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ZINE『あのコ このコ ねこコ』vol.3【新本】
¥550
【本文より】 那覇市第一牧志公設市場の再オープンからもう半年。 市場の古本屋ウララの「おかえりなさい、公設市場」展に参加するために作りはじめたこのzineも3冊目になりました。 8月のはじめにすごい台風がやって来て、1週間も沖縄に居座りました。人の力ではコントロールできない「自然」を思い知る1週間でした。 沖縄にたくさんの石敢當が設置されているのは、人間にできるささやかなことをコツコツやって来た痕跡で、その積み重ねが街を作ってきたのかもしれません。 台風が去った後、アーケードのあちこちにできた隙間から青空を見上げました。再生の一歩がまた始まるんだな、と思いました。 発行所 音の台所 発行日 2023年9月18日 148×148mm 13ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ZINE『あのコ このコ ねこコ』vol.2【新本】
¥550
【本文より】 2023年3月19日に那覇市第一牧志公設市場が元の場所に戻ってきました。 市場の古本屋ウララの「おかえりなさい、公設市場」展(3月17日~4月15日)の期間中、ひさびさに店番を手伝いました。帳場に座ると、コロナ禍以前のことがいろいろと思い出されました。 今号では台湾・宜蘭の小間書菜の人々がウララにやってきた話とその後日談を書きました。あのころから海外へ行くたびに、市場を見て歩くようになりました。宿をとるときも、市場のそば。そしてミシンを見つけてメモをするようにもなりました。 そんな市場やミシン探訪の記憶も掘り起こしてみたくなりました。 というわけで、vol.3も作ります。 発行所 音の台所 発行日 2023年5月26日 148×148mm 13ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ZINE『あのコ このコ ねこコ』vol.1【新本】
¥550
【著者による内容紹介】 市場の古本屋ウララの「おかえりなさい、公設市場』展(終了しました)のフェアに参加するため、小冊子を作りました。初めてのzineです。 市場(まちぐゎー)のなかの好きなもの、好きだったものを、つらつら並べてイラストと文でまとめました。 【大体の内容】 ・パラソルのある風景〜あたり前すぎてなくなるなんて考えもしなかった ・直書き看板「つくし園」が、気になって仕方ない ・カフェParasol〜「パラソル」はカフェの名前に残っている ・市場ねこピンクみーちゃん〜どこから来て どこへ帰って行くのかな? ・ウララでちょこっと店番(お手伝い)日記 ・スンシーイリチー ・3色パン ・那覇のまちぐゎーの歴史(年表) 市場にまつわるリトグラフ版画2点を載せました。 発行所 音の台所 発行日 2023年4月16日 148×148mm 13ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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現代短歌(2020年1月号~)【新本】
¥1,100
現代短歌社の発行する歌誌です。 2020年1月号の特集:「第六回 佐藤佐太郎短歌賞 発表」「第七回 現代短歌社賞 発表」 2020年3月号の特集:「短歌にとって悪とは何か」 2020年5月号の特集:「短歌と差別表現」 2020年7月号の特集:「1990(終わりの始まり)」 2020年9月号の特集:「わが窓」 2020年11月号の特集:「第1回BR賞発表」 2021年1月号の特集:「第七回佐藤佐太郎短歌賞 / 第八回現代短歌社賞 発表」 2021年3月号の特集:「追悼 岡井隆」 2021年5月号の特集:「震災10年」 2021年7月号の特集:「岡井隆の〈詩〉を読む」 2021年9月号の特集:「Anthology of 60 Tanka Poets born after 1990」 2021年11月号の特集:「第2回BR賞 発表」 2022年1月号の特集:「第八回佐藤佐太郎短歌賞発表」「第九回現代短歌社賞発表」 2022年3月号の特集:「永田和宏の現在」 2022年5月号の特集:「アイヌと短歌」 2022年7月号の特集:「沖縄復帰50年」 2022年9月号の特集:「ウクライナに寄せる あるいは、戦争と言葉」 2022年11月号の特集:「第3回 BR賞発表」 2023年1月号の特集:「佐藤佐太郎短歌賞発表」「現代短歌社賞発表」 2023年3月号の特集:「ボクらの茂吉」 2023年5月号の特集:「追悼 来嶋靖生/篠弘」「十首でわかる短歌史」 2023年7月号の特集:「抒情の現在」 2023年9月号の特集:「第4回BR賞発表」 編集・発行 真野少 発行所 現代短歌社 B5サイズ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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左川ちか詩集【新本】
¥792
