雁の世【新本】

川田絢音詩集。第23回萩原朔太郎賞受賞作。


喉声で鳴き
光らない眼差しを交わし
人をも聴いている
雁の群れを見ていると
人の姿の視線をそそぐにたえないのが感じられる

穴を穿ち
黄の影で満たして
タンポポの低い顕れもわたしたちには真似できない

橅は内と外との裂け目を身に刻み
貨車で運ばれ
深い傷でみずからを覆って通っていく

貨車の上で
老いた妻をかばう掌
オシフィエンチムに着くまで
(「雁の世」より)


著者 川田絢音
発行所 思潮社
発行日 2015年5月31日
A5判 82ページ
2刷

¥ 2,376

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