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詩と散策【新本】
¥1,760
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 散歩を愛し、猫と一緒に暮らす詩人ハン・ジョンウォンが綴るエッセイ 雪の降る日や澄んだ明け方に、ひとり静かに読みたい珠玉の25編 オクタビオ・パス、フェルナンド・ペソア、ローベルト・ヴァルザー、シモーヌ・ヴェイユ、パウル・ツェラン、エミリー・ディキンソン、ライナー・マリア・リルケ、シルヴィア・プラス、金子みすゞ、ボルヘス…… 『詩と散策』は、著者のハン・ジョンウォンがひとり詩を読み、ひとり散歩にでかけ、日々の生活の中で感じたことを記している、澄みきった水晶のようなエッセイ集だ。読者は、彼女の愛した詩人たちとともに、彼女が時折口ずさむ詩とともに、ゆっくりと散歩に出かける。 【目次】 宇宙よりもっと大きな 寒い季節の始まりを信じてみよう 散歩が詩になるとき 幸福を信じますか? 11月のフーガ 悲しみ、咳をする存在 果物がまるいのは 夏に似た愛 心のかぎりを尽くして来たから 永遠のなかの一日 海から海のあいだに なにも知りません よく歩き、よく転びます 国境を越えること みんなきれいなのに、わたしだけカンガルー ひと晩のうちにも冬はやってくる 夢とおなじ材料でできている 夕暮れただけ 窓が一つあれば十分 灰色の力 真実はゆっくりとまぶしくなければ 猫は花の中に いくつかの丘と、一点の雲 今日はわたしに、明日はあなたに 彼女の歩く姿は美しい(送らない手紙) 日本の読者のみなさんへ 訳者あとがき 【著者プロフィール】 ハン・ジョンウォン 한정원 大学で詩と映画を学んだ。 修道者としての人生を歩みたかったが叶わず、今は老いた猫と静かに暮らしている。 エッセイ集『詩と散策』と詩集『愛する少年が氷の下で暮らしているから』(近刊)を書き、いくつかの絵本と詩集を翻訳した。 【訳者プロフィール】 橋本智保(はしもと・ちほ) 1972年生まれ。東京外国語大学朝鮮語科を経て、ソウル大学国語国文学科修士課程修了。 訳書に、キム・ヨンス『夜は歌う』『ぼくは幽霊作家です』(新泉社)、チョン・イヒョン『きみは知らない』(同)、ソン・ホンギュ『イスラーム精肉店』(同)、ウン・ヒギョン『鳥のおくりもの』(段々社)、クォン・ヨソン『レモン』(河出書房新社)『春の宵』(書肆侃侃房)、チェ・ウンミ『第九の波』(同)ユン・ソンヒほか『私のおばあちゃんへ』(同)など多数。 著者 ハン・ジョンウォン 訳者 橋本智保 装幀 成原亜美(成原デザイン事務所) 装画 日下明 発行所 書肆侃侃房 発行日 2023年2月6日 四六判変形 152ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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たましひの薄衣【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 ほぐれつつ咲く水中花――ゆつくりと死をひらきゆく水の手の見ゆ 満を持して刊行される、菅原百合絵待望の第一歌集。 人間が荒れ狂う今世紀にこのような美しい歌集が生まれたことをことほぎたい。 ────水原紫苑 静謐で深い歌の探求が続けられていたことに胸を打たれる。 ────野崎歓 【収録歌より】 ネロ帝の若き晩年を思ふとき孤独とは火の燃えつくす芯 たましひのまとふ薄衣(うすぎぬ)ほの白し天を舞ふときはつかたなびく 水差し(カラフ)より水注(つ)ぐ刹那なだれゆくたましひたちの歓びを見き 一生は長き風葬 夕光(ゆふかげ)を曳きてあかるき樹下帰りきぬ 「わたしの夫(モン・マリ)」と呼ぶときはつか胸に満つる木々みな芽ぐむ森のしづけさ 【著者プロフィール】 菅原百合絵(すがわら・ゆりえ) 1990年生まれ。東京出身。「東京大学本郷短歌会」「パリ短歌クラブ」元会員(現在いずれも解散)。「心の花」会員。パリ・シテ大学(旧パリ第七大学)博士課程修了。専門は18世紀フランス文学。 著者 菅原百合絵 装丁 須山悠里 表紙写真 アンダース・エドストローム 栞 水原紫苑、野崎歓、星野太 発行所 書肆侃侃房 発行日 20223年2月20日 四六判 144ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ねむらない樹 vol.10【新本】
¥1,650
