七月堂

  • ¥ 1,760
  • 【出版社内容紹介】 1975年に刊行された同名の短編集から3編をセレクトし、復刊。 人と人とのすれ違いを描いた表題作はアメリカ文学史に残る傑作。 小説を読むことは「レンブラントの帽子」を読むこと、読み続けることだ。 ぼくはそんなふうに思う。 ――巻末エッセイ 荒川洋治 著者 バーナード・マラマッド 訳者 小島信夫、浜本武雄、井上謙治 装丁 和田誠 発行所 夏葉社 発行日 2010年5月 四六判 160ページ

  • ¥ 1,650
  • ブルトン、ピカソ、シャネル、アポリネールら縁のパリ黄金時代の詩人ピエール・ルヴェルディ。日本初個人訳詩集。 ピエール・ルヴェルディは、初期ランボーからルネ・シャールやイブ・ボヌフォワにいたるフランス詩の、静かな、しかしもっとも美しい稜線にいる。それは象徴派のように言葉に寄りかかることをせず、シュールレアリスムのようにイメージに寄りかかることをしない。言葉とイメージが形をとらない場所に、まっすぐ手を伸ばそうとする詩人たちだ。おそらく長い時間をルヴェルディとともに過ごした佐々木洋氏の訳業は、端正で美しく、ルヴェルディの呼吸を見事につたえている。 ――兼子正勝 著者 ピエール・ルヴェルディ 訳者 佐々木洋 発行所 七月堂 発行日 2020年7月20日 小B6判変型 218ページ

  • ¥ 2,200
  • 夭折した画学生の作品などを展示する「無言館」や、閉館した「キッド・アイラック・アート・ホール」、「信濃デッサン館」の館主として尽力し、また実の父親である水上勉氏や実母、養父母や妻との暮らしのなかで、ただひとりの人として、窪島誠一郎が抱えつづけた孤独の軌跡。 宿題を忘れた子のように 私はもう 何年も前から 波間にうかぶ小さな机に かじりついている 机の上には 使い古した万年筆 ちびた消しゴム 何本ものカートレッヂが 港に停泊する小舟みたいに 所在なげに ちらばっている なのに 私は私宛の手紙を 一行も書けないまま もう何年も 白い便箋をみつめているのだ この机から 身体を離したら 私はきっと 海に沈んでしまう 鋭いキバの魚たちに 食われてしまう 机の上の 使い古した万年筆 ちびた消しゴム 何本ものカートレッヂが 港にうかぶ浮標(ブイ)のように ゆらりゆらり ゆれている なのに 私は私宛の手紙を 一行も書けないまま もう何年も 白い便箋をみつめているばかり (「港」) 窪島誠一郎(くぼしま・せいいちろう) 略歴 1941年、東京生まれ。 美術館館主・作家。 長野県上田市在住。 著書 『信濃デッサン館』(平凡社) 『詩人たちの絵』(平凡社) 『わが愛する夭折画家たち』(講談社現代新書) 『無言館 - 戦没画学生「祈りの絵」』(講談社) 『無言館ものがたり』(第四六回産経児童出版文化賞受賞・講談社) 『「明大前」物語』(筑摩書房) 『父・水上勉』(白水社) 『「無言館」にいらっしゃい』 (ちくまプリマー新書) 『くちづける 窪島誠一郎詩集』(アーツアンドクラフツ) 『日暮れの記 ―「信濃デッサン館」「無言館」拾遺 』(三月書房) 他多数 著者 窪島誠一郎 発行所 七月堂 発行日 2019年3月11日 四六判 103ページ 【関連本】 窪島誠一郎著書:https://shichigatsud.buyshop.jp/categories/2661151

