

ジャコメッティとの最後の会話 ある芸術家の精神的遺言【新本】
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【出版社内容紹介】
少し彫刻家の若林奮さんの言葉に耳をかたむけてみましょう。
「1960年代の中頃、ジャン・クレーのジャコメッティへのインタヴューでは、ルーヴルのレンブラントの絵の後に猫が閉じ込められて啼いていたら、自分は迷うことなくレンブラントの絵を切り裂いて、猫を助け出す、と言う。そういうことは実際には起きないと思います。ただそこで言われているのは、レンブラントの絵も大切だけれど、それ以上に生きている猫の生命が大切なものだと端的に話している点です。(……)人間は生命を見つめることができるのだと思います。生命は、ある時は人間が代表することになり、他のものに対して責任を持たなければいけない。生命は別に人間に代表されるものではありませんから、ジャコメッティが気にかけていたのは、生命そのもの、生命全体だと思われます。」
哲学者・前田英樹さんとの『対論◆彫刻空間──物質と思考』からの引用です。長いのでまんなかあたりを省きました。(さらに省いて短くしたものを、今回、書肆山田の鈴木一民さんのご厚意により帯の表4側に入れさせていだだきました。)「代表されるものでは」ないものが、「ある時は」「代表することになる」。そして「責任を持たなければならない」のは「代表されるものでは」ないがゆえにです。この「されない」と「する」のからみあい、重なりあいを安易に棄てたりしないようにしましょう。
小冊子ですが、ぜひ皆さんも、読みながら「う~ん」と頭をかかえてみてください。よろしくニャン。
著者 ジャン・クレイ
訳者 粟津則雄
発行所 球形工房
発行日 2021年10月10日
A5判 32ページ
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