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観光記【新本】

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池田彩乃さんの、はじめての詩集ではないことばによる本です。
2013年から2020年1月までに書かれた55篇が収録されています。

池田さんの詩集を読んだことがある人にも、読んだことがない人にも、ぜひお手にとってご覧いただきたい一冊です。


「私なんて、吹けば飛ぶものよ。
この軽やかさを愛さなくてどうする。
詩人なんて、
言葉なんて、
一生なんて、
吹けば飛ぶものよ。
風の全てを愛さなくてどうする。」

池田彩乃さんホームページより


【もくじ】
1.
詩の所在
生者の特権
思い出すのにもってこいの日
6時00分発京都線河原町行き
測れないかなしみ、肩代わりできない痛み
わからなくて泣く
おおきなものに降られながら一滴ずつ濾過する
野の歌
みんなで分担する
先生のはなし(緊張をほぐすレッスン)
私の荒野
来たる言葉を待ってくれ
成る
銀河を作る
ぜんぶ未来にまかせたい
ずっとこのひとに愛されたかった
全ての離別へ私が語ること
ツルツルの奥歯
ここにないもの、ここに在るもの、ここに在ったもの
先生のはなし(言葉でなにかを殺すこと)
想像すること
私たちの交歓、私たちの呼吸、私たちの散歩
いてほしいひとになる
平和の作り方
持ち場から持ち場へ
401号室の住人の帰宅
愛情
なにをしているの(どうやって生きているの)その問への返答について
頑張らない方法をおしえてください
告白する勇気をください
おとなの風邪
こころ
ベランダからの便り
抱擁の言語
4月1日にしか話せないこと
息の守り方
あなたの季節

2.
言葉がなかったら生きられなかった星
私はなりたい
光を観ている
旅する惑星
ここはひとりでは立ち行かない世界
いい
庭に立つ、庭に転がる
うつくしい暗やみを眼差す屋根
歩行
汎用的私信
言葉に渡す
消える
ハルに会う
台風19号
その夜あなたと話したこと
2019.4.17
輪郭を思い出す/おまえに見えていないうつくしさ
歓びについて



初版150部限定「旅のおとも栞」付


著者・発行 池田彩乃
発行日 2020年4月17日
親書判 104ページ

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