アポトーシス【新本】

河野咲子さん初の作品集です。表題作「アポトーシス」を含む小説5篇と短歌連作がおさめられています。
装幀はグラフィック・デザイナーの佐野裕哉が、挿画はアーティストのカシワギヰチ花さんが担当されています。
タイトルにもなっているアポトーシスとは、多細胞生物の体を構成する細胞の死に方のひとつで、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺=プログラムされた細胞死なのだそうです。


 この小部屋のエコロジーはきわめてつつましい。ゆるやかな開放系としてちいさな生活はうっすらとした輪郭をたもち、来るものと去るもののあやうい均衡のうえで、わたしたちはひかえめに呼吸をつづけている。
 カルキの匂うつめたい水は配管をつうじてわたしたちをうるおし、排水はうずをまいてきえていく。エアコンはゆるゆると部屋の空気をかきまぜて、夏場の室外機は暑いベランダをますます灼けさせる。せまい床のうえをルンバが器用にはしってほこりをのみこみ、週になんどかまわす洗濯機はふるびて大きな音をたてる。
(「アポトーシス」より)


薫風の午睡のすきに背中からくいこむ空の茫洋茫洋
(「仔魚のうぶごえ Ⅲ」より)


著者 河野咲子
挿画 カシワギヰチ花
装幀 佐野裕哉
発行日 2018年6月15日
B6判 171ページ

¥ 2,000

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