  • ¥ 1,210
  • 「たとえば、歩くだけ、  ただいつもの道をゆっくり歩くだけで  見える景色が変わる。  世界が変わるのは、ほんとうに簡単なこと。  西尾さんのこの本には、いろんなところに、  のほほんとなるスイッチが入っていて、  持っていると、いいなと思います。」   ──帯文:長谷川書店水無瀬駅前店 長谷川稔 【本文紹介】 あえて じっくりと 時間のかかることをしてみましょう 豆を挽き珈琲を ドリップしてみましょう 使い込んだ鉛筆を ナイフで削ってみましょう カセットテープで 懐かしい音楽を聴いてみましょう インクを入れ 万年筆で手紙を書いてみましょう 本を読み 心に残ったことを 文章にまとめてみましょう (「時間のかかることをしましょう」より) 2019年3月に発行した『のほほんと暮らす』に、「第六部 のほほん生活の願い」を新たに書下ろし、新装ポケット版として再発行いたしました。 表紙と挿画は、ちぎり絵作家の渡辺えみさんの作品です。 【著者より】 「『のほほんと暮らす』刊行に寄せて」 『のほほんと暮らす』は、僕なりの幸福論です。 どのように日々の生活を送れば穏やかさや安らぎが得られるのか。そのヒントがたくさん詰まっています。すこし詩的な実用書として書きました。 多くの人に読んでいただけたら幸いです。 ─西尾勝彦 【著者プロフィール】 1972年生まれ。京都府出身。奈良市在住。35歳の頃より、天野忠、尾形亀之助などの影響を受け詩を書き始める。 主な詩集に『歩きながらはじまること』(七月堂)https://shichigatsud.buyshop.jp/items/10202899、『光ったり眠ったりしているものたち』(BOOKLORE)https://shichigatsud.buyshop.jp/items/5835577などがある。 【発行記念プレゼント】 「新装ポケット版 のほほんと暮らす」の発行を記念して、渡辺えみさんのちぎり絵に、西尾さん自筆ののほほん一言が書かれた「のほほんちぎり絵ハガキ」をプレゼントいたします! (*数量限定・絵柄は選べません。なくなり次第終了となります*) 【お取り扱い店舗さまなど】 https://note.com/shichigatsudo/n/necfbac561a21 著者 西尾勝彦 発行所 七月堂 発行日 2020年7月20日 四六判変形 110×160 128ページ 表紙・挿画・ちぎり絵 渡辺えみ 【関連本】 https://shichigatsud.buyshop.jp/categories/2004627

  • ¥ 1,650
  • 琉歌、詩、短歌へと新たなる調べは深い祈りと命への讃歌 湊さんのこの歌集は、五七五七七の短歌の韻律の作品を主としつつ、八八八六の琉歌の音数律の作品も編み込まれている特殊な一冊である。  冒頭の章「天のことぶれ」には、「太陽」を「ていだ」と発音するなど、沖縄固有の言葉や風俗が編み込まれ、沖縄の風景を想起させるおおらかな韻律の作品が並んでいる。(東直子)  「歌」の文字(哥+欠)は人が口をあけてうたう様をあらわすけれど、琉球の歌の伝統は十六世紀から十七世紀に首里王府によって編纂された最古の歌謡集『おもろさうし』がよく伝えている。歌謡「おもろ」のゆったりとした文体、リズムが美しいのは、かつては節をつけ、手拍子でうたわれたことにもかかわるとされるが、この伝統文芸は現代の沖縄民謡の詞にも引き継がれてきたといえよう。(与那原恵) 【作品紹介】 うすれゆく太陽(てぃだ)のひかりは夕星(ゆふづつ)のまたたく際にか海に溶け入る りんりんと原野(はらの)に虫がしきり鳴く星を招ぶがに冴えとほるかな 天の川 波立つ雲間に月の舟 寄り添ふ思ひ星合ひの岸に 硝煙のにほひ立ち込む月映えのけしき苦しや 死屍散る原の ガジュマルの天を遮る枝ぶりと葉むらの暗がり ふと蝶の舞ふ モクマオウの林に散らばる骨と肉 敵味方なき戦野のけしきに 青蜥蜴の波打つ腹のリズムよし 酷暑の昼にへばる風なく うなそこの疎開船のふなぞこの幼きみたまは浮かばるるなく ガジュマルの根瘤に丸まる白き猫 地より出でたる精霊(むん)のごとある 水よまさやかに さ鳴れひそやかに あかれとことはの 夢をちぎり うなばらを燃ゆるはがねの龍がゆく 煽る荒波 みなも煮え立つ 著者 湊禎佳 発行所 七月堂 発行日 2020年7月1日 A5判 157ページ

