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出会う日【新本】
¥1,980
【出版社商品紹介】 ゆるやかく、転換してゆく日常風景。折々につづられた作品を編む第三詩集。 【作品紹介】 青猫はうなる (その眉間ときたら) 眉をひそめる の反対語をもとめて、 最終バスは行ってしまった それともまだ来ていないのか 市民には知るすべがなく じじつじょうひじょうじたい うなじに湿気がまとわりつく ふおんなかんじ 前線とか中央とかは 観念なのであり、 ね このにおい このにおい このこのにおい このね このにおい おいてけぼりだ 電話に出るのは とおいあかるい場所 何かのコピーが必要と言われた 墓地のあいだにわたしたちは かろうじて住んでいる 気流がかわると 空白が散乱しはじめ、 硬直した 青猫はうなる 剝製の目をみひらき むおんでうなる 著者 唐作桂子 発行所 左右社 発行日 2022年10月10日 四六判変形 88ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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浅生鴨短篇小説集 たった二分の楽園(サイン入り)【新本】
¥2,090
【出版社内容紹介】 空気が汚染され、人類は地下に移住した。寿命までも管理される社会に嫌気がさした男は、命が尽きる最期の瞬間に“本物の空”を見上げるため地上を目指すが…… (表題作『たった二分の楽園』)。 街中の見知らぬ人々から恋人と別れることを執拗に迫られる「顔」、浮気の腹いせに毎日二十枚の宅配ピザが送られてくる妄想に取り憑かれた「強烈な仕返し」、人類と寿司の四百年戦争「革命の旗」ほか。 ありえないほど滑稽なのに、笑い飛ばせない“何か”が残る。風刺に彩られた奇妙な50の物語。 著者 浅生鴨 発行所 左右社 発行日 2022年12月21日 四六判 352ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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浅生鴨短篇小説集 すべては一度きり(サイン入り)【新本】
¥1,980
【出版社内容紹介】 妄想の天才・浅生鴨がおくる摩訶不思議な50の物語! 「いやあ、年明け早々に本当に申しわけないんだけどね。ちょっとばかり問題が起きて」 「年明けって、まだ明けてませんよ」 「それが問題なんです」 ーー表題作「すべては一度きり」より 初日の出の操作ミスで起きた元旦の奇跡を描く表題作「すべては一度きり」、社会格差が具現化した世界で4階から11階への異例の昇進が決まった男の末路「ジャイアント・コーン」、持て余した土曜日を引き取る時給2万円の「悪くない仕事」、見知らぬ女性から執拗にイカリングをすすめられる「特殊な環境」など、明らかにおかしな世界でフツウの人々のエモーショナルが爆発する。 妄想の天才・浅生鴨がおくる摩訶不思議な50の物語! 羽海野チカさん推薦! 「何度も胸がざわついてページをめくる手が止まる ありふれたはずだった日常の奇妙な横顔」 《収録作》 三百の罵倒 永遠の虚空 名前はまだない 箱船 モの二九 出口 ヤップ虫 ポテトサラダ 幻影街 足しかやろうとしない 区画 新人研修 次の数秒に プロの対応 王様は裸だった ニッケル 欲望の暴走 視力検査 ジャイアント・コーン 踏んではならなかった コミットの結果 入れ替わったら たおやかせば おふくろの味A おふくろの味B 悪くない仕事 過去 乾杯 即・日本沈没 罰・日本沈没 バイオリン 雑・日本沈没 再・日本沈没 上と下のモダン・ダンス 通知 同じときに同じ場所で 地球なう ラストシーン 専門店ならでは 遅延 これが我々 すべては一度きり 特殊な環境 抗いの徒 ブロッコリー ノリのいい音 交代劇 今夜、うちは とてつもない物語 重大発表 著者 浅生鴨 装幀 名久井直子 装画 ナミサトリ 発行所 左右社 発行日 2022年5月30日 四六判 352ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ふたりたち【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 踏み込みすぎるちょっとだけ手前で写しとられた人生いろいろ。 こんなふうにまっすぐ人間を見られる南さんがうらやましい。――都築響一 『MATSUOKA!』『島根のOL』で話題の写真家・南 阿沙美による、はじめてのエッセイ集。 友人、夫婦、仕事仲間、親子、人と犬……12通りの「ふたり」の気配を、写真と文章で描き出す。 一番小さくて、一番大きな物語。 