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七月堂ZINE「AM 4:07」vol.2【新本】
¥1,100
七月堂ZINE「AM 4:07」vol.2 発行いたします! ↓詳細はこちらnoteにて↓ https://note.com/shichigatsudo/n/n5e17e16539d7 〈内容紹介〉 【第2号ゲスト】 短歌| 山川藍 / 大きくなって帰ってきました 詩| 國松絵梨 / 抵抗する エッセイ|〈テーマ:冬、AM 11:45〉 町田康 / 寒い。 梅﨑実奈 / 不思議な関係 小笠原鳥類 / 鳥を、知らなかった 書店エッセイ|〈コンビニおでんよりも温めてほしいときに読みたい詩歌〉 旦悠輔(自由港書店) 井上奨之(云々者) 樽本樹廣(百年・一日) 樽井将太(百年・一日) 【連載】 詩| 西尾勝彦 / 花束 エッセイ| Pippo(近現代詩紹介) / 通りぬける、移る、ひろがる 西尾勝彦 / ひらやまさん 池上規公子(葉ね文庫) / 長い話 後藤聖子(七月堂) / わからなさを抱えて 城下康明(ひとやすみ書店) / 発光 写真|カバー 寺岡圭介(紙片) 《創刊のことば》 「AM 4:07」創刊にあたって この、「詩」と「エッセイ」そして「書店」をテーマに立ち上げた雑誌のタイトルは、もうすぐ日の出を迎える空を見上げると、夜とも朝とも名付けられない景色が広がっているであろう七月の東京の空のことを想像してつけられました。どちらでもあって、どちらでもない。また、そのものでしかありえないもの。世界にはきっと、名付けられていないものが、名付けられたものの何百倍もあって、そんなことには関心を持たずに存在しているような気がします。 自分らしく生きるということが、何者かになるためではなく、ただその人そのものであればよいと思えたら。 これからの七月堂が目指したいことのひとつ、「自分らしくあれる場所」を自分自身の手で作り守っていくために、全一二回の発行を目標に創刊しました。 詩を書く人と、読む人と、売る人の架け橋になることを願い、ありったけの感謝の気持ちをこめて作っていきます。 手にしてくださる方にとって、思いがけずふと、詩的な世界を楽しんでいただける雑誌になれることを願っています。 2024年3月 七月堂 後藤聖子 発行人┆後藤聖子 編集長┆鈴木康太 組版・デザイン┆川島雄太郎 製本指導┆紙とゆびさき 印刷・製本・発行┊七月堂 発行日┆2024年12月1日 発売┆12月1日 価格┆1,100円(税込) 発行部数┆500部 通算12号を不定期にて発行予定 ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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星のゆらぎに火を焚べて【新本】
¥2,050
予約商品
星野灯 詩集 詩の中の「私」が、書いている「私」より少し先を歩いている。 未知な自分を詩のなかの「私」が生きようとする時、言葉の星はゆらぎ、詩は透明な比喩の秘密を語りはじめる。 ――時里二郎 星野灯さんはこれまで私家版の詩集を発行するほか、展示会や朗読会などを開催し活躍されてきた詩人です。 これまで発表されてきた作品を中心に、書き下ろしをふくめた詩集を発行することとなりました。 等身大の自分で生きて、言葉を紡いでいくということ。 だからこそ光るものがあるということをそっと教えてくれるような詩集です。 【作品紹介】 手に 宇宙の端っこにいる 海に浮かんでいて 何も掴めないまま ただ一人、夜を揺蕩う シーツの抱擁の中、頬は濡れ 言葉をまた費やす、延命のため 粗大な心なら少しの悩みも 篩にかけず流せたのでしょうか 時は泡沫、 星を美しいと賛美する者が なぜ死なねばならないのか 未だわからないままでいる 命であるということ そこに在って ここに亡い ただそれだけのことに 深い傷を手にして そのほかの何もかもを 持てないままでいる 【著者プロフィール】 星野灯(ほしの・ともる) 2001年10月生まれ、兵庫県出身 2021年神戸新聞文芸年間大賞受賞 詩の個展「街に詩があればいいのに。」(2023年) 「ポエトリーゴーランド」(2024年) 詩の朗読会「冬眠し損なった私たち」(2024年) 著者 星野灯 装画・挿絵 星野灯 帯文 時里二郎 組版・装幀 川島雄太郎 発行所 七月堂 発行 11月29日 発売 12月2日頃 四六版・並製・カバー帯付 152ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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放課後によむ詩集【新本】
¥1,980
【出版社内容紹介】 仲間から離れ、一人になった時間に、ゆっくりと向きあえる、31の詩を選びました。それぞれの詩の後に付された小池昌代さんの言葉は、読者に寄りそい、詩の世界に風を通します。すべての人の「放課後」に贈るアンソロジー。 ■ 古今東西から31 の詩を精選して掲載 ■ 読みを広げ、助ける、詩人によるコメント ■ 巻末「詩人紹介&ブックガイド」が充実 編集者コメント 巻末「詩人紹介&ブックガイド」が充実! この詩集を読み、一篇の詩や、一人の詩人が気になった読者に「次に読んでほしいおすすめの本」も紹介しています。略歴に加えて掲載した「詩人が十代のころ、何をしていたか」にも注目。なぜ彼らは詩を書いたのか、その一端を感じられます。 ◆紹介されている詩人 飯島耕一、三角みづ紀、松岡政則、まど・みちお、高安海翔、石垣りん、山之口貘、萩原朔太郎、左川ちか、井坂洋子、ソホラーブ・セペフリー(訳・鈴木珠里)、宮沢賢治、村岡由梨、石原吉郎、入沢康夫、ローベルト・ヴァルザ―(訳・飯吉光夫)、松下育男、なんどう照子、宮沢賢治、E・E・カミングズ(訳・川本皓嗣)、中原中也、茨木のり子、青柳菜摘、藤井貞和、三好達治、貞久秀紀、新川和江、白石かず子、吉岡実、岡本啓、ヴィスワヴァ・シンボルスカ(訳・沼野充義) 編者 小池昌代 発行所 理論社 発行日 2024年11月 四六変型判 144ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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一本足の少女【新本】
¥2,750