【出版社内容紹介】 ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす(笹井宏之) 特集=第5回笹井宏之賞発表/15年目の笹井宏之 【目次】 ■特集1 第5回笹井宏之賞発表 ◎大賞 左沢森「似た気持ち」、瀬口真司「パーチ」 ◎大森静佳賞 中村育「風は吹く、無数の朝」 ◎染野太朗賞 手取川由紀「羽化のメソッド」 ◎永井祐賞 野川りく「遡上 あるいは三人の女」 ◎野口あや子賞 八重樫拓也「晩年」 ◎Moment Joon賞 橙田千尋「Liminal」 ◎選考座談会 大森静佳×染野太朗×永井祐×野口あや子×Moment Joon 最終選考候補作 ■特集2 15年目の笹井宏之 ◎座談会「笹井宏之という歌人の自由さとは何だったのか」 穂村弘×東直子×土岐友浩 ◎インタビュー 筒井孝司・和子「音楽と短歌、そして仲間に支えられた日々」 ◎論考 瀬戸夏子「名づけられないままに象徴となってしまうこと」 山田航「ゼロ年代文化の中の笹井宏之」 江戸雪「はっさくになりなさい──『ひとさらい』再読」 ◎エッセイ 宇都宮敦「「ちかく」の〈やかん〉と「とおく」の〈公務〉」 伊藤一彦「笹井さんと言葉」 荻原裕幸「ひろゆきの名を」 吉川宏志「『ひとさらい』評釈の試み」 斉藤斎藤「俺の勝手」 しんくわ「碗琴」 生田亜々子「純粋ファンです」 今泉洋子「笹井宏之さんとの思い出を辿って」 森戸孝子「あなたへ伝えたいこと、そしてつないでほしいこと」 平原奈央子「内なる宇宙と現実の汽水域」 須藤歩実「笹井宏之と彼を支えた仲間たち」 森山希代子「ふるさと、家族の懐に育まれて」 ◎アンケート 私の好きな三首 笹公人「40歳の笹井宏之」 戸田響子「渇望の記憶」 伊舎堂仁「むだづかい」 橋爪志保「ぜいたくな力」 水野葵以「雨と月とワームホール」 笹川諒「言葉の世界による救済」 ◎未発表作品 短歌50首(加藤治郎選) 詩12篇(「ぽろぽろ」「どこかの交差点で」「オレンジ」「眠れない夜」「祈り」「夢見る雨上がり」「しるし」「こんな世界でも」「言葉を書こう」「まぶた」「夢」「羽化」) 俳句/川柳20句(編集部選) エッセイ「ことばは雨のようだ」「夏の匂い」 小説「水葬の街」 ◎詩 筒井孝徳「長い沈黙―兄宏之へ―」 ■特集3 2022年の収穫アンケート 水原紫苑 枡野浩一 千葉聡 藪内亮輔 石川美南 尾崎まゆみ 松村正直 ■作品20首 toron*「エンドユーザー」 木下侑介「ヘッドホン・トラックス」 佐々木朔「Rain rader」 帷子つらね「cue (all about a fiction)」 田村穂隆「玉眼」 佐藤弓生「ささがにの」 魚村晋太郎「天職」 奥田亡羊「俗武者」 石井僚一「○」 【巻頭表現】 大白小蟹 【特別掲載】 涌田悠「生まれ続ける未知のよろこび──『千年とハッ』創作レポート」 金子冬実「しずくひとつ、取りさった幸福──葛原妙子の文箱から」 【書評】 山下翔「変われないもの」……『寂しさでしか殺せない最強のうさぎ』(山田航) 山崎聡子「恍惚として、うたを」……『山中智恵子歌集』(水原紫苑編) 渡辺松男「カテゴライズからの自由」……『ヘクタール』(大森静佳) 奥村知世「美と不穏」……『ゴダールの悪夢』(尾崎まゆみ) 千葉聡「驚かされました」……『海辺のローラーコースター』(加藤治郎) 井上法子「わたしたちのまわりは、」……『オールアラウンドユー』(木下龍也) 小野田光「言葉にする静かな楽しさ」……『うすがみの銀河』(鈴木加成太) 久石ソナ「映画のような日常を暮らす」……『永遠よりも少し短い日常』(荻原裕幸) 黒瀬珂瀾「忘れものというたまもの。」……『岡井隆の忘れもの』(岡井隆) 西村曜「適当な距離」……『アップライト』(鯨井可菜子) 大井学「謎と問い」……『memorabilia/drift』(中島裕介) 虫武一俊「人生という瞬間」……『weathercocks』(廣野翔一) ■歌人の一週間 伊豆みつ 手塚美楽 廣野翔一 谷川電話 ■忘れがたい歌人・歌書 林和清「四倍(クアドラプル)になる世界」 ■文鳥は一本脚で夢をみる⑩ 梅﨑実奈「いにしえを背負う者」 ■ねむらない短歌時評⑩ 寺井龍哉「時にはむかしの話を」 ■短歌に近づく⑤ 細馬宏通「ひらかなの激情」 ■読者投稿欄 選者=内山晶太、花山周子 (テーマ:「電」もしくは自由) 発行所 書肆侃侃房 発行日 2023年2月20日 A5判 272ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ねむらない樹 vol.9【新本】
¥1,650
