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読書の裏側 千夜千冊エディション【新本】
¥1,815
【出版社内容紹介】 書物に携わるすべての「修羅たち」に捧ぐ 本は書かれるだけじゃない。読まれるだけでもない。創られるものだ。書物を愛し、膨大な英知を逍遥してきた松岡正剛が、本のさらに向こう側へと突き進む。 編集、造本、活字、挿絵、写真、翻訳、校正、装幀、組版、製本、書店、本棚、書評、選書……。この、愛しき本の修羅たちよ! 一冊の本が作られて読まれる、その「裏側」まで覗き見て、書物を深く深く愛する術を語りつくす。書物を愛するすべての人に捧ぐ、究極の「愛書術」。 【目次】 一章 配剤を読む 青木正児『華国趣味』 松原秀一『中世の説話』 渡辺一夫『曲説フランス文学』 西脇順三郎『雑談の夜明け』 ベンチョン・ユー『神々の猿』 田中正明『ボドニ物語』 正木香子『文字の食卓』 マイケル・ディルダ『本から引き出された本』 二章 暗示と修羅を読む 石田幹之助『長安の春』 林達夫・久野収『思想のドラマトゥルギー』 花田清輝『もう一つの修羅』 四方田犬彦『月島物語』 鳥越信編『日本の絵本史』 横山真砂子ほか編『人生ではじめて出会う絵本100』 ジャック・ザイブス『おとぎ話が神話になるとき』 ハンフリー・ジェニングズ『パンディモニアム』 三章 本の企図を読む ニコラス・キャロライズ他『百禁書』 吉野孝雄『宮武外骨』 寺島珠雄『南天堂』 松原一枝『改造社と山本実彦』 菊池寛『真珠夫人』 内堀弘『ボン書店の幻』 A・スコット・バーグ『名編集者パーキンズ』 竹田篤司『明治人の教養』 寺田博編『時代を創った編集者101』 小林祥一郎『死ぬまで編集者気分』 四章 本棚を読む シルヴィア・ビーチ『シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店』 須賀敦子『コルシア書店の仲間たち』 リン・ティルマン『ブックストア』 ヘンリー・ペトロフスキー『本棚の歴史』 佐野衛『書店の棚 本の気配』 内澤旬子『センセイの書斎』 草森紳一『本が崩れる』 五章 もう一度、読む ウィスタン・オーデン『オーデン・わが読書』 朝日新聞学芸部編『読みなおす一冊』 ピート・スフリューデルス『ペーパーバック大全』 池谷伊佐夫『書物の達人』 門谷建蔵『岩波文庫の赤帯を読む』 越川芳明・沼野充義・野谷文昭・柴田元幸・野崎歓編『世界×現在×文学 作家ファイル』 柿沼瑛子・栗原知代編著『耽美小説・ゲイ文学ブックガイド』 宮崎哲弥『新書365冊』 岡野宏文・豊崎由美 『百年の誤読』 斎藤美奈子『本の本』 著者 松岡正剛 発行所 KADOKAWA 発行日 2022年7月21日 文庫判 448ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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一私小説書きの日乗 堅忍の章【新本】
¥2,090
【出版社内容紹介】 平成から令和、そしてコロナ禍── 年号が変わりコロナが蔓延、編集者との宴も球場観戦もかなわず、たまるストレスを師・藤澤清造の更なる追慕作業で晴らす。現代に暮らす"文豪"の日々をつづる「日乗シリーズ」第七弾! 著者 西村賢太 発行所 本の雑誌社 発行日 2021年3月19日 四六判 264ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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人間に生れてしまったけれど 新美南吉の詩を歩く(サイン入り)【新本】
¥1,870
【出版社内容紹介】 新美南吉生誕110年没後80年 「ごん狐」「手袋を買いに」などで知られる童話作家、新美南吉。 南吉は29歳で早逝していますが、童話とともに深い魅力をたたえた「詩」もたくさん遺しています。 これまで、ゆかりの地へ何度も足を運んできた近代詩伝道師 Pippoが、南吉のふるさと・愛知県半田市周辺を探訪しながら、その生涯と詩を紹介します。幼年童話、詩の読書会の様子も併録。 過酷な境遇のなか、夢を諦めずに生きた南吉の詩や言葉がいまを生きる私たちへ伝えてくれるもの。 当時と現代をつないで、まるごと「南吉の詩の世界」へと誘う、これまでになかった一冊です。 編著 Pippo 発行所 かもがわ出版 発行日 2023年3月22日 四六判 184ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ハリセンいっぽん(サイン入り)【新本】
¥1,100
【出版社内容紹介】 2019年以降に、著者が雑誌やWEBなど各種媒体に寄稿したコラム、評論、エッセイなどと、SNSで発信してきた言葉、日記、書評、映画評などから抜粋したものをまとめた人気の雑文集『雑文御免』『うっかり失敬』、同時発売の『脳天にスリッパ』に続く第4弾。 もうこうした形で雑文集をつくることはないだろうと思っていたから、以前つくった『雑文御免』と『うっかり失敬』のカバーには「おそらく最初で最後の雑文集」と書いたのに、なぜかまたしても雑文集をつくることになった。 たいして何もせず適当にぶらぶら暮らしているはずなのに、不思議なことに年月が流れると、あちらに書いたもの、こちらに書いたものが少しずつ溜まって、それなりの分量になっていた。年月とはすごいものである。 しっかりした商業誌に寄稿したものはさておき、基本的にはどれもこれも本当に雑文ばかりで、ダジャレもあれば、ただの愚痴もある。はたしてこれらを人様の目に触れさせて良いものかどうか怪しいのだが、書いたものが散らばることを防ぐのを第一の目的にしてまとめることにした。 (本文『「はじめに」のような』より) 【目次】 「はじめに」のような 間に合うのだろうか 泣ける 試みと実験 オリンピック・パラリンピック すごいと思われたい 祝辞に代えて チョイ住み 高いフライドポテトが見せる とかくタクシーの話題になると 冷たいのではなく 生きている尻と死んだ尻 私だけのスイッチ愛 書かないこと もっとマシな嘘を 隣の芝生にしか青は存在しない ソーシャルじゃないメディア 空いたホテルを 問屋が卸してくれない 好きなフリをしている 雄と雌のツイート アップトゥデート 曖昧になる個に たくさんの小さなものを 物語を食べている 一つずつしか 選ばれる側の倫理 知りたいのは熱量 七年間 ノーパワーノーポイント わりと依存していた つじつまあわせ【辻褄合わせ】 みんなでワクチン ピアニストに求めるもの 人生は自信くらべ リンクルスター 五年経つと きっと僕は戻れない 明日、帰ります よこしま ディティールへ逃げる ひーとなる 変わったのはバランス 残せたらいいのに 指名されなくても 僕は遅い シュークリームの空 三つ星の定食屋 黄表紙 存在しない未来 社会のすごいはあまりない 新刊と新番組 縦方向へは伸びていかない 明日はトゥモロー 愚かにもまるで今 おみくじ 見たものを見る目 ワクチンあれこれ お姉さんの目論見 ただ一文 誘ってもらえる お手本を示すようなものを ゴジラに砂肝はあるのか 猫に置き換える どちらも正しくない アジア的メンタリティ メインワードは資本 食べるのだいすき 「ラブレター」制作日誌 無限のループ 少しだけ味わえればいい 広告は商品に含まれている やる気スイッチ 文学フリマへの参加について 継続は力なりなのだな 二つの世界 自分に指示を出す やりづらいだろうなあ いま非日常にいる人たちが 伝えたいのは もっとバカになりたい 100%の国 入りづらい専門店 試みと実験 僕はずるくて汚い 神はどこまで嘘をつけるか 僕たちは綻びを抱えたまま とにかくめんどうくさい 敗級 まったく読む必要のない記事です 基準は自分の中にある かつてそれは確かにあった 僕は好き嫌いが多い 知っていた ヤツら、ただものじゃない 東京ロックダウン 最後の仕事 『街の上で』を観てきた 対案よりも 僕の役には立つ 何だか気味が悪い オンライン会議 柔らかいところ 一億総安心 ことばの外 二番じゃダメな理由 夢と真実 僕の美男美女 向こう側とこちら側 正しい肩書き 『SF作家オモロ大放談』 ハリセンいっぽん 【著者プロフィール】 浅生鴨(あそう・かも) 作家、企画者。1971 年、神戸市生まれ。たいていのことは苦手。著書『アグニオン』(新潮社)、『猫たちの色メガネ』(角川書店)、『伴走者』(講談社)、『どこでもない場所』『すべては一度きり』(左右社)、『ぼくらは嘘でつながっている。』(ダイヤモンド社) 著者 浅生鴨 発行所 ネコノス 発行日 2023年1月24日 文庫判 288ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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脳天にスリッパ(サイン入り)【新本】
¥1,100
【出版社内容紹介】 2019年以降に、著者が雑誌やWEBなど各種媒体に寄稿したコラム、評論、エッセイなどと、SNSで発信してきた言葉、日記、書評、映画評などから抜粋したものをまとめた人気の雑文集。『雑文御免』『うっかり失敬』に続く第3弾。第4弾の『ハリセンいっぽん』も同時発売 雑誌やWEB媒体に寄稿したもの、noteに書いていた小文に加えて、そうした日記のような文章や愚痴などは、あまり人目に晒すものではない気もするのだが、ある一時期の記録としてあえて削除せずに載せることにした。自分ができないことへの言いわけやら、世に対する愚痴やらを恥ずかしげもなくつらつらと書いているが、これは一種の「ぼやき芸」として読んでいただければ救われる。 あいかわらず何を書いているのかわからないデタラメなツイートのほか、ずいぶん昔に書いた原稿なども出てきたので、これらも載せることにした。 さて、さすがに今回は一冊で収まるだろうと思っていたのだが、結局のところやっぱり量が多くて収まらず、またしても二冊にわけることになった。 (本文『「はじめに」のような』より) 【目次】 「はじめに」のような 間に合わないのである 陽炎 僕は応援しない 猫々しいツイート 線を入れてやるだけで 職務質問 子どもインタビュー すばらしき日本の民主主義 時代にくさびを打ち込むために 経験が支配する ドアを、こう、上に開けるやつ おじさんがじゃまをする クレタラ節 百キロハイク 大きな文字 Wピック 読めるのに解らない ありえない刑事 駄文を書き終えたら 松永久秀 多すぎるのかもしれない がらりと世界が変わるのだ つくり方はちゃんとある 僕の中の十四歳 自己責任と切り捨てられつつ 「文書」を作る道具 回る世界 YNMN わかってるさ どうしようかなあと頭を抱えている 掲げていた目標 実験をしばらく 他人を褒める いつかのさようならに デビューをダメにした 自分で選びたいのだ 華麗なる餃子 子供のころの感覚を ある日の日記 二月十五日 最適な方法で まだまだ 同じ側で ひどすぎて笑ってる いつだって手遅れ 十年 立ち尽くす自信 少しずつ続けるということ 閑話休題 答えのない問題 PRのこと 言葉と想像 ⠟⠴⠐⠳⠎⠎⠒⠞⠣ もう一方の目で 言いづらい雰囲気 ほんの少しの上質のために 目鼻口1 無意味 言うべきことを言うべきときに 体は弱いのにタフ 博士は躊躇いがちに言った とりあえず今はやらない 酒は禁止しないのか 家族としての犬猫の姿 違いがわかる男が選ぶのだ 日本選手ばかりを 未来よりも やりながら 辛い気持ちになりそうなら 誰にだってわかるだろう 言葉が世界の見え方を変える キャッシュディスペンサー 透けている それが不思議 ガラス張りの動物園 プライドを保ちながら いつから名前があったのか 一九七一〜二〇〇二 ビルの上の丸いもの しばらくは手を振っていたい 共通するものが欠けている たちばなし 飲酒伺い書 自分で言うこと あのときの東京の暗さ 三年越しのごはん 知人の訃報を耳にするたび 顔も知らずに せめてその時には 目鼻口2 ランチ 僕は始めない こんなやつらに おもしろ書店のおもしろ選書 手塚治虫『空気の底』 NHK東北ツイート聞き語り旅 人生は謎 詠める 運なのに 安心と困惑と非日常 ねずみの人 カメラのせいじゃないよね 自動改札 選手が見る風景を僕は。 今の僕たち テトリス もうこれ以上は入らない 疲れていたい 増殖 握りあえたら ヤバいし焦る 幻想はあやふやさと引き換えに 脳天にスリッパ 【著者プロフィール】 浅生鴨(あそう・かも) 作家、企画者。1971 年、神戸市生まれ。たいていのことは苦手。著書『アグニオン』(新潮社)、『猫たちの色メガネ』(角川書店)、『伴走者』(講談社)、『どこでもない場所』『すべては一度きり』(左右社)、『ぼくらは嘘でつながっている。』