【出版社内容紹介】 左川ちか(1911-36)は昭和初期のモダニズムを駆け抜けた女性詩人。日本近代詩の隠された奇蹟とされた。「緑」「植物」「太陽」「海」から喚起する奔放自在なイメージ、「生」「性」「死」をめぐる意識は、清新で全く独自の詩として結実した。爽快な言葉のキーセンテンスは、読む者を捉えて離さない。初の文庫化。 【目次】 詩 篇 昆虫 朝のパン 私の写真 錆びたナイフ 黒い空気 雪が降つてゐる 緑の焰 出発 青い馬 緑色の透視 死の髯 季節のモノクル 青い球体 断片 ガラスの翼 循環路 幻の家 記憶の海 青い道 冬の肖像 白と黒 五月のリボン 神秘 蛋白石 夢 白く 緑 眠つてゐる The mad house 雲のかたち 風 雪の日 鐘のなる日 憑かれた街 波 雲のやうに 毎年土をかぶらせてね 目覚めるために 花咲ける大空に 雪の門 単純なる風景 春 舞踏場 暗い夏 星宿 むかしの花 他の一つのもの 背部 葡萄の汚点 雪線 プロムナアド 会話 遅いあつまり 天に昇る メーフラワー 暗い歌 果実の午後 花 午後 海泡石 夏のをはり Finale 素朴な月夜 前奏曲 季節 言葉 落魄 三原色の作文 海の花嫁 太陽の唄 山脈 海の天使 夏のこゑ 季節の夜 The street fair 1.2.3.4.5. 海の捨子 詩集のあとへ(百田宗治) 左川ちか詩集覚え書 左川ちか小伝 補 遺 墜ちる海 樹魂 花 指間の花 菫の墓 烽火 夜の散歩 花苑の戯れ 風が吹いてゐる 季節 小 文 Chamber music 魚の眼であつたならば 春・色・散歩 樹間をゆくとき 校異 解説(川崎賢子) 著者 左川ちか 発行所 岩波書店 発行日 2023年9月15日 文庫判 236ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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もういちどそばに【新本】
¥1,540
【出版社内容紹介】 失われた日常のなかにある、愛おしい瞬間 喫茶店や映画館、それに書店で見知らぬ人と 隣り合わせになる…。 2020年より前の暮らしの中にあって、 いま私たちが恋い慕うなにげない日常の風景を、 瑞々しい感性で世界各国から愛される作家の エラ・フランシス・サンダースが描き出す。 この本は、さまざまな場面、愛情、ほかの人との相互作用、経験、出来事、思わぬ発見といった、私たちみんなが共有し、取り戻したいと切望しているものの断片を、挿絵とともに集めて見せてくれます。のんきだった時代の、歴史のようにさえ感じられる、夢にまでみるあのさまざまな瞬間。道ばたで出会う、日々の中にちりばめられたワクワク感。生きていることそのものが、今は同じようには起こり得ない美しい偶然です。 それは読者に、手離し、出会う機会を失い、触れられなくなったものについて思い描かせます。やさしく美しい方法で、小さな大切なことが、どれほど価値があるか、思い出させてくれるのです。1日、1週間、1ヶ月に与えられる「生きる意味」。それがはぎとられてしまうと、心は行き場を失い、感情は痛みにおおわれます。 この本の行間には、それら大切なものへの追慕とともに、私たち人間が、きっとまた寄り添いあえるはず、という希望と自信とがつまっています。 【目次】 美術館や画廊に立つ。 バスの中で、同じ本を読んでる人に出会う。 だれかが落としたものを、拾って手渡す。 図書館や書店にいる。 知らない人をなぐさめる。 日々の何気ない美しいことをいっしょにする。 通りすぎる車の中のだれかと目で合図。 映画館の暗がり。(劇場も) 道を教える。 満員電車のぎゅうぎゅうづめ。 遠くにいるなつかしい知り合いのもとにかけつける。 握手。(ふつう遠慮がちに) 郵便局で列に並ぶ。 建物の入り口で雨宿り。 思いがけない特別な場所を発見。 スーパーでひそひそ声のおしゃべり。 だれかといっしょに、列車の窓から外を眺める。 だれかと同じものをとろうとして手が触れる瞬間。 お弁当をシェアしてるのを見かける。 バス停で待つこと。 会えたねのハグ。 待合室で、だれかの靴をほめる。 素敵な犬にごあいさつ。 コインランドリーで待つ。 カフェで見知らぬ人と恋に落ちる。 【著者紹介】 [著]エラ・フランシス・サンダース(サンダース,エラ・フランシス) エラ・フランシス・サンダース イギリス在住のライター、イラストレーター。著書に"Lost in Translation: An Illustrated Compendium of Untranslatable Words from Around the World"(邦題:翻訳できない世界のことば)、"The Illustrated Book of Sayings: Curious Expressions from Around the World"(邦題:誰も知らない世界のことわざ)、"Eating the Sun: Small Musing on a Vast Universe”(邦題:ことばにできない宇宙のふしぎ)がある。 [訳]前田 まゆみ(マエダ マユミ) 前田まゆみ(まえだ まゆみ) 絵本作家、翻訳者。京都市在住。神戸女学院大学で英文学を学びながら、洋画家の杉浦祐二氏に師事。著書に『ライオンのプライド 探偵になるくま』『幸せの鍵が見つかる 世界の美しいことば』(創元社)『野の花えほん』(あすなろ書房)など、共著に『しなやかに生きる智慧と希望のことば』(創元社)、翻訳書に『翻訳できない世界のことば』(創元社)『もしかしたら』『だいすきだよ おつきさまにとどくほど』(パイ・インターナショナル)などがある。『あおいアヒル』(主婦の友社)で、第67回産経児童出版文化賞・翻訳作品賞を受賞。 著者 エラ・フランシス・サンダース 訳者 前田まゆみ 発行所 創元社 発行日 2021年12月20日 四六判 64ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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小出版レーベルのブックデザインコレクション【新本】
¥2,860
【出版社内容紹介】 個人または小出版レーベルで制作された出版物から、印刷・製本・デザインに独自性を持つものを約80点選出。その仕様や制作のプロセスをビジュアルと共に収録し、多様な広がりを見せる「紙の出版物」の現在形を俯瞰する。 編者 西山萌、三條陽平、加納大輔 発行所 グラフィック社 発行日 2023年3月25日 B5判 184ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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カッティングボードスタイリングレッスン【新本】