それゆけ、ポエム。/それゆけ、ポエム。(鈴木志郎康) 仕事が終わって空を見たら星が光っていた。 自分の現在位置がわからない。 いつもそうだ。 けれど今日の私は、いま自分が帰るべき場所がどこなのかをはっきりと自覚している。 それがどれだけ幸せなことなのかも。 あちこちから夕飯の支度をする音が聴こえる。 一日の終わり。 ――2023年2月26日 X(旧Twitter) 村岡由梨 【作品紹介】 少女達のエスケーピング ある夏の日、娘の眠は、 いつも通り学校へ行くために 新宿行きの電車に乗ろうとして、やめた。 そして何を思ったのか、 新宿とは反対方向の車両に、ひらり と飛び乗って、多摩川まで行ったと言う。 私は、黒くて長い髪をなびかせて 多摩川沿いを歩く眠の姿を思い浮かべた。 そして、彼女が歩く度に立ち上る草いきれを想像して、 額が汗ばむのを感じた。 それから暫くして、今度は次女の花が、 塾へ行かずに、ひらりと電車に飛び乗って、 家から遠く離れた寒川神社へ行ったと言う。 夕暮れ時の寂れた駅前の歩道橋と、 自転車置き場と、 ひまわりが真っ直ぐに咲く光景を、 スマホで撮って、送ってくれた。 五時を知らせるチグハグな金属音が 誰もいない広場で鳴り響いていた。 矩形に切り取られた、花の孤独だ。 日常から、軽やかに逸脱する。 きれいだから孤独を撮り、 書きとめたい言葉があるから詩を書く。 そんな風に少女時代を生きられたのだったら、 どんなに気持ちが清々しただろう。 けれど私は、歳を取り過ぎた。 汗ばんだ額の生え際に 白髪が目立つようになってきた。 夏の終わり、家族で花火をした。 最後の線香花火が燃え尽きるのを見て、 眠がまだ幼かった頃、 パチパチと燃えている線香花火の先っぽを 手掴みしたことを思い出した。 「あまりにも火がきれいだったから、触りたくなったのかな?」 と野々歩さんが言った。 きれいだから、火を掴む。 けれど、今の私たちは、 火が熱いことを知っている。 触るのをためらい、 火傷をしない代わりに、私たちは 美しいものを手掴みする自由を失ったのか。 いや、違う。 私はこの夏、 少女達の眼の奥の奥の方に、 決して消えることのない 美しい炎が燃えているのを見た。 誰からの許可も求めない。 自分たちの意志で 日常のグチャグチャから ひらりとエスケープする。 そんな風に生きられたら そんな風に生きられたのなら、 たとえ少女時代をとうに生き過ぎたとしても 私は。 著者 村岡由梨 発行所 七月堂 発行日 2024年11月25日 四六判 184ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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プリンは置いといて【新本】
¥1,650
私の仕事は花びらです//朝から晩まで花びらです 詩集『プリンは置いといて』を読むことによって、われわれは「首か ら上を空にして美しいを入れ込む」(「ワンピースの空」)ことができる ようになる。われわれは「八百二十年ものの雨」(「建仁寺の雨」)に降 られることができるようになる。 詩を読むことはなんと楽しいことだろう。そしてこれは、なんと稀有 な才能によって生みだされた、なんと香ばしく甘い詩集だろう。 松下育男 【作品紹介】 アイロンとアマゾン 小林さんに迷いは無い ならぬものはならぬと言い切って 速やかに気に入らぬ場所から立ち去る人だ たくさんのマスクをくれた お礼にトイレットペーパーを贈った 役に立っただろうか 小林さんはとってもいいひとなのに いつも小さなブラックホールを持ち歩いているから ともだちになることを躊躇してしまう それでも小林さんがくれたお菓子を遠慮なく平らげた 迷いのない味だった 小林さんには迷いが無いから 次の仕事が決まらぬうちに会社をやめてしまった 小林さんはアイロンを持っていない アイロンがけはしない主義だ 迷いがないから服の皺にも迷いがなくて とてもしわくちゃ 水分を含んだポロシャツにアイロンをかける時 じゅっと音がして湯気が立ち昇る 湯気の中から小林さんが現れて まだ仕事を探している途中なのだと言う 早く間をあけずに働かなくちゃと話していたのに まだまだまだまだ仕事を探している アイロンをじゅっと押し当てる度に 小林さんは湯気の中に分け入ってゆく アマゾンの森の奥へ奥へと仕事を探しに 文字を持たない部族の中へ 迷いを持たない集落の中へ 耳を塞ぎながら 目を覆いながら 森の奥へと 仕事を探しに 私にできることはアイロンをかけてあげることだけ じゅっ。 鳥 鳥が祖母をくわえて連れ去ってしまったので それきり祖母に会うことができない 時々庭にやって来る鳥の脚をひっつかんでみると するする鳥の体がほつれだし どんどんほどけてゆく 鳥は ただの 長い糸 その束の中に 祖母のかけらは 見つからなかった 著者 竹井紫乙 発行所 七月堂 発行日 2024年11月21日 四六判 82ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ふたば【新本】
¥1,980
道山れいん詩集 ”今やらないと… 時だけがすぎていってしまうんです” そう言われて参加を決めたアートプロジェクト。そして行った町は … だれかのふるさと、 かえれないふるさと、 かえろうとするふるさと。 これはみんなにとっての「ふるさと」の話。 ─── 道山れいん あるとき、道山れいんさんにとある依頼が舞い込みました。それは、福島県双葉町への関心を集めるための「メッセンジャーインレジデンス」に参加してほしいというものでした。 双葉町の未来を切り拓くをテーマに活動しているヒラクフタバによって企画されたもので、アーティストや写真家、編集者など、さまざまな立場にある人たちが実際に双葉町に3日間滞在をして、そこで感じ取ったものを作品などにして残し伝えていくという企画です。 道山さんはそれまでほとんど双葉町のことを知らず、ある意味部外者ともいえる自分が立ち入ってもよいものかと逡巡しました。それでも、と悩んでいた時にかけられた言葉で双葉町への訪問を決意します。 それが冒頭にある道山さんのことばです。 このたび刊行する詩集『ふたば』は、そのような過程で、道山さんが東京から車を走らせ辿り着いた双葉町へ何日か滞在し、そこで出会った人や風景と接してうまれた詩集です。 忘れてはイケナイ、そう紡がれる言葉は沢山見てきたけれど、ここにある言葉は軽やかにけれどずっしりと確かな重さを持って腑に落ちてくる。 思い出す、ふるさとの事。 思い出す、自分ではない人の事。 ――帯文:吉岡里帆(俳優) 【作品紹介】 へんなはなし だれもしらないなんて へんなはなしだ だれもくちにしないなんて へんなはなしだ だれもおぼえてないなんて へんなはなしだし へんなのはじぶんなのかとおもってくる だけどへんなはなしだ それにしてもへんなはなしだ へんなはなしをつづけよう へんだとわかるひがくるまで くるとねがって へんなはなしをしつづけよう へんじゃなくなるそのひまで 【著者プロフィール】 道山れいん Michiyama Rain 東京大学文学部国文学科卒。詩人。 2019年 フィンランド・ラハティ詩祭映像詩部門で日本人初の優秀賞。 2022年 朗読詩の大会「Kotoba Slam Japan」全国優勝。 2023年 国際ポエトリースラム大会・パリPSW(20ヵ国)とリオWPSC(40ヵ国)に日本代表として出場、リオデジャネイロでは日本人初の準決勝進出。 2024 年 台北市での国際ポエトリースラム準優勝。 詩集「水あそび」「水の記憶」「しあわせでいいじゃない」 Instagram @michiyamarain X @michiyama 著者 道山れいん 帯文 吉岡里帆 装幀・組版 川島雄太郎 発行所 七月堂 発行日 11月30日 発売 12月1日(文学フリマ東京39にて初売り) 117mm×188mm・並製・小口折り・帯付 216ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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そは、ははそはの【新本】
