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詩と俳句の問題 / 近藤洋太【七月堂・新本】
¥2,970
長く詩に携わってきた著者が、俳句の抗しがたい魅力を論じた「俳句時評」、「戦後詩」に携わった人たちから何を受け継ぎ、受け渡していくのかを語った「戦後詩の帰趨」によって、詩と俳句の問題を考える。 目次 俳句時評 七五の呪縛 「参照性」の問題 師系と結社 「第二芸術」論批判 遠いものの連結 俳句の特質 季語のこと 加藤楸邨の苦闘 連句と俳句 谷川俊太郎の俳句 高橋睦郎と澁谷道 ヴァナキュラーな文学と角川源義 戦後詩の帰趨 大岡信――蕩児のゆくえ 宗左近――「炎える母」考 那珂太郎と眞鍋呉夫 小田久郎と鮎川信夫 粟津則雄追悼――ペテロの否認 音楽の薫陶 「暗い眼」の少年と京都学派 氷見敦子――生の完遂 矢山哲治と「こをろ」――『矢山哲治』補遺 川内村と心平――『草野心平』補遺 あとがき ─── 私は五十年以上詩を書いてきた。はっきりと俳句に関心を持ったといえるのは、五十歳代なかばになってからだ。直接のきっかけは、山本健吉の『俳句とはなにか』(角川ソフィア文庫)、川名大の『現代俳句(上・下)』(ちくま学芸文庫)などを読んだことによる。そこには、俳句の成り立ち、その特質、明治期以降の各流派ごとの俳人の秀句が並んでいて、刺激を受けたのだ。 そのころ、山口県秋吉台で開かれた現代詩セミナーで「自由詩の伝統はどこにあるのか」(「現代詩手帖」二〇〇三年三月号)という公開座談会が開かれた。そのなかで高橋睦郎は、短歌や俳句に対して自由詩を「現代詩」と呼ぶのは不正確で、短歌や俳句、あるいは歌謡も「現代詩」であるという趣旨の発言をしたあと「短歌や俳句にたいして現代詩が特権的な存在であると考えることは間違いなのであって、現代短歌や現代俳句という呼びかたがあるのであれば、ここに集まった人々が書いているのは「現代詩」ではなく「現代自由詩」と呼ぶのがより正確でしょう」と述べている。そうなのだ。「現代詩」には、「現代〔自由〕詩」と「現代〔定型〕詩」があるのだと納得した。 詩人たちのなかには、俳句を作るというと、詩に行きづまって俳句に白旗をあげたかのように言挙げするひとがいる。また歳をとったら俳句という通人趣味に閉じこもるというひともいる。一方で句会の仲間からは、どうして詩人らしい奇抜な俳句を作れないのかと言われる。けれども、詩を書いてきたものが実際に俳句を作ってみると、思わぬ困難があることが分かってくる。七五の呪縛という問題である。言い訳めくが、詩と俳句は、たとえていえば百メートル走の選手と砲丸投げの選手ほどには使う筋肉が違うのだ。今回「俳句時評」を担当させてもらう機会を得た。この機会に詩と俳句、また短歌について私が考えてきたことを整理しながら述べてみたいと思う。 (「七五の呪縛」より) 著者 近藤洋太 発行所 七月堂 発行 2026年8月15日 四六判・並製・帯 216ページ
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池袋モンパルナス館 / 近藤洋太【七月堂・新本】
¥2,200
私は学生時代から夢日記を断続的につけてきた。本書の前半は、夢あるいは夢に類いするものから触発を受けたもの、あるいはそれを再構成した作品。後半は現実の生活に拠った作品を配した。晩節を迎えて、なお私にとっては、詩は精神を浄化するために必要なのだ。(「あとがき」より) 【作品紹介】 「池袋モンパルナス館」 池袋駅西口を出て 右に曲がって交番のさき エビス通りを進み トキワ通りを左に入って…… 池袋モンパルナス館というホールがある そこでは真夜中すぎにショーがはじまる わたしは時々 妻が寝静まったあと 家を抜け出し タクシーで行く 演し物はあるときはサーカス 目隠しをしたままの空中ブランコ 球体の内側を三台のオートバイが爆走する またあるときはオールディーズのショー 死んだはずの萩原健一が熱唱する 「大阪で生まれた女」や「ラストダンスは私に」 子供歌舞伎もあるよ 先夜の演し物は「勧進帳」 見得を切る女の子の武蔵坊弁慶 観客は老若男女こもごも 知り合った彼らはどこか普通とすこしちがう この世界は病んでいるという陰謀論者の元警察官 大統領制を主張する引きこもりの青年 詐欺罪で捕まって執行猶予の身の不動産屋 投資に明け暮れるバーの雇われママ ショーが終わって 酒を飲み肴をつつきながら 彼らと語り合い くつろぐ愉快なひととき けれども夜明けが近づくと ひとりまたひとり ふっと灯が消えるようにいなくなるんだ 気がつくとわたしは よどんだ池袋の朝にたたずんでいる 著者 近藤洋太 発行所 七月堂 発行 2026年8月15日 A5判・並製・カバー・帯 118ページ
