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くもこちゃん【新本】
¥990
音の台所さんが2018年に発表した音楽紙芝居「くもこちゃん」を元に製作された絵本です。 『くもこちゃん』のお話を思いつかれたのは、宇田智子さんのエッセイ『那覇の市場で古本屋~ひょっこり始めたウララの日々』(ボーダーインク)を読まれたことがきっかけでした。 沖縄で古くに使われていた言葉で、美しいもの、貴重なものを「くもこ」と呼んでいたそうで、漢字で書くと「雲子」と表されます。 むかしむかし沖縄には くもこ色という言葉がありました 今はもう使われなくなった言葉です くもこ色って どんな色でしょうね? 今日も沖縄の空を飛ぶくもこちゃん 首里の空 ヤンバルの森 島々の海 くもこちゃんは どんな色かしら? 著者 音の台所(茂木淳子) 発行所 七月堂 発行日 2020年3月9日 160×160mm 23ページ
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オキナワノスタルジックタウン / ぎすじみち【新本】
¥2,640
【出版社内容紹介】 「いつか無くなってしまうかもしれない風景を ここにとどめておきたくて」 いつもの街で見つけた ノスタルジックなたたずまい。 もう消えてしまった風景。 市場・商店・喫茶店・食堂・映画館・ヴィンテージ品 沖縄レトロ建築物と面白看板…… アメリカ世を思わせる建物まで デザイナー・ぎすじみちが1990年代から撮りためた 沖縄各地をめぐる味わい写真探訪 __________________ 「はじめに」より 2022年、沖縄の風景もすっかり様変わりしてしまった。幼少時を過ごした1970〜80年代には、その頃でも古めかしい看板やお店がまだ多く存在していたが、2000年代頃から急激な開発が進み、古い建物はなくなって高層マンションやホテルが軒並み増えていった。 当たり前の風景がいつかは消えてしまうことを意識したのは、そんな20代後半の頃だったと思う。 更地になった途端、そこに何が建っていたか思い出せなくなり記憶とはなんと儚いものよ…と我ながら愕然とする。ならばせめて写真に記録して記憶を繋いで共有したいと思った。 しかし実際はそんな壮大な計画ではなく、ただただ好きな懐かしい看板風景やお店の佇まいをコレクションして「この書き文字いいよな〜」とニヤニヤ味わいたいだけなのかもしれない。 この本を手にされたということは、きっと貴方もこの気持ちを共感してくださるはず。 日頃はデザインを生業としている私が、日常的に撮りためてきた沖縄各地の看板や建物の風景を(独断と偏見で選び)紹介していく。そんな「ノスタルジックタウン」の風景へようこそ。 【目次】 第一章 那覇編 看板職人の達筆さを味わう市場看板 農連市場 暗渠となったガーブ川に沿って連なる 水上店舗 那覇のシンボルといえばこの巨大タワー 那覇タワー アーチ形の吹きぬけから光がおりてくる商店街 ちとせ商店街ビル 市場のにおいがしみこんだ看板たち 第一牧志公設市場 浮島通りにて、在りし日の床屋の静かな佇まい 理容ナイル 地下の片隅で静かな余生を過ごす土産物の看板たち 浮島マンションの駐車場 国際通りの移り変わりを見てきた理容館 二見理容館 時を忘れて静かにくつろげる老舗の喫茶店 喫茶ルイ オアシスのような憩いの場所だった パラソル通り 心から落ち着く居心地のよい喫茶店 喫茶スワン 木造建築と資生堂マークの味がある組み合わせ 化粧品店モダン バタークリームケーキの美味しさ再発見 末廣製菓 現役でありつづける、城下町の老舗菓子屋 武村松月堂・中村製菓 テント地のひさし看板がかわいい 大衆食堂ミルク 見上げれば白い壁面に美しい立体看板 