【送料について】
お買い物の際はご確認ください
【ブックカバーについて】
古書部オリジナルブックカバーをご希望の方は備考欄にご記入ください。
複数冊のご注文でブックカバーをご希望の場合は、
ブックカバーをかけられるサイズの本どれか1冊におかけいたします。
-
戦後詩壇私史【古本】
¥1,400
【状態】 カバー、帯付 カバー:折れ有 本体:天地小口シミ少、ヤケ少 著者 小田久郎 発行所 思潮社 発行日 1995年2月25日 145mm×200mm 464ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
詩と死と実存 日本文芸思想史研究【古本】
¥3,000
【状態】 箱付 箱:色あせ、シミ有 本体:ヤケ 著者 G.H.シューベルト 訳者 深田甫 発行所 青銅社 発行日 1976年12月20日 A5判 224ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
詩と批評【古本】
¥2,000
【状態】 フィルム、カバー付 フィルム:破れ有 カバー:ヤケ 本体:経年劣化によるシミヤケ 著者 T.S.エリオット 訳者 鮎川信夫 発行所 荒地出版社 発行日 1954年11月30日 四六判 240ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
石垣りんの手帳【新本】
¥3,960
【出版社内容紹介】 戦後女流詩人の草分け的存在である石垣りん。 石垣りんの詩やエッセイはいつの時代も、人々の心のひだに触れてくる。 本書は、南伊豆町町立図書館「石垣りん文学記念室」に所蔵される、 1957年の富士重工業製の手帳、1957年から1998年の間使用された日本興業銀行製などの手帳ページを撮影して公開する。 小さな手帳に鉛筆書きで几帳面にしたためられた、詩人直筆の日常の記録から、「社会詩」「生活詩」と謳われた詩作が生まれた背景を探るものである。 [主な内容] 1974年1月1日(火) 晴天、10時起きる、年賀状252通 1975年2月20日(木) 本店人事部へゆく 10時定年退職の辞令 1976年11月14日(日) シブヤで谷川さんにあって 西武で洋服みてもらってかう 1977年2月21日(月) 誕生日、57才 岐阜県徳山村へ行く 1980年9月5日(金) 花神社大久保さんに会う 略歴500増刷の由 1988年11月28日(月) 1時青山葬場へ、草野心平さんを送る集り 「未来を祭れ」に出席 1991年5月19日(日) 午後シブヤへ出て 茨木のり子さん夫君 17回忌で西村からメロン送る 1992年11月6日(金) 6スギ神楽坂・出版クラブへ行く 「北村太郎・お別れの会」に出席 1995年1月17日(火) 午前5時46分、阪神大震災、 偶然6時少し前に目をさまし、ニューズで知る <石垣りんの愛用品> 自作年賀状 自作消しゴム印 東京-石川台 定期券 1974 名刺 <寄稿> 「石垣さん」 谷川俊太郎 「きっぱりと爽やかな詩人」 関容子 「日記を書くこと、詩を書くこと」 高橋順子 「石垣りんさんの遺言」 田中和雄 著者 石垣りん 写真 武藤奈緒美 発行所 katsura books 発行日 2025年2月21日 初版第一刷 文庫サイズ上製本 424ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
【サイン本】落雷と祝福 - 「好き」に生かされる短歌とエッセイ【新本】
¥1,870
予約商品
【内容紹介】 歌人が愛する様々なものをテーマに、連歌とエッセイをつづる。 短歌を作りたい人のための「好きで短歌を作るには」も収録。 テーマ:ちいかわ/ A子さんの恋人/ゴールデンカムイ/女の園の星/ PUIPUIモルカー/犬/酒/短歌……他。 著者 岡本真帆 発行所 朝日新聞出版 発行日 2025年4月7日 四六判 216ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
吉岡実を読め!【新本】
¥3,850
【出版社内容紹介】 2022〜2023年に現代詩手帖誌上で読者投稿欄の選者を務めた小笠原鳥類による初の詩評集が遂に発刊! プレミアがついてしまい、数多のファンを持ちながらもその詩集を入手することが難しくなっている伝説の詩人「吉岡実」。 そのすべての詩およそ280篇と俳句にコメントを書く、という仕事を鳥類氏がやり遂げました。 本書は450ページを超える大作ですが、吉岡実の各詩集や句集ごとのパートに分かれた解説なので、気になる詩集から読み進めていけます! また、かつて氏が詩誌に掲載した評論も収録。 詩の選者が伝説の詩人の作品をどう読むか? そしてそこから導かれる現代詩の未来とは? ライトな語り口と深い知識と詩人らしい鋭敏な感性で編まれた、くすっと笑えてなるほどと唸る鳥類氏流の詩評集。現代詩ファンや、より良い詩が書きたい人は必読の書です! (聲℃オンラインサイトより) 著者 小笠原鳥類 発行所 ライトバース出版 発行日 2024年3月31日 A5判 458ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
現代詩が好きだ【新本】
¥3,850
