-
七月堂ZINE「AM 4:07」vol.4【新本・七月堂書籍】
¥1,100
予約商品
七月堂ZINE「AM 4:07」vol.4 発行いたします! 〈内容紹介〉 【第4号ゲスト】 詩| 向坂くじら 短歌| 小津夜景 エッセイ|〈テーマ:冬、AM 3:10〉 浅生鴨 青柳菜摘 【連載】 詩| 西尾勝彦 エッセイ| 全12回 Pippo/近現代詩紹介 西尾勝彦/マーホローバだより 第4回 池上規公子(葉ね文庫)/中崎町2番出口で考え中 第4回 後藤聖子(七月堂)/なんだかうまく眠れない。 第4回 全4回 城下康明(ひとやすみ書店)/ぼく、おつりもらいましたっけ? 最終回 選書│テーマ〈ある冬の午後、ちいさなブーケといっしょに自分のために買って帰りたい詩歌本〉 吉川祥一郎 / blackbird books 辻山良雄 / Title 加賀谷敦 / あんず文庫 カバー写真| 寺岡圭介(紙片) 「AM 4:07」創刊にあたって この、「詩」と「エッセイ」そして「書店」をテーマに立ち上げた雑誌のタイトルは、もうすぐ日の出を迎える空を見上げると、夜とも朝とも名付けられない景色が広がっているであろう七月の東京の空のことを想像してつけられました。どちらでもあって、どちらでもない。また、そのものでしかありえないもの。世界にはきっと、名付けられていないものが、名付けられたものの何百倍もあって、そんなことには関心を持たずに存在しているような気がします。 自分らしく生きるということが、何者かになるためではなく、ただその人そのものであればよいと思えたら。 これからの七月堂が目指したいことのひとつ、「自分らしくあれる場所」を自分自身の手で作り守っていくために、全一二回の発行を目標に創刊しました。 詩を書く人と、読む人と、売る人の架け橋になることを願い、ありったけの感謝の気持ちをこめて作っていきます。 手にしてくださる方にとって、思いがけずふと、詩的な世界を楽しんでいただける雑誌になれることを願っています。 2024年3月 七月堂 後藤聖子 発行人┆後藤聖子 組版・デザイン┆川島雄太郎 写真┆寺岡圭介(紙片) 製本指導┆紙とゆびさき 印刷・製本・発行┊七月堂 発行日┆2025年12月5日 発売┆11月23日 ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
なんでそんなこと急に言うん?【新本】
¥1,320
SOLD OUT
【著者内容紹介】 〜くすっと笑えてぎゅっと切ないエッセイ&短歌集〜 一度しゃべりはじめると止まらない著者が大切な記憶をあれこれ語るエッセイ&短歌集です。 幼い頃の思い出、好きなもの、きらいなもの、得意なこと、苦手なこと、うれしかったこと、切なかったこと、出会った人々や風景、ままならないけれどたまに面白い気もする日常、なんでこうなったんやと自分でもよくわからない人生……。 大切な思い出や笑い話を詰め込みました。 【著者プロフィール】 奥村 真帆 富山県富山市出身、沖縄県那覇市在住。執筆・編集を軸にフリーで活動中。SNSでは文章や短歌、絵を発表している。好きな食べ物は甘味とカレー、好きな乗り物は飛行機とモノレール。 著者・発行 奥村 真帆 発行日 2024年12月1日 文庫判 242ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
うたたねの地図【新本】
¥1,980
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 “どこにでもある眺めとここにしかない眺めが交錯する” これまで取りこぼしてきた日々の感情を忘れないために短歌を詠む、人気歌人・岡野大嗣さん初の短歌×散文集です。 さまざまな場所をテーマに、 短歌を詠むときのまなざしから生まれた散文とたね(短歌が出来上がる前のメモ)、150首の短歌をもとに、〈夏のとある街〉を作りました。 今まさにその場所にいるような、その場所とつながっているような感覚になれる新しい本。 さまざまな場所と出合いなおすことで、 短歌と散文、感情が響き合って、懐かしさとともに新しい風景があふれだします。 ぜひ、短歌の世界と歌人のまなざしを追体験しながら うたとたねをヒントに、夏のとある街の地図を心に描いてお楽しみください。 ※装画・挿絵:中村一般さん <岡野大嗣さんよりコメント全文> タイトルに「夏休み」と入れておきながら僕は、夏があまり得意ではありません。 命の危険を感じる暑さからも、ただ生き延びることにやたらと意味を浴びせてくる光からも、なるべく距離を置いていたい。 でも、夏にふと感じる、ほっとするようなさびしさとは握手をしたくなります。 暑さを逃れて立ち寄った本屋さんで迎えてくれる涼しいインクのにおい。信号待ちの日傘に感じるなつかしい気配。図書館の片隅で空調の音に包まれてめくられるページの響き。 この本には、そんなさびしさが集まっています。 時間はたっぷり百年用意しました。 いくらでものんびりと、この街で涼んでいってくださいね。 著者 岡野大嗣 発行所 実業之日本社 発行日 2024年8月1日 B6判変型 160ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
