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とても静かな心臓ふたつ【新本】

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【出版社内容紹介】
短歌ブーム前夜の2000年代初頭、インターネット上に彗星のように現れた歌人・村上きわみ。歌集未収録作品をあらたに編集した『とてもしずかな心臓ふたつ』、絶版歌集『fish』『キマイラ』を一冊にまとめた決定版。

別冊栞 村上きわみ一首評:穂村弘・田中槐・枡野浩一・岡野大嗣・平岡直子



【収録短歌より】

次に来る波をむかえにゆきなさい尾を高くしてわたしのけもの

なつかしい未来 あなたともう一度にくんだりあいしあったりしたい

そうでした 最後に見せてくれたのはこの世のへりをつかむ足指

心臓をまもって歩くけものたち(夏のいのちはいたみやすいね)

靴紐をきつく結んだ 好きでいることを謝りたいひとがいる

白湯で溶く蜜のぬめりのどんなにかくるしいだろう ふゆがはじまる

水の襞ひどく乱して白鳥は今いっしんに飛び立つところ

欲望、おまえが口にするときの奇妙な涼しさを信じよう

灯台の胴に巻きつく海風の、そうだね、すべてくつがえしたい

こちらからあちらの岸へ にくたいはすずしい舟とあなたは言った

よいつらら育つ真冬をありがとう ひどいことたくさんありがとう

魚の声鳥のことばでかわしあう約束ならば未来のために



著者 村上きわみ
発行所 左右社
発行日 2025年6月22日
四六判 264ページ


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