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半濁音に咲く花を / ケイトウ夏子【新本・七月堂書籍】
¥2,090
予約商品
ケイトウ夏子詩集 行きつ戻りつする季節―― 痕跡の記憶に花びらを降らすように 【作品紹介】 揺籃期 踏切を待つ間に夜を洗う風が吹く 通り過ぎる電車に浮かぶ 方々へ別れる予定の人々は 灯台の顔をして揺れている 遮断機があがると道が生まれた 真っ直ぐに進むことをこばむ足は 敷き詰められた小石に触れる それは 未完の寄り道 いつか水底で ねむっていた時間に繋ぐ 渡れる川を横断する 遠景にころがる果実に映された、いくつもの呼びかけ 皮を剥くように 拡がるとばり 手招きする一歩手前で止めて 転写される系譜を追う 見ない人の分まで空をみている 著者 ケイトウ夏子 発行所 七月堂 発行日 2025年12月15日 四六判 68ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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のほほん手帖2026(西尾勝彦自筆ver)
¥2,200
今年もまた、西尾勝彦さんのアイデアで作り始めた「のほほん手帖」が発売となります。 昨年に引き続き、西尾さんの書下ろしと手書きバージョンに加え、使いやすさと自由度を増すためにリニューアルをし、年月日やタイトルをご自身で書き入れていただけるようにした「フリースケジュールバージョン」を発売いたします。 『のほほん手帖フリースケジュールバージョン』はこちらをクリック https://shichigatsud.buyshop.jp/items/124126308 西尾さんの書下ろしと手書きバージョンは数量限定となりますので、2026年の西尾さんののほほんとした言葉を手書き文字で楽しまれたい方にはこちらをぜひ。 今回、本文の刷り色をモノトーンで統一しました そしてどちらのバージョンもメモ部分が3種類。 合計で78頁ありますので、さまざまな方法でのご利用をしていただけます! 【今月ののほほん(自筆・書き下ろし) より】 「一緒に海に行って、泣いてくれないかな」 「感受するこころ、するどさに気をつけて」 「ある特定のひとにだけ発見されるひとが、います」 【二十四節気の詩(書き下ろし)より】 小寒 寒林を歩いて、どこへゆくのか 雨水 草木のうごめき、土のにおい 啓蟄 さきがけの虫たちと、春のわたし 穀雨 あふれる緑のなか、あなたをみうしなう 芒種 仔鹿は、跳ねてかがやく 小暑 森にねむる、朝の光も 立冬 いつものコート、いつもの場所に ◆使用紙と箔 【表紙】ディープマット ローストナッツ 【見返し】デュークブラウン クレタ 【箔】村田金箔 つや消しNo.101 サイズ 190mm×100mm×11mm 製 本 上製・天綴じ・表紙箔押し 内 容 2025年12月~2027年1月 ◉マンスリー(見開き)+フリーページ各月4頁(5㎜幅ドット罫線) ◉月ごとに、西尾さん自筆の「今月ののほほん」(書下ろし) ◉西尾さんのひとこと詩「のほほん二十四節気」(書下ろし) ◉新月と満月 ◉二十四節気と雑節を少々 ◉巻末に白紙のフリーメモ21頁 ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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のほほん手帖2026(フリースケジュールver)
¥1,870
今年もまた、西尾勝彦さんのアイデアで作り始めた「のほほん手帖」が発売となります。 今年も、使いやすさと自由度を増すためにリニューアルをし、年月日やタイトルをご自身で書き入れていただけるようにした「フリースケジュールバージョン」を発売いたします。 ぜひ実際にお手にとってご覧いただきたい一冊です。 また、今年のフリースケジュールバージョンには西尾さん直筆ののほほん手帖タイトルシールが付きます。お好きなステッカーやスタンプや画材でコラージュする際にあわせてお楽しみください。 西尾さんの書き下ろしと手書きバージョンももちろん発売となります! こちらは数量限定となりますので、2026年の西尾さんののほほんとした言葉を手書き文字で楽しまれたい方にはこちらをぜひ。 『のほほん手帖西尾さんバージョン』はこちらをクリック https://shichigatsud.buyshop.jp/items/124128238 今回、本文の刷り色をモノトーンで統一しました そしてどちらのバージョンもメモ部分が3種類。 合計で78頁ありますので、さまざまな方法でのご利用をしていただけます! 【二十四節気の詩(書き下ろし)より】 小寒 寒林を歩いて、どこへゆくのか 雨水 草木のうごめき、土のにおい 啓蟄 さきがけの虫たちと、春のわたし 穀雨 あふれる緑のなか、あなたをみうしなう 芒種 仔鹿は、跳ねてかがやく 小暑 森にねむる、朝の光も 立冬 いつものコート、いつもの場所に ◆使用紙 【表紙】Magカラー ボルドー 【見返し】ブンペル ナチュラル サイズ 190mm×100mm×11mm 製 本 上製・天綴じ 内 容 ◉マンスリー14ヵ月分(見開き2頁) ◉西尾さんの「今月ののほほん」(フォント文字・書下ろし) ◉西尾さんのひとこと詩「のほほん二十四節気」(書下ろし) ◉メモ3種:白無地34頁、5mmドット罫線31頁、グレー無地13頁 ◉西尾さん直筆ののほほん手帖タイトルシール ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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幻視録 / 秋元炯【新本・七月堂書籍】
¥2,200
