書肆侃侃房(新本)

  • ¥ 2,310 SOLD OUT
  • 【出版社内容紹介】 塚本邦雄の歌とともに歩いた歌人のいま 23年ぶりの第3歌集 ​ 笹原玉子が塚本邦雄や山中智恵子を強烈に慕うのも、その中にある「とてつもない孤独の空洞」を見いだし、共鳴したからにちがいない。美を選択することは、世界の果てに独り立つことなのだ。  ―――林和清 言葉と言葉がなんらかの共通項に呼ばれて近づき、ふたたび離れてゆく。星の数ほどある言葉の宇宙のなかで、それは偶然の出会いである。偶然を呼びよせ、招きいれる歌が、本書にはたくさんおさめられている。 ―――佐藤弓生 ロマンチックだがどこか人を食ったようなところのある、飄々とした語り。スピード感のある韻律。一ページ目を開いて、嬉しさに小躍りしてしまった。そうそうそう。これです、これですよ!   ―――石川美南 みづうみのなかに小さき墓地ありきいづれの世にか呼ばむ「東京」 氷売りが扇売りとすれちがふ橋たつたそれだけの推理小説 バビロンの宝はひとつ金銀でなく捕囚でもなくそのかみのうはのそらこそ お嬢さん、今宵つくうそはみづいろ。こころはいつもからにしてをく 犬戎の頭目なれば文盲にして星辰の列すべて諳んじ まだことば生まれぬまへに祈りはあつた綺羅めく空に膝を折りし日 (本書より6首) 著者 笹原玉子 栞文 林和清、佐藤弓生、石川美南 発行所 書肆侃侃房 発行日 2020年4月 四六判変形 160ページ

  • ¥ 1,760
  • 【出版社内容紹介】 「家族」「隣人」「自然」「共同体」という、 あたたかで豊かなはずの言葉が寒々しく感じられた。 それが本当の現実であることを、私は知っている。 ――チョ・ナムジュ(小説家・『82年生まれ、キム・ジヨン』著者) 無理をして、我慢して、完璧を目指して、 結局悪い方に向かってしまう。 けれど密かに、静かに、マグマは猛ってる。 これは私たちの物語。 ――深緑野分(小説家) 「ようこそ! 夢未来実験共同住宅へ」 都心にギリギリ通勤圏内。他のコミュニティから隔絶された山あいに国家が建設したのは、少子化対策の切り札となる集合住宅だった。「入居10年以内に子供を3人もうける」というミッションをクリアすべく入居したのは、4組の夫婦。やがて、お仕着せの“共同体”は少しずつ軋みはじめる――。 奇抜な設定で、「共同保育」「家事労働」「労働格差」など韓国社会のホットで深刻な現実を描き出していると話題を呼んだ作品。2018年韓国日報文学賞候補作。 【著者プロフィール】 ク・ビョンモ(具竝模) 慶煕大学国語国文学科卒業。2008年、長編小説『ウィザード・ベーカリー』でチャンビ青少年文学賞を受賞し、作家活動を始める。ほかに長編小説『一さじの時間』『えら』『破果』『バード・ストライク』、短編集に『それが私だけではないことを』(今日の作家賞、ファン・スンウォン新進文学賞受賞)、『赤い靴党』『ただ一つの文章』など。邦訳に「ハルピュイアと祭りの夜」(『ヒョンナムオッパヘ』白水社)がある。 リアリズム小説、SF、ファンタジーなど、ジャンルを超越した多彩な作品を発表し続けている。 著者 ク・ビョンモ 訳者 小山内園子 発行所 書肆侃侃房 発行日 2019年10月 四六判 200ページ