(ダイヤモンド社) 著者 浅生鴨 発行所 ネコノス 発行日 2023年1月24日 文庫判 288ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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シュークリーム【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 書物の愛好家はもとより、作者や作品ないしは読書そのものへの入り口にしてほしいという想いのもと、「小品」をコンセプトに刊行してきた「灯光舎 本のともしび」第1期最終巻。 第1期の最後を飾るのはいまも根強いファンが多い文豪・内田百閒。敬愛してやまなかった師・夏目漱石にお金を借りに行く諧謔のきいた随筆から古郷・岡山と祖母のおもかげを語る小話「シュークリーム」など7作品を収録。 どことなく悲しさを感じる百閒独特のユーモアや、収録作「昇天」に感じる怪奇的な世界観など百閒文学の旨みを凝縮した1冊。本や文学に親しむきっかけを与えてくれる小品集です。 【目次】 漱石先生臨終記 長春香 昇天 掻痒記 乱れ輪舌FOT 寺田寅彦博士 シュークリーム 著者 内田百閒 撰者 山本善行 発行所 灯光舎 発行日 2023年3月10日 四六判 160ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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詩と散策【新本】
¥1,760
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 散歩を愛し、猫と一緒に暮らす詩人ハン・ジョンウォンが綴るエッセイ 雪の降る日や澄んだ明け方に、ひとり静かに読みたい珠玉の25編 オクタビオ・パス、フェルナンド・ペソア、ローベルト・ヴァルザー、シモーヌ・ヴェイユ、パウル・ツェラン、エミリー・ディキンソン、ライナー・マリア・リルケ、シルヴィア・プラス、金子みすゞ、ボルヘス…… 『詩と散策』は、著者のハン・ジョンウォンがひとり詩を読み、ひとり散歩にでかけ、日々の生活の中で感じたことを記している、澄みきった水晶のようなエッセイ集だ。読者は、彼女の愛した詩人たちとともに、彼女が時折口ずさむ詩とともに、ゆっくりと散歩に出かける。 【目次】 宇宙よりもっと大きな 寒い季節の始まりを信じてみよう 散歩が詩になるとき 幸福を信じますか? 11月のフーガ 悲しみ、咳をする存在 果物がまるいのは 夏に似た愛 心のかぎりを尽くして来たから 永遠のなかの一日 海から海のあいだに なにも知りません よく歩き、よく転びます 国境を越えること みんなきれいなのに、わたしだけカンガルー ひと晩のうちにも冬はやってくる 夢とおなじ材料でできている 夕暮れただけ 窓が一つあれば十分 灰色の力 真実はゆっくりとまぶしくなければ 猫は花の中に いくつかの丘と、一点の雲 今日はわたしに、明日はあなたに 彼女の歩く姿は美しい(送らない手紙) 日本の読者のみなさんへ 訳者あとがき 【著者プロフィール】 ハン・ジョンウォン 한정원 大学で詩と映画を学んだ。 修道者としての人生を歩みたかったが叶わず、今は老いた猫と静かに暮らしている。 エッセイ集『詩と散策』と詩集『愛する少年が氷の下で暮らしているから』(近刊)を書き、いくつかの絵本と詩集を翻訳した。 【訳者プロフィール】 橋本智保(はしもと・ちほ) 1972年生まれ。東京外国語大学朝鮮語科を経て、ソウル大学国語国文学科修士課程修了。 訳書に、キム・ヨンス『夜は歌う』『ぼくは幽霊作家です』(新泉社)、チョン・イヒョン『きみは知らない』(同)、ソン・ホンギュ『イスラーム精肉店』(同)、ウン・ヒギョン『鳥のおくりもの』(段々社)、クォン・ヨソン『レモン』(河出書房新社)『春の宵』(書肆侃侃房)、チェ・ウンミ『第九の波』(同)ユン・ソンヒほか『私のおばあちゃんへ』(同)など多数。 著者 ハン・ジョンウォン 訳者 橋本智保 装幀 成原亜美(成原デザイン事務所) 装画 日下明 発行所 書肆侃侃房 発行日 2023年2月6日 四六判変形 152ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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目をあけてごらん、離陸するから【新本】
¥1,650
【出版社内容紹介】 穂村弘さん絶賛! 「驚くべき希望の書。 頁を開くと、無表情な自分の胸に何かが熱く流れ込んできた。 その優しさとめちゃくちゃさに、びっくりして笑ってしまいました。 そうか、私も、どこで何をしてもいいのか。」 (オビ文より) あなたの言葉よ、どうか無事で──。 会社を辞め、身ひとつで詩を書いて生きることにした。 地球のあちこちで、言葉に翻弄されて立ち尽くし、言葉に勇気づけられて歩き出す。 中原中也賞受賞の詩人が、小説とエッセイで描く“魂の解放”。 一日の終わり、テラス席で深呼吸をして書きはじめる。/映画祭で来日した大スターの、通訳のあの子の涙。/元同僚の本棚に『フラニーとズーイ』を見つけたら。/海外の詩祭に参加し、エネルギッシュな詩人たちに刺激を受ける。/友人のダンサーに「一緒にメコン川を眺めよう」と囁かれ、ラオスのフェスティバルへ。/象形文字の故郷を見てみたくなって広州へ。/ベルリンで恋した古書店で詩の朗読会をしたいと申し出る。/旅先ですっかり山の虜になる……。 あちこちで出会いに胸を熱くした瞬間を書く。書くことであたりまえの自分でありつづける。 詩的な小説と散文、旅のエッセイを編みこんだ、大崎清夏の親密で、自由で、喚起力ゆたかな言葉と物語に親しむ一冊。 心に火を灯す言葉の、詰め合わせギフト。 〈初の小説!傑作3篇を収録〉 誰かのことばで覆い尽くされた世界は息苦しいけれど、私たちは流転のなかにいるのだから、 きっと雲が晴れるようにそこここでことばは欠け、ことばの意味もあちこちで欠けて、風が入ってくるはずだ。 その風について正確に書き記すことができたら、もしかしてそれは詩なのかもしれない。 (「意味の明晰な欠け方について」より) 【目次】 目をあけてごらん、離陸するから ・ヘミングウェイたち ・シューレースのぐるぐる巻き ・フラニー、準備を整えて(小説) ・雷鳥と六月(小説) ・呼ばれた名前(小説) 歌う星にて、フィールドワーク ・アメリカ大陸を乗り継ぐ ・あなたの言葉よ ・航海する古書店 ・音読の魔法にかかる(ウルフのやり方で) ・広州の鱈 ・はじめてのフェスティバル ・神様の庭は円い ・意味の明晰な欠け方について ・おうちへ帰る人 ・うれしい山 ・プラネタリウムが星を巡らせるとき ハバナ日記 少し長いあとがき かっこいい女に呪われて 【著者プロフィール】 大崎清夏(おおさき・さやか) 1982年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。 