¥2,970
ある朝、ウサギの目をして母は 親が老いることを若い時は想像もしない。 その時を感じた親子は旅に出る。 珍道中とも鬱道中とも言える時を共有する。 あらゆる状況を未来へ向ける薦田愛の詩力に乾杯を。 【作品紹介】 ふとん、あの家の 予讃線上り列車の進行方向左手は海 海に向かっている 波のかたちはみえないけれど 台風がちなこの季節にも雨は多くない あかるい空に覗きこまれ 今治から川之江へ 父のねむる一族の墓所へゆく 普通列車の一時間はアナウンスも控えめだから うとうとしていたら乗り過ごしてしまいそう どうしよううたた寝には自信がある 乗り越して戻っていたら日が傾く JR四国はそんな時刻表 バブルなんて時代の少し前 たぶん 母を残してひとり川之江へ 夏休みだったろうか 父と三人暮らした社宅を引き払った後だったか 電話すると母の口がおもい どうしたの はじめてパパが夢に出てきてくれたのだけど 出てきてくれたのよかったじゃない それがね うん 日曜の夕方かな野球か何かテレビをみてて ああそんなだったね 私は台所にいるんだけど呼ばれて振り向いたら うん台所でね 振り向いたらパパの顔はみえるんだけど 身体の下のほうから薄くなって みえなくなっていくのよ え、なに? だからねいやだっ消えちゃ! って 自分の声で目が覚めちゃった そう そうだったのきっと きっとパパは夢に出てきたのに 私が四国に来ているとわかって あわててこっちへ来ようとしたのかもしれない 身体はひとつなのに気持ちが ふたつに裂かれて うーんそうねぇあんたがそっちにいるからねぇ 恋愛結婚だった仲のいい夫婦だった 二年で三度の入院手術ははじめてのことだった バスと電車を乗り継ぎ雨の日も雪の日も付き添った 春の明け方さいごのいきにいきをのみ なみだはこぼれないまま しずみきったふちからペンを手に 図書館に通いつめ医師に話をきき ふたりで歩いた町を訪ねなおし二年後 闘病記をまとめた克明に淡々と あとがきに記した生まれ変わってもと うまれかわってもわたしはと しまなみ海道を渡りきった今治では 父方の伯父伯母、いとこが迎えてくれた 画歴約二十年のいとこ・登志夫兄ちゃんが 私設ギャラリーで食事を出してくれるというので あまえた あまえついでに思いついてメールを (母は生の魚介と肉が食べられないのです) やさしい先生だったいとこから (野菜中心で考えてみますね) と返信があったので安心していたけれど 虫の鳴きしきる草むらの扉の奥やわらかな灯しのもと 椎茸と生クリームのスープに喜んでいたら ピザの隅っこにはソーセージ仕方ないよね 急なお願いだったもの 丁寧に淹れてくれたコーヒーに デザートのケーキまでお手製 おまけにギャラリーを埋め尽くす大小の木版画 声をあげるとよかったらお好きなのをと 今治や内子と愛媛ばかりか飛驒に京都 なかに尾道を見つけた母 行ったばかりだからすぐにわかった ぜひ譲ってと頼みこみ包んでもらって うふっと肩先がゆるんだ 小さな作品だからうちにも飾れるね 私はこの桜咲く蔵の一枚がいいな どこの酒蔵だろう 額入り二枚を抱えて宿へ 明日はしまなみ海道のみえる公園へと誘ってくれるのを タオル博物館とねだる みどり深い山せまる博物館は 父の元気なころにはなかったはず 母と二人あまえたみたいに たぶんもっと ねえさん、兄貴とあまえていたらしい末っ子の父 その父の退場が早すぎたぶん弟の家族を 気づかい続けてくれる伯父と伯母 父の齢をとっくに超えた子としては もうだいじょうぶですってばとつぶやく思いと 健在ならこんな年ごろ、と仰ぐ思いがないまぜの 糸になる ああタオルの糸ってきれいだ 父のねむるお墓は一家のものだから あとでうつせないけどいいねと念をおされた 封を取り除いて骨壺からあける 父を見舞った祖母もそこへ加わった 長兄の伯父も 骨となって それはどんなねむりなのだろう ひとりひとりのねむりはまじりあわないのだろうか あの家、川口の 父と母が六畳間となりの四畳半に私 ふすまを隔てて勉強机と本棚 押し入れにふとんと押し入れ簞笥 だったろうか 勉強机の前でうとうとと居眠り ちゃんと寝なさいとたしなめられて敷くふとん 寝返りを打つ間もなく寝入る子ども 手のかからない子どもだったと 母 そのねむりのうっすら浅くなる 深夜 終電で帰った父と話し込む母の時間の果てにふたり ふすまをあける こたつぶとんを手にして 銘仙のだったろうか着物をつぶした布でつつんだ おもくおおきないちまい 赤外線の熱をためたいちまいをふたりふわっと いえずしっと ねむる私のかけぶとんのうえに なだれこむ蛍光灯のまぶしさがまぶたをとおす ねむいねむりのふかみからよびおこされる けれどめざめてはならないきがして ねむい子どもは ときにねがえりをうちながらまぶしさをのがれ ずしっとあたたかいふとんをまちながら ふたつめのねむりへしずみこんでいったのだったろう ふとん、あの家の こたつぶとん、あの家の 著者 薦田愛 発行所 七月堂 発行日 2024年11月11日 A5判変形 224ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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一千暦の帰り道【新本】
¥1,870
果てしのない〝時間〟を越えようと願い描かれた〝歩行/飛行〟 著者渾身の第一詩集 友達、そんなものではない 恋人、それも違う ノオト おまえの村に昔からあった名で呼ぶ ひとりひとりのはずなのに 背中をいつからか重ね合っていたい、誰か たとえば天地や昼夜のように 理由もなく越えようとして 理由もなく時に長居をゆるしてしまう おまえに懐かれるのには 十分な時間だったようだけど でもおとなしくしておいで、ノオト もう一度だけ嵐を抜ける その途中で僕たち 一緒にぶっ壊れたって構わないと信じている 「旅の子ノオト」より抜粋 著者 高嶋樹壱 カバーイラスト ねもとなおこ 発行所 七月堂 発行日 2024年11月25日 A5判 84ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ソノヒトカヘラズ【新本】
¥2,970