  • ¥ 990
  • 川上雨季詩集 「いまにも光を呑まんとする、だれかの水平線」 【作品紹介】 都市のスケッチ くぐもった灰色に染まったふわふわの犬 昨日と同じ角で抱えられている わずかな期待を抱えて前を通るが 彼/彼女の瞳は他者を決して認めない 光のささない深い黒さをたたえて 上半身が前に倒れないように ガラスに写る 足を動かす 回転運動を伴う我々の移動は 動力を他に依存せずとも運転と呼ぶ 身体の自覚はごく限られている 両眉の裏から生え際にかけては 長方形の水面に守られていて わたしの意識は揺蕩する たしかに接地しているはずであるのに プレートの小さな揺れを認識できない どころか まれに水面が傾くと 身体自体の一部もあわせて傾く 大きな段差を伴って 眠りから醒めた深夜の渇き 二杯目の味噌汁の器が傾いて 左手の甲に熱湯が注がれた 細く揺らぐ痛みは炎のゆらめきを肌に植えたようで 白く生気のない石の上に散った海藻と味噌の 非日常らしいあざやかさを前に わたしだけが当事者だという自覚を提示した 電話をする男から離れ 床の上に自覚的に寝そべる皮の鞄 意思を持たされた物体に目を奪われながら 改札をくぐり抜ける 著者 川上雨季 発行所 七月堂 発行日 2020年7月1日 四六判 92ページ 【関連本】 インカレポエトリ:https://shichigatsud.buyshop.jp/items/23225190 水際 / インカレポエトリ叢書1:https://shichigatsud.buyshop.jp/items/31555188

  • ¥ 990
  • 小島日和詩集 「薬指をおかえしに上がりました、女は下げていた巾着袋を差し出した。」 【作品紹介】 エスカレーター 底のない穴のなかを エスカレーターが動いている 上っているのか 下りているのか とにかく、逆向きに乗ってしまい 遠い国のデパートのように 段差がなく平らになっているので ベルトコンベアで運ばれているようでもあり ほうれん草の束が滑り下りてきて そちらが上かと知るのだが 反対側からも転がってくる鶏肉を 腕に抱えこもうとするなら降りねばならない どこかからやってきた子どもが 扉の前に座りこみ 一本ずつ指をしゃぶっている かれは得意になって 私よりずっと とおくへはなす ポケットから取り出した 抜け殻も 壊れて落ちていくままにはしない 手の平に残ったかけらまで すっかり なめ終えてしまい よくまわる舌から ほつれた糸が引きだされていく しわが寄り ひだが生まれ とおくは ちかくへ絞られていく 踊り場から坪庭を見下ろす 排出される空気に巻かれながら洗濯物が落下していく 忘れ物をたしかめているとき、 わたしの背後では断層が広がっている いつまでも搬出口が見つからない 喉の奥にはりついて離れない 灰汁をかき消すように いきおいよく注いだ牛乳で飲みくだす 著者 小島日和 発行所 七月堂 発行日 2020年7月1日 四六判 89ページ 【関連本】 インカレポエトリ:https://shichigatsud.buyshop.jp/items/23225190 節節 / インカレポエトリ叢書2:https://shichigatsud.buyshop.jp/items/31555303