星の嵌め殺し【新本】
¥2,200
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 優美さに内包する痛み、気高く眩い光を放つ言葉の乱反射。第一歌集『Lilith』から4年、いま最も注目される歌人・作家の第二歌集、ついに刊行! 【著者プロフィール】 川野 芽生 (カワノ メグミ) 1991年生まれ。連作「Lilith」で第二九回歌壇賞受賞。第一歌集『Lilith』で第六五回現代歌人協会賞受賞。著作に『無垢なる花たちのためのユートピア』、『奇病庭園』、『Blue』など多数。 著者 川野芽生 発行所 河出書房新社 発行日 2024年7月30日 四六判 136ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
百人一首【新本】
¥880
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 恋に歓び、別れを嘆き、花鳥風月を愛で、人生の無常を憂う……歌人百人の秀歌を一首ずつ選び編まれた「百人一首」。小池昌代による現代詩訳と鑑賞で、今、新たに、百人の「言葉」と「心」を味わう。 極上の「百人一首」案内 天智天皇から順徳院まで、歌人百人の秀歌を一首ずつ選び編まれ、カルタでもおなじみの歌集「百人一首」。恋に歓び、別れを嘆き、花鳥風月を愛で、人生の無常を憂う……三十一文字に込められた多彩な心と詩情を、詩人・作家の小池昌代が詩訳し、解き明かしていく。軽やかに深く和歌の楽しみへといざなう「百人一首」案内。 解題=渡部泰明 【著者】 小池昌代 (コイケ マサヨ) 1959年東京生まれ。詩人・作家。詩集に『コルカタ』(萩原朔太郎賞)、『赤牛と質量』、短篇集に『タタド』(表題作で川端康成文学賞)、長篇に『たまもの』(泉鏡花賞)、『くたかけ』など。 著者 小池昌代 発行所 河出書房新社 発行日 2023年12月20日 文庫判 256ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
水歌通信【新本】
¥2,200
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 垂直のガラスを蛸があるいてる雨つよくふる都市のどこかに(東直子) 柳の葉は撫でることしかできなくて小川の街でだれを愛すの(くどうれいん) 結婚を打診されるも、かつての恋人の存在が心にひっかかり、素直に喜べないみつき。 同じ街を浮遊しながら思考する謎の存在・ミメイ。 ひとつの街にふたつの意識が浮かび上がり、淡く交信しながら進む物語。 【著者コメント】 東さんと日常を交信するようにはじめた短歌のやり取りは、次第にわたしの人生を離陸してまったく別の「みつき」の人生になりました。書き終えたいま、雨が降ると、わたしのところへもミメイが来ているような気配がします。(くどうれいん) くどうさんと言葉を空に放って心を分け合っていたら、遠くにいるのにすぐそばにいるような、近づくことのできないところを浮遊しているような、とけあうような心地になりました。えもいわれぬ体験でしたが、その世界の人たちと時々目が合ってドキドキしました。(東直子) 【著者プロフィール】 くどうれいん (クドウ・レイン) 歌人・作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市出身・在住。著書に、第165回芥川賞候補作となった小説『氷柱の声』、エッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』、歌集『水中で口笛』、第72回小学館児童出版文化賞候補作となった絵本『あんまりすてきだったから』などがある。 東直子 (ヒガシ・ナオコ) 歌人・作家。1996年歌壇賞受賞。2016年『いとの森の家』で第31回坪田譲治文学賞受賞。歌集に『春原さんのリコーダー』『青卵』など。小説に『とりつくしま』『さようなら窓』『階段にパレット』ほか。歌書に『短歌の時間』『現代短歌版百人一首』、エッセイ集に『千年ごはん』『愛のうた』『一緒に生きる』など。近著に短編集『ひとっこひとり』。 著者 くどうれいん、東直子 発行所 左右社 発行日 2023年12月25日(第2刷) 四六判 144ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