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詩の遺稿 / 今井義行【七月堂・新本】
¥1,980
ことばと沈黙のあわい 「透明な糸 thread」 透明な筋道を紡ぎ続けて 40年になる 独りで暮らし始めた頃からの年数 家族と暮らした日々の 倍になってしまった 時折、僕は行方知れずとなった 「透明な筋道は 1本の透明な糸である」 街から街へ 部屋から部屋へ 幾度も移ろってきた もう数えることはないが 覚えている顔がある それぞれに 1本の透明な糸が 結ばれている なつかしさはない ただ感謝と愛情がある やがて最後の棲家に移るだろう 透明な糸を吐きながら 誰にも気づかれず やがて途切れる 透明な糸 著者 今井義行 発行所 七月堂 発行 2026年7月24日 A5判・並製・帯 152ページ
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四月一日 / 江田つばき【新本】
¥2,420
【出版社内容紹介】 もはや何の花なのか 分からなくなった鉢植えを前に おそろいのわたしたちは笑った (「カーネーション」) 「江田さんが日常に置いた軸足はブレない。けれど、淡々と暮らし、働き、歩きながら その詩は生きることの生々しさに触れて ずうっと柔らかくふるえている。もう大丈夫だよと、抱きしめたくなる。詩が、彼女の日々に到着してよかった」――大崎清夏 誰ひとり取りこぼさないようにすること――〈ユリイカの新人〉が紡ぐ19の詩篇。 装幀=戸塚泰雄、装画=ムラサキユリエ 著者 江田つばき 発行 思潮社 発行日 2026年4月1日 四六判 並製 112ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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unlearn アンラーン / 大石ともみ【新本】
¥2,640
【出版社内容紹介】 第66回中日詩賞受賞 かなしみというゆたかさがあると わたしたちがいつか伝えうる日のために いくつの問いかけどれほどのunlearn 学びなおし学びほぐす日々を重ねていくだろう 大石ともみ、第5詩集。 装幀=清岡秀哉 やわらかく微笑んで 澄んで透きとおって 生を終えた日 窓の外 青空に風花が舞って 日一日と澄んでいった母は 風花のなかにいた (「風花(二)」より) 著者プロフィール 大石ともみ(おおいし・ともみ) 1956年愛知県生まれ。日本現代詩人会会員、中日詩人会会員。 個人詩誌「はるにれ」。豊田中日文化センター講師。 詩集 『水系』(「私の詩の会」、1983年)、『ルーシー 遠い虹のように』(樹海社、1994年)、『手ぬ花』(思潮社、2000年)、『めぐり水のとよのあかり』(思潮社、2015年) 著者 大石ともみ 発行所 書肆子午線 発行日 2025年9月20日 A5変形判 上製 120ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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祝祭の種 / 沢田敏子【新本】
¥2,420
【出版社内容紹介】 第59回日本詩人クラブ賞受賞 大道芸人の家族は国境を越えられただろうか 祝祭の種は運ばれただろうか この時代に、言葉を携えて生き延びるための、祈りにも似た20篇の詩。 沢田敏子、第9詩集。 装幀=清岡秀哉 地軸は もういなくなったひとたちの重さで ぎ・し・り と いちにちを回転させる いなくなった ひとよ だから ずっと いてください (「火夫と麵麭屋」より) 著者プロフィール 沢田敏子(さわだ・としこ) 愛知県生まれ。日本現代詩人会・日本詩人クラブ会員。 既刊詩集 『女人説話』(1971年)、『市井の包み』(1976年)第十回小熊秀雄賞、『未了』(1980年)第二十一回中日詩賞、『漲る日』(1990年)、『ねいろがひびく』(2009年)、『からだかなしむひと』(2016年)、『サ・ブ・ラ、此の岸で』(2018年)、『一通の配達不能郵便(デッド・レター)がわたしを呼んだ』(2020年)。 著者 沢田敏子 発行所 書肆子午線 発行日 2025年7月31日 A5変形判 上製 108ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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知らない気配、幽かなあわい / 橘麻巳子【新本】
