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留守にしております。【新本】

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【出版社内容紹介】
へなちょこなかわいらしさから、上質な言葉遊びまで、瀧村小奈生の魅力がいっぱい詰まった本句集を、こころゆくまで楽しんでほしい。――なかはられいこ

栞:佐藤文香、荻原裕幸、なかはられいこ


【収録作品より】
のがのならなんのことない春の日の
これからが躑躅やんかというときに
完璧な曇り空です。あ、ひらく
吊革のように暮らしていますから
かなしいのかしら和蘭陀獅子頭
畳み方がややこしいけど羽なんだ
靴踏んで、ねえ、白すぎるから踏んで
まだすこし木じゃないとこが残ってる
留守にしております秋の声色で
受話器押しあてれば雪の積もる音
あふれない水でいましょう いよう


【誤記訂正】
『留守にしております。』初版の栞に誤植がございました。
謹んで訂正いたしますとともに、読者様及び関係者の皆様にお詫び申し上げます。

別冊栞 P12
誤「いたしかなさ」というちから
正「いたしかたなさ」というちから


【目次】 
シロサルスベリアカサルスベリ 
うたいだすときいつも♭ 
パリの金魚はぼんじゅーと来る 
待ちくたびれてひっぱった空 
てっぺんかけたかもしれず 
ここからが父そこは湖 
あらアラベスクメヌエットっと
ゆゆしきものに油取紙
海だからって春だからって
 
あとがき


【著者プロフィール】
瀧村小奈生 (タキムラ・コナオ)
1958年生まれ
ねじまき句会、海馬川柳会(川柳)、ねじまき連句会、桃雅会、猫蓑会(連句)、ペンキ句会、満月句会(俳句)に参加



著者 瀧村小奈生
発行所 左右社
発行日 2024年2月29日
四六判 120ページ



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