¥2,750
【出版社内容紹介】 おしゃれなカッティングボードは素敵な器。四季折々のおいしいものを美しく盛りつけた、お披露目したくなるカッティングボードの作り方を紹介します。美しいボードをみんなで囲んで楽しいひと時を過ごしましょう! 著者 エミリー・ディレイニー 訳者 村松静枝 発行所 グラフィック社 発行日 2023年7月25日 A4判変形 192ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ピダハン【新本】
¥3,740
【出版社内容紹介】 著者のピダハン研究を、認知科学者S・ピンカーは「パーティーに投げ込まれた爆弾」と評した。ピダハンはアマゾンの奥地に暮らす少数民族。400人を割るという彼らの文化が、チョムスキー以来の言語学のパラダイムである「言語本能」論を揺るがす論争を巻き起こしたという。 本書はピダハンの言語とユニークな認知世界を描きだす科学ノンフィクション。それを30年がかりで調べた著者自身の奮闘ぶりも交え、ユーモアたっぷりに語られる。驚きあり笑いありで読み進むうち、私たち自身に巣食う西欧的な普遍幻想が根底から崩れはじめる。 とにかく驚きは言語だけではないのだ。ピダハンの文化には「右と左」や、数の概念、色の名前さえも存在しない。神も、創世神話もない。この文化が何百年にもわたって文明の影響に抵抗できた理由、そしてピダハンの生活と言語の特徴すべての源でもある、彼らの堅固な哲学とは……? 著者はもともと福音派の献身的な伝道師としてピダハンの村に赴いた。それがピダハンの世界観に衝撃を受け、逆に無神論へと導かれてしまう。ピダハンを知ってから言語学者としても主流のアプローチとは袂を分かち、本書でも普遍文法への批判を正面から展開している。 【目次】 はじめに プロローグ 第一部 生活 第1章 ピダハンの世界を発見 第2章 アマゾン 第3章 伝道の代償 第4章 ときには間違いを犯す 第5章 物質文化と儀式の欠如 第6章 家族と集団 第7章 自然と直接体験 第8章 一〇代のトゥーカアガ──殺人と社会 第9章 自由に生きる土地 第10章 カボクロ——ブラジル、アマゾン地方の暮らしの構図 第二部 言語 第11章 ピダハン語の音 第12章 ピダハンの単語 第13章 文法はどれだけ必要か 第14章 価値と語り——言語と文化の協調 第15章 再帰(リカージョン)──言葉の入れ子人形 第16章 曲がった頭とまっすぐな頭——言語と真実を見る視点 第三部 結び 第17章 伝道師を無神論に導く エピローグ 文化と言語を気遣う理由 訳者あとがき 事項索引 人名索引 【著訳者略歴】 *ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 ダニエル・L・エヴェレット Daniel Leonard Everett 言語人類学者。ベントレー大学Arts and Sciences部門長。1975年にムーディー聖書学院を卒業後、あらゆる言語への聖書の翻訳と伝道を趣旨とする夏期言語協会(現・国際SIL)に入会、1977年にピダハン族およびその周辺の部族への布教の任務を与えられ、伝道師兼言語学者としてブラジルに渡りピダハン族の調査を始める。以来30年以上のピダハン研究歴をもつ第一人者(その間、1985年ごろにキリスト教信仰を捨てている)。1983年にブラジルのカンピーナス大学でPhDを取得(博士論文のテーマは生成文法の理論にもとづくピダハン語の分析)。マンチェスター大学で教鞭をとり、ピッツバーグ大学の言語学部長、イリノイ州立大学言語学部長、教授を経て現職。アメリカ、イギリスで刊行された本書の原著は日本語以外にもドイツ語、フランス語、韓国語、タイ語、中国語に翻訳されている。ほかの著書に、Linguistic Fieldwork (共著、Cambridge University Press, 2011)がある。また、本書への反響の余波としては、著者の人生を描いたドキュメンタリー映画Grammar of Happinessが制作され、その作品が2012年のFIPA(TV番組の国際的なフェスティバル)でEuropean Jury Prizeを受賞している。 屋代通子(やしろ・みちこ) 翻訳家。訳書にキム・トッド『マリア・シビラ・メーリアン──17世紀、昆虫を求めて新大陸へ渡ったナチュラリスト』(みすず書房)、マーク・プロトキン『シャーマンの弟子になった民族植物学者の話』、ジョン・エイバイズ『遺伝学でわかった生き物の不思議』、ナイジェル・コールダー『オックスフォード・サイエンス・ガイド』(以上築地書館)、など自然科学系翻訳に取り組む傍ら、被暴力体験のある若者の自立支援に携わり、その方面の仕事ではイギリス保健省・内務省・教育雇用省『子ども保護のためのワーキング・トゥギャザー』(共訳・医学書院)などがある。 著者 ダニエル・L・エヴェレット 訳者 屋代通子 発行所 みすず書房 発行日 2023年3月1日 四六判 416ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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これはわたしの物語 橙書店の本棚から【新本】
¥1,925