¥2,420
【出版社内容紹介】 未知の気配に触れる言葉のふるえ。 吸い殻の消えない煙、薄紅の雲、埃を被った鋏、まだ彫られていない皮膚の刺青──。 世界のあわいをたどる22篇。第三詩集。 装幀=鈴木規子 ゆっくりと日輪滑り その切れ端は水底にも溶け出している にんげんたちは知らずに鎮まっている 吸い殻の、消えない煙高くなり つぼみにも茎にもたかる幼虫の 噴水のよう。 両手で押しいただくように しばらくの霧雨が、うれしい 上がったのを知ったのは 落ち葉に見えていた虫が その翅をゆっくり開き 中の水色を見せたため。 最後の雨粒がその上を転げ 無言で熟れきった昼は とっくに弾けて 手のひらはずぶ濡れになる 匂う 急な 大輪。 わたしは時間の破れるのを待っていた 一度は取れた翅を逆さに背負い 逃げもしない日差しの中で 向かっていく (「みずいろ」) 著者プロフィール 橘 麻巳子(たちばな・まみこ) 1989年生。 詩集 『声霊』(七月堂) 『リベオートラ』(書肆子午線) 著者 橘麻巳子 発行所 書肆子午線 発行日 2026年6月30日 A5判 並製 60ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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おはようジャック&ベティ / 坂多瑩子【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 あなたは/ジャック・ジョーンズですか わたしはベティ・スミス/革靴をはいてます ずっと昔の昨日へ弾んでゆけ、詩よ。世界は擦れちがう破片の愛ばかり。 坂多瑩子新詩集。 装幀=稲川方人。 シーちゃんは家船っ子 川に落っこちた話ばかりするので 何してたのどうしたの わざと聞いて それでそれでと笑いころげる ええ者がええ者のまま生きていくのって 息苦しくてしかたがないよ わるもんいっぱいの映画はなんて痛快なのだろう なんちゃらかんちゃら風船みたいにかるくて 大きく深呼吸してごめんなんていわなくていい ズックのかたわれが流れていく だからなんなの ハウスボートやねん 影のように座っているシーちゃんがおいでよとあたしを呼んだ ひまとよ川の祭り うすく花火があがっている (「ひまとよ川」より) 著者プロフィール 坂多瑩子(さかた・えいこ) 広島県生まれ。第一詩集『どんなねむりを』(2003年)で第36回横浜詩人会賞受賞。他の詩集に『塩壺とスプーン』(2006年)、『お母さんご飯が』(2009年)、『ミルクパーパの裏庭』(2011年、電子ブック)、『ジャム 煮えよ』(2013年)、『こんなもん』(2016年)、『さんぽさんぽ』(2019年)、『物語はおしゃべりより早く、汽車に乗って』(2023年)。 著者 坂多瑩子 発行所 書肆子午線 発行日 2025年6月19日 A5変形判 並製 96ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ソングバード / 川口夏実【新本】
¥2,420
【出版社内容紹介】 第一詩集『雪ひとひら、ひとひらが妹のように思える日よ』で第27回歴程新鋭賞を受賞した河口夏実、10年ぶりの待望の第二詩集。 くるしみよりも自由なこころを歌う珠玉の24篇。 装幀=稲川方人 おやすみ おおきく握手をして別れよう ここで立ちすくむ 筋力なら すこし鍛えたほうがいいよ 羽根がひろがる歌をうたって天に近づく 角を曲がっていく まぼろしの音楽が聞こえる (「ラジオの日々」より) 著者プロフィール 河口夏実(かわぐち・なつみ) 詩集に『雪ひとひら、ひとひらが妹のように思える日よ』 (2016年 書肆子午線/第二十七回歴程新鋭賞) 著者 川口夏実 発行所 書肆子午線 発行日 2026年4月15日 A5変形判 並製 124ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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大きなテント / 荒川みや子【新本】