関係がそうそう切れない親子、誓うつもりもなかったがなんだかずっと一緒にいてしまうふたり、つかず離れずのちょうどいいふたり。別れたはずがまたくっついたふたり。 (中略) 自分はひとりだなあ、という人が、さみしくならないような本を作りたかった。 それは、私のためでもあった。 私もひとり。この本に出てきた人もみんなひとりずつ。 誰かとふたりになった時に、またおもしろい自分に出会えるように。 私は、そんなふたりをひとり自分の位置から眺めて、写真を撮って、思い出す。 ――本書「あとがき」より 著者 南阿沙美 発行所 左右社 発行日 2022年11月22日 四六判 204ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集【新本】
¥2,530
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 短歌ブームは、ここからはじまった――。歌人・枡野浩一、デビュー25周年にして、待望の全短歌集刊行! 世の常として、他人に言えない孤独を歌にすると、他人に言えない孤独を抱えた、多くの人たちに愛される、のです。 そして、そのことは一切、誰の孤独も軽くはしないのです。 でも、歌は。 あぁ、歌は。 枡野さんのこの御本、とてもうれしい ――小沢健二 簡単な現代語だけでつくられているのに、読むと思わず感嘆してしまう「かんたん短歌」で若い世代の短歌ブームを牽引した歌人・枡野浩一。 デビュー25周年を記念して、入手困難になっていた短歌集『てのりくじら』『ドレミふぁんくしょんドロップ』『ますの。』『歌』全収録作に、『結婚失格』など、その他の著作からの拾遺、未収録作を加えた決定版! 特別栞として、俵万智と枡野浩一の往復書簡も収録。 〈収録歌より〉 こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう 真夜中の電話に出ると「もうぼくをさがさないで」とウォーリーの声 殺したいやつがいるのでしばらくは目標のある人生である 神様はいると思うよ 冗談が好きなモテないやつだろうけど 好きだった雨、雨だったあのころの日々、あのころの日々だった君 わけもなく家出したくてたまらない 一人暮らしの部屋にいるのに 消しゴムでこすったせいで真っ黒になってしまったようなサヨナラ 君はそのとても苦しい言いわけで自分自身をだませるのかい? ツイッター「フォローさせる」は選べない 愛を強要できないなんて 終わったとみんな言うけどおしまいがあるってことは素敵なことだ 私には才能がある気がします それは勇気のようなものです さようなら さようなら また会いましょう また別れたら また会いましょう ニュースにはならない日にも虹は出て消えて私がおぼえています 著者 枡野浩一 発行所 左右社 発行日 2022年9月23日 四六判変形 並製 384ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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みんなの「わがまま」入門【新本】
¥1,925
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【出版社内容紹介】 “権利を主張する”は自己中? 言っても何も変わらない? デモや政治への違和感から、校則や仕事へのモヤモヤまで、意見を言い、行動することへの「抵抗感」を、社会学の研究をもとにひもといていく、中高生に向けた5つの講義。 【目次】 はじめに ◎1時間目 私たちが「わがまま」言えない理由 ■わがまま=自己中? 日本が30人の教室だったら/「ふつう幻想」が「ずるい」をつくる/わがままは自己中ではない ■意見を言うと浮いてしまう? ふつうと平等はどこへ消えた?/グローバル化で「ばらばら」に/私のわがままはみんなの「それな!」/今のわがまま・昔のわがまま/違いからはじめて同じ根っこを探す/私、別に「かわいそう」じゃないし… エクササイズ1 その人になってみる エクササイズ2 あだ名ワークショップ ◎2時間目 「わがまま」は社会の処方箋 ■「わがまま」批判はどこからくるの? わがまま下手な日本人/「批判するからには、別の案があるんだよね?」/「社会のためとか、意識高いよね(笑)」/「社会運動って、迷惑じゃないですか?」/「価値観の押し付けでしょ?」/「自己責任じゃないですか?」 ■それで、結局意味あるの? わがままはきっかけづくり/自己満足でもいい/「わがまま」はアイドルの出待ち?