【出版社内容紹介】 熊本で小さな本屋兼喫茶店を営んでいる。 珈琲をいれ、お客さんに本をすすめる。 そして時折、新聞や雑誌に書評を書く。 店での会話も書評もやっていることは変わらない。 さて今晩も、読んでくれる人を思い浮かべて原稿書きだ――。 熊本の「橙書店」店主、田尻久子氏による初めての書評エッセイ集。 西日本新聞書評連載など新聞・雑誌書評(72篇)のほか、本と本屋をめぐるエッセイ(雑誌掲載文、書き下ろしエッセイ・読書日記など12篇)を併せて収録。 エッセイでは、10代の頃の読書、記憶の本棚、「年を重ねた者は若い人たちへ何かしらの義務がある」と50歳を過ぎて気づかせてくれた熊本の大先輩の言葉などを綴る。 出会った本を自らの糧として読み、思いをわかちあえる誰かへと手わたす。本屋店主の日々の営みから立ち上がる体験的書評エッセイ集。 装丁・装画・本文デザイン 鈴木千佳子 <著者プロフィール> 1969年、熊本市生まれ。「橙書店 オレンジ」店主。 会社勤めを経て2001年、熊本市内に雑貨と喫茶の店「orange」を開業。2008年、隣の空き店舗を借り増しして「橙書店」を開く。2016年より渡辺京二の呼びかけで創刊した文芸誌『アルテリ』(年2回刊)の発行・責任編集をつとめる。同年熊本地震被災後、近くに移転し再開。 2017年、第39回サントリー地域文化賞受賞。著書に『猫はしっぽでしゃべる』(ナナロク社)、『みぎわに立って』(里山社)、『橙書店にて』(晶文社、2020年熊日出版文化賞)、『橙が実るまで』(写真・川内倫子、スイッチ・パブリッシング)がある。 著者 田尻久子 発行所 西日本新聞社 発行日 2023年8月8日 四六判 240ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ただしさに殺されないために【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 インターネット上の〈ただしい〉言葉が、人びとの口を塞ぎながら「社会の闇」を覆い隠している。現代の光と影を記す30篇。 著者 御田寺圭 発行所 大和書房 発行日 2022年5月10日 四六判 336ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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attoiumani_nizi【新本】
¥2,640
【出版社内容紹介】 ピリオドを臓腑にうつ 中途半端に一行に 託していくそういう話法で続くものが 続くように繫いでいく その仕草でひとつ余らせ 余ってしまった 長く続く、間違ったリリイフのことを思った (「ヒア&ゼア、ここを離れて他のどこかに来た」) 「その/海辺沿いの白い光、/陽を浴びて自由落下するような/ギリギリの生、/そういうもの、に/慣れすぎていた」(「旧二号、あるいは傷ついても陽を浴びた要約がある」)。最も後方から、詩は遅れてやってくる。その器に体を預け、いっしんに記された25の抒情。6年ぶり、待望の第2詩集。装画・挿画=小穴琴恵 著者 藤本哲明 発行所 思潮社 発行日 2023年7月31日 A5判上製 128ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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植物少女【新本】
¥1,760
【出版社内容紹介】 美桜が生まれた時からずっと母は植物状態でベッドに寝たきりだった。小学生の頃も大人になっても母に会いに病室へ行く。動いている母の姿は想像ができなかった。美桜の成長を通して、親子の関係性も変化していき──現役医師でもある著者が唯一無二の母と娘のあり方を描く。 著者 朝比奈秋 発行所 朝日新聞出版 発行日 2023年8月30日(第4刷) 四六判上製 184ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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小商いのすすめ【新本】
¥1,760
【出版社内容紹介】 『移行期的混乱』で、「有史以来初めての人口減を食い止める方策は、経済成長ではない。それとは反対の経済成長なしでもやっていける社会を考想することである」と指摘した著者。 本書では、その社会のあり方として「小商いの哲学」を提示する。 「身の回りの人間的なちいさな問題を、自らの責任において引き受けることだけが、この苦境を乗り越える第一歩になる」 短期的ではなく長期的な視点での復興策を、血の通った言葉で書きつづった感動的な論考! 【目次】 第1章 経済に蚕食された社会 第2章 街角のフォークロア 第3章 ちいさいことの意味 第4章 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ――東日本大震災以後 第5章 小商いのすすめ 【著者プロフィール】 平川 克美 (ひらかわ・かつみ) 1950年東京生まれ。1975年、早稲田大学理工学部機械工学科卒業。 渋谷道玄坂に翻訳を主業務とするアーバン・トランスレーションを内田樹らと共に設立、代表取締役となる。現在、株式会社リナックスカフェ代表取締役。 著書に『ビジネスに「戦略」なんていらない』(洋泉社新書y)、『株式会社という病』(文春文庫)、『経済成長という病』(講談社現代新書)、『移行期的混乱―経済成長神話の終わり』(筑摩書房)、共著に『東京ファイティングキッズ』(朝日文庫)、『東京ファイティングキッズ・リターン』(文春文庫)などがあり、本書と同時期に、実父の介護体験をもとにした初の小説『俺に似たひと』(医学書院)を上梓。 著者 平川克美 発行所 ミシマ社 発行日 2023年3月31日 四六判 231ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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タイポグラフィ・ブギー・バック ぼくらの書体クロニクル【新本】