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす(笹井宏之) 【目次】 特集=詩歌のモダニズム ■巻頭エッセイ 永井玲衣「枕辺の足」 ■巻頭リレー共作 上坂あゆ美×岡本真帆「はじまりの合図」 ■特集 詩歌のモダニズム 1922年にジョイスの『ユリシーズ』、エリオットの『荒地』、ウルフの『ジェイコブの部屋』が刊行された。それからちょうど100年。詩歌にとってモダニズムとはいったい何だったのか? 短歌、詩、小説、俳句、川柳のジャンルを横断しながら考えてみたい。 ◎導入 中井亜佐子「モダニズムの時空間」 ◎モダニズム短歌 三枝昂之「自転車屋にかうもり傘を修繕にやる━━前川佐美雄のモダニズム」 佐藤弓生「通い路にて━━モダニズムと短歌」 石原深予「いわゆるモダニズム短歌とは何か?━━自由律短歌とポピュラーソングの歌詞を補助線として」 松澤俊二「モダン都市の歌人たち━━デパートをめぐる短歌と想像力」 寺井龍哉「生まれてはみたけれど…」 髙良真実「モダン・モダニズム・モデルニスム?」 (前川佐美雄) 石原深予「前川佐美雄━━明るくておちついている「西洋的な新しさと日本的な古典の匂ひ」との結びつき」 濱田美枝子「「尖端」と前川佐美雄」 黒岩康「かくして今も由緒ただしき━━前川佐美雄&山中智恵子・師弟のこと」 瀬口真司「『植物祭』の戦後改訂」 (石川信雄) 黒瀬珂瀾「石川信雄━━都市という抒情」 (斎藤史) 川本千栄「異人さんにつれられて」 (加藤克巳) 吉川宏志「加藤克巳論 人間不在のまなざし」 ◎モダニズム詩 水田宗子「モダニズム文学の女性詩人・作家たち」 藤井貞和「モダニズム 左川ちか全集 いまここで」 北川透「モダニズム詩について」 大川内夏樹「モダニズム詩とは何だったか━━北園克衛の北原白秋受容に触れながら」 菊地利奈「伊藤整と左川ちか━━翻訳と創作についての一考」 佐藤雄一「技術的なあまりに技術的な」 ◎小特集 左川ちか ・座談会「左川ちかとモダニズム詩」島田龍×蜂飼耳×鳥居万由実 ・エッセイ 川野芽生「刺繡の裏」 マーサ・ナカムラ「生きること、書いて遊ぶこと━━『左川ちか全集』」 小津夜景「雲の影のあわいに」 酉島伝法「幻の鏡」 中保佐和子「左川ちかを英語に訳して」 小澤京子「小さな部屋のポエティーク」 西崎憲「左川ちかとヴァージニア・ウルフ」 高原英理「触角の上に空がある」 高遠弘美「机辺から離したくない一冊━━編者の情熱に敬意を」 木村朗子「硝子ごしの風景」 内堀弘「地図にない町」 田中綾「左川ちかの高等女学校時代━━教員・本間重と小樽歌壇」 ホルカ・イリナ「翻訳と創作と読書の連鎖━━サワコ・ナカヤスと左川ちかのコラボから連想すること」 中村多文子「スペインでも左川ちか」 ◎モダニズム文学の諸相 (小説) 戸塚学「モダニズム小説━━言葉という媒体」 (俳句) 大塚凱「虚子と虚子の子」 (川柳) 小池正博「現代川柳におけるモダニズム」 ■座談会 「いま山中智恵子を読むということ」水原紫苑×川野里子×大森静佳 ■作品 ◎30首 谷崎由依「この世のすべての言葉が」 櫻木みわ「みずうみ、または私小説」 ◎20首 染野太朗「愛について」 仲田有里「ライト」 千種創一「いくつもの四月をしないために」 大口玲子「カンガルーの母」 上篠翔「Dr.Martens の偽物を履いた男」 兵庫ユカ「時差」 木下こう「ミュゲ」 望月裕二郎「かえりたかった」 山崎聡子「家族旅行」 笠木拓「カピバラまんじゅう/地魚十貫」 我妻俊樹「偶然はあれから善悪をおぼえた」 ■第4回笹井宏之賞受賞者 新作 椛沢知世「べにひかり」 涌田悠「うごかなくなるまでうごく」 佐原キオ「川と傾く」 上牧晏奈「いい出汁」 手取川由紀「アイスストーム」 安田茜「鉱石」 ■特別寄稿 金子冬実「栗の木はさびしきときに━━葛原妙子の歌をめぐって」 ■書評 中山俊一「1マスすすむ」……『ショート・ショート・ヘアー』(水野葵以) 土岐友浩「カラフルな矛盾」……『老人ホームで死ぬほどモテたい』(上坂あゆ美) 藤原龍一郎「想像力の凄み」……『イマジナシオン』(toron*) 大松達知「しばし見ていた」……『羽と風鈴』(嶋稟太郎) 田丸まひる「医師として母として」……『メビウスの鎖』(桜木幹) 中家菜津子「時空を読む」……『青き時雨のなかを』(加藤孝男) 石川美南「しあわせ輪廻の外で私(ら)」……『柴犬二匹でサイクロン』(大前粟生) 谷川電話「終わらない白昼夢の世界」……『わたしの嫌いな桃源郷』(初谷むい) 江戸雪「笑って笑って笑えない」……『感電しかけた話』(伊舎堂仁) 前田康子「医療と言葉」……『救命』(犬養楓) 竹中優子「一枚の写真」……『水上バス浅草行き』(岡本真帆) 大平千賀「肉体を産む肉体」……『湖とファルセット』(田村穂隆) 今橋愛「理知的なゆうれい」……『深呼吸広場』(谷川電話) 加藤治郎「意識の旅人」……『牧野植物園』(渡辺松男) ■歌人の一週間 鈴木晴香 藤宮若菜 伊舎堂仁 伊波真人 ■忘れがたい歌人・歌書 大辻隆弘「田井安曇『父、信濃』」 ■文鳥は一本脚で夢をみる⑨ 梅﨑実奈「いいことばっか言ってんじゃないよ」 ■ねむらない短歌時評⑨ 寺井龍哉「定型にもあったんだ」 ■短歌に近づく④ 細馬宏通「大阪弁の距離」 ■読者投稿欄 選者=永井祐、野口あや子 (テーマ:「許す」もしくは自由) 発行所 書肆侃侃房 発行日 年月日 A5判 240ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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羽と風鈴【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 それぞれの羽を揺らして風鈴はひとつの風に音を合わせる 第三回笹井宏之賞染野太朗賞を受賞した著者の第一歌集。 