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人の森 / 関中子【新本・七月堂書籍】
¥1,980
関中子詩集 席を立つ前に 人は何を大切にしたいだろう 退屈と快楽か 人である優しさか 【作品紹介】 水縁(みずえん) 池に礫を投げ入れる 人は縁をめぐって 礫は沈んで 生まれる波 円を描けばそれぞれに 尽きるまで 水は 遠い旅に出る 視線がたどって重なっても その旅は暑くやわらかに遠い 今度は礫を池で走らせる 希望を置く知恵を 時をすり抜けるだまし絵を 水の縁に水の円 著者 関中子 発行所 七月堂 発行日 2025年10月20日 四六判 78ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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素描画誌 第四号 面影と顔【新本】
¥1,100
このたび七月堂は、古井フラの詩画集「素描画誌」第四号「面影と顔」を刊行いたします。 ↓「素描画誌」創刊号の詳細はこちら↓ https://note.com/shichigatsudo/n/nc1e2633ba9ca 創刊号「色のない花」お買い物はこちらから https://shichigatsud.buyshop.jp/items/97349523 「素描画誌」第二号の詳細はこちら https://note.com/shichigatsudo/n/n346f6dffa245 第二号「ほどける手」お買い物はこちらから https://shichigatsud.buyshop.jp/items/104463184 「描くこと」や「空白」について、深く思索し実践した、画詩文一体の作品集。3ヶ月ごとに全10回の刊行を予定しております。 第4号のテーマは「面影と顔」。 本作は詩と素描画とエッセイで構成されています。 ゆっくりとお楽しみいただけましたら幸いです。 「素描画誌」は七月堂社内で印刷し、一冊一冊スタッフの手によって糸綴じ製本をしております。 「面影」という言葉は、「面(おも)」と「影(かげ)」という二つの漢字から成り立っています。「面」が物理的な顔や表面を指すのに対し、「影」は光と闇、実体と幻影の間に存在する、捉えがたい現象です。素描が、鉛筆や木炭の黒い線と、紙の白い余白だけで世界を立ち上げるように、面影もまた、存在とその不在のあわいにこそ宿るのかもしれません。 ――素描画誌「面影と顔」より引用 著者┆古井フラ 絵・装幀・組版┆著者 印刷・製本・発行┆七月堂 A5判・糸綴じ 28ページ 価格 1,000円+税 発行 10月22日 ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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版元にとっての本屋のはなし Books&Something 2025 開催記念 ZINE【新本】
¥1,100
【内容紹介】 Books&Somethingの開催記念ZINE2025 今回のテーマは「版元〈われら〉にとっての本屋のはなし」です。このイベントに集まる独立出版者たちにとって本屋はどんな存在なのか。 《寄稿者》 twililight 手差しユニッツ 信陽堂 百万年書房 Troublemakers TISSUE PAPERS 三輪舎 Palmbooks ナナロク社 タバブックス 七月堂 著者 ブクサム2025出店者のみなさん 企画 Book&Something事務局 装画 手差ユニッツ 発行 生活綴方出版部(リソグラフ印刷) 発行日 2025年10月5日 B6判 40ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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詩なのかもしれない / 大島健夫【新本・七月堂書籍】
¥2,200
大島健夫詩集 小さな声を探す 聴こえない声に耳を澄ます そんなときの自分の声は いつもだんだん大きくなってしまう 【作品紹介】 今日で地球は滅びるけれど 今日で地球は滅びるけれど 明日は久しぶりに外食しようか 今日で地球は滅びるけれど 今年の夏こそ、西表島に行こうよ 今日で地球は滅びるけれど 次の車検のタイミングで、新車を買おうと思うんだけどどうかな? 今日で地球は滅びるけれど お母さんの誕生日プレゼント、何をあげたら喜ぶかな? 今日で地球は滅びるけれど 受験生、がんばれ 今日で地球は滅びるけれど 空手の稽古に行く時間だよ 今日で地球は滅びるけれど ちょっと資源ごみ出してくるね 今日で地球は滅びるけれど 洗濯物たたんでくれてありがとう 今日で地球は滅びるけれど おやすみ、また明日ね 著者 大島健夫 発行所 七月堂 発行日 2025年10月10日 A5判 80ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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唇に磁石 / 渡辺八畳【新本・七月堂書籍】