  • ¥ 2,200
  • 【出版社内容紹介】 劉霞から劉暁波へ、詩集『牢屋の鼠』への返歌。 一匹の魚、一羽の鳥となった劉暁波への切なくかなわぬ恋文。 劉暁波に与え続けた同志としてのエール。 劉暁波亡きあとも生きるための薬である。 【著者プロフィール】 劉霞(リュウ・シア/ Liu Xia) 1961年4月1日、北京に生まれる。詩人、画家、写真家。 1980年代半ばに中国の代表的な文芸誌「詩刊」、「人民文学」、「中国」などで詩を発表。1989年、「六・四」天安門事件事件の後、いかなる官製文芸誌にも寄稿を拒否し、詩人は「私人」であるとサボタージュ。詩集に『劉暁波劉霞詩選』(夏菲爾国際出版公司)、『劉霞詩選』(傾向出版社)、日本語では写真集『沈黙の力』(フォイル)がある。 2010年、夫・劉暁波のノーベル平和賞授賞式への代理出席は叶わず、事実上、長期にわたる軟禁生活を強いられている。鬱状態に加えて心疾患も危惧され、国際社会は彼女の自由を訴えている。 著者 劉霞 訳・編 劉燕子・田島安江 発行所 書肆侃侃房 発行日 2018年3月12日 四六判 176ページ

  • ¥ 2,200
  • 【出版社内容紹介】 これは劉暁波の遺書である。 詩集『牢屋の鼠』に次ぐ詩人劉暁波の第二詩集で最後の詩集。 2017年7月13日、劉暁波に死が訪れるまで彼を呪縛し続けた「天安門事件犠牲者への鎮魂歌(レクイエム)」、『牢屋の鼠』以降の劉霞への愛の詩「獄中から霞へ」、自身を広い世界へと解放した「独り大海原に向かって」を収載。 【著者プロフィール】 劉暁波 (リュウ・シャオボ/ Liu Xiao Bo) 1955年12月28日、吉林省長春に生まれる。文芸評論家、詩人、文学博士(北京師範大学大学院)。1986年、「新時期十年文学討論会」において「新時期文学は危機に瀕している」と歯に衣を着せぬ発言で論壇に注目される。 1989年3月から5月、米国にコロンビア大学客員研究員として滞在するが、天安門民主化運動に呼応し、自らも実践すべく予定をきりあげ急遽帰国。 1989年6月2日、仲間3人と「ハンスト宣言」を発表。4日未明、天安門広場で戒厳部隊との交渉や学生たちの無血撤退に貢献し、犠牲を最小限に止める。6月6日に反革命宣伝煽動罪で逮捕・拘禁(1991年1月まで)、公職を追われる。釈放後、文筆活動を再開。 1995年5月~ 1996年1月、民主化運動、反腐敗提言、天安門事件の真相究明や犠牲者たちの名誉回復を訴えたため北京郊外で事実上の拘禁。1996年9月から 1999年10月、社会秩序攪乱により労働教養(強制労働)に処せられる。劉霞と獄中結婚。 2008年12月8日、「〇八憲章」の中心的起草者、及びインターネットで発表した 言論のため逮捕・拘禁。2010 年2 月、国家政権転覆煽動罪により懲役11年、政治権利剝奪2年の判決確定。 2010年10月、獄中でノーベル平和賞受賞。 2017年7月13日、瀋陽の病院で多臓器不全のため死去。 中国語の著書多数。日本語版は『現代中国知識人批判』、『天安門事件から「〇八憲章」へ』、『「私には敵はいない」の思想』、『最後の審判を生き延びて』、『劉暁波と中国民主化のゆくえ』、詩集『牢屋の鼠』。その他劉暁波の評伝に『劉暁波伝』がある。 著者 劉暁波 訳・編 劉燕子・田島安江 発行所 書肆侃侃房 発行日 2018年3月12日 四六判 272ページ

