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独り大海原に向かって【新本】

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【出版社内容紹介】
これは劉暁波の遺書である。

詩集『牢屋の鼠』に次ぐ詩人劉暁波の第二詩集で最後の詩集。
2017年7月13日、劉暁波に死が訪れるまで彼を呪縛し続けた「天安門事件犠牲者への鎮魂歌(レクイエム)」、『牢屋の鼠』以降の劉霞への愛の詩「獄中から霞へ」、自身を広い世界へと解放した「独り大海原に向かって」を収載。


【著者プロフィール】
劉暁波 (リュウ・シャオボ/ Liu Xiao Bo)
1955年12月28日、吉林省長春に生まれる。文芸評論家、詩人、文学博士(北京師範大学大学院)。1986年、「新時期十年文学討論会」において「新時期文学は危機に瀕している」と歯に衣を着せぬ発言で論壇に注目される。
1989年3月から5月、米国にコロンビア大学客員研究員として滞在するが、天安門民主化運動に呼応し、自らも実践すべく予定をきりあげ急遽帰国。
1989年6月2日、仲間3人と「ハンスト宣言」を発表。4日未明、天安門広場で戒厳部隊との交渉や学生たちの無血撤退に貢献し、犠牲を最小限に止める。6月6日に反革命宣伝煽動罪で逮捕・拘禁(1991年1月まで)、公職を追われる。釈放後、文筆活動を再開。
1995年5月~ 1996年1月、民主化運動、反腐敗提言、天安門事件の真相究明や犠牲者たちの名誉回復を訴えたため北京郊外で事実上の拘禁。1996年9月から
1999年10月、社会秩序攪乱により労働教養(強制労働)に処せられる。劉霞と獄中結婚。
2008年12月8日、「〇八憲章」の中心的起草者、及びインターネットで発表した
言論のため逮捕・拘禁。2010 年2 月、国家政権転覆煽動罪により懲役11年、政治権利剝奪2年の判決確定。
2010年10月、獄中でノーベル平和賞受賞。
2017年7月13日、瀋陽の病院で多臓器不全のため死去。
中国語の著書多数。日本語版は『現代中国知識人批判』、『天安門事件から「〇八憲章」へ』、『「私には敵はいない」の思想』、『最後の審判を生き延びて』、『劉暁波と中国民主化のゆくえ』、詩集『牢屋の鼠』。その他劉暁波の評伝に『劉暁波伝』がある。



著者 劉暁波
訳・編 劉燕子・田島安江
発行所 書肆侃侃房
発行日 2018年3月12日
四六判 272ページ


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