【出版社内容紹介】 現代詩手帖歴程新人賞を受賞し、2022〜2023年に現代詩手帖誌上で読者投稿欄の選者を務めた小笠原鳥類による詩評集第二弾! 氏が1999年から2024年にかけて雑誌やインターネット上で発表した詩・俳句・短歌等に関する文章およそ60篇を集めた珠玉の評論集。多筆の著者の代表的な軌跡を集約した本が、クラウドファンディングによって大勢の方のご声援を受けて完成しました! 北村太郎、入沢康夫、野村喜和夫、広瀬大志、吉岡実、草野心平、そして同時代の詩人たちや鳥類氏が見出だした若い詩人たち。現代詩への深い愛情と洞察、いくつかの別離、そして現代詩の未来への希望を、詩と評論の垣根を超えて展開する一大プロジェクトである本書。もしかしたらこれは452ページにわたる氏の長編新作抒情詩なのかも知れません。 この一冊で、「詩をどのように読むか」「鳥類氏の文章はどのような変遷を経てきたか」「面白い詩はどこにあるのか」そして、「現代詩とはなになのか」に迫ることができます。 詩と言葉を愛するすべての人へ、それから、まだ詩の愛し方が分からないすべての人へ贈る、たのしくて、せつなくて、でもにぎやかな評論集です。 【著者コメント 】 現代詩の小笠原鳥類です。私は1990年代から現在(2024年)まで、雑誌「現代詩手帖」「ユリイカ」などに詩と、詩についての文章を書いてきました。詩集『素晴らしい海岸生物の観察』『テレビ』『現代詩文庫 小笠原鳥類詩集』『鳥類学フィールド・ノート』、詩論集『吉岡実を読め!』などがあります。 現代詩は、冷遇されています。いい詩が、たくさん書かれているのに、「現代詩はダメだ」「終わった」のようなことが言われてしまいます。そのように言う人が悪いのではなくて、いい詩が、どのように、いいものなのか、言うことができなかった詩人たち、詩論を書く人たちが、よくなかったと思っています。 現代詩とは何か。たくさんある、まっとうな説明の文章では、書くことができないことがあります。壊れているような、変であるような、ふしぎな言葉で、書くことができることがあります(でも、雑な破壊でもなくて、しっかり書かれているのが、よい詩だと思います)。そのような〈別の言葉〉は、「難しい」と言われることもあります。でも、書かなければならないときもある。それは、知である、とも言えますけれども、好きなことがあって、好きだー!という叫びが、どうしても、そのようになってしまう。 好きだ、たのしい、おもしろい、この言葉があって生きられる、という言葉が、現代詩です(現代詩についての、ありがちな、つまらない定義が、愛を失っているときがあります。それがよくない)。「読者が少ないからダメだ」という、愛がない、かなしいことを言わないでください。「難解だ」と思われるとしたら、愛の種類が違っているので、違いに困惑されているのです。 いろいろな愛情のありかたがあります。多くの人は、現代詩を好まないかもしれない。どうしても好きになれない人がいても、別の何かが好きであるなら、それでいい。でも、現代詩が好きである人が、多くないとしても(これから多くなるかもしれないですが)いるのであって、私も、そうです。 好きなものが好きで書いているのですが、でも、「現代詩はダメだ」と、いろいろなところで言われて、私は、苦しいと思うことがあります。現代詩を批判してはいけない、とも言えないです。やっぱり、ふしぎな言葉は、あやしいものであり、おもしろいですが、怖いものでもあります。 怖いな、いやだな、と思われるとしたら、それは間違っていないかもしれない。人を傷つける愛もありえて、それは批判されるべき。そうであるからこそ、正確に現代詩を読んで語らなければならない。(完全に、ではなくても)否定されるのであったとしても、正体がはっきりしているものを否定するべきで、なんだかわからなくて不安だから否定だ、は、よくないです。現代詩を肯定するためにも、もしくは否定するためにも、正確に読まなければならない。いいかげんなことが多く言われるのはよくない。 そこで私は『吉岡実を読め!』(ライトバース出版、2024)を書きました。『吉岡実全詩集』(筑摩書房、1996)の詩を、ぜんぶ読んで、1つ1つの詩について、ここは、いい、ここは、どうだろう、ということを書いていきました。458ページの無謀な出版でしたし、1冊も売れないことも予想しましたけれども、予想よりは売れました(重版しました)。ありがとうございました。 『現代詩が好きだ』で、1999年から2024年までの、私がいろいろな雑誌や本に書いてきた、現代詩についての文章(詩であるものも、あるかもしれません)をまとめて、現在の現代詩を一望できるようにしたいと思っています。いい詩がたくさんあるので、ページの数が多くなっています。 内容を少し紹介すると、吉岡実、北村太郎、犬塚堯、岡井隆、入沢康夫、谷川俊太郎、嶋岡晨、支倉隆子、野村喜和夫、広瀬大志、佐藤勇介、鳥居万由実、榎本櫻湖、芦川和樹…詩人たちの詩だけではなくて、それから、短歌や俳句や小説などについても、幅広く書いています。現代詩は、他のものから孤立しているのでもないです。あるいは、現代詩は、予想よりも、もっと、いろいろなものであるようです。 現代詩を、しっかり読んで書いている本が、これまで、なかったのでもないのですが、しかし、ややもすれば「現代詩はダメだ」の大きな声(決して、悪い人たちではないのです。むしろ、まっとうに幸せに生きることができている人たちであるかもしれない)に、押しつぶされそうです。もっと、現代詩はいいぞ、現代詩が好きなんだ、と言わなければならない。