  • ¥ 2,200
  • 【出版社内容紹介】 翻訳詩集、日本初出版 2010年ノーベル平和賞受賞作家の詩集、日本初出版 第一回日本翻訳大賞、二次選考対象作品に選ばれました 2008年以来、11年の刑で服役中の劉暁波については、思想家として多くの報道がなされているが、劉暁波の詩の中にこそ、彼の本質が色濃く反映されているのではないか。愛とはなにか、平和とは、心の安寧とはなにか。彼が提示するのは、とてもシンプルで、強い、愛のまなざし。彼の詩に触れることは世界のかなしみに近づくことではないだろうか。 <訳・編者より> 骨がきしむほどの愛の詩 劉暁波の詩の翻訳に取りかかってまもなく、わたしはひとり、北京と長春を訪ねた。彼が過ごした場所を知りたかった。天安門広場には人々があふれ、中国全土の天地水明の地が大きなビジョンに映されていた。かつてこの広場で多くの若者の血が流され、一夜にして、流血の痕跡は跡形もなく拭われ、何ごともなかったかのように観光客が訪れる場所へと変化していったことを、そして、いまだ多くの行方不明者がいることを、ここにいるどれぐらいの人が知っているのだろうか。 劉暁波の詩を深く知ることで、彼の詩を通して、彼のかなしみを通して、世界のかなしみに近づくことができるのではないか。(田島安江) 【著者プロフィール】 劉暁波(リュウ・シャオボ/Liu Xiao Bo) 1955年12月28日吉林省長春市生まれ。 1969年から1973年まで両親が文化大革命で下放され、内モンゴルに住む。1977年吉林大学中文系に入学、1982年、文学学士の学位を取得。1984年北京師範中文系修士課程修了、文学修士の学位を取得、教職に就く。1988年、同大学にて文学博士の学位を取得。 2008年12月8日「08憲章」起草の中心人物とされ、「国家政権転覆扇動罪」で2010年2月9日二審判決、刑が確定した。2010年10月8日ノーベル平和賞受賞決定。12月10日に本人不在のまま、授賞式が行われた。 日本語訳著書に『現代中国知識人批判』(徳間書店1992)、『天安門事件から「08憲章」へ』(藤原書店2009)、『最後の審判を生き延びて―劉暁波文集』(岩波書店2011)がある。 詩集は『劉暁波劉霞詩選』(香港・夏菲爾國際出版公司2000. 9)のみ。 著者 劉暁波 訳・編 田島安江・馬 麗 発行所 書肆侃侃房 発行日 2014年2月17日 四六判 264ページ

  • ¥ 1,650
  • 【出版社内容紹介】 鮮やかな手触りのあるディティール、突き詰められた奇想、重層的に拮抗する語りの構造に夢中になって読み耽りました。――酉島伝法 無人だと思われていたメラネシアのある小島で、 二十代半ばと見られる一人の男が救出された——— なぜ男は、このような島に、腹を裂いて横たわっていたのか? 終戦後、世界から隔絶された南洋の島で、取り残された兵士の末裔の壮絶な運命を描いた表題作ほか、奇妙で不思議な魅力あふれる物語全4作を収録。 著者 澤西祐典 装画 重藤裕子 装幀 宮島亜紀 発行所 書肆侃侃房 発行日 2019年9月20日 四六判 176ページ

  • ¥ 2,090 SOLD OUT
  • 【出版社内容紹介】 雨つぶが道一面を染め上げて宇宙は泡のようにひろがる 洒脱なタッチで見慣れた事柄を 新鮮なものに変えて描き出す。 日々の暮らしに追われる私たちには こういう作品が必要です。 ―― KIRINJI  堀込高樹 著者 伊波真人 装画 永井博 発行所 書肆侃侃房 発行日 2017年12月 四六判 144ページ

  • ¥ 2,200
  • 【出版社内容紹介】 いちはやく秋だと気づき手術台のような坂道ひとりでくだる 若さとは、ざらつく樹皮のようだった。 大阪はわたしの街。 生きるとはゆるされることか 工場のきしみつつ閉じるシャッターの音 しみしみと体は痛みになれていくから ほなまたあした。 著者 江戸雪 装幀 毛利一枝 発行所 書肆侃侃房 発行日 2015年11月 四六判変形 160ページ

