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四行集【新本】

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四行詩は歌う、過去も未来も自由自在に

本詩集は7章に分かれている。
追憶詩篇、諦念詩篇、広島詩篇、大学詩篇、時間詩篇、生活詩篇、父母詩篇となっている。
広島詩篇は17年間過ごした広島の街の人々や情景が描かれている。
潮の満ち引きによって変わる川の水位のように、詩人は日々を紡いでいく。
その後東京へ移り両親を看取ることになる。
まさに「人」の日常の世界へ「四行」が導いてくれる。



【作品紹介】
切ない記憶

小学五年の春の日に
クラスのかわいい女の子
小学五年の春の日よ
遠くに転校していった



時に及んで

それほど励んだ学問も
大した成果は出なかった
売れない著書を手にとって
我が身の非才をただ嘆く



流川十景 其七 身を沈める日

キャリーバッグを引きずって
若い女が店に着く
「ここだ、ここだ」とつぶやいて
扉に半分身を入れる



書斎にて

平凡な講義を終えて
夜遅く机に向かう
広大な学問の野で
僕は心に火を放つ



三十代で脳死した臓器提供者の女性を思う

さぞかし無念だったでしょう
あなたの最期の贈り物
尊いあなたの腎臓は
私の体で生きています



老人ホーム入居日

またすぐ帰る気安さで
母は素直に家を出た
僕らは秘かに知っていた
これが最後になることを



著者 西原大輔
ブックデザイン 水野愛
発行所 七月堂
発行日 2025年5月1日
四六判 162ページ


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