眼差しはあくまで低く、しかし深く、表現は抑制的に。嶋さんの歌はそんな風にして作られている。それがチェーホフと似ているのだ。 ────大辻隆弘 拡散と収斂が進行形で同時に発生しているようなこの日々のありようを、まるでひとりきりの測量士のように見つめる歌集。 ────小島なお 歌集のどの歌についても、言葉を尽くして誰かと語り合いたくなる。一首の静謐で理性的な質感や調べに、むしろ心をあたためられたような気がした。 ────染野太朗 【作品紹介】 地上までまだ少しある踊り場に桜の花が散らばっていた 乗り過ごして何駅目だろう菱形のひかりの中につま先を置く 開かれて窓の格子に吊り下がるビニール傘が通路に光る 白球がいま打ち上がる公園のヒマラヤスギの背丈を越えて 屋久島の森に置かれたマイクから配信される雨音を聞く 自動車の赤いランプの連なりが橋の終わりでほどけ始める 【著者プロフィール】 嶋稟太郎(しま・りんたろう) 1988年 宮城県石巻市生まれ。 2014年 短歌に触れる。「未来短歌会」入会。桜井登世子氏、大辻隆弘氏に師事。 2017年 未来年間賞(2016年度)受賞。 2020年 第3回笹井宏之賞個人賞染野太朗賞受賞(「羽と風鈴」50首)。 2021年 第64回短歌研究新人賞次席(「大きな窓のある部屋に」30首)。 著者 嶋稟太郎 発行所 書肆侃侃房 発行日 年月日 四六判 160ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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緑の祠【新本】
¥1,650
【出版社内容紹介】 海に来れば海の向こうに恋人がいるようにみな海をみている 「新鋭短歌シリーズ」での初版刊行からちょうど10年。『緑の祠』以後の作品を増補し、五島諭の全短歌作品を集成した一冊。 「『緑の祠』に、高校の教員になったばかりのころの作品を加えた今回の改訂をもって、短歌の近くに身を置いた時代に、一区切りついたと感じている」(新装版のあとがきより) 【作品紹介】 ミュージックビデオに広い草原が出てきてそこに行きたくなった 物干し竿長い長いと振りながら笑う すべてはいっときの恋 怪物もきれいなほうがいいなあと夕陽に向かってかざす羽箒 身の丈に合わない品はかなしむに足る身の丈に合わない品は 栗の花蹴散らしながら行く道のどこかに君はいないだろうか 【著者プロフィール】 五島諭(ごとう・さとし) 1981年生まれ。2000年早稲田短歌会入会。 同人誌「pool」、ガルマン歌会で活動。 著者 五島諭 装幀 加藤賢策 発行所 書肆侃侃房 発行日 年月日 四六判変形 144ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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窓、その他【新本】
¥1,760
【出版社内容紹介】 思い出よ、という感情のふくらみを大切に夜の坂道のぼる 日々の労働と都市で生きる者の日常。他人からすればどうでもよいかもしれない、ただ、見過ごせないことやもの。 静かな内省を基底におきながら、希望と祈りが自然とわきあがる。 現代歌人協会賞を受賞した第一歌集、待望の新装版! 【作品紹介】 たんぽぽの河原を胸にうつしとりしずかなる夜の自室をひらく 口内炎は夜はなひらきはつあきの鏡のなかのくちびるめくる 少しひらきてポテトチップを食べている手の甲にやがて塩は乗りたり 湯船ふかくに身をしずめおりこのからだハバロフスクにゆくこともなし わが胸に残りていたる幼稚園ながれいでたりろうそくの香に 【著者プロフィール】 内山晶太(うちやま・しょうた) 1977年、千葉県生まれ。1998年、第13回短歌現代新人賞。2012年、第一歌集『窓、その他』(六花書林)を刊行。翌年同歌集にて第57回現代歌人協会賞。「短歌人」編集委員。「外出」「pool」同人。現代歌人協会理事。 著者 内山晶太 装幀 加藤賢策 発行所 書肆侃侃房 発行日 年月日 四六判変形 168ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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月面文字翻刻一例【新本】