  • ¥ 2,090
  • 【出版社内容紹介】 二種類の唾液が溶けたエビアンのペットボトルが朝日を通す 見えないはずのものを見る。 世界を情報の塊として捉える。 そんな感覚の徹底度が、 この歌集を決定的に新しいものにしている。 ――― 穂村 弘 著者 谷川電話 装画 宮本 香那 発行所 書肆侃侃房 発行日 2017年4月 四六判変形 144ページ

  • ¥ 2,310
  • 【出版社内容紹介】 おれか おれはおまえの存在しない弟だ ルルとパブロンでできた獣だ タンカトロニクス 西崎憲×短歌=フラワーしげる 待望の第一歌集、ついに完成 著者 フラワーしげる 装画 甲田イルミ 発行所 書肆侃侃房 発行日 2015年7月日 四六判変形 176ページ

  • ¥ 2,090 SOLD OUT
  • 【出版社内容紹介】 海は海 唇嚙んでダッシュする少年がいてもいなくても海 「ちばさと」の歌は汗の匂いがする。 元気がありすぎるクラスの担任として ドラマがありすぎるバスケ部の顧問として 小さな黒板に毎日短歌を書く。 国語教師として 情熱が空回りしてばかりの駆け出し歌人として ひたすら汗をかき続けた ひと夏のものがたり。 著者 千葉聡 装幀・写真(カバー・帯) 毛利一枝 発行所 書肆侃侃房 発行日 2015年4月 四六判変形 144ページ

  • ¥ 2,090 SOLD OUT
  • 【出版社内容紹介】 香煙を射抜く春雨 叶へたき願ひは棄てたき願ひにも似て 石垣島の鮮やかな色彩の中で 光と緑にさらされ 発熱しながら、うたは 霧のようにうかびあがってくる 石垣島に暮らしはじめて4 年半、 2012 年から2016 年までに詠んだ歌より372 首を収録。 家族(妻と子)と島での生活を楽しみながら 短歌を発表し続けている著者ひさびさの歌集。 著者 光森裕樹 装幀 宮島亜紀 装画 ありかわりか 発行所 書肆侃侃房 発行日 2016年12月 四六判変形 144ページ

  • ¥ 2,310
  • 【出版社内容紹介】 雨ふれば人魚が駄菓子をくれた日を語りてくれしパナマ帽の祖父 感性と抒情の歌人が断念を叙述する。この怪奇の今にこそ〝平和難民〟たる我ら、笹公人の日本の浪漫ろまんを心底に懐いだけ。明日の地獄絵は呻さ吟まよわぬぞ。潔白を盟ちかう。 ――大林宣彦(映画作家) 著者 笹公人 装画 矢吹 申彦 装幀 毛利一枝 発行所 書肆侃侃房 発行日 2015年6月 四六判 176ページ

  • ¥ 1,870
  • 【出版社内容紹介】 現実を切り開くための羅針盤 シビアな社会を生きぬく人々の奇妙な熱気が、 街に、海に、遠い闇に、浮遊する。 (東 直子) 午後ずっと猫がふざけて引きずった魚のまなこが見上げる世界 誰かの手を離れる風船 世界から失われゆくひとつのかたち 残業の一万行のエクセルよ、雪原とおく行く犬橇よ 海図にない島が見つかり朝焼けの波濤を越える海鳥の群れ 船乗りになりたかったな。コピー機が灯台のようにひかりを送る (本書より5首) 著者 ユキノ進 装画・装幀 岩﨑悦子 発行所 書肆侃侃房 発行日 2018年4月 四六判 144ページ

  • ¥ 1,870
  • 【出版社内容紹介】 おれの生きかたを、笑え。 この歌集は、とかくしんどいこの世を生き抜くための、 最も力弱く、最も魅力的な武器だ。 (石川美南) 著者 虫武一俊 監修 石川美南 発行所 書肆侃侃房 発行日 2016年6月 四六判 144ページ

