
王国を見にいくと言い残して【新本】
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【出版社内容紹介】
失ってはならない涙と
消えない光がある
傷つきやすいこの世界に詩人がいてくれてうれしい
わたしは蝦名さんの詩や短歌を読んで生きてこられた
―野樹かずみ
ひっそりと生き、亡くなった蝦名泰洋の幻の詩集
『カール ハインツ ベルナルト』ほか、詩人の全貌
王国を見にいくと言い残して
もどらない彼のことを
パンを食べているとき忘れていた
食べるときは忘れているのだ
たえまなく浸食される時間の痛みの中で
わたしも一筋の傷口である
黒パンには塩分が含まれており
沁みる
王国はどうだったの?
と、もどって来たら訊いてみよう
(カムパネルラ忌より)
【著者プロフィール】
蝦名泰洋(えびな・やすひろ)
1956年 5月20日 青森市に生まれる。
青森高校卒業。明治大学卒業。数年東京で働いたのち青森に帰郷。
1985年頃から短歌をつくりはじめる。90年頃から98年頃、短歌や詩を投稿、発表し、注目される。
「短歌研究」新人賞候補、評論賞候補(1991年)
青森県文芸協会新人賞(1992年)
東北デーリー デーリー歌壇年間賞(1993年)
青森県芸術文化奨励賞(1994年) など。
1993年 歌集『イーハトーブ喪失』(沖積舎)刊行。
1994年 詩集『カール ハインツ ベルナルト』(筆名・伊丹イタリア 私家版)
1995年 『現代短歌の新しい風』(ながらみ書房)に「イーハトーブ喪失」から50首掲載。
1999年 青森を離れる。茨城県内に職を得て2009年まで働く。
2010年 東京に移る。台東区に住み職を得る。
2020年 春頃から腰痛。10月駒込病院で尿管癌と診断される。治療後、12月に退院。
2021年 3月、両吟歌集『クアドラプル プレイ』の構想を野樹に伝える。3月から6月にかけて『ニューヨークの唇』180首をまとめる。6月末、杏雲堂病院に入院。
2021年 7月26日 永眠。
2021年 9月 両吟歌集『クアドラプル プレイ』(野樹かずみとの共著 書肆侃侃房)刊行。
2023年 6月 歌集『ニューヨークの唇』(書肆侃侃房)刊行。
『クアドラプル プレイ』の著者略歴から
子供時代、詩を書きたいと願う。書けない。高校生のときに別役実の童話「淋しいおさかな」を知る。影響あり。詩は書けず。安西水丸の漫画「青の時代」、鈴木翁二の影響を受ける。荒地派、櫂派、辻征夫、多田智満子を読む。詩は書けない。あるとき吉岡実の『詩を書きたい人は短歌を勉強してみるといい』という言葉に触れ、短歌を書くようになる。紀野恵、中城ふみ子、相良宏などの作品を好きになり歌を書き重ねる。詩を書けない日々がつづいたがのちに唐突に「カムパネルラ忌」「七夕」を書く。初めて「私」を失くす。もう森へは行かない。笹井宏之、杉﨑恒夫、小原奈実の短歌作品に興味を持ち、作歌をつづけた。
(著者の生前最後の文章 2021年6月24日)
【編者プロフィール】
野樹かずみ(のぎ・かずみ)
1963年愛媛県生まれ。1991年短歌研究新人賞受賞。歌集に『路程記』(2006)『もうひとりのわたしがどこかとおくにいていまこの月をみているとおもう』(2011)詩人の河津聖恵との共著に『christmas mountain わたしたちの路地』『天秤 わたしたちの空』(ともに2009)、蝦名泰洋との共著に『クアドラプル プレイ』(2021)。未来短歌会所属。広島在住。
著者 蝦名泰洋
編者 野樹かずみ
発行所 書肆侃侃房
発行日 2025年2月26日
B6判 192ページ
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