帰らなかった その人が 帰るという こみあげてくる時の流れを言葉で拭いながら 馴染の調べと共にテラコッタは生れていく 【作品紹介】 アンモナイトの見た夢 そしてまた 千日が過ぎて アンモナイトの見た夢 どこかで誰かがつぶやいた 大仰だな 数億年の古層に 降りそそいだ夢のことなんて 土と火と灰の渦まくダンス! 炎上の釜はもうひとつの燃える天体 帰ってこなかったソノヒトの 一挙手一頭足がくりかえし オーロラダンスを踊っている 思い出さないわけにはいかない アンモナイトの反時計回りの螺旋 * 鼻の形が美しい反ダダの詩人と 鼻のつぶれた老ボクサーが 地中海の夏のジュラの幻影のなか 浮遊する玉虫色の 巨大巻貝に嚥みこまれ 永遠をありがとう 黄昏をありがとう 殴り合い 絡み合い 睦み合い そして いつか来る さようなら 白い絹の言葉を吐き続けていた * 日帰り小舟が停まるデロス島の船着場 粗末な小屋に泊めてもらった翌朝 黒光りする石窯で パンを焼く 草臥れた影絵のような老夫婦 哀歌だったのか 笑話だったのか 歌うように 絶えず呟いている 八月の太陽は容赦ないが 五頭の獅子たちは身じろぎもしない アポロンが生まれたというこの島で ピレウスから帰還した次男は 腰巻きひとつ半裸の含蓄の男 挨拶は 目くばせひとつだった コツコツと岩を削り 太陽が傾いて沈むまで 残酷に素朴なアポロン像を ささやかな ドラクマに替える 著者 南椌椌 発行所 七月堂 発行日 2024年11月5日 173mm×210mm 210ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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妃 26号【新本】
¥800
SOLD OUT
田中庸介さんが編集・発行人となって1989年に創刊された同人詩誌です。 編集・発行人 田中庸介 発行所 妃の会 装幀 室井良輔 カバーアート ライシャド・ジャバー・グラバー 発行日 2024年10月6日 B5判 120ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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とても小さな理解のための【新本】
¥2,200
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 日々の息苦しさからの解放。 ここに綴られた詩は、あらゆる事象の境界を 溶かし、生まれたての眼で世界を見せてくれる。 又吉直樹(お笑い芸人) 幼さを内包しながら、少女は溶ける。 羽化した大人の身体。虫の眼で見つめる世界。 日常の美しさと痛みを描き出す、透明な言葉たち。 今日マチ子(漫画家) 「幸福な人間に詩は書けない」とある詩人は言ったが、わたしはそれを信じない。くじらさんは手を伸ばす。いま匂いや重みをもつきみ、おまえ、あなたへと。あなたの向こうの窓やその先へと。その道すがら、出会う誰かと互いに呼吸を渡し合って、生きて詩を書きつづける彼女のことを、わたしは誰よりも信じている。 堀静香(歌人、エッセイスト) 名著、復活。 向坂くじらデビュー詩集、増補・新装版。 【目次】 星座 ●キッチン 二十七歳 迷子 四月の昼 月子、ハズゴーン 満潮 サービス 怒りだ 誤認 潮鳴り トマトポークカレー(もっとも個人的な) ●玄関口 牛乳を一杯わけてください ほしがる 棲みうつる日 ちいさな群れ 城塞 変態 ●子どもたち 区別 線とハサミ クライスト 踊り 月が欠ける 性的な誘い 目撃 提案 あったかくして ●波のうつ部屋 君の帰りを待ちながら書いた詩 食いちがう 波のうつ部屋 カウント 水べ ディナーテーブル 許しが訪れるのを待って 航路 死ぬ前の話 ●窓 ショウ ベッドタウン・パレード 見せてあげる ぶん 同い年 肉眼 豊穣 えり子を知りませんか 新しい足 ねえ、おかあさん ●とても小さな理解のための おとなりは ねずみを殺す いてもいても メッセージ・イン・ア・ボトル 詩がどこにもいなかった日 ディスカウント 理解へ(家庭的な解釈) アンダスタン 青いしっぽ 冬に光る 週末 【前書きなど】 合わさることを知らないひとつの声に 【著者プロフィール】 向坂 くじら (サキサカ クジラ) (著) 詩人。1994年名古屋生まれ。「国語教室ことぱ舎」(埼玉県桶川市)代表。Gt.クマガイユウヤとのユニット「Anti-Trench」朗読担当。著書にエッセイ集『夫婦間における愛の適温』『犬ではないと言われた犬』(百万年書房)、小説『いなくなくならなくならないで』(河出書房新社)ほか共著など。慶應義塾大学文学部卒。 著者 向坂 くじら 発行所 百万年書房 発行日 2024年10月30日 四六変形判 232ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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sleeping cloth スリーピングクロス(サイン・ポストカード付)【新本】
¥2,750
【出版社内容紹介】 夢のなかで言葉は糸のように紡がれ、つらなり、無数の物語として手渡されるーー 『ひとりごとの翁』『ノトーリアス グリン ピース』に続く、待望の第三詩集。 毎週ドラマを見ているような感覚だった ホノカの目線は 、 カメラの立ち位置であって、 けっしてその夢の中の登場人物たちと接触をすることはできない、 時々、場面は転回し、物語は数日後に唐突に変わっていたりもした ーー「(green) daphne」より 【目次】 Ⅰ Innocent/水蚕ノ伝 消える花札 キラー・カール・クラップ 百式 Ⅱ パレード 母のうしろ姿 (green)daphne 黒式 Ⅲ 草達磨と残雪 Type-β 火星の植物 月の廃園 Ⅳ under the s(e)wing machine almond paraiso sleep talking 【著者プロフィール】 田中さとみ (タナカ・サトミ) 詩集に『ひとりごとの翁』『ノトーリアス グリン ピース』(ともに思潮社)。 著者 田中さとみ 発行所 左右社 発行日 2024年10月22日 A5判 144ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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カーディガン(サイン付)【新本】
¥3,080
【出版社内容紹介】 江戸雪の歌に文語や口語、虚実といった別は意味をなさない。 歌が歌としてそこにたたずむ。 その自然体を読むこころよさが魅力なのだと思う。 辛いことも嬉しいことも、作者のことでありながら同時に読者のことでもある。 そのことに気づかせてくれる一冊。・・・「帯」より 【自選5首】 輪になってなんだか人は皆ひとり小さな壜に夏雲あつめ 母はもう父には逢えぬしゃらんしゃらん私があえないよりも逢えない 飛んでゆこう飛んで記憶を鮮紅の舌にあつめて噛み切るいつか 本当と嘘とどっちがさびしいか嘘の娘となって座れば そうだろう流れたくないときもあるから白雲よ呑み込んでやる 著者 江戸雪 発行所 青磁社 発行日 2024年9月30日 四六判 216ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ハルシネーション【新本】
¥1,980