秋元炯第七詩集 ガレキの上を ゆっくりと浮遊していく。 【作品紹介】 キツツキ 死は キツツキの顔をして 男の肩に ちんまりと坐っていた 男はそれでも 背筋をのばし 病室の窓の方に顔を向けつづけていた 男にはもう 話をする気力が 尽きているのかもしれないと思った 昔 世話をしてもらい有難かった さっきも言ったことを 言葉を変えて話しかけた 急に 男の身体がぐらりと揺れた 手で口を抑え 空咳を堪えているような仕草 そのまま 二度 大きく頭をさげた 帰ってくれということのようだ 病室を出ようとして振り返ると キツツキは まだ男の肩の上にいて 灰色の目で 遠くを見つめつづけていた 著者 秋元炯 発行所 七月堂 発行日 2025年11月16日 A5判 134ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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未来形で死んでいた / 栗原ミライ【新本・七月堂書籍】
¥1,870
栗原ミライ第一詩集 たいていのものは 肌を 通り過ぎていた 【作品紹介】 彗星 交差点を抜けるとビルの隙間から 夜が見えた 死にそうな地上を 眠りながら歩いている 彗星 誰も知らなかった 空を切り開き 溺れていく自覚もなく 目的地のあなたを目指す 空気を揺らし すべてを燃やして あなたの背骨を鳴らす 尾がひかって消えた これほど明るいのに わたしはこの星に着地できない 著者 栗原ミライ 発行所 七月堂 発行日 2025年11月30日 四六判 110ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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七月堂ZINE「AM 4:07」vol.4【新本・七月堂書籍】
¥1,100
七月堂ZINE「AM 4:07」vol.4 発行いたします! 〈内容紹介〉 【第4号ゲスト】 詩| 向坂くじら 短歌| 小津夜景 エッセイ|〈テーマ:冬、AM 3:10〉 浅生鴨 青柳菜摘 【連載】 詩| 西尾勝彦 エッセイ| 全12回 Pippo/近現代詩紹介 西尾勝彦/マーホローバだより 第4回 池上規公子(葉ね文庫)/中崎町2番出口で考え中 第4回 後藤聖子(七月堂)/なんだかうまく眠れない。 第4回 全4回 城下康明(ひとやすみ書店)/ぼく、おつりもらいましたっけ? 最終回 選書│テーマ〈ある冬の午後、ちいさなブーケといっしょに自分のために買って帰りたい詩歌本〉 吉川祥一郎 / blackbird books 辻山良雄 / Title 加賀谷敦 / あんず文庫 カバー写真| 寺岡圭介(紙片) 「AM 4:07」創刊にあたって この、「詩」と「エッセイ」そして「書店」をテーマに立ち上げた雑誌のタイトルは、もうすぐ日の出を迎える空を見上げると、夜とも朝とも名付けられない景色が広がっているであろう七月の東京の空のことを想像してつけられました。どちらでもあって、どちらでもない。また、そのものでしかありえないもの。世界にはきっと、名付けられていないものが、名付けられたものの何百倍もあって、そんなことには関心を持たずに存在しているような気がします。 自分らしく生きるということが、何者かになるためではなく、ただその人そのものであればよいと思えたら。 これからの七月堂が目指したいことのひとつ、「自分らしくあれる場所」を自分自身の手で作り守っていくために、全一二回の発行を目標に創刊しました。 詩を書く人と、読む人と、売る人の架け橋になることを願い、ありったけの感謝の気持ちをこめて作っていきます。 手にしてくださる方にとって、思いがけずふと、詩的な世界を楽しんでいただける雑誌になれることを願っています。 2024年3月 七月堂 後藤聖子 発行人┆後藤聖子 組版・デザイン┆川島雄太郎 写真┆寺岡圭介(紙片) 製本指導┆紙とゆびさき 印刷・製本・発行┊七月堂 発行日┆2025年12月5日 発売┆11月23日 ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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散文の連なりについて / 髙塚謙太郎【新本・七月堂書籍】
¥2,530
これが小説なのだとしたら、時代への完全なる抵抗だと思う。 ファストな時代のファストな読書への回答として。 人生はカタルシスのための物語ではないことの表明として。 そして、詩的なるものへの復権として。 ――梅﨑実奈 髙塚謙太郎『散文の連なりについて』は詩だ。 散文の連なりではあるものの、詩の水がひとしずく滴り落ち、やがてしとしとと連なっていくように、ここにある言葉ははじまり、つづいていく。 髙塚謙太郎の行分け詩は、語りの構造が裁断され細分化、複数化され緻密に再構成されていく極めて高度な書法に到達したが、ここの歩みは水の滴りのようにしとしとと進みやがて読者を詩の歩み、詩の呼吸そのものに同化させていく。 いつまでも。詩に終わりはない。 ――朝吹亮二 詩とは韻律だ。では散文は? 髙塚謙太郎は、ありふれた物語も愛も信じてはいない。信じるのは、書くという情熱と虚無とともに流れる言葉だけだ。 雨や光や人や文字に初めて触れ、離れて思うようなこまやかさと緩やかさで言葉はたゆたい、流れ、記されたどの瞬間も互いに似ていない個別の愛しさとなり瞬く。やがて日常の方がこの言葉の瞬きを写し、生き直すだろう。 比類ない詩の書き手による、散文という時間との本気の戯れ。その連なりは切ないほどに美しい。 ――峯澤典子 そういえば机上の時計が動かなくなって久しい。電池は、どこかにあったかな。それでも時針や秒針がいつかの時を刻んだ瞬間のままだということに、私は新たに驚いてもよかっただろう。そしてたぶん、そのときの私は時計の前にはいなかった。私だけがその瞬間を生きていないような、逆説的だけれど、そのくらい愛しい時間というものの深さを喩として書いていることが多いように思う。その証拠のように動きやめた時計だとしたら、この部屋はそれだけで完璧ではないか。 (本書より) 著者 髙塚謙太郎 発行所 七月堂 発行日 2025年12月1日 四六判 140ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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花魂〈ソウル〉 / 橋本由紀子【新本・七月堂書籍】