次世代短歌 新作集2024【新本】
¥2,200
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 『次世代短歌 新作集2024』とは 今注目の歌人47名が集まる ― 現代短歌アンソロジー『次世代短歌 新作集2024』 歌風、歌歴、所属を超えてあらゆる短歌表現者に集まっていただき、あらたな試みをおこなうために立ち上げたメディアがこの『次世代短歌』です。短歌を愛する人たちの熱気とアイデアにあふれ、そこから短歌のこれからが垣間見える。そんな場にしていきたいと考えています。 『次世代短歌』は継続していく企画であり、この書籍はそのあらたな試みの最初の一冊となります。 ■参加歌人と作品タイトル 今回作歌をお願いする際、連作もしくはそれぞれ一首ずつ独立した短歌作品群のどちらかを選んでいただきました。 蒼井杏 「でこぼこのもり」 あひる隊長 「花をよける」 飯田有子 「作品七首」 井口可奈 「マイクロウェーブ」 石川美南 「祖母たち」 伊舎堂 仁 「そんなことしちゃだめだろ短歌」 井上法子 「はだれのなかを」 今紺しだ 「春の濃度を」 岡本雄矢 「有名人」 岩倉曰 「Paradiso」 遠藤健人 「いつでも素数」 音忘信 「でかいニュース」 笠木拓 「幕間」 上篠翔 「Aの欠落、Zの誘惑」 からすまぁ 「夜行」 工藤吉生 「作品七首」 くろだたけし 「友だちなんて」 笹川諒 「猫の髭」 嶋稟太郎 「語を足す」 白野 「顔」 鈴木ジェロニモ 「突風」 鈴木晴香 「誰か言ってあげて」 田村穂隆 「マスカットと浴室」 津島ひたち 「世界のスクロール」 橙田千尋 「飴の抜け殻」 冨岡正太郎 「soulless」 toron* 「卵生の春」 永井祐 「AirPods」 永汐れい 「盲目の月」 西村曜 「作品八首」 薄暑なつ 「淡い窓」 長谷川麟 「かじか」 初谷むい 「嘘の味は桜」 早月くら 「六面体の季節があって」 東直子 「リボンを」 久久カナ 「痛みの話」 廣野翔一 「スクリーン・シティ」 福山ろか 「音楽」 古井咲花 「作品七首」 三田三郎 「この世に生まれなくておめでとう」 森口ぽるぽ 「命」 森下裕隆 「両手を合わす」 守谷直紀 「代表ではみ出た綿毛」 山田航 「36号線、あるいは八月二十日の戦死者たち」 湯島はじめ 「Nocturnality」 揺川たまき 「Beyond the Falling Snow」 吉田衣織奈 「花を食べる」 (敬称略・順不同) 呼びかけ人 深水英一郎 発行所 WritingSpace Inc. 発行日 2024年5月1日 A5変判 152ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
ヒューマン・ライツ【新本】
¥1,980
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 〈地方〉と呼ばれる北海道の地から、怒りとユーモアをもって絶望を跳ね返し、虚しさを打ち返す。本領発揮の最新歌集、2020年以降に書かれた319首を収録。 最低賃金920円、短歌の総合誌は発売日の二日後に入荷し、東京に出した手紙が届くのは三日後、Amazonで頼んだ商品が当日に届くことなど永遠にない場所で、わたしたちは歌をつくっています。(ブログより) 〈収録短歌より〉 ポプラ、全部滅茶苦茶にせよと願いたる日々もありけり生きているから 〈自己肯定〉できていますか?チャーハンの中のなるとのピンクのかけら 薄暗い水平線を見ていたら〈地方〉という字がのぼってくるぞ 夏空のギンガムチェック九回裏二死満塁からみな立ち上がる 分断が見える/見えない/見る/見ない/見える/見えない/冬の迂回路 「仕方がない」という言葉を振り切れよジャイアント・スラロームのかもめ 仕掛け絵本ひらけば夜の群青に彗星が立つ、立つ 愛は勝て 風が吹く わたしの顔が裏返りあなたの顔になる ひやしんす てのひらに「て」と書いてある私らしい手相でひらけひらけ扉よ 部屋中の箪笥が硝子のビルになる 大人になってまだ3分だ 著者 北山あさひ 発行所 左右社 発行日 2023年10月31日 四六変判 136ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
歌集triste【新本】
¥2,640