草間小鳥子第3詩集 草間小鳥子は誰よりも世界に向き合っている。それがたとえ事後の幻影的現実(ハルシネーション)であろうと、その詩的変容を夢見てやまないのだ。 ――野村喜和夫 生成AIが普及し、ディープフェイクなどが日常に侵入してきたことで、虚構が現実のように現実が虚構のように現れる世界を見つめようとする41篇の詩を収録。 ※ハルシネーション(hallucination) ・幻覚、幻影。 ・AI(人工知能)が誤った情報を生成する現象のこと。 【作品紹介】 みちゆき ほんとうに暗いときにしか 光らない雪が 道行きを仄青く照らしている 光るのはうつくしいからではない 踏み越えられなかった弱さやずるさ すべての塵が ほかの光を さめざめと照り返すから 敷き詰められた雪のうえに 固く目を閉じ汚れた昨日が 道標のように発光している 著者 草間小鳥子 発行 七月堂 ブックデザイン 川島康太郎+川島雄太郎 発行日 2024年10月25日 四六判 168ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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源流のある町【新本】
¥1,870
これは夕凪 あれは反射光 草間小鳥子 堂々の第二詩集。第31回萩原朔太郎賞最終候補。 「町」をテーマとした18篇を収録。 「おもかげの育て方を間違えていますよ」 執着しているからです つづら折りになった地獄が 両目に釘を刺しにくる 「適切な距離を保って」 段取りを踏めばすんなりと 形式的な不在となる 問われた罪 問われなかった罪 これで手打ちだ、と本を閉じ つじつま合わせの長い夜を越えた 去ってゆくものへの ひろびろとしたやさしさ やさしさに似た諦めが ぎりぎりの肺を満たしている 結論は出せない 出せるものでもない 仮住まいのつもりで 浮ついた季節をかぞえながら 遠い波形に目を細め (ずいぶんと高い空だ) いま ほんとうに崩れてゆく瞬間の 最後の透過へ浸水する 白い手袋で敬礼するドアマン 陽気な口笛と避難誘導 (また 電話します) むき出しの鉄骨にきらめく埃 その隙間からさす光 まっさらな 雨上がりの引力にしたがい 大きく弓を引いたまま わかりやすいものを疑いながら生きた (すべてを愛せなくたって) いま 明けかけた空へ旗が振り下ろされ ひとりきり滑空の合図だ はじまりの時そうであったように なにもないところから ただ なにもないところへ 荒れる湖を飲みこんで まっさおな胸 忘却曲線のかなたに白い帆のはためき たったひとりできみは 軽やかな骨になれ 【著者プロフィール】 草間 小鳥子(くさま・ことりこ) 第14 回北日本児童文学賞最優秀賞。 第27 回詩と思想新人賞受賞。(2018) 2019 年、資生堂の季刊誌『花椿』の付録として、小詩集『ビオトープ』を発表。 詩集『あの日、水の森で』(2020、土曜美術社出版販売)第71 回H 氏賞候補 著者 草間小鳥子 発行所 七月堂 発行日 2022年10月8日 四六判 並製 130ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ほかではあまり書けない話【新本】
¥1,100
【出版社内容紹介】 2024年10月5日に新代田feverで開催された「Books&Something2024」に合わせて、出店する版元11組が執筆し、生活綴方出版部によって印刷、製本された『ほかではあまり書けない話 (ブクサムZINE2024) 』 今年もお題をテーマにブクサム2024に参加した11組がエッセイを寄せています。 七月堂は昨年社長業を継いだ後藤聖子が、「乾いたのどに水を注ぐ」と題し、とあるスタッフとの関わりの中で生まれた話を書かせていただきました。 【目次】 〇あれもこれも読めていない/安東嵩史・TISSUE PAPERS 〇わたしの音楽遍歴/内沼晋太郎・NUMABOOKS 〇なにかとなにかのあいだ/加藤木礼・palmbooks 〇人の顔と名前を覚えるのが苦手で、毎日出会う人の半分くらいは 誰だか分からずに適当に話を合わせています。/北尾修一・百万年書房 〇夢の続きを/熊谷充紘・twililight 〇乾いたのどに水を注ぐ/後藤聖子・七月堂 〇決断のとき/SUNNY BOY BOOKS 〇猫と酒/丹治文彦・信陽堂 〇ゼンデイヤは友だちの友だちの友だち/Troublemakers 〇うぬぼれ/中岡祐介・三輪舎 〇タバブックス、やりませんか?/宮川真紀・タバブックス 発行・印刷・製本 生活綴方出版部 発行日 2024年10月5日 175mm×120mm 56ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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花束【新本】
¥2,530
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 珠のように降る32篇 あなたのために尽くされる 言葉は 降るものでなければならない (「nymph」) 詩人とは、散文の本当の恐ろしさを知る者たちのこと。改行の根拠が見極めがたくなりつつある詩の現在に、詩人はあえて行分け詩で挑む。いま目の前をすぎる、見たことのない、このうつくしい言葉の風景は――。10代で中原中也賞を受賞した早熟な詩人による、9年ぶりの第4詩集。装幀=清岡秀哉 著者 久谷雉 発行所 思潮社 発行日 2024年7月31日 四六判 104ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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家の顛末【新本】
¥2,640
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 第1詩集 茎と葉と わずかに華奢な花 かたわらに女ふたりの立ち姿 ひそひそ話の声がする (「喉のつかえ」) たしかに見える、草むらのたくらみ、畳のおもねり。 たしかに伝わる、こぶしくらいのかたいくやしさ。 詩のねばりづよい息継ぎが、生の足場を大きく広げる。 ――杉本真維子 父の失踪、母の急死、私は22歳で世帯主になった――。人生の起伏あるドラマの先に差し出される新詩集。装幀=二月空 著者 石田諒 発行所 思潮社 発行日 2024年9月20日 四六判 96ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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月のうた【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 月を見つけて月いいよねと君が言う ぼくはこっちだからじゃあまたね――永井祐 どこから開いても〈月〉がみつかる、はじめて短歌に触れるひとにむけた、とっておきの100首を集めました。 夜をみあげれば、ほそい月、まるい月、あかるい月、みえない月、おおきな月、とおい月、つめたい月、もえる月……うつろう月のもとに100人の歌人がうたった、わたしだけの月のうた。 巻末には、収録歌の著者紹介と出典リストを収録。 この一冊から、お気に入りの歌人を見つけてみてください。 