¥2,750
橋本由紀子幻想コラージュ詩集 花は恋する 花は生殖する 永遠を求めて 【作品紹介】 庭の時間 ダリアの匂いは 消えた庭の夏の匂い 囲われた土庭で繰り返し花は咲いた 不思議ないのちのにおいを 新聞紙に包んで 幼稚園にはこんだ 夏風と秋風の日 吸い上げる時間 消化されていく時間 去っていったにおい もう手にいれられない 記憶の中の 若い父と母の庭の時間 誰もいなくなっても ダリアは球根を育てている 新聞紙に包まれた ことのある 生命の匂い 著者 橋本由紀子 発行所 七月堂 発行日 2025年11月10日 135×220mm 150ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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贈り物の本 / 牟田都子 編【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 あなたの「忘れられない贈り物」はなんですか? 読むと、誰かを思い出す。 うれしさ、心温まる記憶、懐かしい風景、かすかな痛み、複雑な思い。 作家・詩人・ミュージシャン・俳優・漫画家など37人が、大切な記憶を持ち寄る、書き下ろしエッセイ集。 ★初版限定付録として「オリジナルしおり」を封入!★ 【目次】 ・「キャサリンという贈り物」川内有緒 ・「受け取る深さ」斎藤真理子 ・「流氷のかんづめ」山崎ナオコーラ ・「白いもらいもの」名久井直子 ・「贈り物は難しい。」後藤正文 ・「鯛焼き」渡辺尚子 ・「娑婆は桜」武塙麻衣子 ・「バウムクーヘンと熱意」武田砂鉄 ・「母と蝶」青木奈緖 ・「要らない部分がある子供服」こだま ・「ヤクザと贈り物」鈴木智彦 ・「しわっとしたお札」佐藤ジュンコ ・「今夜、すべてのバーで」村井理子 ・「祖母の着物、祖母の記憶」安達茉莉子 ・「うなぎで釣竿を釣る」美村里江 ・「別れのダンス」金井真紀 ・「戻ってきた文庫本」青山ゆみこ ・「生まれてはじめての贈り物」西淑 ・「祖母としての私に贈られた万年筆」頭木弘樹 ・「お返し」浅生鴨 ・「それはもう愛」植本一子 ・「ずっしりと、重く」古田徹也 ・「緑の靴」近藤聡乃 ・「宛名のない場所」白川密成 ・「祖母の長財布」高橋久美子 ・「プレゼントロイヤルストレートフラッシュ」サンキュータツオ ・「ポカリ遺跡」藤岡みなみ ・「ホンダCD125-T」吉村萬壱 ・「差し入れ」日野剛広 ・「不器用を、自信を持って贈ります」古賀及子 ・「猫たち」田尻久子 ・「贈ったり贈られたり」辻山良雄 ・「贈られた小説」有松遼一 ・「持っていき」牟田都子 ・「夜明け前の戦いを贈ります。」和合亮一 ・「見えない贈り物」若松英輔 ・「はるちゃんの動画」くどうれいん *** 著者紹介 青木奈緖(文筆家) 青山ゆみこ(編集・ライター) 浅生鴨(作家) 安達茉莉子(作家) 有松遼一(能楽師) 植本一子(写真家) 頭木弘樹(文学紹介者) 川内有緒(ノンフィクション作家) 金井真紀(文筆家・イラストレーター) くどうれいん(作家) 古賀及子(エッセイスト) こだま(作家、エッセイスト) 後藤正文(ASIANKUNG-FU GENERATION・ボーカル&ギター) 近藤聡乃(マンガ家、アーティスト) 斎藤真理子(韓国語翻訳者) 佐藤ジュンコ(イラストレーター) サンキュータツオ(漫才師「米粒写経」、東北芸術工科大学准教授) 白川密成(栄福寺(真言宗)住職) 鈴木智彦(フリーライター) 高橋久美子(作家・作詞家・農家) 武田砂鉄(ライター) 武塙麻衣子(小説家) 田尻久子(橙書店 オレンジ店主) 辻山良雄(新刊書店「Title」店主) 名久井直子(ブックデザイナー) 西淑(イラストレーター、画家) 日野剛広(ときわ書房志津ステーションビル店店長) 藤岡みなみ(文筆家、ラジオパーソナリティ、ドキュメンタリー映画プロデューサー) 古田徹也(哲学者) 美村里江(俳優・エッセイスト) 牟田都子(校正者) 村井理子(翻訳家) 山崎ナオコーラ(作家) 吉村萬壱(小説家) 若松英輔(批評家、随筆家) 和合亮一(詩人) 渡辺尚子(編集者、ライター) 編者 牟田都子 発行所 亜紀書房 発行日 2025年12月3日 四六判変型 上製 156ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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月とコーヒー デミタス / 吉田篤弘【新本】
¥2,090
【出版社内容紹介】 2019目の刊行以来、単行本で愛され続け、 異例のロングセラーとなっている 『月とコーヒー』。 人気作家が腕によりをかけて紡いだ とっておきの小さな物語たち。 待望の第2集ができあがりました。 ◎火星が最も地球に近づいた夜の小さな奇跡 ◎〈まっくら都市〉で〈こころ〉を探すモグラの冒険 ◎駄目なロボットによる素晴らしいオーケストラ ◎〈トカゲ式ゴム印〉と世界の果ての地球儀屋 ◎夜を青く塗り替える、〈貴婦人〉という名の石炭 ◎空を飛べなかった男と、ほろ苦いビター・チョコレート ◎〈白紙屋〉の白い手袋と三人の年老いた泥棒 今夜は少し遠いところへ 出かけてみませんか。 世界の片隅に生きる ささやかで優しい 誰かと誰かのお話を あなたにお届けします。 著者 吉田篤弘 発行所 徳間書店 発行日 2025年3月20日 四六判 上製 336ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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カフェ・スノードーム / 文:石井睦美 絵:杉本さなえ【新本】
