トレモロ【新本】
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身構える必要はなく、
呼び出される光景に、浸ればいい。
――暁方ミセイ
ここには、具体としての
「生」の過去と現在があり……
――田野倉康一
歴程新鋭賞を受賞した『遠葬』の発行より4年。
萩野なつみの第二詩集。
萩野さんの織りなす詩に身をまかせると、頭のなかがシンと静まり言葉や景色が反響しはじめます。
うっとりしたり。
心がしびれたり。
泣きたくなったり。
さまざまな音色を奏で、自分のなかにこんな気持ちや感情があったのかと、新たな出会いを導いてくれるような一冊だと感じます。
ゆびを見ていた
缶コーヒーをしずかに振り
かしり と開ける
いちれんのしぐさ
落ち葉をふむ鳩のあしおと
わたしは
顔をあげられない
かすかな汽笛
港まで歩いて行ける場所で
うみ、という
たった二文字の
遠さを思った
(本書「横顔」より抜粋)
【著者プロフィール】
萩野なつみ(はぎの・なつみ)
第一詩集『遠葬』(2016・思潮社)
2017年、『遠葬』で第22回中原中也賞最終候補、第28回歴程新鋭賞を受賞。
2021年、『トレモロ』で第26回中原中也賞最終候補、第71回H氏賞の候補。
著者 萩野なつみ
発行所 七月堂
発行日 2020年10月21日
四六判 111ページ
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