。空はいつまでも青を広げているだろう。やがて誰もいなくなった浜辺には光や風が届いてくるだろう。そして誰かが残した足跡からは思いが溢れてくるだろう。わたしやあなたの思いも溢れてくるだろう。光に照らされて、生きている人々の、死んでしまった人々の、すべての思いが溢れてくるだろう。そうして、すべてというすべての思いが風に乗って、これから生まれてくる人々に向かってゆくだろう。 (あとがきより) 著者 福島直哉 発行所 書肆子午線 発行日 2016年11月25日 A5判変形 120ページ