¥1,650
【出版社内容紹介】 ありふれた街の、ありふれた街角にある「カフェ・スノードーム」。ここを訪れると……。美しい文と絵で綴られるファンタジー。 著者 文:石井睦美/絵:杉本さなえ 発行所 アリス館 発行日 2025年9月1日 四六判 160ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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medium 第五号【新本】
¥1,500
【著者内容紹介】 「メディア」をテーマに思想や文学、芸術、歴史などを論じる学術雑誌です。第5号はジョナサン・スターンを主題とした研究論集です。研究論文に加え、ジョナサン・スターンの全著作リスト も収録しています。 A5版/厚さ約10mm/214頁 目次 巻頭言 メディアの物質性 梅田拓也 ■論考・寄稿 論文 アイドル声優はなぜ問題となるのか——メディア史の中の「キャリア」|永田大輔 レヴュー 研究会「メディア考古学とスクリーン・スタディーズ」報告|太田純貴 ■特集 ジョナサン・スターン 緒言 ジョナサン・スターンの『メディウム』|日高良祐 レヴュー 無いことは口にできない、口にしないなら無い?——ジョナサン・スターン『減退した能力——インペアメントの政治現象学』書評|松浦知也 論文 音声ポルノグラフィのメディア-技法——聴覚型・メイクビリーブ・クルージング|難波優輝 試論 ペーター・スローターダイクの音響球体圏試論——第一巻『泡袋』を中心に|木下陽斗 翻訳 音楽産業は存在しない|ジョナサン・スターン(訳=梅田拓也) 翻訳 連携メディアとしてのフォーマット|アクセル・フォルマー(訳=梅田拓也) 翻訳 アクースマティックな問いとデータ化の意志——Otter.ai・低リソースな言語・機会聴取のポリティクス|ジョナサン・スターン+メハク・ソーニー(訳=中川克志) 付録 ジョナサン・スターン著作一覧 編集 今関裕太、梅田拓也、永盛鷹司、日高良佑(ゲストエディター) 発行所 『メディウム』編集委員会 発行日 2024年11月30日 A5判 214ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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佐野豊 個人詩誌 ひきがたり vol.2【新本】
¥550
【著者内容紹介】 佐野豊さんの個人詩誌「ひきがたり」のvol.2です。 限定80部。 デザインを、こがめ舎(森田直)にお願いをしました。詩、全8編を収録です。 著者 佐野豊 発行所 佐野書房 発行日 2025年11月8日 A5判 26ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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新装版 きょうはもうねます / まつむらまいこ【新本】
¥2,970
絵本作家まつむらまいこさんの私家版絵本が月風灯舎より新装版として刊行されました。 特典栞付です。 【著者プロフィール】 まつむらまいこ(松村真依子) Mayko Matsumura 絵本作家。奈良生まれ、東京都在住。 京都精華大学ヴィジュアルデザイン学科を卒業。 2009年ボローニャ国際絵本原画展入選。 2012年イルフ童画大賞入選。 出版物に、「あなたはせかいのこども」(ほるぷ出版) 「わたしはしらない」(果林社)「愛蔵版 絵のない絵本」(岩波書店・挿絵) 「いっぴきおおかみおほしさま」(小学館) 等がある。 自費出版も多数制作し、いろいろな方法で本を作り続けています 著者 まつむらまいこ(松村真依子) 発行所 月風灯舎 発行日 2025年11月21日 240×186mm 上製 32ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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coco here,again / 佐々木蒼馬【新本】
¥1,000
【著者内容紹介】 3月に12年つとめた職を辞し、4月から小田原に移住をした。 移動をしたらしたで、また「ここ」を探している。そして、「ここ」に置き去りになった自分との対話、現在地を残しておこうと思いました。 著者 佐々木蒼馬 発行日 2025年11月23日 新書判 60ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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La Vague vol.5【新本】
¥990
詩誌「La Vague(ラヴァーグ)」は、女性詩人たちによって二〇二三年に発足した詩誌です。 今・ここを生きる「わたし」「わたしたち」の視点から出発し 文芸表現としての詩の表現の多様性を追求しつつ あらたな芸術分野とも連帯できるような詩誌を目指して。 ここでしか言えないような切実な声も、社会的な問題に切り込む切迫した訴えも、広く受け止め、一緒に考えていけるような詩誌を目指して。 かつて「現代詩ラ・メール」(フランス語で「海」)という女性詩人たちによる詩誌がありました。 「ラヴァーグ」はフランス語で「波・うねり」を意味します。 拓かれた海の先で、続く波になっていけたら。 そんな願いを込めて、この詩誌を名付けました。 満ちることばのさざなみの先、あらたな景色が見られることを願って。 何より、書き手にとっても読み手にとっても、今を生きることを「楽」しく、ときに「楽」にするような、ことばで「わたし」を、そして「わたしたち」をエンパワメントするような詩誌であることを願って。 (雪柳あうこさんによるLa Vague Vol.5の巻頭言) 【ゲスト】 水田宗子 小池昌代 藤井一乃 草間理恵子 古森もの 白神つや 戸田鳥 古屋朋 【執筆者】 有門萌子 草間小鳥子 向坂くじら 佐山由紀 紫衣 シーレ布施 長尾早苗 野宮ゆり 柊月めぐみ 梁川梨里 雪柳あうこ 発行人 雪柳あうこ 編集 柊月めぐみ 協力 南田偵一(パブリック・ブレイン) 発行日 2025年10月10日 A5判 102 ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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スウィンギン・ロンドン 50's-60's Design and Culture Revolution【古本】