【出版社内容紹介】 自在にゆらぐ表記とリズム。 不穏さとユーモアが溶け合う独特の世界観。 伝説の歌人の最新歌集! いつもする音とはちがふ<ふりうす>のえんじん音にまぎるゝおとの [異音] 開かざりしスクリュウキャップなけなしのゆびのちからバンドエードの [わたしのKopf] 噴きいづる白いけむりのバルサンのその浸潤の素早さつたら [ふらながんさん] ぴつたりと重なりあひてspark為。こんにちわ とさやうならと [遠因] まそかがみすけるとんにしてすかるの奥くらきのなかは點るまぼろし[【やま居とかにして もさあ】] ずぶぬれのまいめろでぃの行く末を案じつゝあり松美池のほとり[【といのぞいど】] 杳たりし。何としてもかあいさうな白いワンピースのためのおとむらひ[【山顚】] ■目次 異音 わたしのKopf ふらながんさん 篠ノ井線乗り継ぐ驛の 遠因 點眼 廚裡外 【やま居とかにして もさあ】 【といのぞいど】 【山顚】 ふかきの秋 混線 Psi 更衣 &ゆり農園 其れつて あめあがり のゔむ ■著者プロフィール 川﨑あんな (カワサキアンナ) 歌人。 歌集『あのにむ』(2007)ほか。 著者 川﨑あんな 発行所 左右社 発行日 2023年3月30日 四六判 266ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
水に沈む羊【新本】
¥1,320
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 ◎山田航は2009年の角川短歌賞、現代短歌評論賞のダブル受賞で鮮烈にデビュー。さらに2012年に第一歌集『さよならバグ・チルドレン』を刊行し、現代歌人協会賞、北海道新聞短歌賞とまたもダブル受賞。以降、さまざまな媒体への短歌評論、書評など旺盛な執筆活動を展開している。ポスト穂村弘の呼び名が高い気鋭歌人・山田航の待望の第二歌集! ◎ひりひりとした緊張感や、エッジのきいた感覚を研ぎすませ、青春の痛みを美しく、烈しくうたう、まさに現代の青春歌集の傑作が誕生した。ロック・スピリットを堅持する歌人が、北の辺境から時代を穿つ! ◎ブックデザインは、『胞子文学名作選』、佐藤文香句集『君に目があり見開かれ』で好評を得た、セプテンバーカーボーイの吉岡秀典。 ■本歌集より 祝福よすべてであれと病む肺のやうな卵をテーブルに置く 簡単に生きてみるのはもう止めにするんだ風が唸る屋上 棄てられた草原、そこに降り注ぐ星のひかりを愛さう、せめて ガソリンはタンク内部にさざなみをつくり僕らは海を知らない 走るしかないだらうこの国道がこの世のキリトリセンとわかれば ■目次 辺境 長歌 啄木遠景 バイパス・ラブ 水に沈む羊 ■著者 山田航(やまだ・わたる) 1983年札幌市生まれ。歌人集団「かばん」所属。2012年、第一歌集『さよならバグ・チルドレン』により現代歌人協会賞、北海道新聞短歌賞を受賞。近刊に『桜前線開花宣言 Born after 1970現代短歌日本代表』(左右社) 著者 山田航 発行所 港の人 発行日 2016年2月28日 四六判 98ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
水中翼船炎上中【新本】
¥2,530
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 当代きっての人気歌人として短歌の魅力を若い世代に広めるとともに、エッセイ、評論、翻訳、絵本など幅広い分野で活躍する著者が、2001年刊行の第三歌集(『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』)以来、実に17年ぶりに世に送り出す最新歌集。短歌研究賞を受賞した連作「楽しい一日」ほか、昭和から現在へと大きく変容していく世界を独自の言語感覚でとらえた魅力の一冊! 【目次】 出発 楽しい一日 にっぽんのクリスマス 水道水 チャイムが違うような気がして 二十世紀の蠅 家族の旅 火星探検 新しい髪形 ぶご 水中翼船炎上中 【著者プロフィール】 穂村弘(ほむら・ひろし) 1962年、北海道札幌市生まれ。歌人。1990年、歌集『シンジケート』でデビュー。その後、短歌のみならず、評論、翻訳、エッセイ、絵本など幅広い分野で活躍中。 2008年、短歌評論集『短歌の友人』で第19回伊藤整文学賞、連作『楽しい一日』で第44回短歌研究賞、2017年、『鳥肌が』で第33回講談社エッセイ賞を受賞。 他の歌集に、『ドライ ドライ アイス』(1992年)、『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』(2001年)、自選ベスト版『ラインマーカーズ』(2003年)等。エッセイに、『世界音痴』『短歌ください』『ぼくの短歌ノート』『野良猫を尊敬した日』他多数。 著者 穂村弘 発行所 講談社 発行日 2018年8月3日 A5判 210ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
蛸足ノート【新本】
¥1,980