そうしないと、多くない人の愛情のありようは否定されて、この国、この世界が、もっと生きることが困難になってしまいます。 たくさんの人に読まれていない現代詩の言葉が、しかし、これまで言われていなかった、発見のあることを言う言葉であるので、人間の生存を可能にしていくことも、あると思っています。生きていて、つらくなってきたら、別の言葉が必要になるかもしれない。そうでもないかもしれませんが、それでも、必要ではない言葉の、たのしさ、おもしろさもありえます。まず、好きなものについて正確に語って、この愛でいいのか、よくないところもあるとしても、でも、いいところがあるのだ、と確認したい。 このように生きている、このようにしか生きられないかもしれない、私だけではない人間たちの記録の本にしたいのです。」 著者 小笠原鳥類 発行所 ライトバース出版社 発行日 2024年12月1日 A5判 452ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
ロジェ・カイヨワ 蛸【古本】
¥1,200
【状態】 カバー、ビニールカバー、帯付 カバー、ビニールカバー:シミ汚れ有 本体:天地小口ヤケシミ多 著者 ロジェ・カイヨワ 訳者 塚崎幹夫 発行所 中央公論社 発行日 1975年4月30日 155mm×200mm 288ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
湯気を食べる(初回付録小冊子つき)【新本】
¥1,760
【出版社内容紹介】 最注目の著者による「自炊」エッセイ集 幅広い分野で活躍する注目の作家・くどうれいんによる「食べること」にまつわるエッセイ集。「オレンジページ」の人気連載と河北新報での東北エッセイ連載に書き下ろしを多数加えた、心にひびく48編。 ◆目次 【第一章】湯気を食べる 湯気を食べる ディル? それはまかない 南国の王様 愛妻サンド アイスよわたしを追いかけて 福岡のうどん 鍋つゆ・ポテトチップス 棚に檸檬 白いさすまた すいかのサラダ くわず女房 ぶんぶん 庭サラダバー 手作りマヨネーズ おどろきの南蛮漬け かに玉ごはん いい海苔 すだち 寿司はファストフード シェーキーズってすばらしい ピザは円グラフ 醤油はいずれなくなる 【第二章】風を飲む 萩の月 ほや 菊のおひたしと天ぷら せり鍋 わかめ うーめん 笹かまぼこ お米は貰うもの きりたんぽ たらきく 風を飲む 【第三章】自炊は調律 自炊は調律 たまご丼 パン蒸し 好きな食べもの 献立は大行列 つくりおけぬ ねぎとろ ナッツと言いたかった 柿ピーの短刀 自炊の緑白黒赤 くる スナップえんどう 渡したいわたし お花見弁当 おわりに 初出リスト 著者 くどうれいん 発行所 オレンジページ 発行日 2025年3月18日 四六判 182ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
立原道造・愛の手紙【古本】
¥1,000
【状態】 カバー、帯付 カバー:ヤケ、シミ少 本体:天シミ有、ヤケ有 著者 小川和佑 発行所 毎日新聞社 発行日 1978年5月15日 四六判 212ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
それはただの偶然【新本】
¥1,540
いつか別れる日のために どこまでも一緒に歩いた わたしたち 自費出版で初めてエッセイ集を作りました。 今年の春に事件に巻き込まれてしまい、かなり苦しい日々を過ごしてきました。 生きることさえ諦めそうになったけれど、書くことはそんな自分を助けてくれました。 夏から秋にかけて書いた7篇と併せて『文學界』『ベストエッセイ2024』に掲載された1篇、少しの詩を載せています。 また、今回「わたしの現在地」というシリーズ名をつけたので、気長に作り続けていけたらと思っています。 わたしの現在地(1) 『それはただの偶然』 【もくじ】 一緒に生きていこうぜ 春 小森さんと私 タトゥーを入れる それは愛と呼ばれる何か 新しい友達 高橋さんのこと お葬式のメンバー ねこのきもち 私たちの本当の終わり あとがき 植本一子 出版年表 【著者プロフィール】 植本一子 日本の写真家、エッセイスト。 著書に『かなわない』『家族最後の日』『降伏の記録』『フェルメール』『台風一過』『家族最初の日』『愛は時間がかかる』、写真集に『うれしい生活』、共著に『ホームシック 生活(2~3人分)』『さびしさについて』など。 著者・発行 植本一子 発行日 2024年12月1日 文庫判 182ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
私の上に降る雪は わが子 中原中也を語る【古本】
¥1,200
SOLD OUT
【状態】 カバー、帯付 カバー:汚れ少、上部破れ少 本体:天シミ有、ヤケ有 著者 中原フク述・村上譲編 発行所 講談社 発行日 1973年12月10日 四六判 276ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
ゆきてかへらぬ 中原中也との愛【古本】
¥2,000
【状態】 カバー、帯付 カバー:ヨレ有 帯:破れ有 本体:天シミ有、ヤケ有 著者 長谷川泰子述・村上譲編 発行所 講談社 発行日 1974年12月16日(第2刷) 四六判 224ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
