西田幾多郎と瀧澤克己【新本】

西田幾多郎と瀧澤克己の交流の真実から日本思想史に迫る


西田幾多郎と瀧澤克己の交流は、昭和8年から20年までの12年間。西田は京大退職後の晩年、瀧澤は20代半ばから30代半ばの壮年期の頃となる。二人の間には62通ほどの書簡が残されているが、全て西田から瀧澤宛てのものである。西田は来簡を保存する習慣をもたなかったからだ。
書簡の全体は学問上の子弟関係の上に成り立ち、生活の多岐にわたる話題で綴られている。戦争の拡大、破局へと向かう中で右翼からあびた非難への言及や疎開などの話題から、敗戦後の思想界への思いを若き研究者に託す文面になる。
500頁にわたる第一巻の第一部「書簡にみる交流」は全書簡の公開と分析。第二部はテキストにみる交流、第三部は宗教論にみる交流、第四部は交流の真実へと迫ってゆく。
特に宗教論における「西田と仏教」、「瀧澤とキリスト教」という視点の展開は圧巻である。


著者 前田保
発行所 七月堂
発行日 2018年9月9日
四六判 489ページ

¥ 4,320

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