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タイム・スリップの断崖で【新本】
¥2,530
【出版社内容紹介】 リベラル・デモクラシーの断崖から世界を照射する 2004年の小泉政権下でのイラク邦人人質事件から2015年の安保関連法案をめぐる国会前デモまで、そこに顕在化した「リベラル・デモクラシー」のリミット=断崖を示す、現在、最もアクチュアルな批評家・絓秀実の最新時評集! 2016年現在の「戦後憲法」と「民主主義」をめぐる書き下ろし論考(「戦後憲法は「正統」に成立したのか、民主主義が必須に内包する「革命」をめぐって」)を収録。 文中で言及された出来事や固有名詞等についての、10万字以上に及ぶ脚注を付す。 目次 2004年4月─6月 リベラル・デモクラシーの共犯──鶴見俊輔の場合 2004年7月─9月 脱落するロウワーミドルクラスと2ch「ウヨ」共同体の誘惑 2004年10月─12月 デリダが亡くなった時、宮本顕治について考える 2005年1月─3月 マネー資本主義が眩惑するもの 2005年4月─6月 「革命無罪」から「愛国無罪」へ──「東風」計測の新・尺度── 2005年7月─9月 小泉総選挙勝利を準備した市民ならざる「市民」の正体 2005年10月─12月 「下流社会」時代に、「女系天皇」システムが無際限に拡大させる新・「上流社会」 2006年1月─3月 フランス暴動、ホリエモン、早大キャンパス警官導入・・・・・・。立場への決断を問わぬ「非決定」の陥穽に打開の道はあるか 2006年4月─6月 誰も反対しない「国民運動」=クール・ビズに露見する新しい警察国家の様式 2006年7月─9月 憲法九条擁護の切り札=「富田メモ」が生んだ天皇制をめぐる逆説的な状況 2006年10月─12月 「好景気」安倍ニッポンはなぜ「国家」を語るか──外交に爆弾を抱える日米のある共通点 2007年1月─6月 今、政治家に求められる「親バカ的弱さ」──都知事選石原圧勝が暗示する新・父権的国家論 2007年7月─9月 安倍辞任と朝青龍問題の共通点──「戦後レジームからの脱却」はアメリカンヘゲモニー崩壊の時しかない 2007年10月─12月 福田政権下の「政治」失調──全政党を包摂する「永久革命としての民主主義」を疑え 2008年1月─3月 「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン」の白昼夢の中で永遠に「毒入り餃子」を食べ続ける資本主義的記憶喪失 2008年4月─6月 タバコ一箱一〇〇〇円の欺瞞──生きることを強制し死の権利を否定する統治のイデオロギー 2008年7月─9月 ふさわしくない政治指導者だけが選ばれる〈テレポリティクス〉という自家中毒 2008年10月─12月 左派よ、KY麻生の提起に乗じて、世界規模の「定額給付金」を主張すべきでないか 2009年1月─3月 「資本」に買収されていくルンプロ、小ブルのジレンマを打開する、唯物論と選択の是非 2009年4月─6月 国家と諸個人が直に接する「戦争状態」となった現代日本での、「戦争機械」の作動ぶり 2009年7月─9月 議会制民主主義における選挙は、偽装されたアイデンティティー・クライシスにほかならない 2009年10月─12月 個々の「実存」を賭すよう促す、不健全な民主主義時代における、反貧困運動〝転移〟の惧れ 2010年1月─4月 小沢=民主党政権が翼賛的「国民戦線」を目指す今こそ、左派は〝二十世紀の間違い〟を歴史的に問い直すべきである 2010年5月─7月 菅「市民派」政権が、中曽根・小泉を継いで、資本(=市民)による自由競争/新自由主義体制を完成させる 2010年8月─11月 公然化する貧者のナショナリズム──「政治」が消滅しつつある世界における、ニヒリズムの「戦争」への予感 2010年12月─2011年4月 アラブ革命という世界史的地殻変動を前に、終末論的な思考に依拠する無自覚な「反原発」、「戦後」の反復は通用しない 2011年5月─7月 気分に支配される政局──新自由主義者・孫は良くて管はダメ。