【収録歌人一覧】 相川弘道/相田奈緒/我妻俊樹/左沢森/阿波野巧也/石井僚一/石川美南/伊藤紺/井上法子/今橋愛/魚村晋太郎/内山晶太/宇都宮敦/上澄眠/逢坂みずき/大滝和子/大森静佳/岡野大嗣/岡本真帆/荻原裕幸/椛沢知世/川島結佳子/川野芽生/川村有史/北山あさひ/絹川柊佳/木下龍也/鯨井可菜子/くどうれいん/黒瀬珂瀾/郡司和斗/小島なお/小島ゆかり/斉藤斎藤/佐クマサトシ/笹井宏之/佐佐木定綱/笹公人/佐藤弓生/柴田瞳/嶋稟太郎/鈴木加成太/鈴木晴香/鈴木美紀子/瀬口真司/平英之/竹中優子/谷川由里子/田村穂隆/俵万智/千種創一/寺井奈緒美/堂園昌彦/toron*/永井祐/中澤系/永田和宏/仲田有里/中村森/錦見映理子/野村日魚子/橋爪志保/長谷川麟/初谷むい/服部真里子/花山周子/濱松哲朗/早坂類/東直子/兵庫ユカ/平出奔/平岡直子/廣野翔一/藤本玲未/フラワーしげる/穂村弘/堀静香/本多真弓/前田康子/枡野浩一/松野志保/松村正直/丸山るい/水原紫苑/三田三郎/光森裕樹/虫武一俊/睦月都/村上きわみ/盛田志保子/安田茜/藪内亮輔/山川藍/山木礼子/山崎聡子/山階基/山田航/雪舟えま/吉岡太朗/脇川飛鳥 著者 左右社編集部 発行所 左右社 発行日 2024年8月30日 B6判変形 136ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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海のうた【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 海に来れば海の向こうに恋人がいるようにみな海をみている――五島諭 どこから開いても〈海〉がひろがる、はじめて短歌に触れるひとにむけた、とっておきの100首を集めました。 あかるい海、くらい海、まぶしい海、やさしい海、こわい海、はげしい海、さみしい海……100人の歌人がうたった、わたしだけの海のうた。 巻末には、収録歌の著者紹介と出典リストを収録。 この一冊から、お気に入りの歌人を見つけてみてください。 【収録歌人一覧】 青松輝/我妻俊樹/阿波野巧也/井口可奈/石川美南/石畑由紀子/伊舎堂仁/伊藤紺/伊波真人/井上法子/上坂あゆ美/牛隆佑/内山晶太/宇都宮敦/上澄眠/江戸雪/大前粟生/近江瞬/大森静佳/岡崎裕美子/岡野大嗣/岡本真帆/奥村晃作/笠木拓/加藤千恵/門脇篤史/川野芽生/川村有史/北山あさひ/絹川柊佳/木下龍也/工藤吉生/くどうれいん/郡司和斗/小島なお/五島諭/紺屋小町/榊原紘/佐クマサトシ/笹井宏之/笹川諒/佐々木朔/佐藤弓生/柴田葵/鈴木ジェロニモ/鈴木ちはね/鈴木晴香/染野太朗/多賀盛剛/高柳蕗子/立花開/田中有芽子/田中槐/谷川電話/谷川由里子/谷じゃこ/俵万智/千種創一/辻聡之/手塚美楽/堂園昌彦/土岐友浩/戸田響子/鳥さんの瞼/toron*/永井亘/仲西森奈/中村森/中山俊一/錦見映理子/野口あや子/長谷川麟/はだし/初谷むい/服部真里子/早坂類/東直子/平岡直子/pha/藤本玲未/フラワーしげる/穂村弘/本多真弓/正岡豊/枡野浩一/丸山るい/三上春海/光森裕樹/望月裕二郎/盛田志保子/柳原恵津子/山崎聡子/山下翔/山階基/山田航/山中千瀬/雪舟えま/吉岡太朗/吉川宏志/吉田恭大 (あいうえお順・敬称略、全100名) 著者 左右社編集部 発行所 左右社 発行日 2024年8月26日(第4刷) B6判変形 136ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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地球の恋人たちの朝食【新本】
¥3,300
【出版社内容紹介】 《あたしは地球の数倍重力の強い星からきた女だ 地球人の数倍重い夢に 耐えられるようにできているはず》 穂村弘歌集『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』の主人公「まみ」のモデルとしても知られる歌人・雪舟えまによる伝説の最初期作品集が、20年の時を経てついに書籍化! 日記・詩・小説などジャンルを縦横無尽に行き来するwebニッキ「地球の恋人たちの朝食」の2001年から2008年までに公開された作品群から217篇を厳選。巻末には穂村弘による解説「言葉の超常現象」を収録。 二十年後の今読み返しても、初読時とは違って心の準備があっても、やっぱり異次元に跳ばされる。 これはもう言葉の超常現象ではないか。そして、未来の誰かのための聖書。−−穂村弘(解説より) 毎年 あたしのように何人かが地球を出てゆくけど だれもが地球から持ちだす品をきめられなくてたいへんだという 想いでの本 想いでのレコード 想いでのドレス 想いでのアルバム 想いでの宝石 想いでの人形 想いでの手紙 想いでの食べ物 想いでの 想いでの 想いでのうつくしいものたち 〈自分の背中の幅よりはみだしてはいけない〉決まりの 小さなリュックにつめこむ品を泣きながらえらぶとき あたしたちはこんなにも地球が可愛ゆいものだったと思い知る (「地球の恋人たちの朝食」より) 【目次】 2001 2001/07/21 地球の恋人たちの朝食 2001/07/22 虹号 2001/07/23 海の底のハイウェイ 2001/07/26 シベリア紀行 2001/07/27 炎の事務 2001/07/28 黒犬の洗濯 まみの洗濯 2001/07/29 スーパーロマンチスト桐壺 2001/07/30 レモンアイズ と 蜜郎 2001/08/01 ゆゆsaid…… 2001/08/02 ラメ 2001/08/03 愛は地味な鳥のすがたで 2001/08/05 いつか恋人になれると思ってる 2001/08/06 よその天使 2001/08/08 愛のあいさつ 2001/08/09 可愛くなるちからを奪うもの 2001/08/10 変態の五つの太陽 2001/08/12 二人の果て 2001/08/15 アニマル モデル クラブ 2001/08/17 星に善悪の区別はつかない 2001/08/19 ビフィーター・ワルツ 2001/08/22 殻彦 2001/08/23 愛の悪魔の矢印 2001/08/24 錦鯉を介抱する男 2001/08/28 世界の果てのレモン農場 2001/09/12 腕 2001/09/20 トリイダシマシタルウサギ の いる午後 2001/09/21 JE T’AIME ...MOI NON PLUS. 2001/10/01 引越しのおしらせ 2001/11/28 アダルト・ハッピー・マンマ 2001/12/13 右手にマグカップ 左手に宇宙 2002 2002/03/14 嵐のまんなかへつづく紐 2002/03/17 ヒルトン姉妹、朝市にゆく 2002/03/29 ウィンテンスプル 2002/03/30 デリケートに好きして 2002/03/31 ワイルドブランケット と ひろ子 2002/04/09 ひろ子の留守電 2002/04/14 ひろ子の冗談 2002/04/15 猯 と ルートヴィヒ ① 2002/04/17 ひろこの留守電 2 2002/04/18 巻尺のひとたち (ひろこ) 2002/04/21 青春の守護神 2002/05/05 鳩くんの鳩 2002/05/25 きゃおりと スウィート・ガーントレット 2002/06/02 猯 と ルートヴィヒ ② 2002/06/04 スイカゼリー 2002/06/05 猯 と ルートヴィヒ ③ 2002/06/19 猯 と ルートヴィヒ ④ 2002/07/27 猯 と ルートヴィヒ ⑤ 2002/07/28 猯 と ルートヴィヒ ⑥ 2002/08/01 なにもない 2002/08/07 ひろ子 と 猯 2002/08/10 岬太郎(試合中) 2002/08/11 可愛いもの 2002/08/13 岬太郎(食事中) 2002/08/23 満月のぼくらは銀河湯のうえ 2002/08/28 インディアンネーム 2002/08/29 マチャマチャ工場の昼休み 2002/08/30 オーヴァドライヴ 2002/08/31 カルクパウダー と ヴァニラウエハー 2002/09/07 燃ェ柴 と ヴァニラウエハー (一) 2002/09/08 ゆめであえたらささきふるゆき ① 2002/09/09 ゆめであえたらささきふるゆき ② 2002/09/11 水まわりより愛を込めて 2002/09/14 燃ェ柴 と ヴァニラウエハー (二) 2002/09/22 燃ェ柴 と ヴァニラウエハー (三) 2002/09/23 四月の愛 2002/09/24 ゆめであえたらささきふるゆき ③ 2002/09/28 ゆめであえたらささきふるゆき ④ 2002/09/29 炭酸星から来た男 2002/09/30 エリーゼのために 2002/10/01 ゆめであえたらささきふるゆき ⑤ 2002/10/05 甘皮先生 2002/10/06 運命はかく扉をたたく 2002/10/09 社団法人の午後 2002/10/27 綺羅、星ノ如シ ① 2002/10/28 綺羅、星ノ如シ ② 2002/10/31 20002年のこの場所で 2002/12/08 うれしそうな死神 2002/12/17 脚のあいだのメガネ 2002/12/19 どんなにか……ことでしょう。 2003 2003/01/02 星団法人餅インザスカイ研究所 2003/01/04 星団法人オニヘイロード研究所 2003/01/14 ミシン と めぐ と わたし と 布 2003/01/24 また行こう。 2003/02/20 夜の果ての うふ 2003/02/21 すべては賭けをする者 2003/03/03 Water for Tea(御茶ノ水) 2003/03/17 レディ・ヤクルト 2003/03/18 ファジーつむ朗 2003/03/31 mami wo aisiteru 2003/04/19 スペースブルー 2003/04/29 バスキア と ヨツヤサン ①② 2003/04/30 バスキア と ヨツヤサン ③ 2003/05/01 結婚式に呼ぶひとの決め方 2003/05/09 バスキア と 豪 ① 2003/05/12 バスキア 2003/05/13 バスキア と ヴァニラウエハー ① 2003/05/15 バスキア と ヴァニラウエハー ② 2003/05/16 ロミオ 4:00am 2003/05/17 サッシャの魚 2003/05/22 モーニング・ソルティー・キッス 2003/05/23 バスキア と ヴァニラウエハー ③ 2003/05/31 真夏の夜のあきめくら 2003/06/06 水曜日のおともだち 2003/07/02 佐藤錦と自由 2003/07/15 金星をくばる 2003/08/25 くちびるにあたるの 2003/09/05 バスキア と 豪 ② 2003/09/06 バスキア と 豪 ③ 2003/09/07 バスキア と 豪 ④ 2003/09/08 バスキア と 豪 ⑤ 2003/09/15 バスキアン・スイート ① 2003/09/24 バスキアン・スイート ② 2003/09/25 ゆめであえたらささきふるゆき ⑥ 2003/10/17 バスキアン・スイート ③ 2003/11/07 バスキアン・スイート ④ 2003/11/24 バスキアン・スイート ⑤ 2003/11/25 ガラスの車 2003/12/19 虚無僧・ミスド・ミネストローネ 2003/12/21 ラジオソープ 2003/12/23 銀河鉄道69 桐壺ステーション 〈上〉 2004 2004/01/03 銀河鉄道69 桐壺ステーション 〈下〉 2004/01/04 豪 と バスキア 2004/01/06 豪 と ヴァニラウエハー ① 2004/01/07 ラ フランス 2004/01/08 ラジオソープの末裔 2004/01/12 豪 と バスキア (続) 2004/01/20 こなゆき。愛する 2004/01/21 BEETHOVENTRILOQISM 2004/01/24 ドライアイスエイジ 2004/02/02 バスキアン・スイート ⑥ 2004/02/12 たまねぎ 2004/02/18 まぐろ 2004/02/22 バスキアン・スイート ⑦ 2004/02/26 苺の腰 2004/03/03 雛祭 2004/03/26 林檎と泥 2004/04/02 アイスクリームの天ぷら 2004/04/03 ネフェルティティ 2004/04/06 モンシロチョウの卵色の夜 2004/04/14 惑星強制給餌 2004/04/15 魚は戻ってきていた 2004/04/28 海 と クリームパン 2004/05/08 バスキアン・スイート ⑧ 2004/05/12 ラムネの舟 飴の舟 鉄の舟 2004/05/23 ワイルドブランケット 2004/05/24 チーズくさい指 2004/06/04 梅サイレントナイト 2004/06/18 ビガロポリスの冷奴 2004/06/24 きらきらはあはあ 2004/07/10 羽のはえた奴との戦い 2004/07/24 心臓からコイン 2004/08/06 ジャイアンの錘 2004/08/27 うさぎの香水 2004/09/01 片羽の道 2004/09/02 台風の兄さん 2004/09/04 わたしの写真 2004/09/06 心臓に住むガブローシュ 2004/09/20 シャービックが冷えるまでの100の質問 2004/10/22 綺麗なひどい力 2004/10/26 臨月第3水曜日 2004/11/01 青い蟹 2004/12/01 地球がくる 2004/12/02 とりにく 2005 2005/01/09 ガラパゴス 2005/01/12 エビテラル・グイの飼い方 2005/01/18 目をこすらない約束 2005/01/31 ウサギちゃん夜のしめしめ 2005/02/06 ツィーザー・ワルツ 2005/03/30 幼な心の君 2005/03/31 マナティー オン ザ プラネット 2005/04/09 他人が心に住んでしまう瞬間 2005/05/04 モリブデンの夜 2005/05/31 梅雨のなかの砂糖 2005/06/09 ユーカラ 2005/06/27 火 と feu 2005/09/04 どんなにか……ことでしょう 2005/09/07 卵をときます 2005/10/29 心を持った落書き 2005/12/03 ぬー太 と ダイヤモンドマン 2005/12/04 銀色の耳 2006 2006/01/06 精緻郎 と 楽子 2006/02/02 精緻郎かく語りき 2006/02/03 楽子かく語りき 2006/03/27 真夜中の洗濯 2006/04/14 シンバルの上でチーズを切った 2006/04/17 オリオン 2006/06/04 猫耳 パイ耳 2006/06/10 ゆんたん 2006/06/15 スイートララバイソースイート 2006/06/24 数ノ森 と 蔵 2006/07/01 蔵かく語りき 2006/07/17 明け方のきゅうり 2006/08/19 すみれくんの夜 2006/08/20 数ノ森 と 蔵 ② 2006/09/15 二つの世界 2006/10/02 明るい崖 2006/11/07 天秤座 2006/11/26 遠野 2006/12/24 去年は月に住んでいた 2006/12/28 からえずきの女王 2006/12/30 両目をハートにしたドラえもん 2007・2008 2007/06/12 ヒヤシンスのケーキ 2007/07/03 心臓の中で 2007/10/07 ちからをあわせよう? 