作品集

  • ¥ 1,320
  • 土肥恵子さん初の作品集です。10年間に渡って書かれた童話や短編を32編収録しています。 「ある晩、山のすそ野からお月さまは、すがたをあらわしませんでした。空は深いこん色で、くも一つないのに。これはどうしたことだろう、と森のどうぶつたちはざわつきはじめました」 (本書「お月さまとしろいしか」より抜粋) 【目次】 おとまりの朝 思い出を訪ねて オレンジ・パワー かっこうの托卵 古切手の記憶 ふわふわのクリームパン マチ子さんの王子様 未来へのジェット・コースター 桃の木のある庭 りっこちゃんとお母さん おふくろの味 カンガルーのポケット きらきら さくらんぼ こな雪 さんご色のジュース 千日紅と紋白蝶 夏のはじめに 猫とぼく レイン・ドロップ 秋の午後 アップルパイ お月さまとしろいしか かすみとお月見どろぼう 空色のパンダ マギーとレニーのレース編み リカちゃん人形 千波からの電話 星になりたい 森のおとしもの 森のセーター屋さん ミックスビーンズ料理隊 雪の上の白いマフラー あとがき 【著者プロフィール】 1965年、長崎市に生まれ、東京で育つ。國學院大學文学部哲学科卒業。 2008年、立原えりかの童話塾に出会う。2014年、「紅しょうがのてんぷら」で第31回アンデルセンのメルヘン大賞を受賞。「お月さまとしろいしか」が初めての作品集。 著者 土肥恵子 装画 satoco 発行所 七月堂 発行日 2020年11月8日 A5判 174ページ

  • ¥ 1,650
  • 2009年頃から猫の絵物語を描き始められた内藤利恵子さんの作品を、たっぷり収録した一冊です。 詩? 漫画? それとも‥? 内藤さんの作品は、どんな風とジャンルにとらわれることなく、自由気ままにページをめくっていただきたい、そんな風に思います。 手をのばしてクルリと回った手の先が描く線のなかに大事なもののほととんどがあって、それはいつだって、手元に引き寄せることができるかもしれない。 そんな風に気持ちを優しくしてくれる、ある猫とその仲間たちの詩物語です。 【内藤 利恵子】 絵と詩と猫で、物語をつむいでいます。 本と音楽に夢中な思春期をすごす。 95年頃より、演劇制作者として、演劇界を中心に数々の舞台公演で活躍。 2009年6月、すべて引退。 その夏の、ある日より、猫の絵物語を描きはじめる。 【著書など】​ 2017年 絵本「ねこかげ」 2017年 詩「おひさままち」(世田谷文学賞佳作) 2018年 作品展「ドリーミン」 2018年 マンガ絵本「COFFEE CAT!」 ほか、リトルプレス多数 著者 内藤利恵子 発行所 七月堂 発行日 2020年11月1日 A5判変形 96ページ

  • ¥ 1,980
  • 黙示し隠る[画と文]。群を抜く泥濘の中を抜け あなたは□型・○型・△型のヒントを孕む「芸術のルール」を発見するだろう。 栞・阿木津英/小池昌代/宗近真一郎/四元康祐 高貴にして、卑俗、卑俗にして、高貴。これが倉本修と最初に会ったときの印象であった。 そして奇妙なことに(と言うべきだろうか)、それがこの散文集を読んだあとの印象でもあった。 文は人なり、人は文なり、と言うべきであろうか。(吉田文憲) 26 子どもの風景 [The landscape of the child] よし、という声が聞こえる。かれは紐を引っ張った。その紐が言う。 わたしは息の吸い方を知らない。 わたしは息の吐き方を知らない。 わたしはわたしを支えるべき、なにもかもを知らないのだ。 紐曰く、そも「わたし」とは何なのだ?  あらかじめ設定された張力の限界を超えたとき、かれはひきち切れ「息の止め方」をはじめて知るのだろう。  子どもらは、猿にしか興味を示さない。猿に導かれ立派な猿に育つまでの一本の川。その川筋に添うように流れ刻される幾重の轍がみえる…遊戯の跡、病みの跡、戦慄の跡、名をもたない多くの痕跡がある。 喉頭の痛みゆえに、口を噤む猿たちのなんという愛おしさよ。  「わたしが42年前に受け取った手紙を再び開く気になったのは、不思議な羽根つき猿を見たからです。恐ろしく危険なその生き物は、ばらばらになることで一瞬にして闇に消えてゆきました。それが何なのか、わたしには推し測ることが出来ないのです」アルフレッドは述懐する。  歳月をかけたちいさな川は大河と合流する。流され、沈んでいった羽根つき猿の残骸は、其処此処に浮かび上がり漸く光りを得る。それらを手にとり、かれは河を憎み涙し、そして嘔吐するだろう。  わたしはそろそろ此処を去ろうと思う。羽根をもたない息子と二人。  昊は笑って見送ってくれるだろう。 著者 倉本修 発行所 七月堂 発行日 2020年5月30日 A5判変型 87ページ