¥2,530
【出版社内容紹介】 写植からデジタルへ、文字が急激な変化を遂げた平成の30年間。雑誌、マンガ、CD……多様なメディアの書体から時代を読み解く。 著者 正木香子 発行所 平凡社 発行日 2023年3月24日 四六判 256ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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わたしのなつかしい一冊【新本】
¥1,870
【出版社内容紹介】 本は帰ってくる。 友情、自由、冒険、歴史――ぜんぶ本が教えてくれた。人気作家ら50人が、何度も読み返す〈人生の一冊〉を語る。毎日新聞好評連載「なつかしい一冊」がついに書籍化。軽やかな絵と文章でおくるブックガイド。 【目次】 はじめに 池澤夏樹 1 物語が教えてくれた 池澤夏樹・選 『オオカミに冬なし』(クルト・リュートゲン) 益田ミリ・選 『窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子) 江國香織・選 『時の旅人』(アリスン・アトリー) 河瀬直美・選 『ムーミン谷の彗星』(トーベ・ヤンソン) 小川洋子・選 『トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す』(トーマス・マン) 中島京子・選 『赤頭巾ちゃん気をつけて』(庄司薫著) 落合恵子・選 『はなのすきなうし』(マンロー・リーフ文、ロバート・ローソン絵) 永井愛・選 『外套・鼻』(ゴーゴリ) 持田叙子・選 『どくとるマンボウ青春記』(北杜夫) 村上陽一郎・選 『シラノ・ド・ベルジュラック』(エドモン・ロスタン) 荒川洋治・選 『運命』(国木田独歩) 柚木麻子・選 『ハイジ』(J・シュピーリ) 川本三郎・選 『飛ぶ教室』(エーリヒ・ケストナー) 中野京子・選 『雨・赤毛』(モーム) 太田省一・選 『時をかける少女』(筒井康隆) 田中優子・選 『長い長いお医者さんの話』(カレル・チャペック) あさのあつこ・選 『人間の絆』(モーム) 小島ゆかり・選 『中島敦全集1 光と風と夢』(中島敦) 養老孟司・選 『射程』(井上靖) 2 道に迷ったときに 角田光代・選 『リチャード・ブローティガン詩集 突然訪れた天使の日』(リチャード・ブローティガン) 堀江敏幸・選 『孤島』(ジャン・グルニエ) 加藤陽子・選 『見るまえに跳べ』(大江健三郎) 若松英輔・選 『余白の旅 思索のあと 井上洋治著作選集2』(井上洋治) 中村吉右衛門・選 『紫陽花舎随筆』(鏑木清方) 高村薫・選 『仮往生伝試文』(古井由吉著) 斎藤真理子・選 『シカゴ詩集』(サンドバーグ) 山内マリコ・選 『若草物語』(ルイザ・メイ・オールコット) 土屋賢二・選 『白痴』(ドストエフスキー) ペリー荻野・選 『江戸の子守唄 御宿かわせみ2』(平岩弓枝) 津村記久子・選 『さむけ』(ロス・マクドナルド) 行定勲・選 『シネマトグラフ 覚書 映画監督のノート』(ロベール・ブレッソン) 山田美保子・選 『完全版 ピーナッツ全集』(チャールズ・M・シュルツ) 田中里沙・選 『アイデアのつくり方』(ジェームス・W・ヤング) 水谷修・選 『堕落論』(坂口安吾) 瀧浪貞子・選 『空海の風景』(司馬遼太郎) 辛酸なめ子・選 『新訂 方丈記』(鴨長明) 佐伯一麦・選 『ヘンリ・ライクロフトの私記』(ギッシング) 3 世界をみつめる 小島慶子・選 『女神記』(桐野夏生) 藤原帰一・選 『あなたと原爆 オーウェル評論集』(ジョージ・オーウェル) 島田雅彦・選 『イエスという男 第二版[増補改訂版]』(田川建三) 中村桂子・選 『動物会議』(エーリヒ・ケストナー) 片渕須直・選 『楡家の人びと』(北杜夫) 高階秀爾・選 『陰翳礼讃』(谷崎潤一郎) 橋爪大三郎・選 『改訂新版 共同幻想論』(吉本隆明) 山崎正和・選 『時間と自由』(ベルクソン) 西垣通・選 『我と汝・対話』(マルティン・ブーバー) 佐藤優・選 『世界の共同主観的存在構造』(廣松渉) 永江朗・選 『自動車の社会的費用』(宇沢弘文) 中西寛・選 『ボッコちゃん』(星新一) 武田徹・選 『増補新版 チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』(エルネスト・チェ・ゲバラ) 編者 池澤夏樹 発行所 毎日新聞出版 発行日 2021年9月5日 四六判 224ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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子供の詩の庭【新本】
¥1,760
【出版社内容紹介】 ここはぼくの世界、ぼくが王さま ぼくは小さな水たまりを海と呼び 小さな丘を山だと思った―― 『宝島』のスティーヴンソンが描く、子供の夢と希望、いのちの輝き。 時代を超えて読みつがれる名作詩集が、父娘共訳でよみがえる。 挿絵=マートン・シェルドン 「この詩の庭では、葉っぱの船で大海原にこぎ出してみたり、砂漠に埋もれた大昔の町を探検したり、ケーキと林檎を持って見えない友達と出かけたり、「ぼく」に戻って思い切り遊ぶことができます。大きな人でいることに疲れてしまったら、この庭に帰って来て下さい。」(池澤春菜「まえがき」より) 【著者プロフィール】 ロバート・ルイス・スティーヴンソン 1850-1894。イギリスの小説家、詩人。病弱のため、転地療養しながら創作活動をつづけ、四十四年の生涯で数々の名作をのこす。著書に『宝島』『ジキル博士とハイド氏』『新アラビア夜話』『子供の詩の庭』などがある。 マートル・シェルドン 1893-1939。アメリカの絵本画家。子どもの本の挿絵を多く手がけた。