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僕には名前があった【新本】

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【出版社内容紹介】

「人」から始まり「人」で終わる連作詩集
言葉遊びで描く喜びと悲しみ

「会う時はアンニョンでいたくてアンニョン
 別れる時はアンニョンではいられなくてアンニョン

 待つ人が路地にいた。
 待つ時までいた」(「待つ人」より)

言葉遊びに気を取られているうちに周囲の時空が歪み始め、
自分がいつの間にか韓国の、あるいは日本にも共通した
生きづらい世の光景を眺めていることに気づいて愕然とする。
そして、この詩人はただものではないらしいと、
改めて認識するだろう。   ──訳者解説より

オ・ウンの詩集『僕には名前があった』には、
都市で暮らすいろいろな人が集まっていた。
その日常の身近な言葉で綴られた詩はエッセイのようでもあり、
また突如少ない字数で語られる人の一代記のようでもある。
どの人にもどこか心当たりがあり、目を瞑って適当に本を開いて読めば、
それは占いかおみくじのようでもある。
ユーモアのある言葉の中でそれぞれの人はみな、存在の岐路に立っている。
──友田とん
(書評「都市で暮らし、行き交う人びとに言葉遊びで想像を膨らませる」より)

目次

よく考える人
望ましい人
凍りつく人
待つ人
持つ人
落ちた人
読む人
いい人
昔の人
都会人
手を離す
決心した人
散歩する人
よろける人
一流学
偉い人恋人
凝視する人
行ってきた人
線を引く人
オレンジ色の少年
猶予する人
一九五八年戌年生まれ
計算する人
無人工場
三十歳
うるさい顔
糸車は元来、文来
三回言う人
あと一歩


付録
 しない
 水滴効果

解説 言葉遊びで描く喜びと悲しみ

前書きなど
  詩人の言葉

人に生まれて
人を理解し人を誤解しました。
人だから理解し人だから誤解しました。
人を、ついに人となりを考えるようになりました。

お父さん、お母さん、元気でいて下さい。
僕はようやく
息子になりました。

  二〇一八年真夏に

版元から一言
「セレクション韓・詩」は、韓国語で紡がれた同時代の詩のことばを贈るシリーズです。

著者プロフィール
オ・ウン(呉 銀) (オ ウン) (著/文)
著者:オ・ウン
1982年韓国全羅北道井邑生まれ。
2002年『現代詩』にて詩人としてデビュー。
詩集に『ホテルタッセルの豚たち』、『私たちは雰囲気を愛してる』、『有から有』、『左手は心が痛い』、青少年詩集『心の仕事』、散文集に『君と僕と黄色』、『なぐさめ』など。
朴寅煥文学賞、具常詩文学賞、現代詩作品賞、大山文学賞などを受賞。

吉川凪 (ヨシカワ ナギ) (翻訳)
翻訳:吉川凪
仁荷大学国文科大学院で韓国近代文学を専攻。文学博士。
著書に『朝鮮最初のモダニスト鄭芝溶』、『京城のダダ、東京のダダ─高漢容と仲間たち』、訳書に谷川俊太郎・申庚林『酔うために飲むのではないからマッコリはゆっくり味わう』、金恵順『死の自叙伝』、呉圭原『私の頭の中まで入ってきた泥棒』、鄭芝溶『むくいぬ』、共訳に『地球にステイ!─多国籍アンソロジー詩集』、イオアナ・モルプルゴ編『月の光がクジラの背中を洗うとき─ 48カ国108名の詩人によるパンデミック時代の連歌』などがある。
キム・ヨンハ『殺人者の記憶法』で第四回日本翻訳大賞受賞。


著者 オ・ウン
訳者 吉川凪
発行所 CUON
発行日 2023年5月31日
四六版 152ページ


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