2011年、ユリイカの新人としてデビュー。第二詩集 『指差すことができない』で中原中也賞受賞。 著書には詩集『地面』(アナグマ社)、『新しい住みか』(青土社)、『踊る自由』(左右社)、絵本『うみの いいもの たからもの』(山口マオ・絵/福音館書店)ほか。 ダンスや音楽、美術といった他ジャンルとのコラボレーションも多数手がける。 ロッテルダム国際詩祭をはじめ世界各地の 国際詩祭への参加を通じて出会った海外現代詩の翻訳・紹介を少しずつ推し進めている。 著者 大崎清夏 発行所 リトルモア 発行日 2022年11月13日 四六判変形 216ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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朝のあかり【新本】
¥990
【出版社内容紹介】 働きながら続けた詩作、五十歳で手に入れたひとり暮らし。「表札」などで知られる詩人の凜とした生き方が浮かぶ文庫オリジナルエッセイ集。〈解説〉梯久美子 著者 石垣りん 発行所 中央公論新社 発行日 2023年2月21日 文庫判 320ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ナンセンスな問い(サイン入り)【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 本屋には行く。なぜなら、体にいいからだ。 「ナンセンスな問いに私は駆り立てられる。そこには意味など何もないし、問うたところで社会が変わるというようなものでもない。しかし、しばしば当然と思っているところに風穴を空けてくれることがある。問わなければ気づきもしなかったことが、初めて目に留まる。いつもの日常がちょっと違って見えてくる。世界が可笑しさに満ちてくる。満ちてきたらどうなのだと言われると、困ってしまうが、困ったなあと言いながら、私は今日もナンセンスな問いを発している。」 『『百年の孤独』の孤独を代わりに読む』『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する』の著者による、待望の作品集。 連作エッセイ「本屋に行く」、小説「私の応援狂時代」ほか、各媒体に掲載された作品に書き下ろしを加えて単行本化。 【著者プロフィール】 友田とん(ともだとん) 作家、編集者。京都府生まれ。可笑しさで世界をすこしだけ拡げるひとり出版レーベル「代わりに読む人」代表。博士(理学)。 大学では経済学、大学院では数学(位相幾何学)を研究し二〇〇七年に博士(理学)を取得。企業でコンピュータサイエンスの研究者・技術者として勤務する傍ら、『『百年の孤独』を代わりに読む』を文学フリマ東京で発表。同書を書店に置いてもらうため営業(行商)しながら全国を巡る。その後、「代わりに読む人」を立ち上げ、独立。自著のほか『うろん紀行』(わかしょ文庫)、『アドルムコ会全史』(佐川恭一)、文芸雑誌『代わりに読む人』を刊行している。 著書に『『百年の孤独』を代わりに読む』『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する』シリーズ(代わりに読む人)。共著に『ふたりのアフタースクール ZINEを作って届けて、楽しく巻き込む』(双子のライオン堂)。ほか、寄稿多数。 著者 友田とん 装画 土屋未久 装丁・組版 中村圭佑 発行所 エイチアンドエスカンパニー(H.A.B) 発行日 2023年2月20日 四六判 216ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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銀河の片隅で科学夜話【新本】
¥1,760
【出版社内容紹介】 大森望さん推薦! 「明晰でわかりやすく、面白くて叙情的。 科学と詩情。 ここにはSF100冊分のネタが詰まっている。」 一日の長さは一年に0.000 017秒ずつ伸びている。 500億年のちは、一日の長さは今の一月ほどになるだろう―― 空想よりも現実の世界のほうがずっと不思議だ、と感じるような、 物理学者のとっておきのお話を22、集めました。 ・流れ星はどこから来る? ・宇宙の中心にすまうブラックホール ・真空の発見 ・じゃんけん必勝法と民主主義の数理 ・世論を決めるのは17%の少数者? ・忘れられた夢を見る技術 ・反乱を起こす奴隷アリ ・銀河を渡る蝶 ・飛び方を忘れた鳥にそれを教える… 真夜中の科学講座のはじまり、はじまり。 ほんのひととき、日常を忘れて、科学世界の詩情に触れてみませんか? 科学や文学が好きな人へのプレゼントにもぜひ。 「夜話と名乗ってはいるが、朝の通勤電車で、昼休みのひとときに、ゆうべの徒然の時間に、順序にこだわらず一編ずつ楽しんでいただければと思う。」――著者 【目次】 はじめに 〔天空編〕 第1夜 海辺の永遠 第2夜 流星群の夜に 第3夜 世界の中心にすまう闇 第4夜 ファースト・ラグランジュ・ホテル 〔原子編〕 第5夜 真空の探求 第6夜 ベクレル博士のはるかな記憶 第7夜 シラード博士と死の連鎖分裂 第8夜 エヴェレット博士の無限分岐宇宙 〔数理社会編〕 第9夜 確率と錯誤 第10夜 ペイジランク─多数決と世評 第11夜 付和雷同の社会学 第12夜 三人よれば文殊の知恵 第13夜 多数決の秘められた力 〔倫理編〕 第14夜 思い出せない夢の倫理学 第15夜 言葉と世界の見え方 第16夜 トロッコ問題の射程 第17夜 ペルシャとトルコと奴隷貴族 〔生命編〕 第18夜 分子生物学者、遺伝的真実に遭遇す 第19夜 アリたちの晴朗な世界 第20夜 アリと自由 第21夜 銀河を渡る蝶 第22夜 渡り鳥を率いて 参考文献 【著者プロフィール】 全卓樹(ぜん・たくじゅ) 京都生まれの東京育ち、米国ワシントンが第三の故郷。東京大学理学部物理学科卒、東京大学理学系大学院物理学専攻博士課程修了、博士論文は原子核反応の微視的理論についての研究。専攻は量子力学、数理物理学、社会物理学。量子グラフ理論本舗/新奇量子ホロノミ理論本家。ジョージア大、メリランド大、法政大等を経て、現在高知工科大学理論物理学教授。著書に『エキゾティックな量子――不可思議だけど意外に近しい量子のお話』(東京大学出版会)などがある。 著者 全卓樹 発行所 朝日出版社 発行日 2020年2月19日 四六判変形 192ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ないもの、あります【新本】