¥2,640
【出版社内容紹介】 ひかりの残像をかかえ 言葉を濾過するように 静かに息づく自然の官能への眼差し、その密やかな喜びから生まれた20篇。 四半世紀にわたり書き継がれてきた詩作の営み、第4詩集 装幀=清岡秀哉 混乱し《性格をはずして 方位がずれて《いくつかは器からこぼれ 時差をなおして《左右にちらばり 静止する《ふり落ちるそのとき 子葉は殻にまもられ 眠りに集中する 葉ずれのかけひきはないだろう 同種のものどうし 重力のひずみを分かちあい まったく それぞれが個として ほんのすこし 闇のなかで動くことができる (「夜の胡桃」より) 著者プロフィール 荒川みや子 (アラカワミヤコ) 富山県生まれ。東京都在住。 詩集に『森の領分』(1977年)、『冬物語1983』(1983年)、『つる性の植物あるいは空へ』(2001年)。 個人詩誌「Fiddle-Faddle」発行。 著者 荒川みや子 発行所 書肆子午線 発行日 2026年7月31日 A5判 並製 88ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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秘かに青く、深く / 鈴木正枝【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 ひとつのベンチで、部屋で、ひとつの時を、視野を、分かち合う。やがて、それが断たれる日、独りの眼差しに誘われるもの。 前詩集『そこに月があったということに』で第13回日本詩歌句随筆評論大賞詩部門大賞受賞した鈴木正枝、第三詩集。 装幀=稲川方人。 あなたの大きく見開いた眼が わたしの視線を切り落とし 何かが壊れてはらはらとこぼれ落ちる それはふたりの肩に 少しゆるんだ言い訳のように降り積もり 耐えきれない沈黙の端がほころびて 床がゆっくりと濡れていく (「共有される沈黙」より) 著者プロフィール 鈴木正枝(すずき・まさえ) 茨城県出身。横浜市在住。 『そこに月があったということに』(2016年、書肆 子午線)で第13回日本詩歌句随筆評論大賞詩部門大賞受賞。 その他の詩集に『キャベツのくに』(2010年 ふらんす堂)。 詩誌「タンブルウィード」「天国飲屋」「るなりあ」同人。 著者 鈴木正枝 発行所 書肆子午線 発行日 2025年7月20日 A5判 並製 88ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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海辺の翼 / 冨岡悦子【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 柔らかな理性に抱かれるまなざし さまようこころにも言葉は寄り添い 喧噪なき道行きを慈しむ 前詩集『斐伊川相聞』で第58回日本詩人クラブ賞を受賞した冨岡悦子、新詩集。 装幀=稲川方人 秋の夜、わたしのフネに人を招いた。 黒葡萄と手書きの海図をたずさえて、 あなたはそっと足を踏み入れた。 ちいさなフネに、ようこそ、狭いけれど、ようこそ。 これから陸地を離れてふたり、夜をわたるのね。 今夜はいざよいの月。 東から浮かんで、しずしずのぼってゆく。 月はこうこうとあなたの海図を照らし、 ここがどこなのか人差し指を重ね、 アクロス・ザ・ユニバースをふたりで口ずさんで。 わたしたちの夜が こわれないように 額の奥で 祈りながら。 (「いざようよ」より) 著者プロフィール 冨岡悦子(とみおか・えつこ) 1959年東京都生まれ。 著書 『植物詩の世界 日本のこころ ドイツのこころ』(2004年、神奈川新聞社)、『パウル・ツェランと石原吉郎』(2014年 、みすず書房、第15回日本詩人クラブ詩界賞受賞) 詩集 『椿葬』(2007年、七月堂)、『ベルリン詩篇』(2016年、思潮社)、『反暴力考』(2020年、響文社、第54回小熊秀雄賞、第23回小野十三郎賞受賞)、『斐伊川相聞』(2024年、書肆子午線、第58回日本詩人クラブ賞受賞) 著者 冨岡悦子 発行所 書肆子午線 発行日 2026年4月13日 四六判 並製 84ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ある風景 / 宮田直哉【新本】