夏の感じ、角の店【新本】
¥1,320
【出版社内容紹介】 代田橋駅前の小さな売店「予感」の営業日誌です。 「京王線代田橋駅。各駅停車しか停まらない小さな駅の駅前にある角の店『予感』。 ほとんど週末しか営業していないこの店の店頭にひとりきりで立ちながら思うこと、店の運営にまつわったりまつわらなかったりすることについて記した日記のまとめ。」 (著者より) *2024年6月から約3か月間つけた、ひと夏の営業日の日記 *旅行中の日記 *あとがきにかえてつけた1日分の日記 --------------------- 2024/6/15 土曜 晴 営業時間 15:00-20:00 10時ごろ起床。子供の頃から朝起きるのがすこぶる苦手で、起きても往生際悪く布団にくるまってだらだらとする質なのだが、一足早く夏が来たような陽気にパッと体を起こすことができた。夏が好き。寒いのが嫌い。梅雨は苦手だけどそんなに嫌いではない。 平日は図書館で働いていて、週末は自分の作っているオリジナルのハンカチを売りながら、軽飲食、雑貨なんかも取り扱う、キオスクみたいなお店をやっている。1年という短い期限付きの契約だったから、開店したばかりの頃はできるだけ開けなければと意気込んで、平日も朝早くから仕事に向かうぎりぎりまで営業していたけれど、登校する学生以外の人通りがほとんど無いことや、朝からの短い時間に準備、営業、片付けまで終わらせてから仕事へというサイクルが体力的に続かなくなって休日のみの営業にシフトしていった。その他にもいくつか仕事を掛け持ちしているから無理はせずに、継続的であることを優先している。紆余曲折あって1年だった期間は延長され、つい先日、『予感』は開店から1周年を迎えた。 あっという間だった気もするし、すごく長かったような気もする。いまだ不思議に思うこともあるが、お店は確かにそこに存在している。 iPhone をチェックすると、友人の植本一子さんから、「きょう何時にアイス取りに来るかわかったら教えて」と連絡が来ていた。いちこさんは写真家で、文章も書いている。本をたくさん出していて、僕も書いたものが出るたびに読む、所謂熱心な読者だった。商業出版だけでなく自費出版も多く、うちでも本を取り扱わせて欲しいと連絡したのが開店の4日前、すぐに友達になって、彼女の手作りのドーナツやアイスを店で提供するようになった。昼からは用事があるらしく、中学生のEちゃんが対応するというので、その確認。12時半から1時ごろどうでしょうと聞くと「オッケーだってEちゃん」。 引越したばかりで延々やっている自宅の掃除に集中していると、気づけばもう正午をまわっていて、あわてて準備を済ませて自転車でいちこさん家へ。インターホンを押して、つかの間マンションの外廊下から景色を眺める。坂の上にあるマンションの最上階。眼下に真っ直ぐに延びる道路と、道に沿う細長い公園があって、目線をあげればずっと遠くまで見通せて気持ちがいい。出てきたEちゃんから、保冷バッグを受け取った。ありがとね、じゃあね。バイバイしてお店まではすぐ。琺瑯の容器をバッグから出すとすぐ冷凍庫に入れて、一旦シャッターを半分だけ下ろして近くの区民プールまで。 昔よく行っていたのを思い出して、ここ数年またプールに行くようになった。ストイックにガシガシ泳ぐ訳ではなくて、だだっ広くて、のんびりした感じと水の音、そして一人になれるのが好きで、良い息抜きになっている。いくつかのプールを気分で使い分けているが、今日は最初に行ったところが団体の貸切で入れず。場所を変えて、短めに30分ほどだらだらと泳いだ。 店に戻って再びシャッターを上げる。掃除を済ませて、OPENの札を店頭に出すと、開店の報告とアイスの告知。今日のフレーバーはバニラ。味見を兼ねてアイスとコーヒーでひと息入れる。 土曜の開店準備は、TBSラジオ「武田砂鉄のプレ金ナイト」の前日放送分を聴きながらというのが定番。今日はちょいちょい飛ばしたところがあるとはいえ、90分の本編と配信限定のアフタートークまで聴き終わってもいまだ来客はなし。 土日はほぼ店を開けているのだが、あくまで不定期営業となっていて、その上、店を開けた段階でようやくInstagram にその日の営業時間をポストするものだから、そんなこともしょっちゅう。開店当初は週毎にまとめてお知らせしていたのだが、営業日が徐々に減っていくと共にこの形になっていったのだ。 稀に、時間を見はからって待ってくれているお客さんが、開店とともに訪ねてきたりすると驚いたりして。やり方は考えていかないといけないが、情報のほとんど無い中で見つけて、わざわざ来店までしてもらえるのは本当にありがたいことだ。 人通りが多くない店の前も、夕方にかけて徐々に賑やかになってゆく。入り口のガラス戸に店内の灯りが反射して外が見えなくなっていった頃、ぼんやり外の喧騒を感じつつグラスを片付けているとふゆみさんが遊びに来てくれた。 ふゆみさんはお客さんとして来てくれたのが最初だったが、彼女の本業と僕の前職が近い業種であったことや、時期は違えど同じ学校に通っていたことがあったりと共通するところも多く、仲良くなった。現在身を置く状況も重なる部分が多く、本業の傍ら『裏庭 food service』というケータリングのレーベルを一人で立ち上げて活動している半フリーランス&複数ワラジ系の先輩として心強い存在。