  • ¥ 1,980
  • 黙示し隠る[画と文]。群を抜く泥濘の中を抜け あなたは□型・○型・△型のヒントを孕む「芸術のルール」を発見するだろう。 栞・阿木津英/小池昌代/宗近真一郎/四元康祐 高貴にして、卑俗、卑俗にして、高貴。これが倉本修と最初に会ったときの印象であった。 そして奇妙なことに(と言うべきだろうか)、それがこの散文集を読んだあとの印象でもあった。 文は人なり、人は文なり、と言うべきであろうか。(吉田文憲) 26 子どもの風景 [The landscape of the child] よし、という声が聞こえる。かれは紐を引っ張った。その紐が言う。 わたしは息の吸い方を知らない。 わたしは息の吐き方を知らない。 わたしはわたしを支えるべき、なにもかもを知らないのだ。 紐曰く、そも「わたし」とは何なのだ?  あらかじめ設定された張力の限界を超えたとき、かれはひきち切れ「息の止め方」をはじめて知るのだろう。  子どもらは、猿にしか興味を示さない。猿に導かれ立派な猿に育つまでの一本の川。その川筋に添うように流れ刻される幾重の轍がみえる…遊戯の跡、病みの跡、戦慄の跡、名をもたない多くの痕跡がある。 喉頭の痛みゆえに、口を噤む猿たちのなんという愛おしさよ。  「わたしが42年前に受け取った手紙を再び開く気になったのは、不思議な羽根つき猿を見たからです。恐ろしく危険なその生き物は、ばらばらになることで一瞬にして闇に消えてゆきました。それが何なのか、わたしには推し測ることが出来ないのです」アルフレッドは述懐する。  歳月をかけたちいさな川は大河と合流する。流され、沈んでいった羽根つき猿の残骸は、其処此処に浮かび上がり漸く光りを得る。それらを手にとり、かれは河を憎み涙し、そして嘔吐するだろう。  わたしはそろそろ此処を去ろうと思う。羽根をもたない息子と二人。  昊は笑って見送ってくれるだろう。 著者 倉本修 発行所 七月堂 発行日 2020年5月30日 A5判変型 87ページ

  • ¥ 2,750 SOLD OUT
  • 音の台所さんの絵本『くもこちゃん』と、『くもこちゃん』が誕生するきっかけとなった、宇田智子さんのエッセイ『那覇の市場で古本屋』をセットにして送料無料でお送りいたします。 「くもこ」という、美しいもの、貴重なもの、宝物をさす、今は使われなくなってしまったなんとも愛らしい響きの琉球の言葉から広がる沖縄の景色や音をご堪能ください。 宇田智子『那覇の市場で古本屋』 【出版社内容紹介】 市場通りは行き交う人も本もおもしろい。今日も淡々と店番中。 日本一大きな新刊書店の書店員から、日本一狭い古本屋の店主へ。 〈ジュンク堂那覇店が開店するときに東京から異動してきた私が、 その二年後にひとりで古書店を始めるとは、自分でも思いもしなかったー〉 市場通りは行き交う人も本もおもしろい。三畳の帳場から眺める、日々の切れはしを綴った、著者初めてのエッセイ集。待望の、と言ってもいいでしょう! 著者:宇田智子 発行所:ボーダーインク 発行日:2013年7月 221頁 音の台所『くもこちゃん』 むかしむかし沖縄には くもこ色という言葉がありました 今は使われなくなった言葉です くもこ色ってどんな色でしょうね? 今日も沖縄の空を飛ぶくもこちゃん 首里の空 ヤンバルの森 島々の海 くもこちゃんはどんな色かしら? 宇田智子さんのエッセイ「くもこ」を読まれたことをきっかけにこの物語は始まりました。 2018年に音楽紙芝居「くもこちゃん」が、この度絵本として誕生しました。 巻末には、絵本にでてくる絵と言葉を詳しく解説をした「くもこ辞典」も収録されており、沖縄の文化や伝説や気候などにふれることができます。 著者:音の台所 発行所:七月堂 発行日:2020年3月9日 サイズ:160㎝✕160㎝ 並製 中綴じ 24頁 ※海外への発送は送料無料の対象外です

  • ¥ 1,980
  • 【出版社内容紹介】 〔ルバイヤートとは〕 「四行詩」を意味するペルシア語「ルバーイー」の複数形。九世紀半ば以降の中世ペルシア文学の中でペルシア詩最古の詩形とされています。短く平明な言葉、流麗な文体で、心の赴くままに詠うことができます。詩の形式上の取り決めに対して、詩の想念が優先する詩形といえます。 中世ペルシアの四行詩集「ルバイヤート」の日本初の英・日対訳詩画集。フィッツジェラルドの優れた英訳と竹友藻風の流麗な邦訳、そしてバルフォアの美しい挿絵に彩られたルバイヤートの世界をご堪能下さい。 著者 オマル・ハイヤーム 英訳 エドワード・フィッツジェラルド 訳者 竹友藻風 発行所 マール社 発行日 2005年11月 A5判 128ページ