主な挿絵の作品に、『A Child's Garden of Verses』(本書)や、エレン・タリーの『Janie Belle』などがある。 〈訳者について〉 池澤春菜(いけざわ・はるな) 一九七五年生まれ。声優・歌手・エッセイスト。幼少期より年間三百冊以上の読書を続ける活字中毒者。とりわけSFとファンタジーに造詣が深い。お茶やガンプラ、きのこ等々、幅広い守備範囲を生かして多彩な活動を展開中。二〇二〇年九月より、日本SF作家クラブ会長。著書に『乙女の読書道』、『SFのSは、ステキのS』、『最愛台湾ごはん 春菜的台湾好吃案内』『はじめましての中国茶』『おかえり台湾』(高山羽根子との共著)『ぜんぶ本の話』(池澤夏樹との共著)『無垢の歌』(W・ブレイク著、池澤夏樹との共訳)などがある。 池澤夏樹(いけざわ・なつき) 一九四五年生まれ。作家、詩人。小説、詩やエッセイのほか、翻訳、紀行文、書評など、多彩で旺盛な執筆活動をつづけている。また二〇〇七年から二〇二〇年にかけて、『個人編集 世界文学全集』、『個人編集 日本文学全集』(各全三十巻)を手がける。著書に『スティル・ライフ』『マシアス・ギリの失脚』『世界文学リミックス』『ワカタケル』『ぜんぶ本の話』(池澤春菜との共著)『無垢の歌』(W・ブレイク著、池澤春菜との共訳)など多数。 著者 ロバート・ルイス・スティーヴンソン 訳者 池澤春菜、池澤夏樹 発行所 毎日新聞出版 発行日 2021年12月25日 四六判変形 112ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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あたまの底のさびしい歌【新本】
¥1,650
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 宮沢賢治は37歳という短い生涯の間に、家族や友人に向けて、たくさんの手紙を書きました。それらには、詩や童話などの作品には表れない、なまの賢治の思いをかいまみることができます。本書は、そんな賢治の手紙の1918年から1933年の亡くなる直前に書かれたものまで11通を選び出したものです。 必死の思いで書かれた賢治の手紙には、混迷する時代のなかで、人生の本当の意味や本当の価値を求めている現代人の心に響くことばがあふれています。世の中の矛盾や、自分の無力さに打ちひしがれながらも、一生懸命生きていこうと、自分自身や手紙の相手を励まそうとしています。美しい詩のようにも読める文面は、私たちへの貴重なメッセージとなるでしょう。 ■本書より 専門はくすぐったい。学者はおかしい。 実業家とは何のことだ。まだまだまだ。 しっかりやりましょう。しっかりやりましょう。 ――友人に宛てた手紙より(101ページ) われわれは楽しく正しく進もうではありませんか。 ――弟に宛てた手紙より(118ページ) どうか今のご生活を大切にお護り下さい。 上のそらでなしに、 しっかり落ちついて、 一時の感激や興奮を避け、 楽しめるものは楽しみ、 苦しまなければならないものは苦しんで 生きて行きましょう。 ――死の直前、かつての教え子に宛てた手紙より (134ページ) 【著者プロフィール】 宮沢賢治(みやざわ・けんじ) 1896年、岩手県花巻に生まれる。詩集『春と修羅』、童話『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』『よだかの星』など。1933年、37歳で亡くなる。生誕110年にあたる2006年には、いくつかの記念事業が計画されている。 川原真由美(かわはら・まゆみ) 書籍や広告のイラストレーションやグラフィックデザインで活躍、またギャラリーを中心に作品発表を展開。装幀の仕事は『All Small Things』(角田光代 講談社)、『高山なおみの料理』(高山なおみ メディアファクトリー)など多数、雑誌『クウネル』(マガジンハウス)『リンカラン』(ソニー・マガジンズ)『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)などでも活躍。 著者 宮沢賢治 画 川原真由美 発行所 港の人 発行日 2005年12月24日(第2刷) 新書判 160ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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残像に口紅を【新本】
¥817
【出版社内容紹介】 「あ」が消えると、「愛」も「あなた」もなくなった。ひとつ、またひとつと言葉が失われてゆく世界で、執筆し、飲食し、交情する小説家。究極の実験的長篇。 著者 筒井康隆 発行所 筑摩書房 発行日 1995年4月18日 文庫判 344ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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真鍋博のプラネタリウム ─星新一の挿絵たち【新本】
¥792