  • ¥ 1,760
  • 【出版社内容紹介】 アメリカの文学賞、シャーリイ・ジャクスン賞2017 韓国の小説家で初の長編部門受賞作 どこで道を踏み誤ったのか…… 記憶にないあの日の事故 次第に明かされる真実とは 映画「ミザリー」を彷彿とさせる 息もつかせぬストーリーにひきこまれていく。 【あらすじ】 交通事故により、病院でめざめたオギを待っていたのは、混乱・絶望・諦め……。不安と恐怖の中で、オギはいやおうなく過去を一つひとつ検証していくことになる。それとともに事故へ至る軌跡が少しずつ読者に明かされていくのだが。わずかに残された希望の光が見えたとき、オギは――。 著者 ピョン・ヘヨン 訳者 カン・バンファ 装画 小林小百合 装幀 宮島亜紀 発行所 書肆侃侃房 発行日 2018年10月 四六判 200ページ

  • ¥ 1,650
  • 【出版社内容紹介】 ポップでシャープでフレッシュ!フェミニズム批評とは、男女問わず世界の見方を何倍にも豊かにしてくれる超強力なツールであり武器なのだということを、この快著は教えてくれる。 ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ) フェミニストの視点で作品を深く読み解けば、 映画も演劇もこんなにおもしろい。 自由に批評するために、自らの檻をぶち壊そう! 映画と演劇を年に200本観るシェイクスピア研究者による フェミニスト批評絶好の入門書! ただ「面白かったー」がなんとなく物足りなくなってきて、もう一歩、深く楽しんだり、調べたり、理解したいな……と思う時に必要なのが「批評」です。(……)私は不真面目な批評家なので、批評を読んだ人が、読む前よりも対象とする作品や作者をもっと興味深いと思ってくれればそれでいいし、それが一番大事な批評の仕事だと思っています。(まえがきより) イギリスの有名なミステリ作家G・K・チェスタトンの短編「青い十字架」に、「犯罪者は創造的な芸術家だが、探偵は批評家にすぎない」という有名な言葉があります。たしかに、批評家はテクストを犯罪現場みたいに嗅ぎ回り、犯罪者、つまり芸術家がばらまいた手がかりを見て、ヘマを探し出そうとやっきになる探偵で、あまり独創性がないかもしれません。でも、この本に登場したミス・マープルのような名探偵は、何が何だかわからないカオスから正しいものを救い出してくるヒーローです。私は批評家にすぎませんが、ミス・マープルと同じような仕事だと言われるならばそれは光栄です。(あとがきより) <登場する作品>  『ワンダーウーマン』『ゲーム・オブ・スローンズ』『ナチュラルウーマン』『わたしを離さないで』『華麗なるギャツビー』『アナと雪の女王』『ファイト・クラブ』『バベットの晩餐会』『嵐が丘』『すばらしい新世界』『タンジェリン』『フェミニジア』『キングスマン』『ダウントン・アビー』ほか <登場する人物>  ヴァージニア・ウルフ、エマ・ワトソン、マーガレット・サッチャー、バズ・ラーマン、マーガレット・アトウッド、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェほか 【目次】 まえがき 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門 Chapter1 自分の欲望を知ろう さよなら、マギー―― 内なるマーガレット・サッチャーと戦うために バーレスクってなんだろう?  腐女子が読む『嵐が丘』―― 関係性のセクシーさを求めて 檻に入っているのは、犬じゃなくて私―― ヴァージニア・ウルフ『フラッシュ』  女はなぜ悪い男にばかり引っかかるのか? ―― 『西の国のプレイボーイ』に見る良い男、悪い男  〈コラム1〉初任給とヴァージニア・ウルフ  Chapter2 男らしさについて考えてみよう キモくて金のないおっさんの文学論―― 『二十日鼠と人間』 と『ワーニャ伯父さん』 アメ車、男たちの絆、この惑星最後の美しき自由な魂―― 『バニシング・ポイント』  対等な女を怖がる男たち―― 男の幻想に逆襲する喜劇『負けるが勝ち』 プリンセスは男のロマン! ―― 映画に出てくるお姫様と男たち  ロマンティックな映画としての『ファイト・クラブ』 〈コラム2〉バーレスクを見にいってみよう  Chapter3 ヒロインたちと出会おう シェイクスピア劇の魅惑のヒロイン、無限に変化する女王クレオパトラ 世紀末の悪女? 自己実現のため戦うヒロイン? ゲイのアイコン? ―― オスカー・ワイルドの『サロメ』  べ、別にあんたのためにツンデレを分析してるわけじゃないんだからね! ―― シェイクスピア『十二夜』を考える  ディズニーに乗っ取られたシンデレラ―― 民話の変貌をたどる 理想宮か、公共彫刻か? ―― 『アナと雪の女王 〈コラム3〉北米のシェイクスピア祭  Chapter4 わたしたちの歴史を知ろう 女の子がムラムラしてはいけないの? イギリス文学における女と性欲  「#女性映画が日本に来るとこうなる」の「女性映画」ってなに? ―― 変わりゆく女たちの映画  女性映画としてのトランスジェンダー女子映画―― 『タンジェリン』と『ナチュラルウーマン』  読書会に理屈っぽい男は邪魔? 女性の連帯を強める読書会の歴史を探る  ミス・マープルは何でも知っている―― 変わりゆくアガサ・クリスティの世界  〈コラム4〉フェミニストの洋服えらび  Chapter5 ユートピアとディストピアについて考えよう  愛の理想世界における、ブス―― 夢見るためのバズ・ラーマン論  隠れたるレズビアンと生殖―― 『わたしを離さないで』  父の世界からの解放―― 「フェミニスト的ユートピア」を描いた『バベットの晩餐会』  「女だけの街」を考える  女は自由な社会の邪魔者なの? ―― ディストピアSFの性差別  〈コラム5〉『ダウントン・アビー』と女性参政権運動  あとがき 批評家は探偵  初出一覧  参考文献  著者 北村紗衣 装画 緋田すだち 発行所 書肆侃侃房 発行日 2019年6月16日 四六判 240ページ