  • ¥ 2,200
  • 生き物たちの安全で安心な楽園はどこだ みーんなこの地球の仲間たち おはようございます 小笠原鳥類の入門書ともいえる一冊。 編集や装丁は、詩人の榎本櫻湖によるものです。 現代詩手帖やフリーペーパー、ブログなどに発表された詩に書き下ろしの作品を収録。 よいことがあると、いい。あの、ええ、 それが、とても、いい。 とても、穏やかに、うれしい、ことが、いい。 あの川に、いろいろな、種類の歌が 魚が(魚の図鑑は歌の図鑑だ)楽譜が…… 泳いでいて、魚の背中が見える。 魚は透明なので、内臓も見えるだろう健康な。 健康な健康だ、 魚のウロコがたくさんあって、それらの 輪郭の線が黒くなって、見える。 黒い絵、というものが、あった。魚を描いたんだろう 魚の図鑑が、画集で、あって 版画、だった。版画の群れ。 ─中略─ 魚の、とても、光る、部分である。版画で描くなら 金色を少しだけ使うだろう。よいことが 光っているのが、よい。いい。 よいことがあると、いい。 おそろしい未来が来ないのがよい。魚の 版画を集めた本を、ギギギギギーと開くと、 「明るい未来もある」と、書いてあった。 どうなんだろうなあ、よいことが、 あれば、とても、よい。いい。歌うだろう それから魚を描くだろう、魚の ウロコたちの線をたくさん描くだろう。 背中にウロコがたくさん描かれるだろう。背中を 濃い灰色で塗った。水彩で描いた。 とてもよいことになればよい。よいことが、 あれば、いい。おはようございます (「魚の歌」より抜粋) 著者 小笠原鳥類 発行所 七月堂 発行日 2018年6月10日 四六判変形 113ページ

  • ¥ 1,100
  • 小沼純一第五詩集 手のひらにおさまってしまうような小さな詩集。 音符のように、つま弾かれた言葉が散りばめられる。 意味をつかみそうになるとそれから逃げるようにして、詩の声がそっと歌い出す。 […] sotto そ っと そ っ と とめ くる めくる めく そっと そっと よむ よ よんで よみ よみ かえす み かえす み かえし み ゆれて ゆ っくり ゆれ て ゆみ は ずれて や はずれ よみ はずれ て […] 小沼純一 KONUMA Junichi 「し あわせ」思潮社 1989 「アルベルティーヌ・コンプレックス」七月堂 1992 「いと、はじまりの」思潮社 1994 「サイゴンのシド・チャリシー」書肆山田 2006 著者 小沼純一 発行所 七月堂 発行日 2020年4月15日 100㎝×110㎝ 144ページ

  • ¥ 4,400
  • 西田幾多郎と瀧澤克己の交流の真実から日本思想史に迫る 西田幾多郎と瀧澤克己の交流は、昭和8年から20年までの12年間。西田は京大退職後の晩年、瀧澤は20代半ばから30代半ばの壮年期の頃となる。二人の間には62通ほどの書簡が残されているが、全て西田から瀧澤宛てのものである。西田は来簡を保存する習慣をもたなかったからだ。 書簡の全体は学問上の子弟関係の上に成り立ち、生活の多岐にわたる話題で綴られている。戦争の拡大、破局へと向かう中で右翼からあびた非難への言及や疎開などの話題から、敗戦後の思想界への思いを若き研究者に託す文面になる。 500頁にわたる第一巻の第一部「書簡にみる交流」は全書簡の公開と分析。第二部はテキストにみる交流、第三部は宗教論にみる交流、第四部は交流の真実へと迫ってゆく。 特に宗教論における「西田と仏教」、「瀧澤とキリスト教」という視点の展開は圧巻である。 著者 前田保 発行所 七月堂 発行日 2018年9月9日 四六判 489ページ