¥2,500
【状態】 カバー付 <カバー> 小スレ有 著者 スチュアート・デュラント、マイケル・ホワイトウェイ、ポール・リーヴス、佐藤秀彦、前山裕司、村松和明、南目美輝 訳者 門田牧子、富岡進一、渋谷拓 発行所 スウィンギン・ロンドン 50's-60's 出版委員会 188mm×258mm 160ページ __________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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「内向の世代」とともに 回想半世紀 / 尾高修也【古本】
¥1,000
【状態】 カバー、帯付 <カバー> 上部小ヨレ有 <本体> 一部小キズ有 著者 尾高修也 発行所 作品社 発行日 2019年12月20日 B6判 358ページ __________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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ユリイカ臨時増刊 総特集 監督 川島雄三【古本】
¥3,000
【状態】 カバー、帯付 <カバー> イタミ、ヨレ、ヤケ有 <本体> ヤケ有 発行所 青土社 発行日 1989年3月25日 B6判 320ページ __________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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エリザヴェータ・バーム/気狂い狼 オベリウ・アンソロジー / 小澤裕之 編訳 【新本】
¥3,300
【出版社内容紹介】 ダニイル・ハルムスの原点、伝説のグループ「オベリウ」の全貌がついに明らかになる──。 100年前、無名の若者たちによって結成された「オベリウ」(ОБЭРИУ)は、20世紀前半のロシアにおける文学的実験の極致をきわめた。ダニイル・ハルムスの「エリザヴェータ・バーム」「出来事」新訳、これまで未邦訳だったニコライ・ザボロツキー「気狂い狼」、コンスタンチン・ヴァーギノフ「スヴィストーノフの仕事と日々」、レオニード・リパフスキー「水論」など、この伝説のグループ周辺12名の代表作を網羅した世界初のアンソロジー。 ◎本書作品収録作家……ダニイル・ハルムス/アレクサンドル・ヴヴェジェンスキー/ニコライ・ザボロツキー/コンスタンチン・ヴァーギノフ/イーゴリ・バーフチェレフ/ドイヴベル・レーヴィン/ユーリイ・ウラジーミロフ/アレクサンドル・ラズモフスキー/クリメンチー・ミンツ/ニコライ・オレイニコフ/レオニード・リパフスキー/ヤコフ・ドゥルースキン 「本書に訳出するのは、「オベリウ」と「チナリ」に縁の深い者たちの作品である。どちらのグループにも所属したハルムスとヴヴェジェンスキーは、その反伝統的な作風がロシア国内外で比較的早くから注目され、著作集や全集が刊行されてきた。しかしふたり以外の作品は、ザボロツキーを除き紹介が遅れた。「オベリウ」アンソロジーは、すでに1991年にロシアで、2006年にアメリカで刊行されているが、どちらも「オベリウ」のメンバー(オベリウ派)を網羅しているわけではなく、必ずしも代表作を採っているわけでもない。そこで本書には、レーヴィンやウラジーミロフといった、ロシアでさえほとんど知られていないマイナーなオベリウ派に、「チナリ」のメンバーも加え、それぞれの代表作をなるべく多く収録した。したがって、現時点では本書が世界で最も包括的な「オベリウ」アンソロジーといってよい」(本書「はじめに」より) 「オベリウ派――彼らはそう名乗っている。この言葉は、リアルな芸術の結社のことだと理解されている。この嘘くさい大仰な名前は、レニングラードのちっぽけな詩人グループが勝手に詐称しているものである。連中はほんの僅かだ。片手で指折り数えることができる。その創作ときたら……。」(オベリウに対する批判記事「反動的曲芸」より) ◎オベリウとは? 20世紀前半のロシアにおいて、「ロシア・アヴァンギャルド」と後に称される前衛芸術運動が興隆する。その寿命は短かったが、落日の間際、未来をも貫く鋭い光芒を放つ。それが「オベリウ」である。1927年に若者たちの手で結成されたこのグループは、「反革命的」と批判され数年で瓦解するものの、メンバー(オベリウ派)は創作をつづけ、ロシア文学史上きわめてユニークな作品を残した。また一部のオベリウ派は「チナリ」にも属していた。これは「オベリウ」と異なり閉じられたグループで、仲間たちは頻繁に集まりさまざまなテーマについて話し合った。そこでの会話がしばしば創作のヒントになっている。「オベリウ」も「チナリ」も長く忘却されていたが、20世紀後半から、ロシア文学史におけるミッシング・リンクとして世界的な注目を集めだす。両グループのメンバー全12人の創作を1冊に纏めた本書によって、その全貌がいま初めて一望のもとに置かれる。 