¥990
【出版社内容紹介】 よく耳にするけれど、一度としてその現物を見たことがない。そういうものがこの世にはあります。たとえば「転ばぬ先の杖」。あるいは「堪忍袋の緒」。こういうものは、どこに行ったら手に入れられるのでしょうか?このような素朴な疑問とニーズにお応えするべく、わたくしどもクラフト・エヴィング商會は、この世のさまざまなる「ないもの」たちを、古今東西より取り寄せて、読者の皆様のお手元にお届けします。文庫化にあたり、新たに3品を加えました。 【目次】 堪忍袋の緒 舌鼓 左うちわ 相槌 口車 先輩風 地獄耳 一本槍 自分を上げる棚 針千本 思う壺 捕らぬ狸の皮ジャンパー 語り草 鬼に金棒 助け舟 無鉄砲 転ばぬ先の杖 金字塔 目から落ちたうろこ おかんむり 一筋縄 冥途の土産 腹時計 他人のふんどし どさくさ 大風呂敷 著者 クラフト・エヴィング商會 発行所 筑摩書房 発行日 2009年2月10日 文庫判 128ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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野良猫を尊敬した日【新本】
¥715
【出版社内容紹介】 現代を代表する人気歌人であり評論、エッセイ、絵本、翻訳など幅広い分野で活躍する著者による最新エッセイ集。無邪気になれなかった子供時代、何もなかった青春、そして大人になっても未だ世界とうまく折り合えない日常。 人生、そんなに頑張らなくてもいいんじゃない? 自分らしく生きていい。ユーモアを織り交ぜて描く、ちょっと変で愛しい、魅力のエッセイ62篇。 著者 穂村弘 発行所 講談社 発行日 2021年2月16日 文庫判 262ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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たやさない vol.02【新本】
¥1,100
【出版社内容紹介】 つくらなくてよいものを、わざわざ自分でつくる。 だったら、何か意味を持たせたい。 そこに宿らせるのは、どんな価値か。 そこにつづけつづけるヒントを求めて。 頼まれてもいないものに、自分なりの思いを込める。 自分は何者なのか。 肩書きごと生み出しながら、ものづくりをする身近な仲間たちの「たやさない」ことの記録。 書き手 ●菓子屋 名主川千恵 ●小鳥書房 落合加依子 ●作曲家 高木日向子 ●アフリカドッグス 中須俊治 ●烽火書房 嶋田翔伍 発行所 hoka books 発行日 2022年12月12日 A6判 80ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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わたしは思い出す 11年間の育児日記を再読して【新本】
¥3,500
【出版社内容紹介】 〈震災〉ではなく、〈わたし〉を主語にする。大地震後の11年を生きた、ひとりの女性の「口述の生活史」。AHA!による出版レーベル第一弾。 いつかきっと、 忘れてしまうから。 仙台市の沿岸部に暮らすかおりさん(仮名)。 2010年6月11日に第一子を出産しました。 彼女はその日から育児日記をつけ始めます。 そんな矢先、あの大地震が…。 彼女はその後も手書きの日記を綴り続けました。 1日の終わりに、ひとりだけのダイニングで。 言葉を発した日。 ぐずって泣き止まない日。 留守番を任せた日。 地震から10年後。 彼女は日記を再読し、語り始めます。 いつかきっと忘れてしまうことを。 4018日分の思いのつまった 30万字超の口述の生活史が、 1冊の回想録になりました。 【目次】 はじめに 0歳|2010.6.11 – 2011.6.10 1歳|2011.6.11 – 2012.6.10 2歳|2012.6.11 – 2013.6.10 3歳|2013.6.11 – 2014.6.10 4歳|2014.6.11 – 2015.6.10 5歳|2015.6.11 – 2016.6.10 6歳|2016.6.11 – 2017.6.10 7歳|2017.6.11 – 2018.6.10 8歳|2018.6.11 – 2019.6.10 9歳|2019.6.11 – 2020.6.10 10歳|2020.6.11 – 2021.6.10 制作日記(わたしは思い出す、を思い出す) おわりに 附(保管物目録、地図、索引) 著者 発行所 発行日 年月日 判 ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ボクの彼氏はどこにいる?【新本】
¥726
【出版社内容紹介】 アイドルの女の子を好きなふりをしたり、気になる男子の名を寝言で呼んだらどうしようと修学旅行で眠れなかったり――著者がゲイであることに悩み、認め、周りにカミングアウトしていく、さわやかで感動を呼ぶ青春記。同性愛の人はもちろん、異性愛の人にも勇気と希望を与えてくれます。(講談社文庫) 同性愛であることに悩み、認め、カミングアウトしていく さわやかで感動を呼ぶ青春記 40ページ超の文庫のための書下ろし収録 「彼がゲイであるかどうかなど、最初から問題ではなかったのだ。この本のペパーミントのような爽快さのなかにあるシンプルな真実に、きっと誰もが胸を打たれることだろう。」――<石田衣良(解説より)> アイドルの女の子を好きなふりをしたり、気になる男子の名を寝言で呼んだらどうしようと修学旅行で眠れなかったり――著者がゲイであることに悩み、認め、周りにカミングアウトしていく、さわやかで感動を呼ぶ青春記。同性愛の人はもちろん、異性愛の人にも勇気と希望を与えてくれます。 著者 石川大我 発行所 講談社 発行日 2009年3月13日 文庫判 288ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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闘う舞踊団【新本】