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 世界中の人間がみんな私じゃなくて、本当によかった――胃カメラの飲み方を褒められ、似合わない服装に赤面し、おばちゃんの会話術に学ぶ。日常に予期せぬ笑いと魔法が絡みつくエッセイ集 著者 穂村弘 発行所 中央公論新社 発行日 2024年1月20日 四六判 304ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
4 青松輝【新本】
¥1,870
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 短歌ユニット「第三滑走路」のメンバーとして、「ベテランち」「雷獣」名義でのYouTuberとしてなど、多彩な活動を行う、歌人・青松輝。第一歌集となる本書では、2018年の活動初期から現在までの秀歌394首を収録。 【著者プロフィール】 青松 輝(あおまつ・あきら) 1998年生まれ。東京大学Q短歌会に2018年から2022年まで所属。「ベテランち」「雷獣」の名義でYouTubeでも活動。 著者 青松輝 発行所 ナナロク社 発行日 2024年1月17日 B6変型 202ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
踊れ始祖鳥【新本】
¥1,870
【出版社内容紹介】 小社主催の短歌作品公募企画「第2回 ナナロク社 あたらしい歌集選考会」より、歌人の木下龍也さんが選出した、くろだたけしさんの第1歌集を刊行いたしました。 【帯文 木下龍也】 くろださんは穴の入口で世界を見つめている。 穴の底から僕は言う。 くろださん、そこからどんな風景が見えますか、 これからどんな風景を見ますか、 できればその目を、僕にください。 【著者より】 『踊れ始祖鳥』と名づけたこの本が、これから先ずっと踊り続けてくれることを、心より願っております。がんばれよー。 【プロフィール】 くろだたけし 1965年生まれ。熊本県在住。本書が初の著書。 2017年より作歌をはじめる。 著者 くろだたけし 発行所 ナナロク社 発行日 2023年6月23日 四六判 136ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
気がする朝【新本】
¥1,870
SOLD OUT
【著者より】 12月、ナナロク社より 3冊目の歌集『気がする朝』を刊行します。 掲載歌は102首。 その半分以上がまだどこにも出ていないあたらしい歌です。 2023年はわたしにとって、 もっとも短歌と向き合う年になりました。 歌のひとつひとつに今までなかった発光を感じ、 これが、自分の光なんだと気付きました。 この本を書けたこと、一生誇りに思う。 わたしの最高傑作です。 伊藤 紺 【収録歌より7首】 親しい会話がしたい 水のペットボトル持って 好かれてるに決まってて 駅まではいつもぴったり8分であなたに会わなくなってから2年 この人じゃないけどべつにどの人でもないような気がしている朝だ さみしくはないけど一人暮らしのこんなにも小さな燃えるゴミ 海を見た日は胸に海が残ること ふつうに人を信じてること その曲が始まるとみんな喜ぶというよりすこし美しくなる 僕らいっせいに喜び合って生きものは愚かなほうがきれいと思う 【著者プロフィール】 伊藤紺(いとう・こん) 1993年生まれ。歌人。2019年『肌に流れる透明な気持ち』、20年『満ちる腕』を私家版で刊行する。22年両作を短歌研究社より商業出版として同時刊行。23年はNEWoMan新宿での特別コラボ展示「気づく」、24年1月は上白石萌歌の初写真展「かぜとわたしはうつろう」への短歌提供など活躍の場を広げ続けている。 著者 伊藤紺 発行所 ナナロク社 発行日 2024年1月24日 B6変形判 120ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
あかるい花束(サイン本あり)【新本】
¥1,870
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 8刷累計2万部を突破した『水上バス浅草行き』から2年、 待望の第2歌集を刊行いたします。 2拠点生活の中で詠まれた歌265首と、 装丁の鈴木千佳子さんによる花の絵を束ねました。 【著者より】 歌集を出したあと、私は東京と高知での生活をはじめた。 二つの場所を行き来する中で、考えたことや思い出したことが、短歌になりました。 