/長い目で見てみる エクササイズ3 20年前と今を比べてみる エクササイズ4 変化を説明してみる ◎3時間目 「わがまま」準備運動 ■どこまで「わがまま」言ってもいいの? アウトなわがまま・セーフなわがまま/わがままの背景を考える/わがままの落とし所? ■伝え方が悪いと、話を聞く気になりません 過激な表現にひるまない/「おうち語」化に気をつける ■「〇〇派」を超えて言葉を伝えよう 知らない人に教えてみる/イベントを大事にする/いろんな大人に会う/大学に行ってみよう/「中立」も「偏り」も、そんなにこだわることじゃない/「うちの地元に大学はねえよ」/人をカテゴライズしない エクササイズ5 「おうち語」を翻訳する ◎4時間目 さて、「わがまま」言ってみよう! ■社会的「わがまま」のススメ モヤモヤで「わがまま」キックオフ/わがままは、直接相手に言わない/伝えるための工夫/趣味の雑誌を読もう ■もっと気軽にできる方法はありませんか?(やっぱり恥ずかしいし) ちょっと文化系なわがままが好きな人に/代わりのものをつくってみる/買う・選ぶもわがままのうち/こっそりやってみる ■気が向かないときはやめてみる 遠くに行ってやってみる/うまく行かなくても気にしない/自分をカテゴライズしない エクササイズ6 モヤモヤするものを探す エクササイズ7 署名を呼びかけてみる! ◎5時間目 「わがまま」を「おせっかい」につなげよう ■他人のことでも「わがまま」言っていい 「うち」と「よそ」はつながっている?/よそ者だからできることがある/よそ者がいると「その人」が目立たなくなる/よそ者資源が役に立つ/だれだっていつかはよそ者になる。でも、それでいい/わがままで遊ぼう! おわりに 本書に出てくる読みもの一覧 「わがまま」入門ブックリスト 著者 富永京子 発行所 左右社 発行日 2019年4月30日 四六判 276ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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肉食の哲学【新本】
¥2,420
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【出版社内容紹介】 動物行動学から哲学へと横断する注目の著者ドミニク・レステルの初邦訳! 肉食は私たちの〈原罪〉なのか? 過激化するベジタリアン(ビーガン)の論理の危うさを暴き、カニバリズムや人工肉の哲学的意味の議論を通じて、「肉食は我々の義務である」と語る刺激的な哲学エッセイ。 著者は語る。 「菜食主義とは、我が身を神になぞらえる人間の思い上がりである。そこには動物への愛など存在しない──。」 肉食は残酷だ、タンパク質は動物から摂らなくても十分だ……。 食肉加工場の襲撃など、テロリズムにまで過激化するビーガンの主張に、どことなくいかがわしいものを感じるのはなぜだろうか。 人工肉や臓器移植、植物の知性、遺伝子組み換え、動物解放論など、菜食主義をめぐるさまざまなトピックスに触れながら、この世界で私たち人間とはいかなる存在なのか、自在に論じる注目の1冊。 著者 ドミニク・レステル 訳者 大辻都 発行所 左右社 発行日 2020年6月30日 四六判 上製 172ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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マーク・フィッシャー最終講義 ポスト資本主義の欲望【新本】
¥2,970
【出版社内容紹介】 2017年1月に逝去したイギリスの批評家マーク・フィッシャー──『資本主義リアリズム』で世界に絶望的な衝撃を与えた著者による、最後の言葉。 ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで行われた最終講義を書籍化。 社会主義、コミュニズム、カウンターカルチャーはなぜ失敗したのか。 資本主義のオルタナティヴは本当に存在しないのか。 ポスト資本主義の世界における「欲望」と、左派加速主義が示そうとした資本主義のその先…… マルクス、フロイト、マルクーゼ 、ルカーチ 、リオタール 、ドゥルーズ&ガタリを架橋しつつ、学生たちの対話から、現代のディストピアから脱出する道を探る。 フィッシャーは資本主義を乗り越えた先を指し示した。だから赴こう、私たちはそこへ ── 木澤佐登志 「カウンター」が存在しえない世界に「カウンターカルチャー」をいかに思い描くか。マーク・フィッシャーが歩んだ細く壊れやすい思考の道が途絶えたこの場所から、私たちの新たな探索は始まる。 ──若林恵 【各講義で取り上げられる内容】 ◆第1講:アレックス・ウィリアムズ-ニック・スルネック、ポール・メイソン、ギブソン・グラハムの考え/左派(左翼)のメランコリー/左派加速主義の再解釈/非資本主義的な経済モデル ◆第2講:マルクーゼ 『エロス的文明』/マルクーゼ のフロイト&マルクス解釈/労働者の死への衝動(欲動)/エレン・ウィリスとカウンターカルチャー/コミューンの失敗と「家庭リアリズム」 ◆第3講:ルカーチ 『歴史と階級意識』/階級意識の立ち上げ/ブルジョワジーの限界とプロレタリアートの可能性/ハートソック『あるフェミニズム的立場』/ ◆第4講:ジェファーソン・カウィー『ステイン・アライブ 1970年代と労働者階級最後の日々』/労働者たちの運動の失敗──30年代と70年代の関係/ニクソンを支持した労働者階級/トランプが操作した「階級意識」 ◆第5講:リオタール『リビドー経済』とマルクス解釈/原始主義に対する批判/リオタール と『アンチ・オイディプス』との比較/資本主義の外部は存在しない 著者 マーク・フィッシャー 訳者 大橋完太郎 編者 マット・コフーン 発行所 左右社 発行日 2022年7月30日 四六判 上製 384ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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カタルーニャ語 小さなことば 僕の人生【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 元銀行員が研究者に⁉ カタルーニャでベストセラー作家に⁉ことばの海を泳ぐカタルーニャ語学者の40年。 日本で初めてのカタルーニャ語の辞書編纂からカタルーニャ語で小説をものするまで、編纂、翻訳、創作、記録あらゆる手法で日本とカタルーニャの文化をつないだ田澤耕が「小さな言語」との40年をユーモアいっぱいに描く。 二重言語の街の歴史、ふたつのことばの上下関係、言語学習についてなど…ことばの宇宙に目が眩む一冊。 カタルーニャ語とは、スペインの北東部カタルーニャ自治州(主都バルセロナ)などで話されている言語だ。言語人口は約六百万人。カタルーニャ自治州以外に、マリョルカ島のあるバレアレス諸島自治州、バレンシア自治州、フランス領北カタルーニャなどグレーの部分がカタルーニャ語圏を構成している。〈中略〉フランコ政権は「強い統一スペイン」を掲げ、カタルーニャなど少数民族の自治や文化を徹底的に抑圧した。とくに共和国の側にあったカタルーニャに対する弾圧は熾烈だった。カタルーニャ語も公的な使用を禁じられ、学校教育から追放された。 著者 田澤耕 発行所 左右社 発行日 2022年6月27日 四六判 並製 240ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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HATE! 真実の敵は憎悪である。【新本】
¥2,750
【出版社内容紹介】 「動くものはすべて殺せ」「ラット(彼ら)を駆除せよ!」 黒人、黄色人、ユダヤ人にふりかかった、人種差別の表現史。 害虫、シラミと忌み嫌われ、結婚や輸血が禁止された。サルとして蔑まれ、悪魔やレイプ犯と恐れられた人々は、残虐に殺され、凌辱された。 第二次世界大戦、アウシュビッツ、ベトナム戦争、異人種感婚姻禁止、ポスター、会話、映画、音楽……。歴史と風俗を混在させる筆致が、当時の気配を立ち上がらせ、差別をエスカレートさせてきた手法を浮き彫りにする。現代の足場を揺さぶる、最悪の表現史。 細かいことの積み重ね・繰り返しが人を洗脳する最短の道であることは歴史が実証している。(はじめに より) 著者 松田行正 発行所 左右社 発行日 2018年7月15日 四六判変形 並製 384ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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私のいない部屋【新本】
¥2,640
【出版社内容紹介】 "マンスプレイニング"を世に広めた新時代のフェミニズムを代表する作家、ソルニットの歩んだストーリー 「若い女となること。それは数え切れないほどさまざまに姿を変えて出現する自分の消滅に直面することであり、その消滅から逃避し、否認することであり、時にはそのすべてだ。」 父のDVから逃れるように家を離れ、サンフランシスコの安アパートに見つけた自分の部屋。女に向けられる好奇や暴力、理不尽の数々を生き延び、四半世紀暮したその部屋でやがてソルニットは作家になった。 生々しい痛みと不安とためらい、手放さない希望を描くはじめての自叙伝。 通りすがりにつばを吐きかけてきた男。元恋人に刺されて死にかけた友人。アパートの管理人が語ってくれた、追い立てられ続けた黒人の歴史。歩くことの自由を知ったこと、女性が自由に歩けない理不尽への怒り。ゲイの友人たちのファッションとおしゃべりがもつケアの優しさ。バロウズのパーティに潜り込み、美術雑誌に書いた記事。はじめての本をまるごと葬ろうとしてきた編集者──。 