【出版社内容紹介】 星新一の世界を彩った 真鍋博の幻の作品集 名コンビ真鍋博と星新一、2人の最初の作品『おーい でてこーい』他、星作品に描かれた插絵と小説冒頭をまとめた幻の作品集。【解説: 真鍋真 】 「名コンビ」と謳われた2人。雑誌掲載時の作品を中心に「真鍋博の插絵」という視点で集めた唯一の作品集。ショートショートの結末や核心に決して触れることなく、物語の魅力と世界観を最大限に伝えてくれる魔法の插絵の数々。「おーいでてこーい」「ボッコちゃん」「マイ国家」他。 【目次】 悪魔の変光星 迷路の小惑星 遊園地の流れ星 幻想の天の川 未来の超新星 大空のほうき星 【著者プロフィール】 真鍋 博(まなべ・ひろし) 1932ー2000年。愛媛県新居浜市生まれ。多摩美術大学油画科卒。日本SF作家クラブ会員。イラストレーターとして独特でシャープかつ繊細な画風で知られSF小説の挿絵、装幀を多く手掛ける。またSFや未来学に造詣が深く、テレビや新聞、雑誌での文明批評的発言、執筆活動のほか、日本万国博、沖縄国際海洋博、科学博に参画、バイコロジーの提唱など幅広い分野で活躍した。著書に『真鍋博のプラネタリウム 星新一の插絵たち』(ちくま文庫)。 著者 真鍋博 発行所 筑摩書房 発行日 2013年8月7日 文庫判 224ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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すべての雑貨【新本】
¥880
【出版社内容紹介】 「世界がじわじわと雑貨化している気がする」東京・西荻窪で雑貨店FALLを営む著者が、雑貨について、雑貨化する社会について考える。 解説 荒内佑 【著者プロフィール】 三品 輝起(みしな・てるおき) 1979年、京都府で生まれ、愛媛県で育つ。2005年、東京の西荻窪で雑貨店FALLを開店。2017年、本書を夏葉社より刊行。他の著書に『雑貨の終わり』(新潮社、2020年)がある。 著者 三品輝起 発行所 筑摩書房 発行日 2023年4月10日 文庫判 256ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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現代詩ラ・メールがあった頃 1983.7.1 — 1993.4.1【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 今から40年前、ふたりの女性詩人が男性主導の文芸シーンに一石を投じるべく立ち上がった。 新川和江・吉原幸子責任編集「現代詩ラ・メール」の創刊である。 女性による女性のための詩誌創刊。 女たちの発表の場を作り出し、また新人たちを発見しはぐくみながら、詩の大海原を航海し続けた10年間。 笑いあり、涙あり、事件あり。ここで語られる数多の出来事は、単なる過去の思い出話ではない。現代にも繫がる熱きシスターフッドの物語である。 【目次】 ラ・メール誕生の夜 闘いのはじまり F氏のジレンマとA子のトラウマ 新しい人々 怒濤のごとく日々は過ぎ ウーマンズ・ライフ 失踪願望 しなやかに生きなさい 「おかえり」 新たなる海へ 魚たちは泳ぐ 名詩発掘 充実のとき 樹の種 こぼれ落ちてよ 顔 ゆがんでいるよ 毀れていく午後 それぞれの空へ 【著者プロフィール】 棚沢永子(たなざわ・えいこ) 1959年東京生まれ。大学卒業と同時に、ちょうど創刊された「現代詩ラ・メール」の編集実務を担当。鈴木ユリイカ責任編集の詩誌「Something」に、田島安江とともに編集人として参加。現在は夫婦で喫茶店を経営しながら、フリーで編集&ライター業。著書に『東京の森のカフェ』(書肆侃侃房)がある。 著者 棚沢永子 発行所 書肆侃侃房 発行日 2023年8月31日 A5判 256ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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寺山修司 彼と私の物語【新本】
¥2,090
【出版社内容紹介】 寺山修司没後40年 「青目……寺山のこと、好きだった?」 恋人、元妻、師、同志として、生涯を寺山修司のパートナーであり続けた九條今日子が、晩年に再会した著者にだけ開いて見せた思い出の小箱。誰にも見せることのなかった寺山の素顔に胸打たれる。 元天井桟敷の著者が綴る今は亡き九條今日子と寺山修司の物語。 誰かと話したくなる時がある。ふっと自分の心のうちを吐露したくなる日。九條さんにもそんな逢魔時があって、相手に選ばれたのが青目海だった。 本書で語られる九條さんの心うちは、生々しい。私には知り得なかったことばかりだ。会ったこともない女性像が立ち上がって驚いてしまう。それは青目海にとっても同じ体験だったのかも知れない。だからこそ書き残したかったに違いない。急に、九條さんに逢いたくなった。 ——萩原朔美(前橋文学館館長) 【著者プロフィール】 青目海(あおめ・うみ) 1946年、東京生まれ。劇団「天井桟敷」の創立メンバー。 19歳で構成作家に、以後、テレビドラマの原作、脚本を手がける。 独身時代のパリ、ローマに始まり、結婚後はカナダ、ニューヨーク、メキシコ、モロッコ、スペイン、最後の20年は南ポルトガルの小さな漁師町に暮らした路傍の主婦。2015年に帰国、伊豆在住。 脚本/「親にはナイショで」「東京ローズ」他。 舞台/「アカシヤの雨に打たれて」 著書/『私は指をつめた女』(文春ネスコ)、『南ポルトガルの笑う犬』 『リスボン 坂と花の路地を抜けて』(書肆侃侃房)など。 ********** 九條今日子(くじょう・きょうこ) 本名:寺山映子(てらやま・えいこ) 1935年、東京生まれ。三輪田学園卒業後、松竹音楽舞踊学校を経て、九条映子の名でSKD(松竹歌劇団)の舞台にデビュー。松竹映画に移り青春スターとして活躍し、寺山修司と出会い結婚。1967年「天井桟敷」をともに設立し、制作を担当。離婚後も劇団運営を続け、寺山亡き後もその遺志を継ぎ、精力的に活動に続ける。株式会社テラヤマ・ワールドの共同代表取締役として寺山作品の著作権管理を行い、三沢市寺山修司記念館名誉館長、三沢市観光大使をつとめる。2014年4月30日、肝硬変による食道静脈瘤破裂のため死去、享年78。 著書『ムッシュウ・寺山修司』『回想・寺山修司 百年たったら帰っておいで』。 寺山修司(てらやま・しゅうじ) 1935年、青森生まれ。