¥1,870
【出版社内容紹介】 誰もが探していたのに見つからなかったお話たちが、 こうして本に育っていたのをみつけたのは、あなた。 ────────円城塔 第65回現代歌人協会賞を受賞した歌集『Lilith』など、 そのみずみずしい才能でいま最も注目される歌人・作家、川野芽生。 『無垢なる花たちのためのユートピア』以前の初期作品を中心に、 「ねむらない樹」川野芽生特集で話題となった「蟲科病院」、 書き下ろしの「天屍節」など全51編を収録した待望の初掌編集。 【著者プロフィール】 川野芽生(かわの・めぐみ) 1991年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科在籍中。2017年、「海神虜囚抄」(間際眠子名義)で第3回創元ファンタジイ新人賞の最終候補に選出される。2018年、「Lilith」30首で第29回歌壇賞を受賞し、2020年に第一歌集『Lilith』(書肆侃侃房)を上梓。同書は2021年に第65回現代歌人協会賞を受賞。2022年、短篇集『無垢なる花たちのためのユートピア』(東京創元社)を刊行した。 著者 川野芽生 装丁 ミルキィ・イソベ+安倍晴美(ステュディオ・パラボリカ) 発行所 書肆侃侃房 発行日 年月日 四六判 224ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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永遠よりも少し短い日常【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 わたくしをすべてひろげて丁寧に折りなほす青い鶴となるまで 『リリカル・アンドロイド』に続く第七歌集。 日常の中に隠されているきらりきらりと輝くひかりを、そっと集めては両手で包み込んで微笑んでいる姿が目に浮かぶよう。なんでもない一日こそがきっといつか大切な日になる、荻原さんの歌にはそんな日々が詰まっています。 ―熊谷由佳(丸善ヒルズウォーク 徳重店 名古屋市) 荻原裕幸との出会いは『青年霊歌』発表、ニューウェーブ前夜と記憶は朧。その時の新星は本作では見事に輝度を放ち、オールドスクール的存在は次世代をも鼓舞する。私はモートン・フェルドマンBGMに読み確信。 ―古田一晴(ちくさ正文館書店 名古屋市) 【作品紹介】 三十三間堂あらたまのああこれは市川春子の線だとおもふ 元は天使なのかも知れぬ亡き父の冬天だけを撮つたアルバム 暁美ほむらが眼鏡をやめた経緯ほど寂しくもなく咲く桐の花 ボールペンが落ちても鞄をひらいてもすべての音が十月である 【著者プロフィール】 荻原裕幸(おぎはら・ひろゆき) 1962年生まれ。名古屋市在住。愛知県立大学卒。90年代のはじめ、朝日新聞に掲載された歌論の反響をきっかけに、ニューウェーブと呼ばれる。第30回短歌研究新人賞受賞。名古屋市芸術奨励賞受賞。第11回中日短歌大賞受賞。歌集出版企画「歌葉」プロデュース、総合誌「短歌ヴァーサス」責任編集、等、フリーな立場を活かした活動を続けている。歌集に『青年霊歌』『甘藍派宣言』『あるまじろん』『世紀末くん!』『永遠青天症』『リリカル・アンドロイド』がある。「東桜歌会」主宰。同人誌「短歌ホリック」発行人。 著者 荻原裕幸 装画 久保田寛子 発行所 書肆侃侃房 発行日 2022年8月24日 四六判変形 144ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ゴダールの悪夢【新本】
¥2,420
【出版社内容紹介】 散る花はゆるしてあげる死を語る夾竹桃の紅いくちびる 植物や鳥、月、絵画、街 それらを自在にあやつり 歌はきらびやかな衣裳をまとう 【収録歌より】 薔薇窓をみて死にたきと薔薇窓にあの人の声ふはつと浮かぶ はつなつの孵化したやうな眩しさに過去の私を許さうとおもふ 愛はうしろに沈む誰かのかなしみを浴び花ひらくクリムトの絵も 水鳥のねむれる足の冷たさを胸の揺らぎのなかに感ずる やはらかく零れてゐよう百日紅わたしの過去がはぢらふやうに 著者 尾崎まゆみ 装画 ちなみ 発行所 書肆侃侃房 発行日 2022年7月29日 四六判 176ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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リリカル・アンドロイド【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 第11回中日短歌大賞受賞!! 短歌をこころから楽しんだ季節の記録 かつてニューウェーブと呼ばれ、暴走と迷走を繰り返した日々を経て、しばらくは短歌に苦しめられてもいましたけれど、四十歳を過ぎた頃、ふたたび蜜月とでも言いましょうか、書くことが楽しくてしかたない季節がやって来ました。