自由と抑圧が交錯するアメリカ西海岸、1981年。拾い物の家具、ガラクタ市で見つけた年代物のソファとともに始まったのは、女をいないも同然にあしらう男たちに抗い、自分の声を持ち、なるべき私になるまでの物語だった。 私は自分の辿った道に後悔はない。しかしその始まりの頃、道がはるか遠く先に伸び、若さに許されてあらゆるものに変化することができた人生への一時代への、淡いノスタルジーを感じることはある。私が多くの選択を経て辿ってきた一本の道筋の脇には、無数の別の道があった。可能性の意味とは、かつてなったことのない数多くの存在になることができるということだ。それは時に恐しく、そうでなくとも冷静さを失わせることだ。私にそんな多くの分かれ道が訪れたのは、ミスター・ヤングのおかげであの光あふれる部屋で暮らしていた日々のことだった。 (「1 鏡の中の家」より) 著者 レベッカ・ソルニット 訳者 東辻賢治郎 発行所 左右社 発行日 2021年10月10日 四六判 上製 304ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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心がめあて【新本】
¥1,980
【出版社内容紹介】 第一歌集『夜にあやまってくれ』で鮮烈なデビューを果たした著者、待望の第二歌集。 わたしとあなた。心と躰。 繋がっては離れ、私たちは、世界をひらく鍵を探しつづけている。 2016年以降に詠まれた短歌のうち、『短歌ください』掲載作を含む297首を収録。 思い出は増えるというより重なってどのドアもどの鍵でも開く生体認証。指紋や眼球や顔が暗号になるように、歌を作ることで入れる世界がある。歌を詠み、歌に詠まれた心身は、そこでは鍵の役目を果たしてきた。自らの欠片を差し出すことで、ドアをこじ開けてきたのだ。でも、少し醒めた時には、こんな風にも考えてしまう。はたして、世界は世界の方で、そんなわたしの押し付けがましい断片を望んでいるのだろうか、と。 心許なく、世界に問いかける。わたしのなにがめあてですか? この歌集におさめた歌は、そんな世界との相聞の苦闘の跡だ。 ──「あとがき」より 著者 鈴木晴香 装画 寺本愛 発行所 左右社 発行日 2021年7月30日 四六判 並製 168ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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くちびるにウエハース【新本】
¥1,980
【出版社内容紹介】 〈私〉たちの言葉で、世界をはみだし続ける川柳作家・なかはられいこ。地に足のついた場所から光をともなって描かれる作品をベースに、アメリカ同時多発テロ事件をテーマとして高く評価された連作「2001/09/11」を含む、全219句を収録。 作品のことばに、不思議なひかりがやどり、あるいは、切なげなかげりが広がる。それら全てを吸収して、作品の世界の豊穣に繋げたのが、本書『くちびるにウエハース』だ。実に二十一年ぶりとなる第三句集である。(荻原裕幸「解説 無敵のアリス」より) 〈収録句より〉 ぼくたちはつぶつぶレモンのつぶ主義者 約束を匂いにすればヒヤシンス ポケットを出るまで指は鳥でした いとこでも甘納豆でもなく桜 ともだちがつぎつぎ緑になる焦る 行かないと思う中国も天国も 無花果と柘榴どちらが夜ですか ひじき、ひじき、踊ってくださいと言う雨だ 著者 なかはられいこ 装画 久保田寛子 発行所 左右社 発行日 2022年6月28日 四六判 並製 144ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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式日【新本】
¥1,980
【出版社内容紹介】 クラシックな感性と斬新な言語感覚を併せ持つ気鋭の作家による第一句集。永遠の景色へといざなう248句。 【第44回俳人協会新人賞 史上最年少受賞】 虚子も図太いが、この作者も図太い──岸本尚毅 安里琉太の句に感じるこの、いざない、は決して観念的だったり強引だったりはせず、きわめて自然に起こる──鴇田智哉 定型感を保ちながら、柔軟な感性が波打つ美しい調べ。古風と今風が互いに主張し譲り合う妙──鳥居真里子 著者 安里琉太 発行所 左右社 発行日 2020年2月29日 四六判変形 上製 160ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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金曜日の川柳【新本】
¥1,760