¥2,640
【出版社内容紹介】 第38回福田正夫賞受賞 けれども私は待ち望んでいるのかもしれなかった。 目の前の風景が白く永遠と広がってゆく中で、 かつて互いのまぶたの上をかすめていたほのかな明かりと、 互いに感じあっていた微かな体温とが、 忘れ去られ、忘れ果てることを。 (「ある愛の風景」より) なんでもないような風景に目をやれば、そこには記憶や過去の人々が、ふいに映し出されてしまう。おぼろげに揺らぐ、ともすればつかみそこない、のがしてしまうものを、二人称の呼びかけによってたしかめていくように綴られた41篇の詩。 抒情詩の精髄を引き継ぐ詩人の第2詩集。 装幀=清岡秀哉 著者プロフィール 宮田直哉(みやた・なおや) 詩人。1991年、福岡県生まれ。第1詩集に『夏の物語と歌』(水声社。2020年)。その他詩誌『Noix』発行人、詩誌『カナリア』『とんぼ』同人、日本文藝家協会会員、日本現代詩人会会員。 この道の白さが、墓標の十字架であるように、私たちの生もささやかな幸福と過ぎ去っていった死者たちと共にこの道の上に残されていくだろう。そうして人々から忘れ去られた後、死者たちへの追憶と追憶のあわいに、ふと私たちと似た物語の中に思い出されるだろう。 (「夜の街角」より) 著者 宮田直哉 発行所 書肆子午線 発行日 2024年7月30日 A5変形判 上製 96ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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中原中也──傍らの詩人 / 陶原葵【新本】
¥2,420
【出版社内容紹介】 朽ちることなく語り継がれる中原中也の像に いままた新たな声を寄せる。 中也の言葉の魅力を伝える批評、旧論への補遺となる論考、ゆかりの地を訪れた時の思いを綴るエッセイ、中也を描いた映画の評論を収めた第二評論集。 私の中原中也愛読歴も半世紀を超えた。二〇一三(平成二十五)年の、四十年かかった『中原中也のながれに 小石ばかりの、河原があって、』 (思潮社) 刊行から早くも十年以上が経ってしまったが、いつも傍らにあり、生の節々に奥処より湧き上がる中原の言葉は、変わることなく私の中に横たわり支えとなっている。 (「エピローグ」より) 著者プロフィール 陶原 葵(とうはら・あおい) 大阪に生まれ、東京で育つ。 日本女子大学、同大学院修了。 詩集 『リターン』(ふらんす堂、1999年) 『明石、時、』(思潮社、2010年) 『帰、去来』(思潮社、2017年) 評論集 『中原中也のながれに 小石ばかりの、河原があって、』(思潮社、2013年) 著者 陶原 葵 発行所 書肆子午線 発行日 2024年11月29日 四六判 並製 192ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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詩誌『いちがつむいか』5号【新本】
¥880
【著者内容紹介】 『いちがつむいか』は2020年より継続して発行している、ゆずりはすみれの個人詩誌です。二年振りに新しい号を発行いたします。 今号は「わたしに触れたもの」をテーマに、既存の作品からインスピレーションを得て書いた詩をピックアップし、まとめました。Oasis、まど・みちお、ダミア、田中さとみ、絵本『根っこのこどもたち目をさます』など……。それらの作品からどのように着想を得たのか、また、どのように自分の詩へと反映させたのか、についても読み手に感じてもらえるように、巻末にはそれぞれの詩の詩作の過程について書いた文章も掲載しています。 表紙は写真家の小竹優太さんの作品。装丁はゆずりは自身によるもので、CDのジャケットみたいなイメージでデザインしました。 著者 ゆずりはすみれ 発行所 ゆずるは舎 発行日 2026年6月1日 A5判 40ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ありがとうございましたか? / 藤井晴美【七月堂・新本】
¥1,980