(あとがきより) 「ニューウェーブ短歌」を牽引した一人、荻原裕幸による、19年ぶりの第6歌集。 さまざまな境界線が滲み合い、交差する中で あふれ出すのは不可逆的かつ永遠的な「いま」の抒情だ。 矛盾と異化を含んだ梅の花の心地良い香りに誘われて、 荻原裕幸は今日も現代短歌の〈夢〉をリリカルに完食する。 ――濱松哲朗 荻原さんの今までの歌集のなかでいちばんいいと思います。 ――平岡直子 【五首選】 わたくしの犬の部分がざわめいて春のそこかしこを噛みまくる 優先順位がたがひに二番であるやうな間柄にて梅を見にゆく 空が晴れても妻が晴れないひるさがり紫陽花も私もずぶ濡れで たまに夢でつながる人の部屋に来てけふはしづかに秋茄子を煮る 蕪と無が似てゐることのかなしみももろとも煮えてゆく冬の音 著者 荻原裕幸 発行所 書肆侃侃房 発行日 2020年4月10日 四六判変形 144ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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寂しさでしか殺せない最強のうさぎ【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 雨宿りやめる決意を君はする止んだのか濡れる気かは知らない 小説的な企みのなかに、「ひかりってめにおもい」ことや「夏が動く音」、「手渡し」の危険さといった日常に潜むスリルが散りばめられている。 ふいに出現する口語の息遣いに虚をつかれた。 ――江國香織 【収録歌より】 猫の頭蓋骨は小さい 手に収まるくらいの量の春つかまえる 手渡しは危ないからさテーブルに置くよ紅茶もこの感情も ひかりってめにおもいの、と不機嫌だごめん寝てるのに電気つけちゃって 電線で切り刻まれた三日月のひかりが僕をずたずたに照らす 海、海、海、海が見えるよ僕たちは海に奇跡の投げ売りを見た 著者 山田航 装幀 クラフト・エヴィング商會 発行所 書肆侃侃房 発行日 2022年7月20日 四六判変形 144ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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空気の日記【新本】
¥2,420
【出版社内容紹介】 23人の詩人が綴ったコロナ禍のリレー日記365日 コロナ禍の1年間、休むことなく書き続けた詩人たちの日記はリアルで、詩的で、いつまでも心に残り続ける。 この時にしか書けなかった貴重な記録です。 著者 新井高子、石松佳、覚和歌子、柏木麻里、カニエ・ナハ、川口晴美、河野聡子、さとう三千魚、白井明大、鈴木一平、ジョーダン・A・Y・スミス、田中庸介、田野倉康一、永方佑樹、藤倉めぐみ、文月悠光、松田朋春、三角みづ紀、峯澤典子、宮尾節子、山田亮太、四元康祐、渡辺玄英 発行所 書肆侃侃房 発行日 2022年7月29日 A5判 464ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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山中智恵子歌集【新本】
¥2,310
【出版社内容紹介】 「私は言葉だつた。」 短歌の韻律に乗せて人間存在を徹底的に問うた歌人・山中智恵子。 代表歌集『紡錘』『みずかありなむ』『夢之記』を完本で収録。 山中智恵子の全貌を見渡せる1600首を収める。 『葛原妙子歌集』(川野里子編)に続く新編シリーズの第2弾! 著者 山中智恵子 編者 水原紫苑 装幀 六月 栞 小島なお、瀬戸夏子、藪内亮輔 発行所 書肆侃侃房 発行日 2022年7月29日 四六判 296ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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葛原妙子歌集【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 戦後短歌史に燦然と輝く歌人・葛原妙子。 すべての歌集から1500首を厳選、 葛原の壮大な短歌世界を堪能できる一冊。 著者 葛原妙子 編者 川野里子 発行所 書肆侃侃房 発行日 2021年11月19日 四六判 296ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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あの日の海 / 現代短歌クラシックス09【新本】
