きみちゃんの湖【新本】
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【出版社内容紹介】
第52回横浜詩人会賞受賞
障がいと向きあう子供たちへの真摯な眼差し。
彼らのこころと身体の姿に言葉が寄り添うとき命の場所がきらめく。
長らく特別支援教育に携わってきた著者が綴る28篇の詩。
世界を抱きしめようとする
産声にも似て
きみのうっすらと色づいた唇が
ことばの葉脈に
口づけをする
静かによせてくる
きみからのひとすじの径が
ほのかに光りだす
(「うっすらと色づいた唇が」より)
著者プロフィール
多田陽一(ただ・よういち)
1955年生れ。神奈川県伊勢原市出身。高校教育を経て、長らく特別支援教育に携わる。詩誌「タンブルウィード」同人。
目次
序詩
Ⅰ
二十年後の手紙
こうちゃんの宝箱
水の上の煌めき
せせらぎ
瞳に宿る影法師
うっすらと色づいた唇が
竜が空を翔ける
くるっと回すスプーンから
あっくん!
ゆっくり落ちてくる静けさの
Ⅱ
軋むシャフトを突きたてて
ニンニクのにおい 玉葱のなみだ
きみちゃんの湖
光の粒のような
ひろとくんの手帳
さち子の手のなかの ちっぽけな赤い耳栓
踊る!
時間(とき)のはざまを震わせて
Ⅲ
先生 わたしね
始業チャイム
挑む指
電動車いすをスーツ代わりに
足のうらから突きあげてくるもの
ムーンリバーをわたる
思いの跡
卒業式
蹴とばしたい
あとがき
著者 多田陽一
発行所 書肆子午線
発行日 2019年7月15日
四六判 128ページ
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