新田家具店 3文字ですべてが伝わる 津山印房 子供の頃の予防接種がトラウマだった 那覇市役所 スパゲティがパスタへと変わる大人の階段 あるでん亭 市場にマチヤグヮー、友達の家もあった 若松公設市場 仏壇通りで異彩を放つ店頭のインパクト 大城テレビ修理店 手書き文字の看板もかわいい、セメント瓦の美容室 みのり美容室 シーサーが見守る街のバーバーショップ 山城理容館 第二章 中部編 青空に映えるネオン看板がフォトジェニック ホテルライカム あの頃は遊園地もありました 沖縄こどもの国・観覧車 多くの人々に愛され続けた定食屋 定食丸仲 竜宮城の入口だったかもしれない 社交街入口 気品ただよう古き良き中華料理店のおもむき 月苑飯店 創業50年の街のステーキ屋さん ステーキハウス四季 渋みのある立体英文字看板のさびれ具合 空港通りのファザード 個性的すぎて入ってみたい衝動にかられる ラビットビル 高くそびえる巨大ボウリングピン コザボウリングセンター ひっそりと静かな佇まいの珈琲店 コーヒーハウス響 当時の看板が今も鮮やかに残るアーケード商店街 一番街 ポップな宇宙船があらわれた 一番街アーケード・パークアベニュー界隈・ゴヤ中央市場 青いタイル張りと鉄格子がモダン ルーブルホテル さまざまな有名人が訪れたレストラン レストラン平安 ツートーンのひさしがアクセント 宮城理容館 メリーゴーランドのようなゴージャスさが素敵 カラオケパブナウ ガレージのような佇まいの小鳥店 栄小鳥店 つたに覆われたネオン看板が絵になる レストラン跡地 ヤシが似合う昔ながらのホテル外観 ホテルハーバー 曲線のくり抜きが印象的なデザイン キーストン ペットショップの博物館のような歴史ある店内 砂辺水園 58号で大きな存在感を放つ老舗ホテル アジアホテル 一歩入ればスナック街のラビリンス 嘉手納の社交街 年季の入った看板が伝える靴屋の歴史 上運天靴店 最高に密度の濃い老舗薬局 やまびこ薬局 花ブロックまで床屋仕様にカスタマイズ みのる理容館 和風な門構えと大きな木造建築の迫力 吉野 三叉路の風景と老舗食堂 三角食堂 建物とイメージを合わせたデザイン文字が秀逸 回生堂薬局 個性的なスナックビル サンロードビル 飴色の時が流れる喫茶店 ぶどうの木 夜空を彩るネオン看板のあたたかみ パチンコサンシャイン 第三章 北部編 ネオンと電飾の跡に当時の賑わいを想う ROBIN 建物のデザインとネオン文字の迫力 レストラントーミー 町の子どもたちはこの店と共に育った 金武文化堂 東海岸を一望する海のそばのレストラン 漢那ドライブインレストラン 赤瓦屋根の佇まいが美しい商店 屋嘉比商店 名護で長年愛されたボウリングセンター キタボウリングセンター 巨大ペンケースを彷彿 ルルのとなり カッティングシートで筆文字 食事の店 和 個性的な社交街の跡が今も残る 辺野古のスナック跡 あの頃の町の本屋さんの風景がここに ひかり書店 漁港のそばの鮮魚店 儀間鮮魚店 第四章 南部・離島編 今にも動き出しそうな畳工場 糸満のたたみ店跡 文字デザインが卓越した手書き看板 手書き看板類 今では珍しい全面トタンの建物 トゥータンヤー トタン造りの2階部分につながる螺旋階段 勝冷凍 戦後すぐから続く金物店で沖縄の戦後史を知る マルサ 地面に埋まった壁の直書き文字 照喜名商店 フラリと入ってみたくなる喫茶店 喫茶パープル 近づくほど隠れてしまう看板文字 山入端商店・商店看板 緑の中で静かに佇む画廊喫茶 画廊喫茶独楽 港が見える老舗旅館 波止場旅館 在りし日の市場支店と今も残る本店 マルマサ菓子店 市場前店・本店 手書き文字がイカす島の美容室 ビューティーサロンとよみ タイル地のアーチ窓の重なりが印象的 菊栄食堂 歴代の手書き文字が重なる