【出版社内容紹介】 川柳作家の樋口由紀子が時代や流派を超えて読み解いた、珠玉の333句。川柳入門に最適な一冊。 川柳万歳! 川柳は俳句と形は同じですが、なにかが違います。詩形のなかに求めるものの差異です。川柳は一見わかりやすい文芸ですが、意味を追いかけていくと「なぜ?」という疑問に突き当たるものもあります。また、「どうして、こんなことが気になるのだろう」「どうして、こんなことをわざわざ書くのだろう」と戸惑われるかもしれません。それは「はぐらかし」や「ずらし」など、川柳特有の了承や着地の仕方によるものです。そこを楽しんでいただけたらと思います。 (「あとがき」より) <収録句より> 月曜日 楽しいに決まっているさ曲がり角 髙瀬霜石 火曜日 世界からサランラップが剝がせない 川合大祐 水曜日 ご公儀へ一万匹の鱏(えい)連れて 筒井祥文 木曜日 開脚の踵にあたるお母さま なかはられいこ 金曜日 妖精は酢豚に似ている絶対似ている 石田柊馬 編者 樋口由紀子 発行所 左右社 発行日 2020年3月3日 四六判変形 並製 360ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ぜんぶ残して湖へ【新本】
¥1,980
【出版社内容紹介】 現代俳句界の若手作家として注目される佐藤智子のデビュー俳句集。光りながら読まれるのを待っている、色とりどりの176句。 現代を生きる主体と現代語の文体が抱き合うダイナミズムを感じるにふさわしい、二〇二〇年代を象徴する一冊が出現したことを寿ぎたい——佐藤文香(栞より) 〈収録句より〉 まだパジャマ紫陽花が野菜みたいで あなミントゼリーに毒を盛られたし 桃色の農薬が要る春の納屋 焼いた烏賊そうしていれば終わる日の ブリトーと雲雀の季節切手買う 梅雨を祝う椅子の回転を使って 棗棗夏休みみたいに過ごす ペリエ真水に戻りて偲ぶだれをだれが 穴熊は鼬の仲間眠りましょう 夜の梅水辺のように腰かける お祈りをしたですホットウイスキー 忘れない冬の眼科の造形を 喉きゅっとしまるほど今行きたい橋 著者 佐藤智子 装画 さとうさかな 発行所 左右社 発行日 2021年11月30日 四六判 並製 128ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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エリカについて【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 私たちの、新しい詩集登場。小野絵里華待望の第一詩集刊行! 身を任せる。揺られる。 そこで持ち続けるべきは自分の信念などではなく、 言葉で作られた世界をどこまでも漂おうという、純粋な好奇心。 だと思う。──玉城ティナ 地球上の生活がぜんぶエリカで、エリカが詩だった──伊藤比呂美 朝がくるたび、 わたしたちは生まれる。 苦しみを抱えながら、ただ静かに呼吸している。 生まれてくることは しんどいことだ。 それでも朝焼けがきて、 わたしたちはやわらかな光に包まれている。 今日もせかいは、透明なかなしみがきらめいている。 不確かで、それでも透明でキラキラした朝を私たちは待ってる── ユリイカ新人賞で鮮烈にデビューした小野絵里華、注目の第一詩集! 夜になると、わたしは言葉をひとつずつ殺していくことに夢中になる。本当には殺さない。睡眠薬を投与していくのだ。ゆるり、骨をなくして。輪郭をなくして。 彼らはどこかに帰っていく。もとあった場所に収まる。せかいの表面はさざ波だ。そんな時、わたしはいつもひとりだ。 「あとがき 喋りすぎた朝」 著者 小野絵里華 発行所 左右社 発行日 2022年8月31日 四六判 上製 116ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ふつうの未来【新本】
¥1,980
【出版社内容紹介】 よく、どさっと俳句が届いたものだった。私は簡単に、いいわね、などとは言わなかった。ダメ出しを繰り返した。彼はめげなかった。――池田澄子 若手俳句アンソロジー『新撰21』『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』でも軽やかな口語俳句で注目を集めた著者、待望の第一句集。みずみずしい青春時代から、大人になった「未来」への変遷を鮮やかに描きだす230句。 〈収録句より〉 冬の金魚家は安全だと思う 思い出せば思い出多し春の風邪 いい風や刈られてつつじらしくなる コーラの氷を最後には噛む大丈夫 ひこばえや喉は言葉を覚えている 肝臓の仕事思えば金亀虫 きりぎりす眠くても手紙は書くよ さくらさくら吸う息に疫病居るか 風光る消毒疲れなる指に 枇杷の花ふつうの未来だといいな 著者 越智友亮 発行所 左右社 発行日 2022年6月23日 B6判 並製 146ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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どこでもない場所【新本】