腹は渦巻くスクリュー。 段ボールのスタジオ半世紀の雨に、 今日ぼくはハイドロゲンのおもちゃを売った。 さよなら大福。 ここはとても不健康。 【作品紹介】 事故 それだけ酒に酔って隣家に侵入し、これはなかなか詩的な出来事だ、罰金一万円以上を別にするなら。当時無力な隣人のように鍵はかかっておらず、鍵を所持している隣人は神のように不在だった。 インフルエンザが流行し、学校で、習った警察が動き出しました。 酔っ払いは、もつれてもう一人の酔っ払いを震えちゃう電話で呼び出した。これからはこの二人三脚でやっていくことになるねじり鉢巻ききんぴらごぼう。二人は若い。 わからないでもない頭を。 過ぎたるは水を飲む。 自分両替、紙幣羞恥。 何という顔。 砕けた石。に下駄履いた。 こちらが田中光の塊で、こちらが上田行男の塊。それぞれピンセットで摘まんで二つのビーカーに入れた。 それからアルコールランプで煮沸して蒸溜した。 一方の詩集を蓄電して、他方の詩集を発射した。二重体時限テープ。 引き裂かれた焼肉。 実験料理。 スプーンで掬って軒下につるした。 破裂音がしてガラス越しに車が漏れ出して人が出てきたアイススケート。 著者 藤井晴美 発行所 七月堂 発行日 2026年5月5日 四六判 並製 142ページ __________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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針魚 / 若山聡【七月堂書籍・新本】
¥1,980
どうかこの世を 照らしてください 薄暗くとも まっとうな光で もらすことなく あまねく すべてに 伝えようとする詩は好みじゃない。 事実が伝わったらフィクションの よゆうもいつだつもなくなる気がして。 ところが事実を元にした 子どもたち、事件、人間 こんなに心を揺さぶられるのはなぜだろう。 声も、場所も、時間も、感情も ありのまま にぎりしめる詩人の声。 「言葉は君の離陸の力になるから かならず なるから」 ――伊藤比呂美 「まっとうな、よきものすべてを、 ことばにしたかのような」 若山さんの詩は、近くと遠くを同時に見ている。 すぐそばにいる人をあたたかく書きながら、 遠くの、世界はこうあるべきという姿を 鋭く追い求めている。 若山さんの詩は とことんさびしげで、とことんはずかしげで、 それから とことん信じられるものを持っている。 ――松下育男 母を嚙む 母を殴ることは出来なかった それで軽く足蹴にした なぜか振り上げたコブシが今も痛む 焼けもシミもなかった幼い拳 しわが目立つ今でも痛む 君は母の頰を嚙んだそうな 特別支援高校卒業後の未来を 理詰めで言い立てられ こちら側に言葉の弾(ルビ:たま)がない ASDだから嚙んだのではなく ゲバルトの手段がもとより君にはない それでも 君は母に突進して 押し倒し 強く 強く 母の頰を嚙んだ いっそ 食べてしまいたかったのかな 母を 愛するが故に ねえ君 サン=テグジュペリが 夜間飛行した理由を 聞いたことがあるかい 人間の大地で (砂漠だけどね) 奇跡的な出会いをした 美しい物語を 読んだことがあるかい 難しければ 読んであげるよ ことばは 君の離陸の力になるから かならず なるから 著者 若山聡 発行所 七月堂 発行日 2026年4月28日 148x172mm 並製 134ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ひらいてみたら / 道山れいん(サイン本あり)【七月堂書籍・新本】
¥1,980
はじめまして、エッセイ詩。 れいんさんは、オトナのニンゲンなのに、いつも世界に向かってほ ほえんでいる。どうしてそんなことができるんだろう。詩のような エッセイのような、べつに最初からどっちだっていいような言葉の つらなりに、そのひみつが隠れている。 ―― 向坂くじら(詩人) いろいろとむずかしい時代、でも時代のせいにはしたくない。 むしろ今まででいちばん自由に。 ぼくなりに、人生のすべてを書きました。 道山れいん このエッセイ詩『ひらいてみたら』には、道山れいんのことばに宿るぬくもりの秘密が隠されている。 どんな人や、風景、ものごととの出会い、どんな風に感じ取って熟成させているのか。 コの字カウンターの居酒屋で、偶然となり合わせたれいんさんから、少しずつ、ゆっくりと話を聞かせてもらうような、そんなエッセイ集です。 できるだけネガティブをポジティブに変換しようとする。でもそれにはちょっとしたコツが必要なのだ。 れいんさんが持っているそんなコツが育まれた場所には、家族や友人、仲間、尊敬する人、会ったことのない祖父や猫。ぬくもりに溢れる存在がある。 大切なものを大切にする。 