  • ¥ 2,750
  • 髙塚謙太郎詩集 「詩」と「歌」が一体となって届けられる時、その「ことば」には新鮮な美しさが宿る。 髙塚謙太郎3年ぶり5冊目となる新詩集!! 書き下ろし、私家版詩集、ネット上で公開された「〈末の松山〉考」などを収録。 広い紙面のうえ、新しい構図で詩篇の解体と展開を試みた。 限りなく無意識にちかい意識のなかで、自由に飛躍する詩のことば。 読むほどに広がってゆく髙塚謙太郎の織りなすことばの美しさに、何度でも出会えるだろう。 「目次」 七竅 Blue Hour HANNAH 花嫁Ⅰ 〈末の松山〉考 あ文字のいた夏(マイ・サマー・ガール) Memories 花嫁Ⅱ 「背のすらりと、 抜けていく気がしたから。 思えばテレビの明るさ、静かさ、 暗さがこんなに女のひとのほつれて、 立ち姿が聞こえてくる。 水の溜まった視細胞はわたしは深く、 深さは、ひとかきで闇をやぶって、 映りこんでしまった手の白かった。 文面のまま、 春を待って 会いにくるとは。」 ─本文より抜粋 著者 髙塚謙太郎 発行所 七月堂 発行日 2019年7月15日 A4判 253ページ 【送料ご選択時にご注意ください】 *1冊 →「クリックポスト」 *2冊以上 →「ヤマト宅急便」

  • ¥ 1,320
  • やすらいはなや やすらいはなや 文字をつかって言葉をつらねるとして、愉楽をもたらすものが果たして何なのか、とかんがえてみますと、それはまちがいなく韻律の仕掛けによっているということがわかります。流麗さもさることながら、摩擦の多い韻律であってもそれは変わりません。むろん黙読をするときに幽かに脳の舌先で転がされる韻律のことです。もちろん言葉ですから、そこに意味と名指される何かは付着するわけですが、意味が愉楽をもたらすわけではありませんので、いうなれば添えものに過ぎないのかもしれません。ただし、言葉がもつ幾重もの意味の層が常に揺れつづけることで色がひろがり、私たちの脳である種のリズムが生まれてくることも確かで、韻律といった場合、単なる音韻上のリズムをさすわけではなさそうです。――髙塚謙太郎 髙塚謙太郎 著 詩集 2016/07/15発行 130×205 A5判変形 並製 第二刷 発行 七月堂

  • 20%OFF ¥ 1,584
  • 西尾勝彦(アイデア)×七月堂(製作) 「空白の日を、大切に。」 この度、詩人の西尾勝彦さんのアイデアを元に、七月堂から「のほほん手帖 2020」を発売することとなりました! 新しい年に「スケジュールから解放されるのほほんな日々」のお供としてご利用いただけましたら幸いです。 【手帖仕様・内容詳細】  ・外寸 104×195×9  ・内寸 90×190  ・上製 糸かがり  ・年間カレンダー  ・この手帖の使い方  ・マンスリー   2019年12月~2021年1月   新月と満月の日を表記   二十四節季表記(コメント付)   西尾勝彦さん手書きの「今月ののほほん」   ひと月4ページ使用(マンスリー + フリーメモ3ページ)   月曜始まり ・フリーメモ  16ページ(5mmドット罫線) ・付録  14種類ののほほんの種が書かれた栞 ・使用紙  表紙 TS-1 S-3 100kg  見返し ポルカ トウフ 90kg  本文 キンマリV 57.5kg  表紙文字 西尾勝彦 (箔押し グリームホイル つや消し銀2B) 印刷・製本 渋谷文泉閣