¥1,870
迷子でいいのだ 前の人が曲がったら曲がる。バスが来たら乗ってみる。 「目的地さえなければ方向音痴にはならない。目的地がぜんぶ悪い。」 迷子の天才浅生鴨が贈る、笑えて沁みる20の迷エッセイ集。 著者 浅生鴨 発行所 左右社 発行日 2018年9月30日 四六判 208ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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句集 呼応【新本】
¥1,980
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 群青世界セーターを頭の抜くるまで 第55回角川俳句賞受賞の著者、待望の第一句集。 卓越した観察力と技巧で、世界をすみずみまで描き出す326句。 どうしても俳句でなければ、ということでもなかったのが、おもしろい。この時、俳句を選んでいなければ、俳人相子智恵は生まれていなかったかもしれないのだ—序・小澤實 〈収録句より〉 火星にも水や蚕の糸吐く夜 畦焼きぬ焼けざる草の突つ立ちぬ ゴールポスト遠く向きあふ桜かな 桜餅指に蹼ありしころ 一滴の我一瀑を落ちにけり 日盛や梯子貼りつくガスタンク 砂払ふ浮輪の中の鈴の音 北斎漫画ぽろぽろ人のこぼるる秋 とことはに後ろに進む踊かな 遠火事や玻璃にひとすぢ鳥の糞 雪雲の日裏ずんずん進みくる にはとりのまぶた下よりとぢて冬 ❖目次 序 小澤實 工場 一九九七―一九九九年 まゐつた 二〇〇〇・二〇〇一年 三面 二〇〇二・二〇〇三年 蔦の家 二〇〇四・二〇〇五年 一滴の我 二〇〇六・二〇〇七年 半透明 二〇〇八・二〇〇九年 蹼 二〇一〇・二〇一一年 とことは 二〇一二―二〇一四年 あとがき 著者 相子智恵 序文 小澤實 写真 蓮井元彦 装幀 佐野裕哉 発行所 左右社 発行日 2021年12月20日 四六判変形 196ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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生きていること 動く、知る、記述する【新本】
¥4,950
【出版社内容紹介】 《人類が生きることを取り戻すために》 ひとが生きるということ、 それはこの世界の終わりなき流動のなかに身を置き、 世界を変えながら自らも変わり続けてゆくことだ。 芸術・哲学・建築などのジャンルと人類学の交わるところに、 未知の学問領域を切り拓いてきたインゴルド。 その探究を凝縮する主著、待望の邦訳! 【大澤真幸、磯野真穂、佐藤卓推薦】 生きることと知ることは完全にひとつになる。 この本を読めばそれがわかる。──大澤真幸(社会学者) あなたの生に出逢うため、世界という命に己を浸せ。 そして「共に」運動せよ。──磯野真穂(文化人類学者) この本で人類学は、これからのデザインの視座になった。──佐藤卓(デザイナー) 私の探究を人類学ではなく、 芸術や哲学、建築といったジャンルなのではないかという人もいる。 だが私は人類学者である。 なぜならあらゆる注意を払い、 動くこと、知ること、記すことを通じて世界に向かって生きながら、 生きていることそのものを探求するのが人類学者だから──。 地面とはいかなる場か、 線を引くとはどういうことか、 板を挽くとき職人たちは何をしているのか、 大地・天空と応答すること、 散歩することと物語ること、 観察するとはどういうことか。 さまざまな問いから、人類学や哲学が取り逃してきた〈生きること〉の姿をみつけ、 〈生を肯定する人類学〉の可能性と価値を擁護する。 インゴルドの豊穣なるアイデアのすべてを込めた「Being Alive」、いよいよ刊行! 著者 ティム・インゴルド 訳者 柴田崇・野中哲士・佐古仁志・原島大輔・青山慶・柳澤田実 装幀 松田行正+杉本聖士 発行所 左右社 発行日 2021年11月10日 四六判 604ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ふりょの星【新本】
¥1,870