1954年、「短歌研究」新人賞受賞。早稲田大学在学中より歌人として活躍。1957年、第一作品集『われに五月を』刊行。1967年、演劇実験室「天井桟敷」創立。劇作家・詩人・歌人として数多くの作品を発表し、演出家としても世界的名声を獲得。1983年5月4日、肝硬変と腹膜炎のため敗血症を併発し死去、享年47。 代表作、映画『書を捨てよ町へ出よう』『田園に死す』『草迷宮』『さらば箱舟』、演劇『青森県のせむし男』『毛皮のマリー』『阿呆船』『邪宗門』『青ひげ公の城』『奴婢訓』『レミング―壁抜け男』、歌集『空には本』、詩集『地獄篇』、小説『あゝ、荒野』、エッセイ『家出のすすめ』『誰か故郷を想はざる』、評論集『地平線のパロール』などがある。 著者 青目海 発行所 書肆侃侃房 発行日 2023年8月16日 四六判 280ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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前川佐美雄歌集【新本】
¥2,640
【出版社内容紹介】 生誕120年! いますぐに君はこの街に放火せよその焔の何んとうつくしからむ (『植物祭』) 塚本邦雄、山中智恵子の師であり、「現代短歌の発端」として比類なき歌を紡いだ歌人・前川佐美雄。 代表歌集『植物祭』『大和』を完本で収録、前川佐美雄の短歌世界を見渡せる1600首。編者による詳細な解説、年譜を付す。 『葛原妙子歌集』(川野里子編)、『山中智恵子歌集』(水原紫苑編)に続く新編歌集シリーズの第3弾。 「前川佐美雄という人は、〈白痴〉の自由な境地に憧れを抱き、時には何かに憑かれたように物狂おしく歌いながらも、ついに一つの信念に溺れることのできない人だったのではないか。(中略)私はそのアンビバレントな佇まいと、それでいて〈ごまかしのちつとも利かない性分〉に、非常な魅力を感じるのである」 ─────────石川美南(栞より) 「ひとり野をゆき、萩の群れ咲くなかに自らの「たましひ」を見つめる孤高の歌人の姿が浮かび上ってくる。(中略)彼の歌業に一貫して流れているのは、「人間の歴史の最初」から人を、そして「われ」を捉えて離さない根源的な不安であり孤独であるだろう」 ─────────菅原百合絵(栞より) 「そのスパークの仕方に惹きつけられてすぐ好きになった。それまでに知っていた、たとえば戦後の名歌集にある緊張感やきびしさ、一首の格調、ゆるぎなさとはだいぶ違うもので、驚いたし、一人の思い込みだけれどなんとなくシンパシーを感じたのだった。(中略)前川佐美雄という優れた電波塔が送受信していたものを、わたしたちはその歌から受け取って、上手くいけば肌に感じるように体験することができるだろう」 ─────────永井祐(栞より) 【目次】 『春の日』/『植物祭』(完本)/『白鳳』/『大和』(完本)/『天平雲』/『日本し美し』/『金剛』/『紅梅』/『積日』/『鳥取抄』/『捜神』/『松杉』/『白木黒木』/『天上紅葉』/解説(三枝昻之)/前川佐美雄年譜 【栞】 石川美南「見える人は、見えない場所で」 菅原百合絵「野をゆく人の省察」 永井祐「佐美雄体験」 【収録歌より】 いますぐに君はこの街に放火せよその焔の何んとうつくしからむ(『植物祭』) 春がすみいよよ濃くなる真昼間のなにも見えねば大和と思へ(『大和』) 春の夜にわが思ふなりわかき日のからくれなゐや悲しかりける(『大和』) 火の如くなりてわが行く枯野原二月の雲雀身ぬちに入れぬ(『捜神』) 「おつくう」は億劫(おくこふ)にして億年の意としいへればこころ安んず(『白木黒木』) 【著者プロフィール】 前川佐美雄(まえかわ・さみお) 1903(明治36)年奈良県忍海村に代々農林業を営む前川家長男として生まれる。1921年、「心の花」に入会、佐佐木信綱に師事。22年、上京し東洋大学東洋文学科に入学、「心の花」の新井洸、木下利玄、石榑茂から刺激を受け、同年9月の二科展で古賀春江の作品に感銘、関心をモダニズムに広げる。30年に歌集『植物祭』刊行、モダニズム短歌の代表的な存在となる。33年奈良に帰郷、翌年「日本歌人」創刊、モダニズムを大和の歴史風土に根づかせた独行的世界を確立。占領期には戦争歌人の一人として糾弾されたが、『捜神』の乱調含みの美意識が評価され、門下の塚本邦雄、前登志夫、山中智恵子等が活躍、島津忠夫が現代短歌の発端を『植物祭』と見るなど、現代短歌の源流とされる。迢空賞受賞『白木黒木』からの佐美雄の老いの歌は人生的な詠嘆を薄めた融通無碍の世界である。1970年に奈良を離れて神奈川県茅ヶ崎に移り、1990年87歳で死去。 【編者プロフィール】 三枝昻之(さいぐさ・たかゆき) 1944(昭和19)年山梨県甲府市に生まれる。早稲田大学第一政経学部経済学科入学と同時に早稲田短歌会で活動、卒業後同人誌「反措定」創刊に参加。現在は歌誌「りとむ」発行人、宮中歌会始選者、日本経済新聞歌壇選者。歌集に『甲州百目』『農鳥』『天目』『遅速あり』他。近現代短歌研究書に『うたの水脈』『前川佐美雄』『啄木ーふるさとの空遠みかも』『昭和短歌の精神史』他、近刊『佐佐木信綱と短歌の百年』。現代歌人協会賞(1978)、若山牧水賞(2002)、やまなし文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、斎藤茂吉短歌文学賞、角川財団学芸賞(2006)、神奈川文化賞(2010)、現代短歌大賞(2009)、日本歌人クラブ大賞(2022)、紫綬褒章(2011)、迢空賞(2020)、旭日小綬章(2021)他。2013年より山梨県立文学館館長を務める。 著者 前川佐美雄 編者 三枝昻之 発行所 書肆侃侃房 発行日 2023年8月31日 四六判 368ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955