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ユニヴェール13 偶然、この官能的な / 笹原玉子【新本】

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【出版社内容紹介】
塚本邦雄の歌とともに歩いた歌人のいま
23年ぶりの第3歌集
​
笹原玉子が塚本邦雄や山中智恵子を強烈に慕うのも、その中にある「とてつもない孤独の空洞」を見いだし、共鳴したからにちがいない。美を選択することは、世界の果てに独り立つことなのだ。 
林和清


言葉と言葉がなんらかの共通項に呼ばれて近づき、ふたたび離れてゆく。星の数ほどある言葉の宇宙のなかで、それは偶然の出会いである。偶然を呼びよせ、招きいれる歌が、本書にはたくさんおさめられている。
佐藤弓生


ロマンチックだがどこか人を食ったようなところのある、飄々とした語り。スピード感のある韻律。一ページ目を開いて、嬉しさに小躍りしてしまった。そうそうそう。これです、これですよ!  
石川美南


目次
それより空のふかみどり
とほき祖鳥も
昼は日ぐらし
これの世に
此処は未完のものがたり
書物のなかはからさわぎ
玲にして瓏
わすれられただいじな
さざなみ軍記
おやくそく
あとのゆふぐれ
儚ごと
あめつちほしそら
うはのそらこそ
明けは騒ぎぬ
あさきみどりを
あをざめた系譜のむすめ
露はらひ
うたたね
詩歌列島
ヒアシンス
回廊より
流燈がゆく
嵐の夜の
他の名はない
髪のさはだち、眉宇の孤独
兆
花散里
永遠
横顔を見せてください
花ばかり降る
朱夏
美酒ありき
うすきみどりの沓にはきかへ
冬の書記
夜物語 Ⅱ
夜物語
あとがき  


著者プロフィール
笹原玉子(ささはら・たまこ)
1948年生まれ。「玲瓏」会員。
歌集に「南風紀行」「われらみな神話の住人」、詩集に「この焼跡の、ユメの、県(あがた)」。


【自選6首】
みづうみのなかに小さき墓地ありきいづれの世にか呼ばむ「東京」
氷売りが扇売りとすれちがふ橋たつたそれだけの推理小説
バビロンの宝はひとつ金銀でなく捕囚でもなくそのかみのうはのそらこそ
お嬢さん、今宵つくうそはみづいろ。こころはいつもからにしてをく
犬戎の頭目なれば文盲にして星辰の列すべて諳んじ
まだことば生まれぬまへに祈りはあつた綺羅めく空に膝を折りし日



著者 笹原玉子
発行所 書肆侃侃房
発行日 2020年4月9日
四六判変形 並製 160ページ


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