  • ¥ 1,650
  • 【出版社内容紹介】 二十年の軌跡 一九九五年~二〇一四年にかけ、同人誌、私家版のミニ句集、文芸誌、俳句誌などの雑誌、またテレビ番組や公開句会の場で発表してきた中からの二七九句を精選収録。 『春のお辞儀』(二〇一四年四月二〇日)刊行から五年。 新作四十四句を加えた、名久井直子の装幀による新装版。 【自選五句】 ほうと聞く祖父の浮気や春炬燵 よくあがり凧にいつ飽きたらよいか サラ・コナーの命拾いや大熱風 眼鏡さらに3Dメガネ着ぶくれて 「ちょうど良い木の棒」と思う冬の棒 著者 長嶋有 装幀 名久井直子 発行所 書肆侃侃房 発行日 2019年4月22日 四六判 160ページ

  • ¥ 1,430
  • 【出版社内容紹介】 切れば血が出そうな言葉で綴られた でも 希望の匂いがする本。 (柴田元幸) 母さん、と言った時には蓋は閉められていた。私はしまわれてしまった。そこは壊れた冷蔵庫のようで、古い冷気はぬるく、空気はかびていた。ここで私は誰の罪を贖い続けるのだろうか。私は埋葬屋になんかなりたくなかった。でも入り口が閉じられてしまった以上、埋葬屋であることから逃れられやしない。 (本書「埋葬」より抜粋) 著者 深沢レナ 発行所 書肆侃侃房 発行日 2018年12月21日 四六判 144ページ