¥2,200
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 すべてはこの国の劇場文化のために 新潟で日本初の劇場専属舞踊団NOISM COMPANY NIIGATAを設立、踊り、創り、率いてきた舞踊家の18年の軌跡。 17 歳で渡欧、巨匠ベジャールやキリアンの寵愛を受けて帰国した舞踊家・振付家、金森穣が日本で選んだのは、茨の道だった。 全国各地に立派な劇場があるのに、なぜ創造・発信をしないのか。 日本に真の意味での劇場文化を築くために、創り手として何ができるのか。 欧州での10 年間の経験から金森が導き出したのは、「劇場専属舞踊団Noism(ノイズム)」を作り、メソッドを構築して舞踊家を育て、作品を創作し、地方から世界と勝負することだった。 2004 年に設立したNoism は、以来、国内外で絶賛され続ける一方で、つねにさまざまな闘いを繰り返していく。 劇場専属と集団の美にこだわるゆえの葛藤と行政との衝突。切実な舞踊への愛……。 何度も存続の危機を乗り越えながら、今ようやく「市の文化政策」となったNoism が目指す、劇場のあるべき姿とは。そして新生Noism の行方は。文化政策関係者、舞踊関係者、ダンサーを志す人はもちろん、現代を生きるすべての人に贈りたい、胸が熱くなる渾身の回顧録! NOISMをめぐる18年間の闘いの物語は、この国の劇場文化の姿を伝える重要な事例であり、数十年後、あるいは100年後の未来、私やあなたがいなくなった世の中で、その時代を生きる芸術家の役に立つかもしれない。(「はじめに」より) 【著者プロフィール】 金森 穣 かなもり・じょう 演出振付家、舞踊家。Noism Company Niigata 芸術総監督。 1974年、神奈川県横浜市生まれ。17歳で単身渡欧、モーリス・ベジャール等に師事。ルードラ・ベジャール・ローザンヌ在学中から創作を始め、NDT2在籍中に20歳で演出振付家デビュー。10年間欧州の舞踊団で舞踊家、演出振付家として活躍したのち帰国。03年、初のセルフ・プロデュース公演《no・mad・ic project—7 fragments in memory》で朝日舞台芸術賞を受賞。 04年4月、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館舞踊部門芸術監督に就任し、日本初となる公共劇場専属舞踊団Noism を立ち上げる。革新的な創造性に満ちたカンパニー活動は国内外から高い評価を得ている。 平成19年度芸術選奨文部科学大臣賞、平成20年度新潟日報文化賞、第60回毎日芸術賞など、受賞歴多数。令和3年紫綬褒章。 著者 金森穣 発行所 夕書房 発行日 年月日 新書判 264ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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小さき者たちの【新本】
¥1,980
【出版社内容紹介】 私は日本のことを、 自分たちのことを何も知らなかった。(「おわりに」より) 水俣、天草、須恵村… 故郷・熊本の暮らしの記録を初めて解く。 現代の歪みの根源を映し出す、 今を生きる人たち必読の生活誌。 世界を動かしてきたのは、 いつも、小さき者たちだった。 はたらく、まじわる、くに… 消えかけていた声を拾い、 紡いだ、渾身の二一編。 気鋭の人類学者の新たな代表作 本書では、私が生まれ育った九州・熊本でふつうの人びとが経験してきた歴史を掘り下げようとした。とくに私が地元でありながらも目を背けてきた水俣に関するテキストを中心に読みこみ、自分がどんな土地で生を受けたのか、学ぼうとした。そこには日本という近代国家が民の暮らしに何をもたらしてきたのか、はっきりと刻まれていた。(「はじめに」より) 【目次】 Ⅰ 水俣1 一、はたらく 二、おそれる 三、いのち 四、まじわる 五、うつろう 六、かかわる 七、うえとした Ⅱ 水俣2 八、やまい 九、こえる 一〇、うつしだす 一一、ひきうける 一二、たちすくむ Ⅲ 水俣3 一三、ねがい 一四、たりない 一五、かお 一六、あいまみえる Ⅳ 天草 一七、こえ 一八、くに Ⅴ 須恵村 一九、いのる 二〇、おとことおんな 二一、みえないもの 【著者プロフィール】 松村圭一郎(マツムラケイイチロウ) 1975年熊本生まれ。岡山大学文学部准教授。専門は文化人類学。所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『うしろめたさの人類学』(第七二回毎日出版文化賞特別賞)、『くらしのアナキズム』(以上、ミシマ社)、『はみだしの人類学』(NHK出版)、『これからの大学』(春秋社)など、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)、『働くことの人類学』(黒鳥社)。 著者 松村圭一郎 発行所 ミシマ社 発行日 2023年01月20日 四六判変形 208ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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自分の中に毒を持て〈新装版〉【新本】
¥814
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 長年愛されてきたロングセラーが、満を持しての新装刊。 文字が大きく読みやすくなり、カラー口絵付きで、パワーアップして生まれ変わりました! “才能なんて勝手にしやがれだ” “だめ人間なら、そのマイナスに賭けてみろ” 岡本太郎の遺した作品と言葉は、いまでも私たちに鋭く問いかけています。 瞬間を生き抜く、岡本太郎のパッションは、強い力をもって私たちの生命にズシンと響くのです。 さあ、あなたも歓喜と驚きに満ちた人生をつかみとってください。 著者 岡本太郎 発行所 青春出版社 発行日 2017年12月20日 文庫判 256ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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オキナワノスタルジックタウン
