横断と流動【新本】
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偏愛的詩人論
著者20年の詩人論、時評、評論集をまとめたものである。
作品との出会いを率直に受け止め、単に知識、教養のうえに書かれただけの物ではない。
人としての言葉によって書かれ、私たちは著者と見事に向き合うことになる。
目次
Ⅰ
大岡信 ――初期詩論
那珂太郎
宗左近
星野徹 ――均衡と跳躍
古川賢一郎
村木雄一 ――1920年代・小樽
長光太 一―『登高』
和田徹三
松岡繁雄
江原光太 ――『オルガンの響き』
支路遺耕治 ――その残像
Ⅱ
中原中也 ――架空対話
吉本隆明 ――虚無と方法
清水昶 ――清水・黒田論争
Ⅲ
マガジン的
余白、あるいは効率性
作品の「声」
不在と往還
〈他者〉化
消費の形態
「闘争」の領域
煙が見えたら
『歴程』という謎
Ⅳ
定点詩書
生滅する、世界の、記述、の私たち
支配の言説と詩のことば
Ⅴ
書評集
城戸朱理 ――『千の名前』
支倉隆子 ――『酸素31』
高貝弘也 ――『半世記』
吉増剛造 ――『燃えあがる映画小屋』
尾崎寿一郎 ――『逸見猶吉・ウルトラマリンの世界』
新妻博 ――『回想のフローラ』
上野ちづこ ――『黄金郷』
大道寺将司 ――『友へ』
宗左近 ――『いつも未来である始源』
阿部嘉昭 ――『頬杖のつきかた』
松岡政則 ――『草の人』
田野倉康一 ――『流記』
髙塚謙太郎 ――『カメリアジャポニカ』
阿部嘉昭 ――『換喩詩学』
糸田ともよ ――『水の列車』
橋場仁奈 ――『半球形』
水出みどり ――『泰子』
清水博司 ――『清水博司詩集』
海東セラ ――『ドールハウス』
野沢啓 ――『詩的原理の再構築――萩原朔太郎と吉本隆明を超えて』
著者 笠井嗣夫
発行所 七月堂
発行日 2024年10月10日
B6判 586ページ
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