西田、田邉と瀧澤―巴戦の真実【新本】
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【出版社内容紹介】
西田哲学成立後の思想史における真実の発掘
第二巻で展開されている思想的・人間的関係は第一巻と同様に独創的な視点は健在である。
なぜこのような視点からこの国の哲学史を語ろうとしているのか。
人間が発する言語とはどこから生まれ、何を意味するのだろうか。
著者は思想が生まれる原点を探りながら、その人間性に迫っている。
この点が本邦初の試みである。
【目次】
■第一部 三名の履歴
序 章 エピソードと俯瞰
第一節 エピソード/第二節 世代差/第三節 履歴を俯瞰する /第四節 同時代人 /第五節 アプローチの方法
第一章 西田幾多郎の履歴
第一節 西田幾多郎の履歴/第二節 西田の履歴の特徴
第二章 田辺元の履歴
第一節 田辺元の履歴/第二節 田辺の履歴の特徴
第三章 滝沢克己の履歴
第一節 滝沢克己の履歴/第二節 滝沢の履歴の特徴
■第二部 二者関係―その発生から帰結まで
序 章 二者関係の発生へ
第一章 西田と田辺の交流
第一節 交流の概観/第二節 交流の第一期―学問上の師弟関係〔一〕文通時代〔二〕京大同僚時代〔三〕西田定年後の時代/第三節 交流の第二期―種の論理〔一〕田辺哲学の形成 〔二〕対峙する西田〔三〕田辺の沈黙と西田の最晩年
第二章 西田と滝沢の交流
第一節 交流の概観/第二節 交流の第一期―初期西田論の時代〔一〕西田哲学との出会い 〔二〕一九三三(昭八)年秋の諸論文/第三節 交流の第二期―批判と約束の時代〔一〕『西田哲学の根本問題』批判と称揚〔二〕西田の反応 〔三〕その後のふたり―書簡と著作から 1
第三章 田辺と滝沢の交流
第一節 交流の概観/第二節 交流の第一期―読者としての田辺と滝沢の就職〔一〕滝沢の読者としての田辺〔二〕滝沢の就職に助言する田辺〔三〕浮かび上がる事実/第三節 交流の第二期―滝沢の田辺批判〔一〕滝沢による田辺哲学批判〔二〕田辺の反応と滝沢の第二弾〔三〕その後のふたり
■第三部 三者関係―その発生から帰結まで
第一章 三者関係とその発生
第一節 二者関係の変容/第二節 三者関係の発生/第三節 発生の理由と留保
第二章 三者関係でみる西田の宗教論
第一節 西田の三者関係とその実態/第二節 宗教論の醸成/第三節 宗教論成立にみる三者関係/第四節 西田の宗教論〔一〕その要旨をたどる〔二〕要旨にみる三者関係/第五節 最後の西田
第三章 三者関係でみる田辺の沈黙・懺悔道
第一節 巻き込まれる田辺/第二節 滝沢による田辺哲学批判/第三節 この時期の西田哲学/第四節 沈黙から懺悔道へ〔一〕田辺の沈黙〔二〕田辺の懺悔道/第五節 田辺の巴戦
■第四部 日本哲学成立下の真実
第一章 三者関係のねじれ
第一節 西田哲学誕生と巴戦/第二節 ねじれた三者関係
第二章 田辺と滝沢…西田哲学批判
第一節 田辺の西田哲学批判/第二節 滝沢の西田哲学批判/第三節 西田の対応
第三章 西田と滝沢…田辺哲学批判
第一節 西田の田辺哲学批判/第二節 滝沢の田辺哲学批判/第三節 田辺の対応
■結論 日本哲学成立下の真実…ねじれた巴戦とその決着
(事項索引、人名索引あり)
著者 前田保
発行所 七月堂
発行日 2021年12月31日
四六判
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