最近はフェスへの出店やお弁当の依頼と、とても忙しかったようだが、表情には充実を感じさせるものがあった。 ケータリングの材料と時間をやりくりして、時々手作りのお菓子を予感に置いてくれていて、今日はその納品も兼ねて。今回はマシュマロの入ったチョコレートクッキー。端の余った部分を使ったおまけクッキーを差し入れにいただいた。いつも美味しくて、図々しくも密かに楽しみにしている。こういうおまけまできちんと可愛くしてあって、ちょっとしたデザインも気が利いている。 すぐにInstagram で入荷の告知をして、お茶を飲みながらお互いの近況報告。ふたりともしばらく引越し先を探していて、しばしば情報交換していたのだが、僕の方が少し早く決まり、ひと月くらい前、先に転居を済ませた。その後彼女も条件に合う物件が見つかって、先日ようやく荷物の運び込みが完了したところ。まだまだ片付けをやっているところだとか。大変だろうけど、もうひと踏ん張り。僕も荷解きをして一応の生活が整うまでなかなか人心地がつかず、しっかり体調を崩し、喉風邪までひいてお店もお休みした。 そんなこともあって今日は納品だけではなく、ポジティブなマインドをもらいに来てくれたとのこと。どちらかというと、ネガの方だという自負もあるのだがありがたい。お互いに「いろいろ大変だぁ~」とグチをこぼしまくっていた時に、「まぁそれでも頑張らないと。一緒にひいひい言っていきましょう」と言っていたのを心に留めてくれていたそう。 彼女が越したのは自宅兼ケータリングの拠点としても使えるスペースが広めの物件で、中を整えれば少しお客さんを入れて振る舞えるようにもできそう。これから少しずつ自分に合ったやり方に形態を変えていけばいいのだ。新しいことが始まっていくところはそばで見ていてもワクワクする。片付いたら招待してくれるというので楽しみにしている。内装でもグッズでも、できそうなことであれば手伝いますよと伝えた。 そして今日はハンカチも買うつもりだったらしい。いくつかのデザインから迷いながらもひとつ選んでくれたのは、裏庭の包みのシールと同じ配色のもの。きっと良く似合うと思う。そしてもうひとつ。デザインも、込めた意味も、彼女の仕事と現状にぴったりなものがあったから、引越しのお祝いにそれをプレゼントした。 翌日、Instagram に投稿された2枚のハンカチの写真には「いつか引き出物にしたい」と書いてくれていて、それがとても嬉しかった。誰かの感情に添えるものになっていけたら良い。ひいひい言いながらやっていくしかない。 著者 髙橋翼(予感) 発行所 予感 発行日 2025年1月25日(第3刷) 128mm×182mm 110ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
なんでそんなこと急に言うん?【新本】
¥1,320
【著者内容紹介】 〜くすっと笑えてぎゅっと切ないエッセイ&短歌集〜 一度しゃべりはじめると止まらない著者が大切な記憶をあれこれ語るエッセイ&短歌集です。 幼い頃の思い出、好きなもの、きらいなもの、得意なこと、苦手なこと、うれしかったこと、切なかったこと、出会った人々や風景、ままならないけれどたまに面白い気もする日常、なんでこうなったんやと自分でもよくわからない人生……。 大切な思い出や笑い話を詰め込みました。 【著者プロフィール】 奥村 真帆 富山県富山市出身、沖縄県那覇市在住。執筆・編集を軸にフリーで活動中。SNSでは文章や短歌、絵を発表している。好きな食べ物は甘味とカレー、好きな乗り物は飛行機とモノレール。 著者・発行 奥村 真帆 発行日 2024年12月1日 文庫判 242ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
風景のほうが私を見ているのかもしれなかった【新本】
¥1,760
【出版社内容紹介】 2010年に交わした往復書簡にはじまり、14年を経てふたたび交わされた対話と往復書簡、その言葉たち。 お互いの作品と自身の創作とを行き来しながら、演劇作品をつくること、小説を書くこと、さらにはよりひろく、ものをつくること、生きることにも繋がる言葉が時を経て、いつまでも古びることなく響いてくる往復書簡と対話。 (文中に出てくる作品・一部紹介) 飴屋法水演出「転校生」「わたしのすがた」、小説「たんぱく質」 岡田利規作・演出「ゴーストユース」/チェルフィッチュ「三月の5日間」「わたしたちは無傷な別人である」「消しゴム山」、小説「わたしたちに許された特別な時間の終わり」「一月、生暖かい月曜日の午後のこと」ほか 【目次】 [往復書簡] 無神論者による神さまに向けたパフォーマンス [対話] 「個」と「種」を束ねる想像力 [往復書簡] 演劇、ものさしで測ることのできない夢 【著者プロフィール】 飴屋法水(あめや・のりみず) 1961年山梨県生まれ、東京都在住。演劇、美術、文筆を中心に、領域を横断しながら一貫して、人間の「生」の根源を見つめる独自の表現をおこなう。高校在学中、唐十郎の「状況劇場」に音響担当として加わり、83年「東京グランギニョル」を結成、演出家として独立。90年代は主に現代美術の分野で活動。その後、動物商となり、2005年「バ ング ント」展で美術活動を、07年「転校生」で演劇活動を再開。以来、フェスティバル・トーキョー、国東半島芸術祭などに参加。