2007/10/08 ラッキョウオパール 2007/10/26 鮭の夜 2007/11/05 魔女とともに 2007/11/11 流氷にのる 2007/12/04 流氷にのる 2 2007/12/11 だんなさん 金魚 2008/01/02 竜●糖を食べにゆく 2008/01/06 無尽蔵ルマンド 2008/01/10 夢中味覚 2008/01/20 にしん漬け 2008/02/14 生まれかわりの遊び 2008/05/31 かれを焼く 解説 言葉の超常現象 穂村弘 あとがき 【著者プロフィール】 雪舟えま (ユキフネ・エマ) 1974年生まれ、北海道出身。歌人・小説家。歌集に『たんぽるぽる』『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』『緑と楯 ロングロングデイズ』。小説『タラチネ・ドリーム・マイン』『プラトニック・プラネッツ』『緑と楯 ハイスクール・デイズ』、絵本『ナニュークたちの星座』など著書多数。穂村弘歌集『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』のモデルとしても知られる。 著者 雪舟えま 発行所 左右社 発行日 2024年9月27日 四六判 464ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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そんな言葉があることを忘れていた【新本】
¥2,530
【出版社内容紹介】 『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』など、又吉直樹とともに自由律俳句作家として活躍するせきしろ・初の単独句集。郷愁の極北をゆく全320句。 枠の中で生きられなかった俳人が定型ではなく自由律を志すことに必然性を感じるが、せきしろさんも平穏無事に社会生活を送れる感性ではない。やはり、せきしろさんも自由律を選んだのではなく、魂の形がすでに自由律だったのだろう。――又吉直樹(解説より) 【収録句より】 走る春の小学生に追い抜かれる シンクで水が跳ねて響く内見 免許証コピーしただけで熱いサドル 盆踊りをやっている気配がすごい 風やんで夏がもうない お湯が沸いて憂鬱が中断 漫画のスカジャンを着た人が怒っている あなたの牡蠣は小さいから二個と仕切る人がいる この静けさは雪だろうと窓へ 死が約束を破る 消える前に一句 誰もいなくなったとしても故郷 【目次】 経年 孤影 叙景 過古 解説 自由律俳句の道標として後世まで残り続ける 又吉直樹 あとがき 【著者プロフィール】 せきしろ (セキシロ) 作家、俳人。一九七〇年、北海道生まれ。A型。北海道北見北斗高校卒。主な著書に『去年ルノアールで』『1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった』『たとえる技術』『バスは北を進む』『放哉の本を読まずに孤独』など。また、又吉直樹との共著に『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』『蕎麦湯が来ない』などがある。 著者 せきしろ 発行所 左右社 発行日 2024年7月31日 四六判 248ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ファンになる。きみへの愛にリボンをつける。【新本】
¥1,650
【出版社内容紹介】 「好き」っていうのはたぶん、「祈っている」に近いのだと思います――。稀代の詩人が舞台の上の「きみ」を見つめる、オタクの感情のたうちまわりエッセイ連載が遂に書籍化! 著者 最果タヒ 発行所 中央公論新社 発行日 2024年9月25日 四六判 160ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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そっと静かに【新本】
¥2,420
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【出版社内容紹介】 「歌は翼を広げて、私たちの生の上へと滑り出す。歌がなくて、その翼で生の上へと滑空する瞬間すらもなかったら、私たちの苦しみはどれほど重さを増すだろうか」――本文より ハン・ガンが「書きたいのに、書けなかった」と回想する時期に生まれた本書には、音楽との出会い、さまざまな思い出にまつわる歌、著者自身がつくった歌について綴られている。著者の繊細な感性に触れるエッセイ集の初邦訳。 巻末にはオリジナルアルバムの音源情報も収録! 【目次】 日本の読者の皆さんへ 1.くちずさむ 2.耳をすます 3.そっと 静かに 4. 追伸 訳者あとがき ハン・ガン オリジナルアルバム 【著者プロフィール】 ハン・ガン (ハン・ガン) (著) 1970年、韓国・光州生まれ。延世大学国文学科卒。 1993年に季刊『文学と社会』に詩を発表、 翌年のソウル新聞新春文芸に短編小説「赤い碇」が当選して文壇デビュー。 2005年に『菜食主義者』で韓国で最も権威ある文学賞とされる李箱文学賞、 2016年にイギリスのマン・ブッカー賞国際賞を受賞。 小説や詩のみならず、絵本や童話の創作や翻訳も多数手がけている。 韓国小説文学賞、今日の若い芸術家賞、東里文学賞など受賞多数。 古川 綾子 (フルカワ アヤコ) (訳) 神田外語大学韓国語学科卒業。延世大学校教育大学院韓国語教育科修了。 第10回韓国文学翻訳院翻訳新人賞受賞。神田外語大学講師。 訳書にウ・ソックン『降りられない船――セウォル号沈没事故からみた韓国』(クオン)、パク・ヒョンスク『アリストテレスのいる薬屋』(彩流社)、 ユン・テホ『未生 ミセン』(講談社)、 キム・エラン『走れ、オヤジ殿』(晶文社)などがある。 著者 ハン・ガン 訳者 古川 綾子 発行所 CUON 発行日 2024年5月10日 四六判 192ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955