そんな、シンプルで一番むずかしいことのコツを、このエッセイ詩はお裾分けしてくれる。 たいせつな毎日と、それぞれの愛すべき人生のために。 時に怖いときもあるかもしれないけれど、ひらいてみたら、あなたも思わぬ出会いやぬくもりと触れ合えるかもしれない。 あかり バイバイ、を返したら 生き生きと「おっしゃー」という顔になった 通りすがりの一歳くらいの赤ちゃん。 橋から船に手を振る人。 観光列車に手を振ってくれる沿線の人。 人と別れたあと、 振り向いた後も笑顔の女性。 人間は不機嫌である必要がない。 だれだかわからないゆきすがりのひとに、 手を振りたくなるのはみんな一歳の頃から同じ。 そしてその余韻でにこにこしてしまうことは宝石のように ぼくにはあかるく見える。 そんなひとりひとりが 暗い宇宙のこの星の こころをあかるく照らしている。 著者 道山れいん 装画 カトウトモカ 発行所 七月堂 発行日 2026年4月19日 110×178mm 並製 166ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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流れつづける水の歌 / ながし【七月堂書籍・新本】
¥2,420
ずっと、 ずっと考えていることです。 ひとりにならなければならないのでしょうか。 矛盾する日々にあってことばの起源は歌だったという一理に立ち還れば、詩はことばのもつ意味深さ、それはまた非言語として隠された声のコミュニケーションの身ぶりであることがわかってくる。 ――倉田比羽子 「ほんとうのこと」は自分自身にさえ簡単に見失われてしまう。係争、こと愛情の介在した係争の中であれば、なおさらだろう。それをなんとか言葉に取り戻そうとするながしの試みには、血がにじんでいる。 ――向坂くじら 五年、十年、 二十年、三十年、 五十年、その先、 おばあちゃんになったあの子 若い介護士、 がチッと舌打ちした瞬間、 潤んだ目をとじる、 そこによぎるものはなに すべて終わったところで、 こんな夜はつづく 繰りつ返すレクイエム まだ終わってないって打ち消す 握り込める弾丸なら ホッチキスに装填 あの子の、 ことを歌い、 かさねる雪の日記 また似たような言葉で、 自分自身の物真似、 時に嫌んなるが正真正銘 これがこころの鐘 たったひとつの場所から、 たったひとつの声で、 たったひとつの星を願う、 こんな夜はつづく どこにも、 辿り着かない、 暗い海の上 筏に縛られ、 ゆらり漂流する屍 いまだけ、 は声を失い、 誰かのすすり泣きにもなれそうだから 浮遊するからだ 自分が、 自分で、 いられなくなる日がくる、 ことにも気がつく ほとんど気が狂う 指をぴくんと動かし、 上の空で名を叫ぶ あの子の、 声を探す 明けない夜の奈落の底で ――「一夜」より一部抜粋 著者 ながし 発行所 七月堂 発行日 2026年4月17日 150x220mm 上製 カバー 帯 栞 ホローバック 糸かがり 194ページ __________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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フェルドマンの手帖 / 鈴木智之【七月堂書籍・新本】
¥2,090
私の知らない言葉で 私の知らない私を 鳥 千羽か、二千羽か 私には知る手立てがない 名も分からない 渡り鳥なのかもしれない もし渡り鳥なら 向かう方角が南だろう 私は巨大な鳥の群れを見上げる 空中で波打つ点描された繭 その行き先を眺めわたす だが世界に 地平線はもうない すべては白い 黒いのは私と鳥だけだ 私はコートのポケットを探る 錆びついたフィルムカメラに指先が触れる いつ拾ったものか フィルムは入っているのか カメラを取り出し 群れに向かって構え シャッターを一度切る かじかんだ手でフィルムを巻く 一枚で十分だった 私は声を立てて笑い出す 現像する場所はもうない 写真に記録できない 私にできるのは 記憶することだけだ 写真を撮った行為を記憶する 私が 私だけが 記憶する そのような生 そのような死 鳥は南に消え去る 私を記憶する者はいない この白い世界に ひとつの黒い影が残る 著者 鈴木智之 発行所 七月堂 発行日 2026年4月10日 A5判 並製 カバー 104ページ __________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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こんこん / 水沢なお(サイン入り)【新本】