¥2,200
渡辺八畳詩集 渡辺は「そのものへと、成って」いくことを、 言葉で彫刻するかのように、 独特の大胆さと繊細さで、 彫刻の刀ならぬ筆を鋭く振るっている。 ―― 和合亮一 【作品紹介】 皿が溶ける日 頭上にある点滅灯が さして主張せずに独立を果たすから 今日はその下を無毒の鉛が流れていく 正午前の日差しはいい感じに焼いてきて 一歩 二歩 夜には雨が降ることをまだ知らない 少し前まで全世界は静止していたのに それを全く感じさせない正常な日だ 見ない見なーい 見ない 腹を擦って道を作る 陶器が土に戻らぬまま溶けて 上へ上へと垂れ流れて 絶妙な硬さを視覚から感じさせて 最後のひと液は 量が足りなくてかすれ残った 途端全てが緋色に変わり重力が増す 著者 渡辺八畳 発行所 七月堂 発行日 2025年10月3日 A5判 120ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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詩誌 透けやすい 4号【新本】
¥800
【内容紹介】 川窪亜都、田村奏天、源川まり子、今宿未悠による詩や、合評録を収録しております。 第4号のテーマは「検討中」 【作品】 「ボタンホール」 川窪亜都 「ちゃく」 田村奏天 「屠る」 今宿未悠 「距離について」 源川まり子 企画「検討エッセイ」 透けやすい人々(編集後記) 発行者 今宿未悠 発行所 透明愛好会 発行日 2024年12月1日 A5判 32ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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詩誌 透けやすい 3号(特典付き)【新本】
¥1,500
【内容紹介】 川上雨季、佐藤悠花、川窪亜都、田村奏天、源川まり子、今宿未悠、柳川碧斗による詩や、合評録を収録しております。 3号のテーマは「セラピー」。 企画「一緒に聞いてください」(共同詩) 合評録 作品 「通勤路」 川窪亜都 「高円寺にて。」 田村奏天 「ensemble(01)」 栁川碧斗 「水を動かす」 今宿未悠 「定位置について」 源川まり子 「爪だけ」 佐藤悠花 透けやすい人々(編集後記) 封入特典:透けやすいセラピーステッカー 発行者 今宿未悠・柳川碧斗 発行所 透明愛好会 発行日 2024年5月19日 A5判 80ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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原子野 / 吉田文憲【古本】
¥1,200
【状態】 カバー、帯付 <カバー> シミ、小汚れ、上部ヨレ有 <本体> 天シミ有 著者 吉田文憲 発行所 砂子屋書房 発行日 2001年6月30日 180mm×257mm 上製 92ページ __________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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随風 02(サイン入り)【新本】
¥1,980
【内容紹介】 『随風』02 〈目次〉 巻頭随筆 宮崎智之 随筆特集『好奇心』 アサノタカオ 磯上竜也 今井楓 オルタナ旧市街 清繭子 古賀及子 早乙女ぐりこ 杉森仁香 絶対に終電を逃さない女 西川タイジ 花田菜々子 pha 吉田棒一 わかしょ文庫 批評 柿内正午 佐々木敦 和氣正幸 インタビュー 村井光男(ナナロク社) 編集していない編集者の編集後記 吉川浩満 発行者 平林緑萌 発行所 書肆imasu 発行日 2025年10月9日 A5判 154ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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NATIVE VOID / 小倉尚子【新本】
¥500
小倉尚子さんによる私家版詩集です。 【目次】 ぶらんこ Dead end-川崎港廃油処理場 空所ターミナル うまみ マイ・時空 工場夜景 たまがわスカイブリッジ 水分 ネイティブ・ボイド 雲は粘膜 太陽やわく桃色の肌 に包まれる錆びた 工場の朝礼おはようございます 七時くらいかなパン屋で あんドーナツとカレーパン 揚げたてが食べられる休日 海中道路の窓から湧き上がる 背中からぶらんこ駆けあがるように 技術に自然の新芽を譲った羽田川崎にも みどりの深呼吸が透き抜けます 飛行機がありとあらゆる 「上空を通過しました」 顕微鏡でしか見たことがない 緻密な工場の配管 てらてら腹をすかせた海 もっとも孤立できた一瞬の隙 いまだれよりも幸せ それがわかちあえる喜びでないことを 次の瞬間おもいきり吸い込む 前に漕ぐ 商店街の音楽が流れはじめ 目を開くと落ちる さあ 川崎港廃油処理場、引き返す (「ぶらんこ」より) 著者 小倉尚子 発行日 2025年10月1日 A5判 40ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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カフェオレ広場season5【新本】
¥700
【著者内容紹介】 今日の夜は、カフェオレ飲みながら「癒し」について詩で語り合うよ。 ゲストに第2回秋吉久美子賞(ココア共和国)の森崎葵さんを迎えました! 異なる感性を持つ10人の詩人による多彩な作品を収めた一冊です。 【参加詩人】 森崎葵 入間しゅか 尾崎ちょこれーと ことぶき 木葉揺 角朋美 でおひでお 能美政通 星野灯 横尾憲孝(ねねむ) よしおかさくら 主宰 木葉揺 表紙画 でおひでお 発行所 カフェオレ広場編集室 発行日 2025年3月10日 四六判 74ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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カフェオレ広場season4【新本】
¥700
【著者内容紹介】 鐘が鳴って詩人たちが広場に集まってるよ。今回「音」がテーマだって。 ゲストは宮城の詩人やまうちあつし。 ちょっと新しくなった詩誌カフェオレ広場をよろしく! 【参加詩人】 やまうちあつし 尾崎ちょこれーと ことぶき 木葉揺 角朋美 でおひでお 能美政通 星野灯 横尾憲孝(ねねむ) よしおかさくら 主宰 木葉揺 表紙画 でおひでお 発行所 カフェオレ広場編集室 発行日 2024年8月31日 四六判 70ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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熟柿 / 佐藤正午【新本】
¥2,035
【出版社内容紹介】 取り返しのつかないあの夜の過ちが、あったはずの平凡な人生を奪い去った。 第20回中央公論文芸賞 受賞 本の雑誌が選ぶ2025年度上半期 ベスト10 1位 激しい雨の降る夜、眠る夫を乗せた車で老婆を撥ねたかおりは轢き逃げの罪に問われ、服役中に息子・拓を出産する。出所後息子に会いたいがあまり園児連れ去り事件を起こした彼女は、息子との接見を禁じられ、追われるように西へ西へと各地を流れてゆく。自らの罪を隠して生きる彼女にやがて、過去にまつわるある秘密が明かされる。『鳩の撃退法』(山田風太郎賞受賞)『月の満ち欠け』(直木賞受賞)著者による最新長編小説。 著者 佐藤正午 発行所 角川書店 発行日 2025年9月25日 四六変形判・368ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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茨木のり子全詩集 新版【新本】
¥9,020
【出版社内容紹介】 生前に刊行された全ての詩集、没後刊行の『歳月』、単行詩集未収録詩篇百余篇、新発見の日本語の詩と尹東柱の詩の翻訳、代表的エッセイ「はたちが敗戦」「「櫂」小史」、さらには口絵写真数十枚を収録し、戦後の現代詩でもっとも人気のある詩人茨木のり子(1926-2006)の全詩業を展望する、決定版全詩集。 著者 茨木のり子 編者 宮崎治 発行所 岩波書店 発行日 2025年9月26日 A5判・上製函入・546ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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約束にしない / 山内優花【新本】
¥1,650
SOLD OUT