【目次】 はじめに 「オベリウ」とは何か━━人と成り立ち 「オベリウ」と「チナリ」略年譜 Ⅰ オベリウ ダニイル・ハルムス 出来事 エリザヴェータ・バーム ヴヴェジェンスキーへ ザボロツキーを訪ねて オレイニコフへ 〈リパフスキーが苦しみだしたのは……〉 どのように使者が私のもとを訪れたか 男が家を出ました ばあさん アレクサンドル・ヴヴェジェンスキー 〈三七〇人のこどもたち〉 はる こもりうた イワーノフ家のクリスマス ニコライ・ザボロツキー 気狂い狼 運動 不死 さらば友よ みにくい女の子 コンスタンチン・ヴァーギノフ スヴィストーノフの仕事と日々(抄) イーゴリ・バーフチェレフ 取るに足らない隣人のたとえ 「曲がった胃」での出来事 冬の散歩 ドイヴベル・レーヴィン ドゥームコプフ氏、空を飛ぶ ユーリイ・ウラジーミロフ 変な人たち スポーツマン アレクサンドル・ラズモフスキー 追憶のハルムス クリメンチー・ミンツ オベリウ派(抄) オベリウ宣言 Ⅱ チナリ ニコライ・オレイニコフ 発明家に誉れあれ チャールズ・ダーウィン ハエ ゴキブリ 〈ごく頑丈なガラス越しに……〉 ノミの師範 レオニード・リパフスキー 〈太陽が異国に沈んだ〉 水論 ヤコフ・ドゥルースキン 窓 補遺 〈どのように使者が私のもとを去ったか〉 夢 チナリ 訳者解説━━十二人の「変な人たち」 訳者あとがき 底本一覧 【著者プロフィール】 ダニイル・ハルムス(Даниил Хармс) 詩人・作家・劇作家。ペテルブルク生まれ。27年には詩人仲間と共に前衛的な芸術家グループ「オベリウ」を結成。30年代は主に児童文学の分野で活躍。スターリン政権下で弾圧に遭い、41年に逮捕。翌42年に監獄病院で餓死した。代表作に『エリザヴェータ・バーム』『出来事』『ばあさん』など。 アレクサンドル・ヴヴェジェンスキー(Александр Введенский) 詩人・劇作家。31年に逮捕、翌年釈放されるが、流刑地を転々としたのちレニングラードに帰還。36年にハリコフへ移住。41年に再び逮捕、カザンへ移送される途中に肋膜炎で死去。代表作に『イワーノフ家のクリスマス』『灰色ノート』『挽歌』など。 ニコライ・ザボロツキー(Николай Заболоцкий) 詩人・翻訳家。ハルムスやヴヴェジェンスキーたちと共に「オベリウ」立ち上げに参加。「オベリウ宣言」の主要部分を執筆する。代表作に『気狂い狼』『農業の勝利』など。 コンスタンチン・ヴァーギノフ(Константин Вагинов) 詩人・作家。21年に「島民」グループを結成。その作品集において初めて詩が活字となる。20年代末から4つの長篇小説を次々と執筆。創作意欲は旺盛だったが、34年に結核で死去。代表作に『山羊の歌』『スヴィストーノフの仕事と日々』など。 イーゴリ・バーフチェレフ(Игорь Бахтерев) 詩人・作家・劇作家。詩の夕べでハルムスに出会う。26年、仲間と共に演劇グループ「ラジクス」を結成。やがて解散するが、このグループが母体のひとつとなり、27年に「オベリウ」が誕生。代表作に、ザボロツキーを始めとするオベリウ派の回顧録『私たちの若かった頃』、戯曲『冬の散歩』など。 ドイヴベル・レーヴィン(Дойвбер Левин) 作家・脚本家。27年、「オベリウ」立ち上げに参加。「左翼の三時間」のパフォーマンスを考え、戯曲『エリザヴェータ・バーム』の演出をハルムスおよびバーフチェレフと共に担当した。代表作に長篇小説『十車両』『リホヴォ』など。 ユーリイ・ウラジーミロフ(Юрий Владимиров) 詩人・作家。創作は全部で10篇程しか現存せず、本書収録の『スポーツマン』は唯一の大人向け作品。 アレクサンドル・ラズモフスキー(Александр Разумовский) 作家・劇作家・脚本家・映画評論家。「オベリウ」時代の友人バーフチェレフと共同で多くの作品を執筆したことでも知られ、とりわけ戯曲『スヴォーロフ元帥』は大成功を収めた。 クリメンチー・ミンツ(Климентий Минц) 映画監督・脚本家。国立芸術史研究所附属芸術学高等コース映画科でラズモフスキーと出会い、27年、共に「オベリウ」に加入。脚本や監督を務めたコメディ映画は大成功を収めた。代表作に、映画『虎使いの女』、ラジオ番組『有名船長クラブ』など。 ニコライ・オレイニコフ(Николай Олейников) 詩人・作家・編集者。25年からレニングラードの国立出版局児童書部門にて、マルシャークやシュワルツと共に編集者・作家として働く。編集を務めた児童雑誌『ハリネズミ』と『マヒワ』には「オベリウ」のメンバーも寄稿し、親しく交遊した。しかし37年に逮捕、銃殺される。代表作に『ゴキブリ』『ハエ』。 レオニード・リパフスキー(Леонид Липавский) 哲学者・児童文学作家。20年代から30年代にかけ、「チナリ」のメンバーたちを自宅に集め親しく交遊。41年にレニングラードの港湾都市ペテルゴフにて戦死。代表作に『水論』『恐怖の研究』『言葉の理論』。 ヤコフ・ドゥルースキン(Яков Друскин) 哲学者・数学者・音楽研究家。独ソ戦が始まりレニングラードが封鎖されると、ハルムスの妻から夫の原稿の入ったトランクを託される。20年にわたりそのトランクを大切に保管しつづけたが、ハルムスの死が明らかになると、原稿を地下出版で広めはじめる。代表作にエッセイ『チナリ』、ヴヴェジェンスキー論『無意味の星』など。 【編訳者プロフィール】 小澤裕之(おざわ・ひろゆき) 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学ほか非常勤講師。専門はロシア文学。著書に『理知のむこう――ダニイル・ハルムスの手法と詩学』(未知谷)、訳書にダニイル・ハルムス『言語機械――ハルムス選集』(未知谷)、サムイル・マルシャーク『森は生きている~12の月のおとぎ話~』(小学館)、最近の論文に「ゴーゴリ「査察官」の忘れられた初邦訳:底本・文体・受容」(『ロシア語ロシア文学研究』56号)がある。 著者 ダニイル・ハルムス、アレクサンドル・ヴヴェジェンスキー、ニコライ・ザボロツキーほか 編訳 小澤裕之 発行所 書肆侃侃房 発行日 2025年9月8日 四六判 496ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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エドワード・サイード ある批評家の残響 / 中井亜佐子【新本】