  • ¥ 1,980
  • 【出版社内容紹介】 ゆきたくて誰もゆけない夏の野のソーダ・ファウンテンにあるレダの靴 塚本邦雄の短歌をやわらかく、わかりやすい言葉で紐解く、塚本の薫陶を受けた著者ならではの一冊。塚本ファンはもちろん、塚本初心者の読者にこそ届けたい。塚本邦雄の短歌の魅力「美しい空白」を味わうために……。 八〇年代後半、若くして塚本邦雄に出逢ってしまった著者は、塚本ワールドの虜になり、塚本が語る短歌と言葉の世界に引き込まれていく。塚本亡き後、訪れた日本現代詩歌文学館で、偶然、塚本の遺品に遭遇した著者に、あの醸成された至福の時間が還ってくる。そしてふたたび、塚本の短歌とともにあるき始める。 二〇二〇年、塚本邦雄は生誕百年を迎える。 著者 尾崎まゆみ 装画 杉本さなえ 発行所 書肆侃侃房 発行日 2019年9月 四六判 192ページ

  • ¥ 1,870 SOLD OUT
  • 【出版社内容紹介】 1993年の冬、私は第三歌集出版を目論んで書き溜めていた三百首余りの未発表作品を、半ば投げ捨てるように散文とも自由詩ともつかない破片に完膚なきまで解体したうえ、「廃墟」と名付けた一冊のノートに書きとどめ、抽斗の奥深く仕舞った。一昨年の暮、私は抽斗の底から件のノート「廃墟」を引っ張り出していた。ノートのなかの言葉は、二十数年を経て黴や苔に蝕まれてはいたが、不思議ななつかしさを湛え、密やかに息づいていた。それらは揺れる水のうえで微かに響き合った。最初の一行が生まれた。そして私は、歌い始めた。 (本書「あとがき」より) 著者 金川宏 装画 千川裕子 装幀 宮島亜紀 発行所 書肆侃侃房 発行日 2018年3月13日 四六判 128ページ

  • ¥ 2,200
  • 【出版社内容紹介】 すべての存在が抱える悲しみに対する深い愛情と憐憫 ト・ジョンファンの詩は、おのずと、すべての存在が抱える悲しみに対する深い愛情と憐憫で構成されている ――ユ・ソンホ(文芸評論家、解説より) 2017年、韓国・文在寅政権で文化体育観光部長官に就任した詩人ト・ジョンファン。韓国を代表する詩人は、いかなる詩を紡いできたか。その全体像が見わたせる、主要作品を網羅した決定版アンソロジー。東日本大震災について書かれ、日本で朗読された詩「ノーモアフクシマ(津島佑子さんへ)」も収録。 著者 ト・ジョンファン 編訳 ユン・ヨンシュク・田島安江 装幀 宮島亜紀 装画 重藤裕子 発行所 書肆侃侃房 発行日 2017年11月 四六判 256ページ

  • ¥ 2,200
  • 【出版社内容紹介】 抒情的で箴言的な愛踊の詩 一九八〇年代に最も影響力のある若手詩人として台頭し、現在も変わらず韓国詩壇を代表する一人である李晟馥。代表詩のひとつ「南海錦山」は今でも韓国人の愛誦の詩として広く読まれ続けています。その第二詩集『南海錦山』(一九八六年出版)を翻訳出版しました。この詩集に収録された七六篇の詩は、民主化以前の韓国社会に対する個人的な、あるいは集団的な痛苦として読まれています。この痛みは時には辛く、しかし、極めて美しく透き通り、抒情的で箴言的です。玄界灘を越えて、今、愛の言葉が光を放ちます。 著者 李晟馥 訳 李孝心・宋喜復 監修 韓成禮 発行所 書肆侃侃房 発行日 2014年9月14日 四六判 160ページ

  • ¥ 2,200
  • 【出版社内容紹介】 韓国で少女時代を過ごした、アナキスト金子文子の生き方を詩にした「文子金子」が、金子文子の夫である朴烈の記念館「朴烈義士記念館」(聞慶/ムンギョン)に大きく展示され話題となる。日本語訳は、韓成禮によるもの。 著者 金惠英 訳 韓成禮 発行所 書肆侃侃房 発行日 2012年8月25日 四六判 176ページ