  • ¥ 1,650 SOLD OUT
  • たとえば、歩くだけ、ただいつもの道をゆっくり歩くだけで見える景色が変わる。 のほほんとしたモノ たくさん見つけてみましょう  函館の路面電車  シトロエン・アミ8  公園のシーソー  丸いちゃぶ台  ガリ版刷りの小詩集  平宗の柿の葉ずし  草色のトンボ鉛筆  温かいジャスミン茶  よもぎあんパン  梅干しのお茶漬け まだ あるはず (「第二部 のほほん生活の様子」より抜粋) 『のほほんと暮らす』刊行に寄せて 『のほほんと暮らす』は、僕なりの幸福論です。 どのように日々の生活を送れば穏やかさや安らぎが得られるのか。そのヒントがたくさん詰まっています。すこし詩的な実用書として書きました。 多くの人に読んでいただけたら幸いです。 ─西尾勝彦 著者プロフィール 1972年生まれ。京都府出身。奈良市在住。 35歳の頃より、天野忠、尾形亀之助などの影響を受け詩を書き始める。 主な詩集に『歩きながらはじまること』(七月堂)、『光ったり眠ったりしているものたち』(BOOKLORE)などがある。 詩的実用書 2019/03/09発行 B6判変形 120×155 上製 カバー・帯・栞・別冊付録「のほほん自由手帖」付 帯文:長谷川書店水瀬駅前店 長谷川稔 『のほほんと暮らす』は、『のほほんのほん』(2014・私家版)と『のほほん自由手帖』(2017・私家版)を元に再編集と加筆を行い作られました。

  • ¥ 2,200
  • 西尾勝彦詩集『歩きながらはじまること』 言葉の「森」がここにある 奈良の山で暮らす詩人、西尾勝彦のポケットには、どんぐり、石ころ、いろいろな形の葉っぱや木の実。たくさんの宝物がつまっているに違いない。 『朝のはじまり』、『フタを開ける』、『言の森』、『耳の人』に加え、私家版『耳の人のつづき』を収録。 いつからか 素朴に 暮らしていきたいと 思うようになりました 飾らず あるがままを 大切にしたいと 思うようになりました そうすると 雲を眺めるようになりました 猫がなつくようになりました 静けさを好むようになりました 鳥の声は森に響くことを知りました けもの道が分かるようになりました 野草の名前を覚えるようになりました 朝の光は祝福であることを知りました 人から道を尋ねられるようになりました 月の満ち欠けを気にするようになりました 遅さの価値を知る人たちに出会いました 一日いちにちが違うことを知りました ゆっくり生きていくようになりました 鹿の言葉が分かるようになりました 雨音が優しいことを知りました 損得では動かなくなりました わたしはわたしになりました (『言の森』より「そぼく」) 著者 西尾勝彦 発行所 七月堂 発行日 2018年3月7日 四六判変形 並製 112×155 本文 344頁

  • ¥ 770
  • 七月堂での本づくりの際に使われる紙を使って作ったメモ帖です。 メモ部分も表紙部分もそのときに在庫している紙を組み合わせているので、作るたびに組み合わせが変わります。 第1弾の組み合わせは「モンテシオン×アラベールナチュラル」。 製本はBindery kuutamoさんの手製本です。 メモ部分に使ったモンテシオンは、少し凹凸のあるしっとりした紙なので鉛筆との相性が特にいいです。 製作 七月堂 製本 Bindery kuutamo 発行 2019年冬(No.1) 使用紙  本文:モンテシオン 60kg  表紙:アラベールナチュラル 130kg 表紙タイトルフォント ARP楷書体M 奥付フォント A-OTF リュウミン Pro サイズ 104×190mm

  • ¥ 1,320
  • 峯澤典子、第三詩集。 ぬくもりはじめた 祈りのかたちに 冬が 訪れる この〈旅〉は、通り過ぎていく景色の印象を残しながらも、別の空間、時間を移動しているようだ。ふとした気配が記憶を呼び覚ますように、うす暗い空の下、それでも光を求めて彷徨う。 マッチを擦っても 新年の雪みちには犬の影もない ひと足ごとに 夜の音が消えてゆく 冷気を炎と感じられるほど ひとを憎むことも 許すことも できなかった せめて てのひらで雪を受ければ いつまでも溶けない冬が ふたたび訪れることはない病室へ流れていった それを流星と呼んでいらい わたしの願いはどこにも届かない それでも星は 清潔な包帯のように流れつづけた(「流星」) 第二詩集『ひかりの途上で』(七月堂)で、第64回H氏賞を受賞した峯澤典子さんの最新詩集です。 峯澤典子個人誌「glass」https://shichigatsud.buyshop.jp/items/32434618 第一詩集 H氏賞受賞作『ひかりの途上で』https://shichigatsud.buyshop.jp/items/6048424 峯澤典子 2017/02/01発行 発行所 七月堂 四六版 並製カバー付 カバー・表紙デザイン:吉岡寿子