東日本大震災後、いわき総合高校の生徒たちとともに校庭で「ブルーシート」を上演。主な著書に『君は珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?』『ブルーシート』『彼の娘』がある。 岡田利規(おかだ・としき) 1978年神奈川県生まれ、熊本在住。演劇作家、小説家。主宰を務める演劇カンパニー・チェルフィッチュでの独特な言葉と身体の関係性による方法論や現代社会への批評的な眼差しが評価され、国内外で高い注目を集める。2005年「三月の5日間」で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。08年、初の小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』で第2回大江健三郎賞を受賞。海外での評価も高く、16年よりドイツの劇場レパートリー作品の作・演出を複数回務める。20年、タイの小説家ウティット・へーマムーンの原作を舞台化した『プラータナー:憑依のポートレート』で第27回読売演劇大賞 選考委員特別賞を受賞。近年は能・狂言の現代語訳や形式を用いた作品も手がけ、21年、戯曲集『未練の幽霊と怪物 挫波/敦賀』で第72回読売文学賞戯曲・シナリオ賞、22年、同戯曲で第25回鶴屋南北戯曲賞を受賞。 著者 飴屋法水・岡田利規 発行所 palmbooks 発行日 2024年12月1日 B6判・日めくりカレンダー製本 86ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方【新本】
¥1,760
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 あなたの時間は限られています。今、この瞬間をどう生きますか? 「仕事、家事、育児、タスクだけに追われ疲れている」 「生きる意味や目的があればと思うが、特にない」 「空いた時間も、スマホを見るだけで潰れてしまう」 「大きな不満はない。でも、人生に行き詰まりを感じる」 「1日がすぐ、1年もすぐ過ぎる。年齢だけが増える」 本書を手に取られたということは、このような悩みを抱えた人が多いと思います。 ご安心ください。この本を読めば、そんな悩みはたちどころに解消いたします! …と安易なことは言いません。 でも、本書はどんな方にとっても、よりよい人生を送るヒントになるでしょう。 著者は統計のプロで、今もっとも注目を浴びるデータサイエンティスト。 古今東西の知恵とエビデンスに基づいた「人生における有意義な時間の使い方」、 その具体的な指針を展開します。 「それって、あなたの感想ですよね」とは、死んでも言わせません。 以下はすべて間違い。 ・夢や目標を持て ・悲しい時は笑え ・辛いことは考えるな ・一万時間努力しろ ・ポジティブになれ 自己啓発の「常識」を、統計で叩き潰しまくった末に見えた「希望」とは? 自己啓発はコレで終わり。最後の「自己啓発書」ができました! 【目次】 第1章 【起】「人生の浪費」の正体を暴く 第2章 【承】人生の3つの理( 死・孤独・責任)と向き合う 第3章 【転】 自分の本心を堀り下げる 第4章 【結】本心に従って行動する 著者 佐藤舞(サトマイ) 発行所 KADOKAWA 発行日 2024年12月20日(7版) 四六判 312ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
へたな旅【新本】
¥1,760
【出版社内容紹介】 情報があふれかえる今だから、 せめて旅くらいはアナログがいい。 ふらり各駅電車で出かけ、街の銭湯でさっぱりしたら、気楽な酒場で一杯やる──。 還暦を迎えた人気画家が愛好する「酒・食・風呂」の悦楽を、滋味ゆたかにつづる、しぶい旅の味わい方。 ********** 雑誌や書籍、映画『かもめ食堂』のイラストでもお馴染みの人気画家、牧野伊三夫さん。 今年還暦を迎えた画人は、老若男女から愛される風流な趣味人であり、無類の酒、食、銭湯の愛好者としても知られる。そんな牧野さんが手ほどきするちいさな旅の醍醐味。 ********** 【目次】 旅 すきな旅 出発の日 時刻表 ふらり、甲府まで 松本を想う きゅうりと、なすは、ともだちです かわりゆく富山の街で 金沢の、椅子ががくがくするホテル 土井ヶ浜のバンガローで壁画をたのまれる 避暑地と湯治場 ふたつの雲仙 小濱鉄道跡をあるく 霧島連山のふもと えびの駅の、田の神さぁ おうだーメイド 作家が長逗留した宿を訪ねて 憧れの缶詰 湯町窯の画家を訪ねる マダガスカルの麦わら帽子 たべもの、あれこれ 料理のこと 思い出の味 食パンのハンバーガー だらだら鍋 アサリは、もういないのか 立ち売りの駅弁当 郷里、北九州の味 日田のきこりめし、いかだすし 鰊みがき弁当 うまかったラーメン。そして中華そば 懐かしのマルタイラーメン 直角のコハダ 三つのお店のこと 池波正太郎ゆかりの上野、浅草を歩く お酒と銭湯 酒場を探して ある日の立石、赤羽 大黒屋のこと 銀座のバーのサンドウィッチ 「牧野めじろ園」と高円寺の街 甲府でのんで、絵を描く 中原蒼二さんのこと お風呂のこと 天ケ瀬温泉の災害支援について 甲府の温泉銭湯 あとがき ********** 【著者プロフィール】 牧野 伊三夫(まきの・いさお) 1964年北九州市生まれ。