¥2,640
【出版社内容紹介】 「いつか無くなってしまうかもしれない風景を ここにとどめておきたくて」 いつもの街で見つけた ノスタルジックなたたずまい。 もう消えてしまった風景。 市場・商店・喫茶店・食堂・映画館・ヴィンテージ品 沖縄レトロ建築物と面白看板…… アメリカ世を思わせる建物まで デザイナー・ぎすじみちが1990年代から撮りためた 沖縄各地をめぐる味わい写真探訪 __________________ 「はじめに」より 2022年、沖縄の風景もすっかり様変わりしてしまった。幼少時を過ごした1970〜80年代には、その頃でも古めかしい看板やお店がまだ多く存在していたが、2000年代頃から急激な開発が進み、古い建物はなくなって高層マンションやホテルが軒並み増えていった。 当たり前の風景がいつかは消えてしまうことを意識したのは、そんな20代後半の頃だったと思う。 更地になった途端、そこに何が建っていたか思い出せなくなり記憶とはなんと儚いものよ…と我ながら愕然とする。ならばせめて写真に記録して記憶を繋いで共有したいと思った。 しかし実際はそんな壮大な計画ではなく、ただただ好きな懐かしい看板風景やお店の佇まいをコレクションして「この書き文字いいよな〜」とニヤニヤ味わいたいだけなのかもしれない。 この本を手にされたということは、きっと貴方もこの気持ちを共感してくださるはず。 日頃はデザインを生業としている私が、日常的に撮りためてきた沖縄各地の看板や建物の風景を(独断と偏見で選び)紹介していく。そんな「ノスタルジックタウン」の風景へようこそ。 【目次】 第一章 那覇編 看板職人の達筆さを味わう市場看板 農連市場 暗渠となったガーブ川に沿って連なる 水上店舗 那覇のシンボルといえばこの巨大タワー 那覇タワー アーチ形の吹きぬけから光がおりてくる商店街 ちとせ商店街ビル 市場のにおいがしみこんだ看板たち 第一牧志公設市場 浮島通りにて、在りし日の床屋の静かな佇まい 理容ナイル 地下の片隅で静かな余生を過ごす土産物の看板たち 浮島マンションの駐車場 国際通りの移り変わりを見てきた理容館 二見理容館 時を忘れて静かにくつろげる老舗の喫茶店 喫茶ルイ オアシスのような憩いの場所だった パラソル通り 心から落ち着く居心地のよい喫茶店 喫茶スワン 木造建築と資生堂マークの味がある組み合わせ 化粧品店モダン バタークリームケーキの美味しさ再発見 末廣製菓 現役でありつづける、城下町の老舗菓子屋 武村松月堂・中村製菓 テント地のひさし看板がかわいい 大衆食堂ミルク 見上げれば白い壁面に美しい立体看板 新田家具店 3文字ですべてが伝わる 津山印房 子供の頃の予防接種がトラウマだった 那覇市役所 スパゲティがパスタへと変わる大人の階段 あるでん亭 市場にマチヤグヮー、友達の家もあった 若松公設市場 仏壇通りで異彩を放つ店頭のインパクト 大城テレビ修理店 手書き文字の看板もかわいい、セメント瓦の美容室 みのり美容室 シーサーが見守る街のバーバーショップ 山城理容館 第二章 中部編 青空に映えるネオン看板がフォトジェニック ホテルライカム あの頃は遊園地もありました 沖縄こどもの国・観覧車 多くの人々に愛され続けた定食屋 定食丸仲 竜宮城の入口だったかもしれない 社交街入口 気品ただよう古き良き中華料理店のおもむき 月苑飯店 創業50年の街のステーキ屋さん ステーキハウス四季 渋みのある立体英文字看板のさびれ具合 空港通りのファザード 個性的すぎて入ってみたい衝動にかられる ラビットビル 高くそびえる巨大ボウリングピン コザボウリングセンター ひっそりと静かな佇まいの珈琲店 コーヒーハウス響 当時の看板が今も鮮やかに残るアーケード商店街 一番街 ポップな宇宙船があらわれた 一番街アーケード・パークアベニュー界隈・ゴヤ中央市場 青いタイル張りと鉄格子がモダン ルーブルホテル さまざまな有名人が訪れたレストラン レストラン平安 ツートーンのひさしがアクセント 宮城理容館 メリーゴーランドのようなゴージャスさが素敵 カラオケパブナウ ガレージのような佇まいの小鳥店 栄小鳥店 つたに覆われたネオン看板が絵になる レストラン跡地 ヤシが似合う昔ながらのホテル外観 ホテルハーバー 曲線のくり抜きが印象的なデザイン キーストン ペットショップの博物館のような歴史ある店内 砂辺水園 58号で大きな存在感を放つ老舗ホテル アジアホテル 一歩入ればスナック街のラビリンス 嘉手納の社交街 年季の入った看板が伝える靴屋の歴史 上運天靴店 最高に密度の濃い老舗薬局 やまびこ薬局 花ブロックまで床屋仕様にカスタマイズ みのる理容館 和風な門構えと大きな木造建築の迫力 吉野 三叉路の風景と老舗食堂 三角食堂 建物とイメージを合わせたデザイン文字が秀逸 回生堂薬局 個性的なスナックビル サンロードビル 飴色の時が流れる喫茶店 ぶどうの木 夜空を彩るネオン看板のあたたかみ パチンコサンシャイン 第三章 北部編 ネオンと電飾の跡に当時の賑わいを想う ROBIN 建物のデザインとネオン文字の迫力 レストラントーミー 町の子どもたちはこの店と共に育った 金武文化堂 東海岸を一望する海のそばのレストラン 漢那ドライブインレストラン 赤瓦屋根の佇まいが美しい商店 屋嘉比商店 名護で長年愛されたボウリングセンター キタボウリングセンター 巨大ペンケースを彷彿 ルルのとなり カッティングシートで筆文字 食事の店 和 個性的な社交街の跡が今も残る 辺野古のスナック跡 あの頃の町の本屋さんの風景がここに ひかり書店 漁港のそばの鮮魚店 儀間鮮魚店 第四章 南部・離島編 今にも動き出しそうな畳工場 糸満のたたみ店跡 文字デザインが卓越した手書き看板 手書き看板類 今では珍しい全面トタンの建物 トゥータンヤー トタン造りの2階部分につながる螺旋階段 勝冷凍 戦後すぐから続く金物店で沖縄の戦後史を知る マルサ 地面に埋まった壁の直書き文字 照喜名商店 フラリと入ってみたくなる喫茶店 喫茶パープル 近づくほど隠れてしまう看板文字 山入端商店・商店看板 緑の中で静かに佇む画廊喫茶 画廊喫茶独楽 港が見える老舗旅館 波止場旅館 在りし日の市場支店と今も残る本店 マルマサ菓子店 市場前店・本店 手書き文字がイカす島の美容室 ビューティーサロンとよみ タイル地のアーチ窓の重なりが印象的 菊栄食堂 歴代の手書き文字が重なる とみや商会 島の風景になじむ手書き看板 なかま理容館 第五章 素敵な看板の世界 そのままの君でいて 直書きの存在感に和む 文字を愛でる直書き看板 個性が光るスナック看板の世界 思い出の細い路地 懐かしいロゴとほのぼのイラスト Machi Art〜ようこそマチアートの世界へ〜 〈特集〉My Favorite things 私のお気に入り 古いタイルと壁/錆びていくものたち/古いゲート/古いブロック/ ビンテージグッズのある風景/レトロなガラス模様など/ あの頃のスイッチとボタン/理容館&美容室看板コレクション 〈コラム〉 思い出の牧志公設市場/あの坂道をのぼれば/ 椿食堂のおもいで/消えた映画館たち 著者 ぎすじみち 発行所 ボーダーインク 発行日 2022年8月1日 A5判 160ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ここで唐揚げ弁当を食べないでください【新本】