¥1,870
【出版社内容紹介】 エドワード・サイード没後20年 文学、音楽、パレスチナ問題など分野横断的に論じた批評家、エドワード・サイード。ポストコロニアル批評の先駆者として『オリエンタリズム』などの著作を残した。イスラエルによるガザへの軍事攻撃が激化。いまサイードの著作が読みなおされている。彼にとって、批評とはどのような営為だったのか? 没後20年をむかえた今、その思考の軌跡をたどりつつ、現代社会における批評の意義を問う。 【エドワード・サイードとは?】 1935年、エルサレム生まれ。幼少期をカイロで過ごす。ハーヴァード大学で博士号を取得。その後、コロンビア大学で比較文学を教えつつ、パレスチナ解放運動にかかわる。主著『オリエンタリズム』は、人文学の学問領域の再編をうながす画期的な著作。2003年、ニューヨークで逝去、2023年に没後20年を迎えた。 【著者プロフィール】 中井亜佐子(なかい・あさこ) 1966年生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科教授。専門は英文学。オクスフォード大学博士課程修了(D.Phil.)。著書に、『日常の読書学――ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』を読む』(小鳥遊書房、2023年)、『〈わたしたち〉の到来――英語圏モダニズムにおける歴史叙述とマニフェスト』(月曜社、2020年)、『他者の自伝――ポストコロニアル文学を読む』(研究社、2007年)など。翻訳に、ウェンディ・ブラウン『いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃』(みすず書房、2017年)など。 著者 中井亜佐子 発行所 書肆侃侃房 発行日 2024年1月26日 四六判 208ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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夜明けと音楽 / イ・ジェニ、橋本智保 訳【新本】
¥2,200
【出版社内容紹介】 「結局のところ物を書くというのは、よく知っている単語の中に、自分の悲しみを見つけること」 なくなったものの痕跡をたどり、孤独とともに創作する詩人イ・ジェニが綴るエッセイ集。 夜の闇に流れる、長く静かな時間に立ち上がる静謐な26編。 ある夜明けには涙のようにあふれる音楽について語り、またある夜明けには悲しみに満ちたプレイリストを思い出しながら詩を読む。 旅先で遭った不慮の事故、長いあいだ不眠症に悩まされたこと、ロックバンドで音楽に心酔していた二十代の頃のこと。 孤独とともに創作する詩人が、母の最期に立ち会い、イヨネスコやボードレールなど文人たちの足跡をたどり生まれた、詩と散文の境界を行き来するような言葉の記録。 ロングセラーエッセイ『詩と散策』(ハン・ジョンウォン)と並ぶ、“言葉の流れ”シリーズの代表作。 ①「チェチェク―花の別称」 ②「夢はどこから流れてきて、どこへ流れていくのか ――夜明けの日記 二〇一六年二月七日 一時三十一分」 ③「白紙は削除された文章を抱いている」 『夜明けと音楽』は、時間の流れという出版社の「言葉の流れ」シリーズ全十巻の十巻目にあたり、本書はその全訳です。しりとりをするように前の著者が次の著者に言葉をバトンタッチをする形を取っており、四冊目の『詩と散策』(ハン・ジョンウォン、拙訳 二〇二三年 書肆侃侃房)から『散策と恋愛』へ、『恋愛と酒』から『酒と冗談』へ、『冗談と影』から『影と夜明け』へ、そして最後を詩人イ・ジェニの『夜明けと音楽』が飾ります。(訳者あとがき) 【著者プロフィール】 イ・ジェニ 이제니 1972年生まれ。2008年、京郷新聞新春文芸によりデビュー。詩集『たぶんアフリカ』『なぜなら、私たちは自分を知らなくて』『流れるように書いたものたち』『ありもしない文章は美しく』を発表。片雲文学賞優秀賞、金炫文学牌、現代文学賞を受賞。 言葉によって世界の細部を書き、消し、再び書くことをとおして、既知の世界と少しは違う世界、少しは広く深い世界にたどり着くことを願っている。 【訳者プロフィール】 橋本智保(はしもと・ちほ) 1972年生まれ。東京外国語大学朝鮮語科を経て、ソウル大学国語国文学科修士課程修了。 訳書に、キム・ヨンス『夜は歌う』『ぼくは幽霊作家です』『七年の最後』(共に新泉社)、李炳注『関釜連絡船』(藤原書店)、朴婉緒『あの山は、本当にそこにあったのだろうか』(かんよう出版)、ウン・ヒギョン『鳥のおくりもの』(段々社)、クォン・ヨソン『レモン』(河出書房新社)『春の宵』(書肆侃侃房)、チェ・ウンミ『第九の波』(書肆侃侃房)、ハン・ジョンウォン『詩と散策』(書肆侃侃房)、チョン・ジア『父の革命日誌』(河出書房新社)など多数。 【目次】 Ⅰ 音楽もしくは孤独、あるいは愛と呼んでいた瞬間 チェチェク―花の別称 涙のようにあふれ出る音楽 誰かがあなたのために祈りを捧げる 文章は上から下へ降り注ぐ 跳躍する曲線があるから、私たちは メタリカフォーエバー その光が私のもとへやってくる 夢はどこから流れてきて、どこへ流れていくのか 事物に慣れた目だけが事物の不在を見る 回復期の歌 私の部屋の旅行―天井と床のあいだで一週間 麻田―繰り返し広がる 夜釣りのためのプレイリスト 眠れない夜のためのプレイリスト Ⅱ 再び明るむ夜明けのリズムから 未知の書き物 夢から来た手紙―天上の音を歌うあなたへ 直前の軌跡 夜明けに詩を読むあなたに 暗闇の中から暗闇に向かって イメージは言語を必要とする 言葉が魂へ流れたら 紙の魂 白紙は削除された文章を抱いている 墓地を散策する人の手紙 瞬間の中から、瞬間に向かって 朝の木から夜明けの海まで 日本の読者のみなさんへ 訳者あとがき 著者 イ・ジェニ 訳者 橋本智保 発行所 書肆侃侃房 発行日 2025年11月20日 四六判変形 240ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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現代短歌パスポート6 石になるための準備号【新本】