岡本真帆 【収録歌より7首】 わたしもう、夏の合図を待っている 冬至の長い夜からずっと ただしくよりたのしく歩く 光ってる水が見たくて すこし小走り 本当に正しかったかわからない決断たちよ おいで、雪解け 乱丁のある文庫本抱きしめる 愛すよたったひとつの傷を あなたと過ごした日々は小さな旅だった 空っぽの花器の美しいこと スパイスは火花に似てるわたしからわたしへ送る強い喝采 しゅくふくとはじける泡が光ってる 祝福 きみにはじめましてを 【著者プロフィール】 岡本真帆(おかもと・まほ) 1989年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。 2022年に第一歌集『水上バス浅草行き』(ナナロク社)を刊行。 著者 岡本真帆 装丁・画 鈴木千佳子 発行所 ナナロク社 発行日 B6変形 176頁 ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
シン・短歌入門【新本】
¥1,760
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 心きらめく瞬間を、あなただけの31音に。ようこそ短歌ライフへ! 三十一年の短歌歴で、これだけは伝えておきたいという大事なことは、 ほとんど詰め込むことができたと思っています。――笹 公人「はじめに」より 「歌を作るには何から始めたらいいですか?」 「初心者が覚えるべき型のようなものはありますか?」 「インパクトがある展開にしたいのですが…。」 短歌アイドル「明星コトハ」と、プロデューサーの「笹先生」が、短歌作りのお悩みをズバッと解決! あなたの短歌ライフを徹底サポートします。 「NHK短歌」テキストの人気連載「念力短歌入門」がパワーアップして書籍化されました。 「NHK短歌」番組講師や、「アイドル歌会」選者としておなじみの笹公人による、短歌入門の新しい必携書。 豊富なQ&Aと穴埋め問題ドリルで、ステップアップしながら作歌のコツを体得できます。 自選40首、エッセイの他、投稿前に役立つ「推敲10のチェックリスト」も収載。 最初の一首を作ってみたい方にも、スランプ中の短歌迷子も、役立つヒントが満載です。 北村みなみによる可愛いイラストも必見! 著者 笹公人 発行所 NHK出版 発行日 2023年12月20日 四六判 176ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
ときめき百人一首【新本】
¥880
【出版社内容紹介】 詩人である著者が百首すべてに現代詩訳を付けた、画期的な百人一首入門書。作者の想いや背景を解説で紹介しながら、心で味わう百人一首を提案。苦手な和歌も、この本でぐっと身近になる! 著者 小池昌代 発行所 河出書房新社 発行日 2019年6月6日 文庫判 256ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
しししし 5【新本】
¥1,760
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 「しししし」は、小さな本屋が年に1回だけ刊行する文芸誌です。 1年間の総まとめのようであり、次の年への抱負のようでもあります。 本屋は、なかなか場所を移動することができないので、 この雑誌に双子のライオン堂っぽさを詰め込みました。 第5号は、心機一転リニューアル号です。 雑誌感を強めるために中綴じ製本にしてみました。 企画も多数!新連載も始まります! この冬は新しい「しししし」を握りしてください。 【目次】 ■犬短歌 石山蓮華 宮崎智之 吉川浩満 田中さとみ 太田靖久 竹田ドッグイヤー 高山羽根子 宮田愛萌 ■創作 オルタナ旧市街「永遠と半日」 川崎祐「日が沈むまで」 柿内正午「お尻」 浅生鴨「洞穴のライオン」 くれよんカンパニー「本屋部」 ■企画 日本文学は、いまー言語を越境しながら「読む」/「書く」ことを巡って (グレゴリー・ケズナジャット×辛島デイヴィッド×長瀬海) ・随筆かいぼう教室キックオフ (宮崎智之×わかしょ文庫) ・本屋は本屋の棚をどう見るか? (有地和毅/荻原英記/岸波龍/柳沼雄太) ■連載 ・まつしたゆうり「むかしばなしのはなし」 ・山本貴光「空想の全集を企画する」 ・吉川浩満「文学ヒッチハイク・ガイド」 デザイン 中村圭佑 装画 大槻香奈 発行所 双子のライオン堂 発行日 2023年11月30日 A5判 116ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
これより先には入れません【新本】
¥1,650