【著者内容紹介】 第二詩集です。 『きせつきせつ』以降に書いたもののなかから25篇をまとめました。 【収録作品】 約束にしない TETRIS できるだけすなおに ひねくれる 寄せ集めの羽 わたしのきりん座 曇りの日 ひとりでできる 筆跡 観察 白い部屋 再現 朝に鳴く鳥 リバー 薔薇物語 Ciao 流星群 匿名 余白 どうしてどうして 家出するなら犬を連れて ひときわ明るい傷 いなくならないでいい nothing else 夕星占い 著者 山内優花 デザイン 外山央 発行所 和中書店 発行日 2025年9月30日 四六変型 86ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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恋のすべて / くどうれいん 染野太朗【新本】
¥1,870
【出版社内容紹介】 俵万智、推薦! 「素晴らしすぎて、恋の歌を引退しそうになった。言葉の奥に、もどかしい生身の息づかいが聞こえる」 追う恋、待つ恋、甘い恋、怖い恋、苦しい恋… あなたに贈る恋のショート・フィルム。 作家くどうれいんと歌人の染野太朗がタッグを組み、恋の短歌に挑んだ雑誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』の短歌連載「恋」に書き下ろしを加え書籍化。 誰も置き去りにしないシンプルな言葉から驚くほど深い情景が浮かび上がる。音や匂い、湿度まで感じられるような体験はまるで映画を観ているかのよう。短歌初心者でも大丈夫。椅子に座り、それを眺めるだけであなたの恋のことを想うはず。 【目次】 I.テーマ別の恋 ふたりが短歌5首を送り合うメインパート。 1日1テーマ読むような楽しみ方もできます。 ふれる/Yellow/DENIM/Sea/日曜日/嫉妬/Chiristmas/やさしさ/会話/東京/3/水族館/キッチン/KISS /永遠 Ⅱ.贅沢な新作30首!※書き下ろし 読み応えたっぷりの30首の連作。二人がたどり着いた「恋のすべて」とはーー。くどうれいんと染野太朗の短歌の真骨頂。 ・くどうれいん『川面』 ・染野太朗『蛍』 【特別収録】臨場感あふれる即興 ※書き下ろし 贈答歌として実際にふたりが喫茶店で1時間で詠みあった短歌が収録されています。 著者 くどうれいん、染野太朗 発行所 扶桑社 発行日 2025年9月19日 四六判 136ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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「聴く」ことの力——臨床哲学試論 / 鷲田清一【新本】
¥1,100
【出版社内容紹介】 「聴く」―目の前にいる相手をそのまま受け止めるいとなみが、他者と自分理解の場を劈く。本書は、不条理に苦しむこころからことばがこぼれ落ちるのを待ち、黙って迎え入れる受け身の行為がもたらす哲学的可能性を模索する。さらにメルロ=ポンティ、ディディエ・アンジュー、レヴィナスなどを援用しつつ、ケアの現場や苦しみの現場において思考を重ねることで、「臨床哲学」という新しい地平を生み出した。刊行以来、多くの人に影響を与えた名著が文庫で登場。第3回桑原武夫学芸賞を受賞。植田正治の写真とともに贈る。 目次 第1章 “試み”としての哲学 第2章 だれの前で、という問題 第3章 遇うということ 第4章 迎え入れるということ 第5章 苦痛の苦痛 第6章 “ふれる”と“さわる” 第7章 享けるということ 第8章 ホモ・パティエンス 著者 鷲田清一 発行所 筑摩書房 発行日 2015年4月8日 文庫判 288ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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きんつぎ【新本】
¥2,420
【出版社内容紹介】 ●児童書を専門とした世界最大の見本市・ボローニャ・ブックフェアにおいて、総合的に優れている本に贈られる「ボローニャ・ラガッツィ賞」。2024年フィクション部門の最優秀賞に輝いた、珠玉の一冊。 ●日本にルーツをもつ作者のイッサ・ワタナベが、日本伝統工芸の金継ぎになぞらえ、人間の絶望を、希望と復興を、絵で探求したサイレント絵本。 ●カバータイトル部分には箔押しが施され、ギフトにもおすすめ。日本の読者に向けた、作者あとがき付き(訳・柴田元幸)。 〈あらすじ〉 お茶会を楽しむうさぎと小鳥。しかし突然別れが訪れ、うさぎは喪失の旅に沈んでゆく……。アメリカ文学史上の奇跡、エミリー・ディキンソンの詩と一体になって、人々の復興に寄り添う、希望にあふれた一冊。 〈ボローニャ・ラガッツィ賞 選評〉 深いやさしさとユニークな方法で表現された物語は、私たちを暗闇と海の底へ連れてゆく。喪失の旅を詩的に案内してくれるのだ。その旅で私たちが目撃するものは、どんなにつらい苦しみのあとでも回復してしまう、私たち人間の驚くべき力。 物語は、日本伝統工芸の金継ぎと、さりげなく添えられたエミリー・ディキンソンの詩と一体となって、深く傷ついた心を癒していく。私たちは、暗闇を通り抜け、また新しい道と始まりを見つけて、残ったものからまた何かをつくりあげることができるのだ。 〈金継ぎとは〉 樹脂と金の混合物を使って、壊れた陶磁器を、継ぎ目がわざと目立つように修復する日本伝統工芸の金継ぎ。断面を隠すのではなく、見えるままに残すことで、物が美しさを獲得し、唯一無二の事物となる。 著者 イッサ・ワタナベ 詩訳 柴田元幸 発行所 世界文化社 発行日 2025年6月30日 230×230×9mm 48ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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涙の箱 / ハン・ガン,きむふな 訳【新本】
¥1,650
【出版社内容紹介】 ノーベル文学賞作家ハン・ガンがえがく、大人のための童話 この世で最も美しく、すべての人のこころを濡らすという「純粋な涙」を探して 昔、それほど昔ではない昔、ある村にひとりの子どもが住んでいた。その子には、ほかの子どもとは違う、特別なところがあった。みんながまるで予測も理解もできないところで、子どもは涙を流すのだ。子どもの瞳は吸い込まれるように真っ黒で、いつも水に濡れた丸い石のようにしっとりと濡れていた。雨が降りだす前、やわらかい水気を含んだ風がおでこをなでたり、近所のおばあさんがしわくちゃの手で頬をなでるだけでも、ぽろぽろと澄んだ涙がこぼれ落ちた。 ある日、真っ黒い服を着た男が子どもを訪ねてくる。「私は涙を集める人なんだ」という男は、大きな黒い箱を取り出し、銀の糸で刺繍されたリボンを解くと、大小、かたちも色もさまざまな、宝石のような涙を子どもに見せた。そして、このどれでもない、この世で最も美しい「純粋な涙」を探していると話す。男は子どもがそれを持っているのではないかと言うのだが――。 「過去のトラウマに向き合い、人間の命のもろさを浮き彫りにする強烈な詩的散文」が評価され、2024年にノーベル文学賞を受賞したハン・ガン。本書は童話と銘打ちながらも、深い絶望や痛みを描き、そこを通過して見える光を描くハン・ガンの作品世界を色濃く感じられる作品です。 幸せな出会いが実現し、日本語版の絵はハン・ガン自身、長年ファンだったというjunaidaさんが担当。ハン・ガンが、「読者それぞれのなかにある希望の存在」としてえがいた主人公や、どこともいつとも特定しない本作の世界を美しく描き、物語とわたしたちをつないでくれます。 2008年、韓国で発売され、本国では子どもから大人まで幅広い年齢層に愛されている本作。ハン・ガン作品との出会いにもおすすめの一冊です。 「きみの涙には、むしろもっと多くの色彩が必要じゃないかな。特に強さがね。 怒りや恥ずかしさや汚さも、避けたり恐れたりしない強さ。 ……そうやって、涙にただよう色がさらに複雑になったとき、ある瞬間、きみの涙は 純粋な涙になるだろう。いろんな絵の具を混ぜると黒い色になるけど、 いろんな色彩の光を混ぜると、透明な色になるように」 ―本文より― 涙をめぐる、あたたかな希望のものがたり。 著者 ハン・ガン 訳者 きむふな 発行所 評論社 発行日 2025年9月5日 四六判 88ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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眼の冒険 デザインの道具箱 / 松田行正【新本】
¥1,870
【出版社内容紹介】 星雲、指紋、素粒子の飛跡。フトンタタキ、ケルトの装飾、コルビュジエのモジュール……。ある種の図像から呼び起されるイメージを整理し、歴史や文化的な文脈を超えて顕れる象徴的な意味を読み解くことで、私たちが無意識に行なっているデザイン的思考の臨界点にせまる。「私たちの思考の衰弱を衝く一冊」(鷲田清一「解説に代えて」より)。図版資料満載の美装文庫。 著者 松田行正 発行所 筑摩書房 発行日 2025年6月5日 文庫判 432ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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七月堂の詩集アンソロジーZINE(vol.1~)【新本】
¥880