【出版社内容紹介】 川柳のビッグバン! 川柳アンソロジー『はじめまして現代川柳』(書肆侃侃房)でも最年少柳人として紹介された、Z世代のトップランナーによるネオ川柳。 言葉を限りなく自由に操り、読んだ者を骨抜きにする、魅惑の250句。 意味深な無意味な言葉の羅列。読み終わる頃には、言葉を食べてお寿司を読みたくなるに違いない。ーDr.ハインリッヒ(芸人) 川柳を作るとき、私はさながら迷子センターのようです。 私のもとにやってきた言葉とすこしの時間だけお話して、送りだしてあげる。 誰もむかえにきていなくても。ー「あとがき」より 〈収録句より〉 良い寿司は関節がよく曲がるんだ いけにえにフリルがあって恥ずかしい 県道のかたちになった犬がくる 観覧車を建てては崩すあたたかさ 銀色の曜日感覚かっこいい 寵愛を受けて現像液のなか ティーカッププードルにして救世主 賛意って子持ちししゃものことなのか たてまつる永遠のつきゆび 未来はきっと火がついたプリクラ コングラチュレーション 寝ない子 コングラチュレーション ❖目次 OD寿司 いけフリ ネバーランドの残り湯 恋と筐体 霊柩車ほぐし 天地無用の子供たち タイムパトロール 付録 永遠のつきゆび もしもし、 この世のベッドルームミュージック あとがき 著者 暮田真名 装画 吉田戦車 装幀 北野亜弓(calamar) 発行所 左右社 発行日 2022年4月28日 四六判 144ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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いい日だった、と眠れるように 私のための私のごはん【新本】
¥1,870
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【出版社内容紹介】 小泉今日子さん推薦! 私にとっての「自由」とは、食べたいものを、自分の手で作れるということーー 「今井さんのレシピは間違いない!」とSNSや各種媒体で人気の料理家・今井真実。 旬の食材を使い、いつもの食材の新しい美味しさを引き出す「今井家の定番」34レシピと、季節の食をめぐる書き下ろしエッセイ14篇を、美しい写真とともにまとめました。 春・梅雨・夏・秋・冬・正月……季節のうつろいを愉しみながら、「読むレシピ本」としてずっと手元に置いておきたい一冊です。 この本は私の友達だ。 自分を見失いそうな時、そっと寄り添って、優しく話を聞いてくれる。 そんな友達が私の本棚にあることは、とても頼もしい。(小泉今日子) 私は食べることと同じくらい、料理をすることが好きです。 それは作るという行為が好き、というのとは少し違います。食べたいものを、自分の手で作れるという「自由」が好きなのです。 料理が出来るというのは、何もお魚がさばけたり、天ぷらを上手に揚げられる人のことを指すのではありません。自分のお腹や気持ちに合わせて、ご飯を支度できることを言うのではないでしょうか? 人によって、食べる量も好みの味も違います。当たり前のようなことですが、自分の料理ならそれも調整出来ます。たとえば小腹が減った時に、ちびっこいおにぎりを作って頬張ると、それはそれは幸せです。少しだけ梅干しをちぎって入れて、海苔なんてパリッと巻けば最高のおやつ。一口でぱくりと食べられるサイズがちょうどいい。これが私の「自由」なのです。 (「はじめに」より) 著者 今井真実 写真 今井裕治 デザイン 三木俊一(文京図案室) 発行所 左右社 発行日 2022年3月28日 四六判 160ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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Ladies and【新本】
¥1,980
【出版社内容紹介】 異才の歌人として知られる平岡直子の傑作句集が、ここに誕生。 歌人として川柳に出会い、魅了された著者の、獰猛かつ繊細な手つきでえらばれた言葉たち。作句をはじめた2015年の作品から最新作まで、全232句を収録。 わたしにとって、男性社会にチェックインするという手続きを踏まずに使える言葉の置き場がひとつだけある。それが現代川柳である――平岡直子 〈収録句より〉 白鳥のように流血しています 星々はとてもくちうるさい焦土 照らしてあげて生産農家が通るから 絶滅も指名手配も断った 裏側を真綿がずっと揺れている CIAへの憧れで支払うわ きみの静脈変よ、誕生日みたい サンタクロース同士のキスを巻き戻す あの星が滅びるまでの舌鼓 ❖目次 五十音順 照らしてあげて 幼稚園 12人 サーティワン モノレール 21世紀 光ろうと月 予鈴 いい水 紅白 十二支 水中ソーシャルディスタンス ABC あとがき 栞:榊陽子「平岡直子の変」/なかはられいこ「笑いながら、海へ」 著者 平岡直子 装画 庄野紘子 装幀 川名潤 発行所 左右社 発行日 2022年5月25日 四六判変形 148ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955