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 谷川俊太郎と木下龍也の書き下ろしの共著を、出版社名を入れない「同人誌」(同好の士が集まってつくる本)として制作しました。 詩人ふたりが数行の短い詩を交互に書きつぎ、ひとつの作品をつくる詩の形式「対詩」。本書では、詩と短歌による延べ40回にわたるやりとりをおさめました。巻末では、木下さんによる「ひとり感想戦」を収録。その時々の感情まで知ることができます。 * * * 僕にとって『これより先には入れません』は一対一の戦いでした。どの場面にも技術+勘+運+奇跡が必要でした。圧倒的な才能+経験値を前にして何ができたのか、できなかったのか。ぜひ本書でご覧ください。(木下龍也) 著者 谷川俊太郎、木下龍也 発行所 ナナロク社 発行日 2023年11月11日 B6変型 134ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
西瓜 第10号【新本】
¥500
【内容紹介】 短歌同人誌 『西瓜』第10号 2023年 autumn 大阪で創刊された短歌同人誌です。 第10号のメンバーは、岩尾淳子、江戸雪、門脇篤史、楠誓英、笹川諒、嶋田さくらこ、鈴木晴香、曾根毅、染野太朗、土岐友浩、とみいえひろこ、野田かおり、三田三郎、虫武一俊、安田茜 (敬称略) 発行人 江戸雪 発行所 「西瓜」発行所 発行日 2023年10月15日 A5判 108ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
西瓜 第9号【新本】
¥500
【内容紹介】 短歌同人誌 『西瓜』第9号 2023年 summer 大阪で創刊された短歌同人誌です。 第9号のメンバーは、岩尾淳子、江戸雪、門脇篤史、楠誓英、笹川諒、嶋田さくらこ、鈴木晴香、曾根毅、染野太朗、土岐友浩、とみいえひろこ、野田かおり、三田三郎、虫武一俊、安田茜 (敬称略) 発行人 江戸雪 発行所 「西瓜」発行所 発行日 2023年7月11日 A5判 62ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
まぼろしの枇杷の葉陰で 祖母、葛原妙子の思い出【新本】
¥1,760
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 「幻視の女王」とも評された、戦後短歌史を代表する歌人、葛原妙子。彼女には家族にしか見せなかった別の姿があった──。チャーミングで愛おしい、「異形の歌人」の横顔。 「おばあちゃんとのことについて、色々な人が色々なことを言っているだろう。あれはみんな違うんだよ」 「あたりかまわず朱と咲きいでよ」と自らを鼓舞し、脇目もふらず作歌にいそしんだ歌人、葛原妙子。 子どもの頃、大森の祖母の家に行く時には何か冒険に出かけるような気持ちになった。かつての病院の敷地内にあった、広い平屋住宅。周囲には枇杷の大樹が緑の葉をさかんに茂らせていた。 孫である著者から見た葛原妙子とは──。戦後短歌史を代表する歌人と、その家族の群像がここにある。 向田邦子、須賀敦子を髣髴とさせる、極上の名エッセイ集。 【本文より】 私は祖母のことを「おばあちゃん」と呼んではいたものの、祖母は世間一般で言う「おばあちゃん」らしさが感じられる人では全くなかった。夫にかしづき、家族を愛し、まめまめしく皆の世話をやいていた父方の祖母とあまりに違いすぎる。そのことに戸惑いを覚えつつも、ある種の諦めの気持ちがあった。 ***** 「おばあちゃんはカジンだから……」 周囲の大人たちがしばしば口にする「カジン」という音に、「歌人」という漢字があてはまることを知ったのはだいぶ後になってからだった。「カジン」にせよ「歌人」にせよ、同年代の子供たちが親しまないこれらの言葉は、大人たちから与えられた玩具のように、幼い私の傍らにいつもあった。 【目次】 ■はじめに ■大森の家 大森の家/祖母の思い出 ■祖母の生い立ち 葛原妙子の生い立ち/二枚の写真 ■軽井沢のこと 軽井沢のこと/眩しき金 ■朱と咲きいでよ ふたつの雛/朱と咲きいでよ/かけす/酒瓶の花/多擵のみづうみ/栗の木はさびしきときに/しずくひとつ、取りさった幸福/切手のこと/素晴らしき人生 ■室生犀星と祖母 イシのようなひと/畳の上の伊勢えび/實となりてぞ殘れる ■まぼろしの枇杷 銀靈/貞香と妙子/祖父の思い出/まぼろしの枇杷 ■あとがき 【著者プロフィール】 金子冬実(かねこ・ふゆみ) 1968年東京生まれ。旧姓勝畑。早稲田大学大学院で中国史を学んだのち、東京外国語大学大学院にて近現代イスラーム改革思想およびアラブ文化を学ぶ。博士(学術)。1995年より2014年まで慶應義塾高等学校教諭。現在、早稲田大学、東京外国語大学、一橋大学等非常勤講師。1996年、論文「北魏の効甸と『畿上塞囲』──胡族政権による長城建設の意義」により、第15回東方学会賞受賞。 著者 金子冬実 発行所 書肆侃侃房 発行日 2023年9月2日 四六判 184ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