¥2,200
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【出版社内容紹介】 触れられないから、愛おしい──? テーマパークのきつねのきぐるみ・「こんこん」を愛するまど。その愛は次第に「中の人」への執着へと変わってゆき……。気鋭詩人の言葉きらめく傑作小説 【著者プロフィール】 水沢なお (ミズサワ ナオ) 1995年静岡県生まれ。初詩集『美しいからだよ』で中原中也賞受賞。第二詩集『シー』。小説集『うみみたい』。 著者 水沢なお 発行所 河出書房新社 発行日 2026年3月30日 四六判 176ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ハード・ポップス / 広瀬大志【新本】
¥2,200
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【内容紹介】 道徳心の欠片もない恋愛詩「ハード・ポップス」、そして純然たるモダンホラー「ストリート・オブ・ザ・デッド」。対となる二つの詩篇群が過剰な現実を織りなしていく。愛と恐怖が蠢くあまりに危険な最新詩集。 目次 1 ハード・ポップス(ハード・ポップス;それから;ホット・スタッフ;デスペラード;刎ねられる汎神論 ほか) 2 ストリート・オブ・ザ・デッド(ドリーム・カム・トゥルー;ラスト・ショー;ストリート・オブ・ザ・デッド1;ストリート・オブ・ザ・デッド2;ストリート・オブ・ザ・デッド3 ほか)
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伎須美野 / 時里二郎【新本】
¥2,640
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【出版社内容紹介】 息の器に おとも かたちも なも わすれられた 宙の 野 (「伎須美野 Ⅳ」) 「母はここでふたりのおまえを産んだ。ふたりだと、祖父ははっきり言った。《累代の祖父》の作る人形はそのように作られている」(「月森」)。私という波打ち際にたどり着いた漂流物。言葉を運ぶ容器としての詩へ。『名井島』からの新展開を明かす、7年ぶり待望の新詩集。装幀=水戸部功 著者 時里二郎 発行所 思潮社 発行日 2025年3月25日 A5判変型 112ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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エリカについて / 小野絵里華【新本】
¥2,200
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【出版社内容紹介】 私たちの、新しい詩集登場。小野絵里華待望の第一詩集刊行! 【第73回H氏賞受賞/第11回エルスール財団新人賞現代詩部門受賞】 身を任せる。揺られる。 そこで持ち続けるべきは自分の信念などではなく、 言葉で作られた世界をどこまでも漂おうという、純粋な好奇心。 だと思う。──玉城ティナ 地球上の生活がぜんぶエリカで、エリカが詩だった──伊藤比呂美 朝がくるたび、 わたしたちは生まれる。 苦しみを抱えながら、ただ静かに呼吸している。 生まれてくることは しんどいことだ。 それでも朝焼けがきて、 わたしたちはやわらかな光に包まれている。 今日もせかいは、透明なかなしみがきらめいている。 不確かで、それでも透明でキラキラした朝を私たちは待ってる── ユリイカ新人賞で鮮烈にデビューした小野絵里華、注目の第一詩集! 夜になると、わたしは言葉をひとつずつ殺していくことに夢中になる。本当には殺さない。睡眠薬を投与していくのだ。ゆるり、骨をなくして。輪郭をなくして。 彼らはどこかに帰っていく。もとあった場所に収まる。せかいの表面はさざ波だ。そんな時、わたしはいつもひとりだ。 「あとがき 喋りすぎた朝」 著者 小野絵里華 発行所 左右社 発行日 2022年08月31日 四六判 上製 116ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
