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ふぃっしゅのーちい【新本】

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【内容紹介】
『ふぃっしゅのーちい』は作者が「夜のない世界」を旅したときに集めた声でできた、詩とも小説ともつかない記録です。

このゆるやかに停止しつづけている世界では「死」がないかわりに、人は「しょくぶつ」になったり、水に落ちて「りょうし」になったりします(「しょくぶつ」も「りょうし」も「ひと」に忌み嫌われているのでそれぞれの収容所に隔離されています)。

神話、奴隷、差別、植民地、機械、植物、生死が交差する世界のあり様は、「夜のない世界」もわたしたちの生きる「夜のある世界」もあまり変わらないことを示唆しています。

植物の言語を日本語に翻訳することで成立した本ですので、難解に思われる向きもありますが、文字だけでなく、絵も豊富で、楽しく、10才でも読めるように仕上がっています。

【序文より抜粋】
きみにはまだ名まえがない。名まえがないきみをなんてよんだらいいのか。きみはまだ生まれないわたしたちの娘で、わたしたちがきみに名まえをつけないといけないんだけど、なにも考えてない。まだ名まえがないかわりに、きみには一冊の本がある。

きみがまだ予感にすぎなかったころ、わたしたちは旅をしていた。世界中を2人で旅した。砂漠、ジャングル、山脈、海底。そして夜のない世界があった。夜のない世界には夜だけじゃなくて、色んなものがなかったりあったりしたけど、声だけは、石のした、しょくぶつの枝、水のなか、あらゆるところにあふれていた。

ひとつひとつ声をひろいながら、わたしたちはだまって耳をかたむけていた。これから生まれてくるきみを感じていた。
そうやってあつめた声で、この本ができた。



著者 ふくだぺろ
発行所 裕葉社
発行日 2016年7月16日
A5判 290ページ


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