¥1,100
【出版社内容紹介】 大好評の書き下ろし新作短歌アンソロジー歌集、最新刊! 山田航 藪内亮輔 竹中優子 田村穂隆 石川美南 土岐友浩 小坂井大輔 左沢森 小原奈実 笹川諒 【収録作品】 田村穂隆「構想」 土岐友浩「タイムアタック」 石川美南「サイレント菜園」 左沢森「This Car Is Very You」 竹中優子「半額のシール」 小坂井大輔「涅槃は坊主の耳の奥です」 小原奈実「鷹の墓」 藪内亮輔「それでも表示する」 笹川諒「宇宙樹」 山田航「それぞれのちゃちな忘却のために」 【執筆者プロフィール】 田村穂隆(たむら・ほだか) 一九九六年生まれ、島根県出身。「塔」所属。第一歌集『湖とファルセット』(現代短歌社)で第四十八回現代歌人集会賞、第六十七回現代歌人協会賞を受賞。 土岐友浩(とき・ともひろ) 一九八二年、愛知生まれ。歌集に『Bootleg』(第四十一回現代歌人集会賞受賞)、『僕は行くよ』、『ナムタル』。「西瓜」同人。京都市在住。 石川美南(いしかわ・みな) 一九八〇年生まれ。同人誌pool および[sai]、さまよえる歌人の会などで活動中。歌集に『砂の降る教室』『裏島』『離れ島』『架空線』『体内飛行』。第一回塚本邦雄賞受賞。趣味は「しなかった話」の蒐集。 左沢森(あてらざわ・しん) 一九八五年生まれ。山形県出身。二〇二一年ブンゲイファイトクラブ3優勝。二三年第五回笹井宏之賞大賞受賞。第一歌集準備中。 竹中優子(たけなか・ゆうこ) 一九八二年生、福岡県在住。短歌・詩・小説を書く。歌集『輪をつくる』(KADOKAWA)、詩集『冬が終わるとき』(思潮社)、小説『ダンス』(新潮社)。 小坂井大輔(こざかい・だいすけ) 一九八〇年名古屋市生まれ。短歌ホリック同人。二〇一六年「スナック棺」で短歌研究新人賞候補。歌集に『平和園に帰ろうよ』『KOZAKAIZM』。 小原奈実(おばら・なみ) 一九九一年東京生まれ。第五十六回角川短歌賞次席。東京大学本郷短歌会(現在は解散)、同人誌「穀物」などに参加。歌集に『声影記』(港の人、二〇二五年)。 藪内亮輔(やぶうち・りょうすけ) 一九八九年生まれ、京都在住。第一歌集『海蛇と珊瑚』(二〇一八年・角川文化振興財団)、第二歌集『心臓の風化』(二〇二四年・書肆侃侃房)。角川短歌賞選考委員。 笹川諒(ささがわ・りょう) 長崎県生まれ。大阪大学文学部卒業。二〇一四年より「短歌人」所属。第一歌集『水の聖歌隊』(書肆侃侃房、二〇二一年)、第二歌集『眠りの市場にて』(書肆侃侃房、二〇二五年)。 山田航(やまだ・わたる) 一九八三年札幌市生まれ・在住。「かばん」会員。第一歌集『さよならバグ・チルドレン』(現代歌人協会賞・北海道新聞短歌賞受賞作)が二〇二五年九月に書肆侃侃房「現代短歌クラシックス」シリーズで新装復刊。 発行所 書肆侃侃房 発行日 2025年11月20日 四六判変形 112ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
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心の浮力 / イ・スンウ、平原奈央子 訳【新本】
¥2,310
【出版社内容紹介】 李箱文学賞受賞作「心の浮力」を含む最新短編集。 喪失と疎外、自責と愛などをテーマに、家族や介護、格差など同時代の社会問題を通して現代人の生を描く。 「言葉の届かない場所にあるはずの、人の心の複雑な薄闇に、李承雨は言葉で見事に光をあてる。精緻きわまりない八編。」――江國香織 「僕が感じてきたように、母も常に感じてきた、そうでなくてもいつか感じることになる深い後悔と罪悪感については思いが及ばなかった。喪失感と悲しみは時とともに和らぐが、後悔と罪悪感は時が経つほど濃くなることに、喪失感と悲しみはある出来事に対する自覚的な反応だが、後悔と罪悪感は自分の感情への無自覚な反応で、はるかにコントロールが難しいということに気づけなかった。」 母は僕を、もうこの世にいない兄の名前で呼ぶようになった。 夢を追い不器用に生きた兄と、堅実に歩む僕。兄弟と老いた母の愛の形を描いた李箱文学賞受賞作「心の浮力」を含む最新短編集。 <訳者あとがきより> 兄弟と母の愛について描いた表題作の「心の浮力」は2021年に李箱文学賞を受賞した。韓国近代文学を代表するモダニズム作家・李箱を記念した賞で、巻末に収録した「サイレンが鳴る時― 剝製になった天才のために」は、李箱の代表作「翼」へのオマージュになっている。その他の作品にも過去と現在、兄弟、母、居場所、電話、後悔などのモチーフが変奏曲のように現れ、互いにゆるやかにつながっている。 全編に通底するのは、近しい存在を失った時、人はいかに思い、どう生きようとするのかという切実な問いである。関係が近いほど悲しみや戸惑い以上に後悔や自責の念が付きまとい、切実に心を寄せられるのは、また別の喪失を抱えた見知らぬ誰かかもしれないのだ。 著者 イ・スンウ 訳者 平原奈央子 発行所 書肆侃侃房 発行日 2025年11月20日 四六判 208ページ ________________________________________ ※送料の変更をさせていただく場合がございます。詳しくは以下のURLよりご覧ください。 https://note.com/shichigatsudo/n/n848d8f375955