前川佐美雄歌集【新本】
¥2,640
【出版社内容紹介】 生誕120年! いますぐに君はこの街に放火せよその焔の何んとうつくしからむ (『植物祭』) 塚本邦雄、山中智恵子の師であり、「現代短歌の発端」として比類なき歌を紡いだ歌人・前川佐美雄。 代表歌集『植物祭』『大和』を完本で収録、前川佐美雄の短歌世界を見渡せる1600首。編者による詳細な解説、年譜を付す。 『葛原妙子歌集』(川野里子編)、『山中智恵子歌集』(水原紫苑編)に続く新編歌集シリーズの第3弾。 「前川佐美雄という人は、〈白痴〉の自由な境地に憧れを抱き、時には何かに憑かれたように物狂おしく歌いながらも、ついに一つの信念に溺れることのできない人だったのではないか。(中略)私はそのアンビバレントな佇まいと、それでいて〈ごまかしのちつとも利かない性分〉に、非常な魅力を感じるのである」 ─────────石川美南(栞より) 「ひとり野をゆき、萩の群れ咲くなかに自らの「たましひ」を見つめる孤高の歌人の姿が浮かび上ってくる。(中略)彼の歌業に一貫して流れているのは、「人間の歴史の最初」から人を、そして「われ」を捉えて離さない根源的な不安であり孤独であるだろう」 ─────────菅原百合絵(栞より) 「そのスパークの仕方に惹きつけられてすぐ好きになった。それまでに知っていた、たとえば戦後の名歌集にある緊張感やきびしさ、一首の格調、ゆるぎなさとはだいぶ違うもので、驚いたし、一人の思い込みだけれどなんとなくシンパシーを感じたのだった。(中略)前川佐美雄という優れた電波塔が送受信していたものを、わたしたちはその歌から受け取って、上手くいけば肌に感じるように体験することができるだろう」 ─────────永井祐(栞より) 【目次】 『春の日』/『植物祭』(完本)/『白鳳』/『大和』(完本)/『天平雲』/『日本し美し』/『金剛』/『紅梅』/『積日』/『鳥取抄』/『捜神』/『松杉』/『白木黒木』/『天上紅葉』/解説(三枝昻之)/前川佐美雄年譜 【栞】 石川美南「見える人は、見えない場所で」 菅原百合絵「野をゆく人の省察」 永井祐「佐美雄体験」 【収録歌より】 いますぐに君はこの街に放火せよその焔の何んとうつくしからむ(『植物祭』) 春がすみいよよ濃くなる真昼間のなにも見えねば大和と思へ(『大和』) 春の夜にわが思ふなりわかき日のからくれなゐや悲しかりける(『大和』) 火の如くなりてわが行く枯野原二月の雲雀身ぬちに入れぬ(『捜神』) 「おつくう」は億劫(おくこふ)にして億年の意としいへればこころ安んず(『白木黒木』) 【著者プロフィール】 前川佐美雄(まえかわ・さみお) 1903(明治36)年奈良県忍海村に代々農林業を営む前川家長男として生まれる。1921年、「心の花」に入会、佐佐木信綱に師事。22年、上京し東洋大学東洋文学科に入学、「心の花」の新井洸、木下利玄、石榑茂から刺激を受け、同年9月の二科展で古賀春江の作品に感銘、関心をモダニズムに広げる。30年に歌集『植物祭』刊行、モダニズム短歌の代表的な存在となる。33年奈良に帰郷、翌年「日本歌人」創刊、モダニズムを大和の歴史風土に根づかせた独行的世界を確立。占領期には戦争歌人の一人として糾弾されたが、『捜神』の乱調含みの美意識が評価され、門下の塚本邦雄、前登志夫、山中智恵子等が活躍、島津忠夫が現代短歌の発端を『植物祭』と見るなど、現代短歌の源流とされる。迢空賞受賞『白木黒木』からの佐美雄の老いの歌は人生的な詠嘆を薄めた融通無碍の世界である。1970年に奈良を離れて神奈川県茅ヶ崎に移り、1990年87歳で死去。 【編者プロフィール】 三枝昻之(さいぐさ・たかゆき) 1944(昭和19)年山梨県甲府市に生まれる。早稲田大学第一政経学部経済学科入学と同時に早稲田短歌会で活動、卒業後同人誌「反措定」創刊に参加。現在は歌誌「りとむ」発行人、宮中歌会始選者、日本経済新聞歌壇選者。歌集に『甲州百目』『農鳥』『天目』『遅速あり』他。近現代短歌研究書に『うたの水脈』『前川佐美雄』『啄木ーふるさとの空遠みかも』『昭和短歌の精神史』他、近刊『佐佐木信綱と短歌の百年』。現代歌人協会賞(1978)、若山牧水賞(2002)、やまなし文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、斎藤茂吉短歌文学賞、角川財団学芸賞(2006)、神奈川文化賞(2010)、現代短歌大賞(2009)、日本歌人クラブ大賞(2022)、紫綬褒章(2011)、迢空賞(2020)、旭日小綬章(2021)他。2013年より山梨県立文学館館長を務める。 著者 前川佐美雄 編者 三枝昻之 発行所 書肆侃侃房 発行日 2023年8月31日 四六判 368ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