とみや商会 島の風景になじむ手書き看板 なかま理容館 第五章 素敵な看板の世界 そのままの君でいて 直書きの存在感に和む 文字を愛でる直書き看板 個性が光るスナック看板の世界 思い出の細い路地 懐かしいロゴとほのぼのイラスト Machi Art〜ようこそマチアートの世界へ〜 〈特集〉My Favorite things 私のお気に入り 古いタイルと壁/錆びていくものたち/古いゲート/古いブロック/ ビンテージグッズのある風景/レトロなガラス模様など/ あの頃のスイッチとボタン/理容館&美容室看板コレクション 〈コラム〉 思い出の牧志公設市場/あの坂道をのぼれば/ 椿食堂のおもいで/消えた映画館たち 著者 ぎすじみち 発行所 ボーダーインク 発行日 2022年8月1日 A5判 160ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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琉球の富 / 柳宗悦【新本】
¥1,320
【出版社内容紹介】 琉球王国として独自の文化を形成した沖縄。1938年に初めて現地を訪れた柳宗悦は、工芸品ばかりでなく、建物や人、暮らしぶりにいたるまで、すべてが美しい島々に魅了される。以来、来島を重ね、調査・蒐集を行い、展覧会などを通じてその魅力を紹介した。しかしその夢のような美の王国は1945年の沖縄戦で灰燼に帰してしまう。本書には表題の「琉球の富」をはじめ、柳が沖縄のすばらしさや沖縄の人々への想いを綴った主な論考を収録。あわせて玉陵や識名宮、首里の町並みなど、失われてしまった美しい風景を記録した貴重な写真も多数掲載。戦前の沖縄がここに蘇る。文庫オリジナル。 【目次】 琉球の富 琉球の風物 琉球学の第一歩 現在の壺屋とその仕事 壺屋の新作 芭蕉布物語 沖縄の民藝 沖縄の文化財保護に 国語問題に関し沖縄県学務部に答うるの書 沖縄の話 沖縄の同胞に 沖縄の思い出 首里と那覇 著者 柳 宗悦 発行所 筑摩書房 発行日 2022年5月10日 文庫判 384ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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沖縄文学史の外延【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 沖縄外の場所で活躍した近代沖縄の作家たちや、沖縄を題材とした作品についての考察。 付:明治・大正期の「沖縄の投稿者たち」一覧表 本書に登場する作家たち 与謝野晶子、佐藤惣一郎、広津和郎、矢田弥八、火野葦平、上野英信、雑誌『改造』、島尾敏雄 〈明治・大正期の「沖縄の投稿者たち」一覧表〉には明治・大正期に刊行された雑誌で、沖縄出身者の作品が掲載されている雑誌をとりあげ、主な雑誌の投稿者がまとめられている。 赤い鳥、解放、学生、学生文芸、金の星、芸苑、現代、現代詩歌、心の花、詩歌、詩聖、秀才文壇、趣味、白百合、新小、新進詩人、新声、新文壇、新文林、スバル、青年文壇、創作、炬火、中央公論、中央文学、中学生、中学文壇 、天鼓、日本詩人、日本及日本人、ハガキ文学、文芸界、文芸倶楽部、文章世界、文庫、ホトトギス、三田文学、明星、早稲田文学 〈本書「あとがき」より〉 補遺篇の「明治・大正期の『沖縄の投稿者たち』一覧表」は、一九九一年から九五年まで「沖縄近代文学資料発掘」として発表してきたものの概説ともいえるものである。当初『沖縄の投稿者たち 沖縄近代文学資料発掘』に収録するつもりでいたのを、頁数の関係もありとりやめにしたものである。