¥1,760
【出版社内容紹介】 〈収録歌より〉 カーテンに春のひかりの添う朝(あした)はじめて見たり君の歯みがき 含み笑いをしながら視線逸らしたる生徒をぼくの若さは叱る さびしさを押しつけたから君はもう静かな海をぼくに見せない 掌(て)の中に燃ゆるさびしさ 点さんと花火さがせどさがせども闇 生徒らの脳に蛍があふれいて進学試験の教室ぬくし パキシルに統べられぼくの脳(なずき)にもセロトニン舞うゆあーんゆよーん 【著者プロフィール】 染野太朗(そめの・たろう) 一九七七年、茨城県生まれ。埼玉県に育つ。国際基督教大学教養学部卒、早稲田大学第二文学部卒。第一歌集『あの日の海』(本阿弥書店、二〇一一年)にて第十八回日本歌人クラブ新人賞、第二歌集『人魚』(角川書店、二〇一六年)にて第四十八回福岡市文学賞短歌部門を受賞。短歌同人誌「外出」「西瓜」同人。短歌結社「まひる野」編集委員。 著者 染野太朗 装幀 加藤賢策 発行所 書肆侃侃房 発行日 2021年11月19日 四六判変形 168ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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寒気氾濫 / 現代短歌クラシックス08【新本】
¥1,760
【出版社内容紹介】 [収録歌より] 橋として身をなげだしているものへ秋分の日の雲の影過ぐ つくづくとメタフィジカルな寒卵閻浮提(えんぶだい)容れ卓上に澄む キャベツのなかはどこへ行きてもキャベツにて人生のようにくらくらとする 背を丸め茂吉いずこを行くならん乳房(にゅうぼう)雲(うん)はくろぐろとくる 赤ん坊花びらのような声を呑みはじめての重き月を見にけり 樹は内に一千年後の樹を感じくすぐったくてならない春ぞ 著者 渡辺松男 発行所 書肆侃侃房 発行日 2021年9月21日 四六判変形 168ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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O脚の膝 / 現代短歌クラシックス07【新本】
¥1,870
【出版社内容紹介】 2003年刊行の第一歌集を新装版として18年ぶりに復刊。 電子版だけで流通した第二歌集『星か花を』(66首)も併せて収録。 【作品紹介】 「水菜買いにきた」 三時間高速を飛ばしてこのへやに みずな かいに。 そこにいるときすこしさみしそうなとき めをつむる。あまい。そこにいたとき うすむらさきずっとみていたらそのようなおんなのひとになれるかもしれない 濃い。これはなんなんアボガド? しらないものこわいといつもいつもいうのに たくさんのおんなのひとがいるなかで わたしをみつけてくれてありがとう 著者 今橋愛 発行所 書肆侃侃房 発行日 2021年6月25日 四六判変形 208ページ
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微熱体 / 現代短歌クラシックス06【新本】
¥1,650
【出版社内容紹介】 高校教師「ちばさと」が贈る青春歌集、待望の復刊! 多感な高校生の心を31文字に託して謳う。この歌集のどこかにきっと、等身大のあなたが散りばめられているに違いない。 【作品紹介】 だぶだぶの闇をたたんでゆく波の音が二人に染みこんで、朝 明日(あす)消えてゆく詩のように抱き合った非常階段から夏になる よく揺れるピアノの譜面台に棲(す)む傷も光もぬるい液体 著者 千葉聡 発行所 書肆侃侃房 発行日 2021年5月12日 四六判変形 136ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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木曜日 / 現代短歌クラシックス05【新本】
¥1,540
盛田志保子歌集 【作品紹介】 口に投げ込めばほどけるすばらしきお菓子のような疑問がのこる 雨だから迎えに来てって言ったのに傘も差さず裸足で来やがって きみが身に纏いしものはなにもかもこの世のものなり 北風の勝ち ひらがなはたぐいまれなる 空中にぽっかり浮いて静止する言語 春の日のななめ懸垂ここからはひとりでいけと顔に降る花 しみこんでくる夕闇の明るさよ田舎とは透明ということ 著者 盛田志保子 発行所 書肆侃侃房 発行日 2020年12月15日 四六判変形 128ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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世界が海におおわれるまで / 現代短歌クラシックス04【新本】