画家。1987年広告制作会社サン・アドにデザイナーとして入社。1992年退社後、画業に専念、絵画や版画作品の制作、音楽家との即興制作などを行い、広告や書籍の絵も多く手がける。銭湯や酒場を訪ねてまわるのが趣味。著書に『僕は、太陽をのむ』(港の人)、『かぼちゃを塩で煮る』(幻冬舎)、『画家のむだ歩き』(中央公論新社)、『アトリエ雑記』(本の雑誌社)、『牧野伊三夫イラストレーションの仕事と体験記1987-2019』(誠文堂新光社)、絵本『十円玉の話』、『塩男』(あかね書房)などがある。2022年度東京アートディレクターズクラブ原弘賞ほか受賞。美術同人誌『四月と十月』同人・発行管理人。北九州市情報誌『雲のうえ』編集委員。東京都在住。 著者 牧野 伊三夫 発行所 亜紀書房 発行日 2024年11月26日 四六判変型 256ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
いのちの車窓から【新本】
¥660
【出版社内容紹介】 星野源の大人気エッセイ集、書き下ろしを加え文庫化! 星野源が、雑誌『ダ・ヴィンチ』で2014年12月号より連載スタートした、エッセイ「いのちの車窓から」。 第1巻となる単行本は2017年に刊行し、ベストセラーに。 【累計45万部突破(電子含む)】となる大人気エッセイ集、待望の文庫化! ドラマ「逃げ恥」、「真田丸」、大ヒット曲「恋」に「紅白」出場と、 2014年以降、怒濤の日々を送った2年間。 瞬く間に注目を浴びるなかで、描写してきたのは、 周囲の人々、日常の景色、ある日のできごと、心の機微……。 その一篇一篇に写し出されるのは、星野源の哲学、そして真意。 文庫版では、カバーを新装&10ページ(エッセイ約2本分半に相当)にわたる、長い「文庫版あとがき」を新たに収録! 著者 星野源 発行所 KADOKAWA 発行日 2024年11月30日(第8版) 文庫判 208ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
自分の時間へ【新本】
¥880
【出版社内容紹介】 本と、人と、記憶と共に暮らすための智 「自分の時間は、自分だけでゆたかにすることはできない――」他者あっての世界において、本と、人と、記憶と共に暮らすための智。 「自分の時間は、ほんとうは、他の人びとによってつくられているのだと思う」 「後になっておおきな意味をもつことになることのおおくは、しばしば始めは、何でもない些細なことにすぎない」 「得たものはつねに、失ったものに比例している」──。 言葉と共に暮らし続けた詩人の記憶から静かに届けられる、自らの人生を生きていくための小さなヒントたち。傑作エッセイ集。 【目次】 Ⅰ 敬三君のこと 立子山のこと 早稲田独文のこと ゴーゴリの伝記のこと 早稲田通りのこと 上甲さんのこと 雑誌『現代詩』のこと 小田さんのこと 中村さんのこと 六月劇場のこと ガリ版と夢のこと スバル360のこと 鉄条網の刺のこと パトリシアのこと 負けるが勝ちのこと 手わたされた言葉のこと クリストファーさんのこと テポストランのこと 渡辺さんのこと 甲賀流のこと 一緒にした仕事のこと そのとき話したこと 鶴見さんのこと 井の頭線沿線のこと カンチェーリのこと 三匹の猫のこと Ⅱ 無音の音楽、見えない舞台 露伴のルビのこと 三冊の聖書のこと 戯れの二篇の詩のこと 岩波文庫のこと 野球と第一書房のこと 夏に読んだ本のこと 秋に読んだ本のこと 冬に読んだ本のこと 正月に読んだ本のこと 本のかたちのこと 本の色と本の服のこと 引用の力ということ ホイットマンの手引きのこと へそまがりの老人のこと 十冊のジョバンニのこと 不治の病のこと all the wrongs of Man 詩人トゥルミ・シュムスキー 樽の中の哲学者のことなど 解説 辻山良雄 【著者プロフィール】 長田 弘(おさだ・ひろし):1939年、福島県福島市生まれ。早稲田大学第一文学部独文専修卒業。詩人。65年、詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。98年『記憶のつくり方』で桑原武夫学芸賞、2009年『幸いなるかな本を読む人』で詩歌文学館賞、10年『世界はうつくしいと』で三好達治賞、14年『奇跡―ミラクル』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞。また、詩のみならずエッセイ、評論、翻訳、児童文学等の分野においても幅広く活躍し、1982年、エッセイ集『私の二十世紀書店』で毎日出版文化賞、2000年『森の絵本』で講談社出版文化賞を受賞。15年5月3日、逝去。 著者 長田弘 発行所 筑摩書房 発行日 2024年9月10日 文庫判 208ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
生きていく絵 ——アートが人を〈癒す〉とき【新本】
¥990
