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私のいない部屋【新本】

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【出版社内容紹介】
"マンスプレイニング"を世に広めた新時代のフェミニズムを代表する作家、ソルニットの歩んだストーリー


「若い女となること。それは数え切れないほどさまざまに姿を変えて出現する自分の消滅に直面することであり、その消滅から逃避し、否認することであり、時にはそのすべてだ。」

父のDVから逃れるように家を離れ、サンフランシスコの安アパートに見つけた自分の部屋。女に向けられる好奇や暴力、理不尽の数々を生き延び、四半世紀暮したその部屋でやがてソルニットは作家になった。
生々しい痛みと不安とためらい、手放さない希望を描くはじめての自叙伝。 通りすがりにつばを吐きかけてきた男。元恋人に刺されて死にかけた友人。アパートの管理人が語ってくれた、追い立てられ続けた黒人の歴史。歩くことの自由を知ったこと、女性が自由に歩けない理不尽への怒り。ゲイの友人たちのファッションとおしゃべりがもつケアの優しさ。バロウズのパーティに潜り込み、美術雑誌に書いた記事。はじめての本をまるごと葬ろうとしてきた編集者──。
自由と抑圧が交錯するアメリカ西海岸、1981年。拾い物の家具、ガラクタ市で見つけた年代物のソファとともに始まったのは、女をいないも同然にあしらう男たちに抗い、自分の声を持ち、なるべき私になるまでの物語だった。


私は自分の辿った道に後悔はない。しかしその始まりの頃、道がはるか遠く先に伸び、若さに許されてあらゆるものに変化することができた人生への一時代への、淡いノスタルジーを感じることはある。私が多くの選択を経て辿ってきた一本の道筋の脇には、無数の別の道があった。可能性の意味とは、かつてなったことのない数多くの存在になることができるということだ。それは時に恐しく、そうでなくとも冷静さを失わせることだ。私にそんな多くの分かれ道が訪れたのは、ミスター・ヤングのおかげであの光あふれる部屋で暮らしていた日々のことだった。
(「1 鏡の中の家」より)



著者 レベッカ・ソルニット
訳者 東辻賢治郎
発行所 左右社
発行日 2021年10月10日
四六判 上製 304ページ


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