¥1,000
【著者による内容紹介】 主に東京での生活のことを書いたエッセイ集です。 仕事の事、好きな喫茶店や公園や銭湯、春の恋、眠れない夜の過ごし方、ストレス発散法、父の死、兄をまちぶせた冬、女子三人暮らしなど、張り切って楽しく書きました。一生懸命生きれば生きるほど空回りするすべての人に捧げます。 著者 小原晩 装丁画 佐治みづき 発行日 2022年3月5日 文庫判 98ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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投光 vol.9【新本】
¥1,000
下北沢の古書店「クラリスブックス」が発行するリトルプレスです。カルチャー、アート、社会問題など、さまざまな話題を取り上げています。 【目次】 特集:短編小説の余韻 ・闇の中へぽつりと 石村光太郎 ・対応関係・機微 谷口岳 ・小宇宙としての短編小説 高松徳雄 CLARIS CINEMA CLUB ・ディストピア映画 高松徳雄 ・『アイガー・サンクション』―ジャック・キャシディに捧ぐ 石村光太郎 COLUMN ・新目白通り沿いの窓について ・買取できないこともある 高松徳雄 ・あらゆる声の鳴り響く場から 谷口岳 クラリスブックス 古書店。2013年、下北沢にオープン。文学・哲学書・美術書・写真集・デザイン書など、全般的に取り扱っている。本の買取も積極的に行っている。 発行所 クラリスブックス 表紙写真 airi. 装丁 谷口岳 発行日 2022年12月31日 A5判 42ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ポール・ヴァーゼンの植物標本【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 美しい標本と、 胸をしめつける堀江敏幸の 掌編との二重奏。 [ 堀江敏幸書き下ろし「記憶の葉緑素」所収 ] - - - 1世紀の時を経てなお残る、花々のかすかな色。 指先の気配――。 南フランスの蚤の市の片隅に置かれた小さな箱。 中には100枚ほどの花の標本がひっそりと収められていました。 まるで絵を描くように、枝葉や花片がていねいに台紙に配置され、ごく小さな薄紙で留められている、あまりに美しい植物標本の数々……。 遠い昔、見知らぬ異国の女性が、スイスとフランスの国境近くの山や草原で花を摘み、手を動かしてていねいに作った標本から、想像をめぐらせ、記憶を辿ること。 かつて生きていたものたちの息づかいが聞こえてくる奇跡――。 *植物標本95点収録 *採取地と学名、和名の索引つき 著者 ポール・ヴァーゼン、堀江敏幸 発行所 リトルモア 発行日 2022年7月28日 四六判変形 148ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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差別はたいてい悪意のない人がする【新本】
¥1,760
【出版社内容紹介】 あらゆる差別は、マジョリティには「見えない」。 日常の中にありふれた排除の芽に気づき、真の多様性と平等を考える思索エッセイ。 韓国で16万部突破のベストセラー! ☆各分野の識者が絶賛!☆ 「日本語上手ですね」例えばそんな褒め言葉が、誰かに苦痛を与えることもある。 多数者が変わらずに済むことを優先する社会は、少数者から「痛い」という言葉すら奪う社会でもある。 これまでずっと無視してきた痛みに、私たち全員が向き合うための一冊。 ――望月優大(「ニッポン複雑紀行」編集長) 「細かいことで差別だ偏見だと騒ぐ人が増えて、なんだか疲れる」と思ったことはありますか。 「騒ぐ人たちこそ、人を差別している」とも思うかもしれません。 どうしてこんなに“窮屈な”世の中になってしまったのか? この本はそんな疑問に答え、頭を整理してくれます。 ――小島慶子(エッセイスト) 差別は日常的にある。いい人でも悪い人でも差別をしてしまう。 偏った正義感こそが差別につながると、この本から学んだ。 私は「差別があるのは仕方ない」と諦めるのをやめたい。 まだ見たことのない、本当の公正な社会。それを目指す道すじをこの本が教えてくれる。 ――伊是名夏子(コラムニスト、車いすユーザー) 善意、不安、無知、無関心、被害者意識……と様々な形で「バランスの是正」や 「差別の禁止」を阻んでいるマジョリティ〈多数派〉とはいったい誰なのか。 認めるのは苦しいけれど、それはおそらく俺たちのことだ。 ――清田隆之(桃山商事代表) 【目次】 プロローグ あなたには差別が見えますか? I 善良な差別主義者の誕生 1章 立ち位置が変われば風景も変わる 2章 私たちが立つ場所はひとつではない 3章 鳥には鳥かごが見えない II 差別はどうやって不可視化されるのか 4章 冗談を笑って済ませるべきではない理由 5章 差別に公正はあるのか? 6章 排除される人々 7章 「私の視界に入らないでほしい」 III 私たちは差別にどう向きあうか 8章 平等は変化への不安の先にある 9章 みんなのための平等 10章 差別禁止法について エピローグ わたしたち 訳者あとがき 解説 韓国における差別禁止の制度化とそのダイナミズム(金美珍) 著者 キム・ジヘ 訳者 尹怡景 発行所 大月書店 発行日 2021年8月23日 四六判 256ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955