反原発運動で忘れられているのはネオリベ批判の契機だ 2011年8月─12月 原発と貧困はどうかかわるべきか──日本の「脱」原発は新自由主義的な格差拡大としてあらわれてくるだろう 2012年1月─4月 橋下路線強力化のいま、地方地方の「脱」原発が普遍的な「正義」とならず、その総和が世界化しないことを、見極めよ 2012年5月─7月 〝資本主義社会の維持=民主主義〟という等式に囚われている限り、原発再稼動も消費税増税も粛々と進んでいく 2012年8月─11月 「野田やめろ」スローガンは、日米同盟堅持(=原発維持)へと反転し、安倍自民党政権への道をひらいたのではないか 2012年12月─2013年4月 反原発運動と反貧困運動は、日本資本主義の回復ではなく、反資本主義を目指す運動として手を結ぶべきだったのだ 2013年5月─7月 ブラック企業批判へと転換した貧困問題は、「階級」消去装置の解除──「階級」を露呈させることで対抗するべきだ 2013年8月─11月 反原発運動に、レイシズム問題。御用リベラルも保守派も大御心に待つ姿勢──重責を天皇に負わせる無責任さを改めよ 2013年12月─2014年4月 米中世界新秩序に対応しきれない我々は、戦争を待望しつつ中国経済に依存するという宙吊り状態を引き延ばそうとする 2014年5月─7月 集団的自衛権問題で露呈する、保守派=日米同盟破棄、リベラル左派=日米同盟堅持の奇妙さ 2014年8月─11月 没落の危機を感じているL型ミドルクラスは在特会的レイシズムに助けを求めるしかないのか 2014年12月─2015年4月 イスラム国への理解放棄の現状は「承認」を旨としたヨーロッパ的普遍主義ゆえ。が、我々はそれ以外の知的パラダイムを持たない 2015年5月─7月 米国が「平和勢力」のいま、リベラルも左派も「反安保」を唱えることはない 2015年8月─11月 民主主義が問題化する今、明確な主張をもつ、新しい民主主義の具体的なイメージを描くことから始めるほかない 2016年9月 戦後憲法は「正統」に成立したのか、民主主義が必須に内包する「革命」をめぐって──「あとがき」に代えて 著者 絓 秀実 発行所 書肆子午線 発行日 2016年11月25日 四六判 312ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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詩の戦後─宗左近/辻井喬/粟津則雄【新本】
¥2,592
戦後、詩は何を経験したきたのか。 1955年『死の灰詩集』論争で切り開かれた詩の戦後。 2011年東日本大震災後の現在まで、詩は何を経験してきたのか。 宗左近、辻井喬、粟津則雄、寺門仁、古木春哉、秋山清、吉本隆明、眞鍋呉夫の名と共に語られる詩の戦後の記憶。 装幀=佐々木陽介 目次 第一章 詩の戦後 戦後詩の成立──『辻詩集』と「死の灰詩集」のあいだ 詩の断絶/詩の終焉 反「師系」の文学の系譜 私性と韻律 文転・離群・戦後 中村稔氏への手紙―『私の昭和史』(全五巻)を読んで 寺門仁 「遊女」の謎 古木春哉 古木春哉の死 宗左近 宗左近と戦争 宗左近への接近 秋山清 秋山清と直接行動 吉本隆明 吉本隆明の死 眞鍋呉夫 黙つて置いてゆきし若鮎 眞鍋先生を哭す 眞鍋呉夫の俳句 すべての表現は本歌取りでなければならない 辻井喬 辻井喬という謎 辻井喬の死 粟津則雄 粟津さんの眼力 言葉に感応する力 詩の戦後――宗左近/辻井喬/粟津則雄 第二章 われわれが踏み込みつつある世界 二〇〇三年─二〇一五年 われわれが踏み込みつつある世界 詩人の系譜 死を見つめる眼差し 日常との調和 他者との異和 詩を書かないということ 詩の癒し 詩の力 詩はなにを祈るのだろう 人はなぜ哀しい生きものとして死ぬのか 今日の「遠いものの連結」 はじめからそこにあった哀しみ わたしは孤独であり 孤独ではなかった 詩は予知する/大地も被災する 詩の経験 第三章 空瓶通信抄 震災前/震災後 退職の弁 活字が消える日 わが朝鮮 天皇制に関する覚書 不特定多数・特定少数 尖閣諸島・延坪島、朝鮮高校授業料無償化問題 震災記 火急すみやかに原発依存から脱却せよ ふるさとは母います国 〈震災後〉という時代 近藤洋太 著 四六判並製(クータ・バインディング) 352ページ 発行所 書肆子午線 ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955