¥1,540
佐藤弓生歌集 【作品紹介】 秋の日のミルクスタンドに空瓶のひかりを立てて父みな帰る とうめいなかかとのかたち天空も公孫樹の黄(きい)を踏んでみたくて 風鈴を鳴らしつづける風鈴屋世界が海におおわれるまで 白の椅子プールサイドに残されて真冬すがしい骨となりゆく 革装の書物のように犀は来て「人間らしくいなさい」と言う 「夢といううつつがある」と梟の声する ほるへ るいす ぼるへす 著者 佐藤弓生 発行所 書肆侃侃房 発行日 2020年12月10日 四六判変形 112ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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四月の魚 / 現代短歌クラシックス03【新本】
¥1,540
【出版社内容紹介】 1990年の初版刊行から30年。 未発表を含む「風色合衆国」(40首)を追加収録。 【作品紹介】 夢のすべてが南へかえりおえたころまばたきをする冬の翼よ きみがこの世でなしとげられぬことのためやさしくもえさかる舟がある 無限遠点交わる線と線そこにひっそりときみのまばたきがある さかなへんの字にしたしんだ休日の次の日街できみをみかけた 風に問わば風がこたえる約束をまもれはるかなライト兄弟 みずいろのつばさのうらをみせていたむしりとられるとはおもわずに 【著者プロフィール】 正岡豊(まさおか・ゆたか) 1962年大阪市此花区で生まれる。1980年頃より作歌をはじめる。1990年歌集『四月の魚』刊行。1992年別名義で第5回俳句空間新人賞受賞。2000年『四月の魚』再販刊行。2004年「短歌ヴァーサス」6号に「四月の魚」補遺とともに収載。現在京都在住。 (出版社紹介より) 著者 正岡豊 発行所 書肆侃侃房 発行日 2020年8月4日 四六判変形 128ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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砂の降る教室 / 現代短歌クラシックス02【新本】
¥1,650
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 第一回塚本邦雄賞(2020年)を受賞した著者の原点、 23歳のときに発売された『砂の降る教室』を17年ぶりに新装版として刊行します。 【作品紹介】 カーテンのレースは冷えて弟がはぷすぶるぐ、とくしやみする秋 とてつもなく寂しき夜は聞こえくる もぐらたたきのもぐらのいびき みるくみるくはやく大きくなりたくて銀河の隅で口を開けをり 想はれず想はずそばにゐる午後のやうに静かな鍵盤楽器 窓がみなこんなに暗くなつたのにエミールはまだ庭にゐるのよ くすくすくすくすの木ゆれて青空を隠すくす楠の木ひとりきり 【プロフィール】 石川美南(いしかわ・みな) 神奈川県横浜市に生まれる。同人誌poolおよび[sai]の他、さまよえる歌人の会、エフーディの会、橋目侑季(写真・活版印刷)とのユニット・山羊の木などでふらふらと活動中。2020年3月、5冊目の歌集『体内飛行』刊行。その他の歌集に『裏島』、『離れ島』『架空線』がある。最近の趣味は「しなかった話」の蒐集。 (出版社紹介より) 著者 石川美南 発行所 書肆侃侃房 発行日 2020年8月4日 四六判変形 160ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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林檎貫通式 / 現代短歌クラシックス01【新本】
¥1,650
【出版社内容紹介】 新シリーズ〈現代短歌クラシックス〉を始めます。 現代短歌の重要な歌集を復刊、新装版として刊行していきます。 第一弾は、フェミニズムの文脈でも再評価著しい歌集『林檎貫通式』。 第一歌集以後の新作「宇宙服とポシェット」(135首)も収録。 婦人用トイレ表示がきらいきらいあたしはケンカ強い強い たすけて枝毛姉さんたすけて西川毛布のタグたすけて夜中になで回す顔 女子だけが集められた日パラシュート部隊のように膝を抱えて (歌集より3首抜粋) 著者 飯田有子 発行所 書肆侃侃房 発行日 2020年7月21日 四六判変形 160ページ 【関連本】 短歌:https://shichigatsud.buyshop.jp/categories/475084 書肆侃侃房の本:https://shichigatsud.buyshop.jp/categories/2341764 ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955