【七月堂詩集アンソロジーvol.1 『やさしくてらす』】 このたび七月堂刊行書籍より、西尾勝彦、海老名絢、佐々木蒼馬、佐野豊、古溝真一郎5人の詩を一篇ずつ、『やさしくてらす』のテーマに収録した七月堂初めてのスペシャルオムニバスZINEを刊行いたします! 七月堂スタッフ手作業、印刷と糸綴じ製本で限定部数を発行。 今後もテーマを変えて発行してまいりますので楽しみにお待ちください。 発行日 2024年8月23日 ―――――――――――――――――――――――――――― 【七月堂詩集アンソロジーvol.2 『音』】 “七月堂の詩集” アンソロジー第二弾のテーマは「音」。ふだん耳でしか聞くことのできない『音』をポケットサイズの詩集のかたちにしてお届けいたします。著者は、髙塚謙太郎、萩野なつみ、尾形亀之助、うるし山千尋、小島日和、黒田夜雨。 発行日 2024年10月5日 ________________________________________ 【七月堂詩集アンソロジーvol.3 『暮らし』】 “七月堂の詩集” アンソロジー第三弾のテーマは「暮らし」。さまざまな事が変動する日々のなか、選択し、取捨することもふえてきたように感じます。そんななかでも変わらずにある暮らしの光景。営みのなかで生まれたアンソロジーをぜひご覧くださいませ。 著者は、一方井亜稀、佐々木蒼馬、江戸雪、國松絵梨、川上亜紀。 発行日 2024年11月1日 ________________________________________ 【七月堂詩集アンソロジーvol.4 『花』】 “七月堂の詩集” アンソロジー第四弾のテーマは「花」。 今回は、峯澤典子、菊石明、西尾勝彦、星野灯、暁方ミセイ、梁川梨里 6人の詩を『花』をテーマに収録しました。 珠玉の詩編との新たなる出会いをお楽しみください。 発行日 2025年9月18日 ________________________________________ 【七月堂詩集アンソロジーvol.5 『幽か』】 “七月堂の詩集” アンソロジー第五弾のテーマは「幽か」。 今回は、西尾勝彦、たかすかまさゆき、一方井亜稀、デイヴィッド・イグナトー、高嶋樹壱、小川三郎 6人の詩を『幽か』をテーマに収録しました。 それぞれの詩や詩集との新たなる出会いとなることを願い制作しています。 発行日 2025年10月5日 印刷・製本・発行 七月堂 ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ズボンを穿いて消える / 藤井晴美【七月堂書籍・新本】
¥1,650
藤井晴美詩集 【作品紹介】 案山子の曲率 分析と称して破裂音。 ptkbdg シラミの行列で夜な夜な街はまぶしい。 人はいなかったかもしれないし、ある時いなくなったのかもしれない。殺されたのか、病死なのか。事実性は時間とともにもの凄い破裂音で変身する。それが未来だ。しっかりしろ他者。 虫や鳥が裏返っている。不正でもしているように泳いでいる魚のようだ。 黒体の仏頂面禿げた宇宙の総天然色がべら棒。が並ぶおもちゃ屋の食卓。クラゲの作り笑い。 ぼくは歯も生えて、肉を齧れるようになりました。 著者 藤井晴美 発行所 七月堂 発行日 2025年9月15日 四六判 88ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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涅槃雪抄 / 河村悟【七月堂書籍・新本】
¥1,980
歿後五十年 三島由紀夫の ことの葉の雪に献ぐ 四句神歌 著者 河村悟 発行所 七月堂 発行日 2020年3月15日 A5判 ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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冬の本【新本】
¥1,870
【出版社内容紹介】 冬に読んだ本屋、冬になったら思い出す本。冬に出会った本や、冬のような本。冬と一冊の本をめぐる書き下ろしエッセイ集。 《執筆者一覧》 青山南、秋葉直哉、淺野卓夫、天野祐吉、安西水丸、いがらしみきお、池内紀、池内了、石川美南、井嶋ナギ、伊藤比呂美、伊藤礼、井上理津子、岩瀬成子、上原隆、宇田智子、内堀弘、大竹昭子、大竹聡、大谷能生、岡尾美代子、岡崎武志、荻原魚雷、角田光代、片岡義男、木内昇、北澤夏音、北沢街子、北村薫、北村知之、久住昌之、小林エリカ、越川道夫、小西康陽、近藤雄生、佐伯一麦、柴田元幸、杉江由次、杉田比呂美、鈴木慶一、鈴木卓爾、鈴木理策、曽我部恵一、高橋靖子、高山なおみ、田口史人、竹熊健太郎、武田花、田尻久子、田中美穂、丹治史彦、友部正人、直枝政広、長崎訓子、名久井直子、能町みね子、橋口幸子、蜂飼耳、服部文祥、浜田真理子、早川義夫、平田俊子、平松洋子、文月悠光、穂村弘、堀込高樹、堀部篤史、ホンマタカシ、前野健太、万城目学、又吉直樹、松浦寿輝、町田康、南博、森山裕之、安田謙一、柳下美恵、山崎ナオコーラ、山下賢二、山田太一、山本善行、吉澤美香、吉田篤弘、吉本由美 発行所 夏葉社 装丁 和田誠 発行日 2012年12月 四六判変形 200ページ