いまさらという思いもあったが、「一覧表」を作るために、数多くの雑誌を見てまわったことの記念にはなるかと思い収録することにした。 収録するにあたっていくつかの問題が見つかった。再調査の必要もあったが、それができなかった。不備のままで心苦しいのだが、どなたかに埋めてもらいたい。 沖縄の近代文学は、沖縄を出て行った者たちからはじまり、沖縄を離れた場で花開いたようにみえる。『明星』や『詩之家』は、そのことをよく示す事例であった。そしてまた、沖縄の文学を膨らみのあるものにしたのに、沖縄出身ではない作家たちが書いた沖縄に取材した作品があった。 沖縄文学史の中で、触れられてこなかったということはないが、際立つほどではなかった事例を個別に取り上げて紹介したのを集めて編んだのが本書である。「外延」とした由縁である。 (後略) 【目次】 Ⅰ 沖縄文学史の外延 与謝野晶子と沖縄の新派歌人たち―『明星』を中心に 佐藤惣之助と沖縄の詩人たち―『詩之家』を中心に 広津和郎「さまよへる琉球人」をめぐって―抹殺宣言から復刻へ 矢田弥八の南洋文学『群島(ばんさ・ばるう)』試論 ―「小使い」の位置 火野葦平の絶筆「悲恋瓦屋節」考 上野英信の流儀 ―『眉屋私記』を中心に Ⅱ 報告・講演・講義録 『改造』と沖縄の表現者たち 島尾敏雄 『琉球文学論』について 上野英信の足跡―炭鉱から沖縄へ Ⅲ 補遺篇 明治・大正期の「沖縄の投稿者たち」一覧表 あとがき 著者 仲程昌徳 発行所 ボーダーインク 発行日 2022年2月10日 四六判 267ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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沖縄怪異譚大全【新本】
¥1,870
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 「沖縄は妙なところだ。石が人に噛みつき、米がものを言う」 沖縄は神々の時代から現代にいたるまで、ずっと怖い話が大好きだった。『琉球怪談』シリーズの小原猛が渉猟してきた、現代の都市伝説へとつながる沖縄怪異譚を一挙に大公開。 ――あなたが手にしているこの本は、沖縄のさまざまな市町村史や字誌などに収録されている怪異譚を、出典を明らかにしながら紹介していこうというものである。 ――怪談・奇譚好きにとって何物にもかえがたい宝箱、それが地域史なのだ。 【目次】 はじめに 怪異譚と都市伝説 ・フタツガーの男 ・美しく死ぬ ・ボーヴァーのないん ・赤道法螺グヮー ・ハジチ ・私の耳は ・炭マジムン ・岩火 ・ウスになったンナジ ・松堂氏のホーカ ・タコ人間 ・カジョーラー ・リーインカーネーション ・火の玉 ・ワーマジムン ・カーガリモー ・シルピージャーとヂヂーウヮーグヮー ・パチパチマジムン ・フカゾークークー ・シチヌクヮー ・鬼の酒 ・比屋根岬のマジムン ・南風見の人魚たち ・ヨナタマ ・ガングルユマタ ・城址の墓 消失する ・シチマジムン ・ウトゥドゥシドゥクマ ・ヒジャイ(左) ・ムンニムタレテ ・山ジッチー ・新城鬼 ・稲福婆 ・龍宮から帰ってきた女 ・穏作根子 ・海亀に噛まれた男 ・左足とアカブタ 幽霊たち ・カーミ屋の兵隊 ・マジムン道 ・サキジョウグヮマブイ(酒上戸幽霊) ・人力車に乗ったユーリー ・一日橋のユーリー ・マクガン山のイチマブイ ・モーアシビーのユーリー ・三線ユーリー ・チョンナーユーユー ・ハニミズキのユーリー ・テーマン頂の遺念火 ・フナユーリー ・タカーヒーを忘れた少年 悲嘆と怒り ・カンターグヮーの幽霊 ・チーアンメー ・アクマステドコロ ・惣慶のジュリ墓 ・ザー(狂女) ・クシリー、クシリー ・グソーはアマダイ ・ウニングヮ(鬼子) ・人面魚 ・ニチイ花 ・ヒートゥの呪い ・物言う牛 対決 ・佐南イチジャマア ・牛バキムン ・カニカマド ・ギミンノヘイカ チョーハグヌ親方 ジーブーの武士 儀部鉄人 ・アカングヮユー ・仲西ブー ・赤口 ・サカマタのカニマジムン ・草履マゾムヌ ・ウヮーサーオー ・久良波首里殿内 ・シチニンヨーテー ・クボーシッタイクルチマグーとヤマグシククルイナーの対決 ・吸血トカラハブとの対決 ・ウスクヌシー ・塩漬けたんたん ・ユイヌミーマジムン ・ナーレシシ ・イングヮーマブイ ・ハナンダモーモー ・弁財天堂の幽霊 神々とユタたち ・キーヌカンヌユクカカリイ ・クバン御嶽の祟り ・ペナルティーにならない神様の井戸 ・ユタの啓示 ・ワラビミチ ・シーヌカミ ・ヒドゥンの金満様 ・神々と涼傘 ・ガサシ若チャラ ・玻名城のお宮 ・イッチョイグヮー ・ギーザバンタの水神 ・ナタ山の祟り ・魔神 ・ビタン ・スクブ御嶽の祟り ・キーターラシビ ・サメの腹から手が出た話 ・神を見た男 キジムナーたち ・アカカナジャー ・マージャー ・アカブサー ・ユイユイドゥヤガラ、ドゥイヤガイヤ ・人間とキジムナーの子 ・セーマ ・ヤガンナ島へ渡る ・ケンケンズーマー ・フィリムン ・ケンケンキジムナー ・喜如嘉の巨大ヒーダマ ・ハマイヌビャのブナガヤ ・ウンサーガナシー ・プーチャー屋のセーマ ・マンキラルー ・三人のキジムナー女 ・インガマヤラウ ・ただ焼け野原だけが おわりに 著者 小原猛 発行所 ボーダーインク 発行日 2021年7月30日 四六判 224ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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古今琉球風物歌集【新本】
¥1,650
琉歌、詩、短歌へと新たなる調べは深い祈りと命への讃歌 湊さんのこの歌集は、五七五七七の短歌の韻律の作品を主としつつ、八八八六の琉歌の音数律の作品も編み込まれている特殊な一冊である。 冒頭の章「天のことぶれ」には、「太陽」を「ていだ」と発音するなど、沖縄固有の言葉や風俗が編み込まれ、沖縄の風景を想起させるおおらかな韻律の作品が並んでいる。(東直子) 「歌」の文字(哥+欠)は人が口をあけてうたう様をあらわすけれど、琉球の歌の伝統は十六世紀から十七世紀に首里王府によって編纂された最古の歌謡集『おもろさうし』がよく伝えている。歌謡「おもろ」のゆったりとした文体、リズムが美しいのは、かつては節をつけ、手拍子でうたわれたことにもかかわるとされるが、この伝統文芸は現代の沖縄民謡の詞にも引き継がれてきたといえよう。(与那原恵) 【作品紹介】 うすれゆく太陽(てぃだ)のひかりは夕星(ゆふづつ)のまたたく際にか海に溶け入る りんりんと原野(はらの)に虫がしきり鳴く星を招ぶがに冴えとほるかな 天の川 波立つ雲間に月の舟 寄り添ふ思ひ星合ひの岸に 硝煙のにほひ立ち込む月映えのけしき苦しや 死屍散る原の ガジュマルの天を遮る枝ぶりと葉むらの暗がり ふと蝶の舞ふ モクマオウの林に散らばる骨と肉 敵味方なき戦野のけしきに 青蜥蜴の波打つ腹のリズムよし 酷暑の昼にへばる風なく うなそこの疎開船のふなぞこの幼きみたまは浮かばるるなく ガジュマルの根瘤に丸まる白き猫 地より出でたる精霊(むん)のごとある 水よまさやかに さ鳴れひそやかに あかれとことはの 夢をちぎり うなばらを燃ゆるはがねの龍がゆく 煽る荒波 みなも煮え立つ 著者 湊禎佳 発行所 七月堂 発行日 2020年7月1日 A5判 157ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