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 心を病んだ人が、絵を描くことで生きのび、描かれた絵に生かされる──。生きにくさの根源を照らし、〈癒し〉の可能性をさぐる希望の書。 精神科病院・平川病院にひらかれた〈造形教室〉。ここでは心を病んだ人たちが、アートを通じて、自らを癒し、自らを支える活動をしている。絵を描くことで生きのび、描かれた絵に生かされている──。4人の作家の作品と人生をつぶさに見つめ、〈生〉のありかたを考え、〈生きにくさ〉の根源を照らしだす。こうした思索のなかで〈癒し〉の可能性をさぐる希望の書。 堀江敏幸氏、柴田元幸氏、川口有美子氏 推薦! 『まとまらない言葉を生きる』(柏書房)で反響を呼んだ気鋭の作家による初文庫! 〈生きにくさ〉の根源を照らし、〈癒し〉の可能性をさぐる希望の書 【目次】 はじまりの章 第1章 “癒し”とあゆむ(安彦講平) 第2章 “病い”をさらす(本木健) 第3章 “魂”をふちどる(実月) 第4章 “祈り”をちぎる(江中裕子) 第5章 “疼き”をほりおこす(杉本たまえ) まとめの章 あとがき さりげなく、やわらかな言葉のために 著者 荒井裕樹 発行所 筑摩書房 発行日 2023年1月10日 文庫判 280ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
ここで唐揚げ弁当を食べないでください【新本】
¥1,760
【出版社内容紹介】 1万部を突破した伝説的ヒットの自費出版エッセイ集、 新たに17篇を加え、待望の商業出版! 一生懸命生きれば生きるほど空回りするすべての人へ捧げます。 ◎又吉直樹さん・蓮見 翔さん・松本壮史さん 大推薦◎ 笑いも、恥も、傷も、忘れ去った記憶さえも尊いものだと気づかせてくれた。 感情が論理を超え、愚かさに光が宿る。そんな本当の瞬間が綴られた作品を、心から祝福したい。 (又吉直樹さん) 何にもいいことないなって思ってる人は読んでみてください。あ、これ確かにいいことだわって気づけるものがたくさん詰まってます。僕はこの本を読んでから、外を歩く時に楽しいと思える瞬間がちょっとだけ増えました。 (蓮見 翔さん/ダウ90000) ぼんやり不安を抱えながら、のんきな文体で東京の街を軽快に彷徨う。 磯丸水産で、バルト9の帰り道で、荻窪のスーパー銭湯で。すごく個人的なことばかり書かれているのに、たまに記憶の奥底とシンクロしてはちきれそうになった。 みっともないことばかりだけど、よく見たら日々はそれなりに光ってるのだと教えてくれる。 (松本壮史さん/映像ディレクター) 23区に上京したある女の子の東京での生活を中心としたエッセイ集。 せわしない日々からこぼれていく感情や体験をユーモアたっぷりに掬いあげる文章に心がほぐれる全40篇。 ※挿絵・装画:佐治みづき 著者 小原晩 発行所 実業之日本社 発行日 2024年11月14日 四六判 176ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
ことぱの観察【新本】
¥1,980
SOLD OUT
【出版社内容紹介】 文芸の世界で最も注目を集める作家が挑んだ、言葉の定義をめぐるエッセイ集。 「好きになる」「さびしさ」「つきあう」――。日常で何気なく使っている言葉で私たちは、他人と「本当に」分かり合えているのだろうか。一つ一つの言葉が持つあいまいさや脆さを鋭く見抜き、記憶や経験、痛みや喜びの「手ざわり」からその意味を結び直す。他人や、自分自身や、そのあいだにある関係を観察した日々の、試行錯誤の記録。 ある言葉があって、同じ言葉を使う他人がいる。しかし、お互いにほかの文脈を持っていて、ほかの意味を考えている。だから会話が食いちがい、ときに関係がうまくいかなくなるのだ。定義をしながら、そしてその不完全さを思いながら、いつも感じてきたことがある。言葉がわたしの中である意味をむすぶとき、そこにはわたしの記憶や、経験や、痛みや喜びの手ざわりが、どうしようもなくまとわりつく。そしてきっと、他人の使う言葉には、彼らの記憶や、経験や、手ざわりが、同じようにまとわりついている。(「観察」より) まえがき 1.「友だち」「遊びと定義」「敬意とあなどり」「やさしさ」「確認」「忘れる」「くさみ」 2.「好きになる」「恋」「ときめき」「性欲」「つきあう」「愛する」 3.あなた「友だち2」「めまいと怒り」「さびしさ」「寝る」「飲むとわかる」「乗る」「観察」 【著者プロフィール】 向坂 くじら 著 詩人。1994年、愛知県名古屋市生まれ。2016年、Gtクマガイユウヤとのポエトリーリーディング×エレキギターユニツト「Anti-Trench」を結成、ライブを中心に活動をおこなう。主な著書に詩集『とても小さな理解のための』、エッセイ『夫婦間における愛の適温』『犬ではないと言われた犬』(百万年書房)など。2024年、初小説『いなくなくならなくならないで』が第171回芥川龍之介賞候補となる。執筆活動に加え、小学生から高校生までを対象とした私塾「国語教室ことぱ舎」の運営をおこなう。 著者 向坂くじら 発行所 NHK出版 発行日 2024年12月25日 四六判 272ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
-
空き地【新本】
¥900
SOLD OUT
【著者内容紹介】 この一年、気づいたら空き地の写真を撮っていました。 写真とエッセイと詩で空き地を考える一冊。 *ご購入いただいた方に蒼馬さんが撮られた写真を一枚プレゼント。 著者 佐々木蒼馬 発行日 2024年12月1日 A5判 44ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955