  • ¥ 1,731
  • タケイ・リエ第三詩集 あっ、晴れた。 手さぐりでたよりない闇のなかをすすんでいくと、 見慣れた風景がまあたらしくうまれかわっている。 なつかしい景色がまばゆい光につつまれて、 はだかの街路樹もかがやいている。 (帯文より) 図鑑を眺める。眠るまえのせかいはやさしい。だから、気がとおくなるほどたくさんのいきものが食べて食べられる世界を眺める。まよなかの、まんてんの星の下に無数の国。赤いろ。青いろ。緑いろ。夥しいかずの屋根の下で。多様なにんげんの図鑑もひろがる。 (中略) うまれてくるひとよりもしんでゆくひとのほうが多くなってきて、ようやくさしせまったと感じるなんて身がすくむような思いがする。わたしたちはいったいだれから、救われればいいのだろう? いまこのことについてだれかとはなしあいたいのに、だれとはなしあったらいいのだろう。あなたの考えている本当のことがわからない。悩んでいたらみえない動物が近づいてきて、はなしが通じる言語を習えって言うの。それが愛情だろうって言うの。おかしいよね。いまからでもまだ遅くないんだって。本当に、覚えられるのかな。せかいはとても広くてプールみたいになってしまった。大きな水溜まり。あるいは、砂漠のようなもの。だけど、はだし、はだかでも、大丈夫なんだって。本当かな。本当なら、服を着ているのがじゃまになるかもしれないね。あなた、いっしょにぬいでくれる? あなたがいっしょならわたしだってもう、こわくないんだよ。 (「ミーアキャットの子は年上の兄弟からサソリの狩りを学ぶ」より抜粋) タケイ・リエ 岡山県生まれ 詩誌「どぅるかまら」「ウルトラ」「Aa」同人 詩集『コンパス』(ブロス) 詩集『まひるにおよぐふたつの背骨』(思潮社) 詩集 著者 タケイ・リエ 装幀:伊勢功治 発行所 七月堂 発行日 2018年9月30日 A5判変形 92ページ

  • ¥ 2,970
  • ネット詩へのオマージュ 国立博物館に安置 ではなく 陳列 されているテーベ出土のミイラは 生きていた期間よりも そうとう長く死んでいる 生誕 そうだな推定三千年を祝して ポケットウイスキーを すばやく飲んだ (「国立博物館」) 経験値がマックスになると 大人という称号をもらえます そこで成長は とまってしまうけれど イベントはおわらず そのあと如何に がんばるかが 見どころのゲームです (「新作ソフト」) 著者 みつべえ 発行所 七月堂 発行日 2019年9月29日 A5判変形 484ページ

  • ¥ 2,750
  • 「人は死者という存在になる」 『LEIDEN 雷電』に書き継がれたものが集結した。 終結ではないことを記したい。 幸いな人間は生まれて家族と共にある。 育ってゆく中で「自分はなぜこの家族といるのか、本当の親はどこかにいるのではないか」と考える子供がいる。 その一人が日下部正哉だ、と思うのは勝手なのだが、父親と祖父の関わりの描写などは冷静かつ暖かい。 実生活の体験記でもあるように感じる小説なのだが、描写の卓越した言葉には思わず引き込まれてしまう。 時間に余裕が有る時に頁を開くことを勧める。 ついめくってしまうと風呂も入らずに朝を迎えてしまう。 著者 日下部正哉 発行所 七月堂 発行日 2019年11月1日 四六判 405ページ

  • ¥ 1,760
  • 世代を超えた同胞への留別としたい 、と南川隆雄は呟く。 南川隆雄の幼年時代、戦中戦後の体験が記されている。 空襲と被災、疎開、敗戦、食糧難など戦中戦後の生活の実態を54篇の「詩」と15篇「文章」で書き遺す、と著者は言う。 もう過去の事はたくさんだ、という人も多い。 しかし、歴史の真実は言葉によって語らずして、未来の誰に伝えられるのだろうか。 著者 南川隆雄 発行所 七月堂 発行日 2019年10月31日 四六判 149ページ